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第23回 京都の宵ゑびす

三が日が終わっても、
七草粥にお鏡開き……新年の行事は続きます。
関西では、1月10日の「十日ゑびす」が終わるまでは
正月が明けた気分にはなりません。

「えべっさん」といえば
兵庫県の西宮神社と大阪の今宮戎が有名ですが、
京都も「十日ゑびす」をお祭りします。

撮影日は、2012年1月9日の成人の日午後4時。
本当は1月10日に撮影したかったのですが、
本業を休むわけにはいかないので、この日になりました。


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京阪電鉄の「祇園四条」駅です。
京阪電鉄は、「七条」駅以北は地下鉄になります。
今回はここから四条通に出て、
その後大和大路を南に折れてゑびす神社へと向かいます。


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川端四条の南東角にある「南座」横から地上に出ました。
目の前の通りは、四条通です。ここを右(東)に折れます。


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「南座」より東は、祇園の真っただ中になります。
高級料亭やクラブとかはもっと東の方にあります。
この辺は、お食事処や土産物屋さんが並びます。


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「南座」から、四条通を30mほど東に来ました。
信号の辺りが、大和大路との角です。
今回は、ここを右(南)に折れます。


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四条通から南を向いて、大和大路を見たところです。
ここから、ゑびす神社周辺にかけて露店が並びます。


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四条通から南へ約10mほど進みました。
露店に混じって、古い文房具屋がありました。
参拝者がけっこうのぞいて行っていました。


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さらに10mほど南に進みました。
ここは、お米屋さんです。
「味噌」「塩」という昔ながらの看板も出ています。


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笹を売っている露店です。
「えべっさん」独特の露店です。


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四条通から約100mほど南に下がりました。
ここは、団栗通との交差点です。
この辺に飲み屋さんが集中します。


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先ほどの場所から、西を向きました。
この先に鴨川があって、「団栗橋」がかかっています。


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今度は、団栗通を東に向きました。
この先からも建仁寺に入れます。
その先には祇園のいろいろなお店が続きます。
今回は、このまま大和大路を南に下がります。


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この店は、骨董屋でしょうか?
陶器や京人形を売っていました。


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参拝者の中に、笹を持っている方がいらっしゃいます。
たぶん、去年の笹を神社に納めるのでしょう。


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団栗通から約50mほど南に下がってきました。
建仁寺の山門です。
大和大路にはここしかありませんが、
建仁寺はとても大きな寺院なので、
大和大路より東側は建仁寺が沿うように続いています。
(間に民家があるので、屏などは見えません)
また、時間の関係で建仁寺には入りません。
一度、この寺院の特集をしようとは思うのですが。


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建仁寺より南に進むと、大和大路は少し太くなります。
人通りも多くなりますが、その分歩きやすくなりました。


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この写真ではわかりにくいですが、
造り酒屋さんが、店舗の一部を開放しています。
お酒も売っているので、ここで一杯飲む人も結構いました。
(この辺の隠れた名物です)


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神社が近くなって、福飴の露店がありました。
じつは、ほぼ毎年同じような位置に
同じような露店が出ているので、
毎年自分も同じようなものを買っています。


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いよいよ西側に、ゑびす神社の鳥居が見えてきました。
この中に入ってきます。


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ゑびす神社の内部です。
あまり大きくない神社の中に、この人だかりです。
この中に入っていきます。


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ゑびす神社の本殿です。正面に、大きなマグロが安置されています。
ただ西宮神社と違って、このマグロには触れません。
(少し距離があります)


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本殿の右(北)側にいらっしゃる末社の天神さんです。
ここにも参拝しておきました。


23-22.jpg
さらに、本殿と天神さんとの間にある小さな末社です。
左から八幡神社・猿田彦神社・天神さん・お稲荷さんです。
それぞれ参拝しておきました。


23-23.jpg
今度は、本殿より左(南)側に移動しました。
こちらでは、「福娘」の方々が笹を参拝者に分けていました。
確か12日の「残り福」の日には、
こちらから宮川町の芸妓さんが「宝恵籠」(ほえかご)に乗られます。


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先ほどの写真からそのまま西に進むと、
裏口から外に出られます。
右側の行列は、本殿の壁を触ろうとされている方々です。
御利益があるのですが、時間がないので今年は見送りました。


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ゑびす神社の裏口を出て、北を向きました。
右側の屋根は、ゑびす神社のものです。
今回はこのまま北に向かいます。


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また、お地蔵さんがいらっしゃいました。
ここのお地蔵さんも撮らせていただきました。


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約50mほど進むと、このような民家がありました。
いい雰囲気の家なので、撮らせていただきました。


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さらに北に行くと、「団栗湯」の前に出ました。
ここは小さいですが、雰囲気の良い銭湯です。
自分もこの辺りで時間があるときは、たまに入ったりします。


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この道は、団栗通で突き当ります。
今度はここを右(東)に折れます。


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団栗通を東に進みます。
この辺りも「えべっさん」の露店が続いています。


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先ほどの写真から10mほど進みました。
先ほど通った大和大路の交差点まで来ました。
ここを北に進みます。


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大和大路を北に向かいます。
四条通を目指し、もと来た道を戻ります。


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四条通との交差点まで来ました。
ここを西に曲がり、京阪電鉄の「祇園四条」駅を目指します。


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四条通を西に進みます。
この角度なら、先にある鴨川の向こう岸もよく見えます。


23-35.jpg
南座の前まで来ました。
この入口から階段を下りて、
京阪電鉄の「祇園四条」駅に向かいます。

今回は、ここまでです。

~次回は、松原通の続きです。鴨川から烏丸通を目指します。
新年の特集も終わり、やっと通常営業になります~

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第100回 京都の十日ゑびす2013~前編~

初詣の次は十日ゑびす
昨年と同じパターンですが、関西の年始はどこも同じでしょう。
自分の年始は、いつも同じ所を参ります。
まぁ、このブログも毎年同じところを書くことになりますので、
伏見稲荷大社同様少し歩くコースを毎年変えてみます。
そういう訳で、今年はこちらからスタートです!


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ここは、京阪電鉄「清水五条」駅構内です。
京阪電鉄は、「出町柳」駅~「七条」駅間が地下鉄になります。
駅名の通りここが清水寺の最寄なのですが、
ここから東に約2km延々急な上り坂を進まなければなりません。
(けっこう遠いです……)
今回は、ここから北側の宮川町を経由してゑびす神社に向かいます。
宮川町は、北隣の祇園同様舞妓さんがいらっしゃる花街です。
(他には、上七軒・先斗町があります)
撮影日は、2013年1月10日木曜日午後3時。
今年は、ちゃんと10日にお参りできました。


100-2.jpg
京阪電鉄「清水五条」駅の改札を抜けて、
コンコースを北側に向きました。
この駅より東側は観光地なのですが、
西側(鴨川を渡ります)はオフィスビル街になります。
ですからここは平日でもとても混むのですが、
この時間ならガラガラです。
では、切符売り場を通りすぎ北側の宮川町側から上に出ます。


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駅の改札から北に約100mで、4番出口から上に上がれます。
ここは、旧川端通を北に向いています。
正面に茂みがありますが、その西側が新川端通です。
(4車線の大通りです)
入り口を出たらすぐ車道なので、東側の歩道に渡ります。


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京阪電鉄「清水五条」駅4番出口から、
旧川端通を北に歩いています。
ここは、南へ一方通行の1車線道路です。
西側の新川端通との間に石垣がありますが、
これは新川端通がかつて琵琶湖疏水だった名残です。
(現在この辺りの琵琶湖疏水は、地下に流れています)
東側には一見古い民家が続きますが、よく見ると置屋が多いです。
(芸妓さんや舞妓さんの所属事務所みたいなものです)
ここは、もう宮川町のただ中です。


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京阪電鉄「清水五条」駅から北に約100m進みました。
旧川端通の西側にお地蔵さんがいらっしゃいます。
石垣の向こうにかつて琵琶湖疏水だった新川端通があり、
その西側には鴨川が南北に流れています。
さらに向こう(西側)に見える建物は、鶴清や金岩楼など
木屋町(高瀬川~鴨川間の繁華街)の料亭街です。


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京阪電鉄「清水五条」駅4番出口から、
旧川端通を北に約400m進みました。
新川端通の両側には桜並木が続いているのですが、
この時期は葉も落ちて枯れ枝になっています。
目の前の交差点は、松原通のものです。
以前このブログで紹介した道ですね。


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松原通に出て、旧川端通から西を向いています。
向こうに、鴨川に架かる松原橋(旧五条大橋)が見えます。
牛若丸と弁慶が戦ったとされる所ですね。
その向こうには、田鶴という料理旅館が見えます。
(木屋町の料亭街です)
ここを西に進めば、そのまま第24回ブログで進んだ道になります。
今回は、ここから東に進みます。
(「松原通編」とは逆のコースになります)


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今度は、松原通を東に向きました。
右(南)側に児童公園があって、
その周辺には様々な飲食店が並んでいます。
昨年取材した第23回ブログと同じ風景です。
今回は、その時とは反対のコースをたどります。


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旧川端通から東に約50m進みました。
宮川町筋から松原通を東に向いています。
ここから見ると、第23回ブログで紹介した
洋菓子店「friend」とラーメン屋「ポパイ」の位置関係が分かります。
ここから更に東に進み、約150m先大和大路との交差点を目指します。


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松原大和大路の交差点より少し西側にいらしたお地蔵さんです。
昨年同様、ここも撮影させていただきました。


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松原大和大路の交差点にまで来ました。
昨年は日曜日だったのでこの辺の店は閉まっていましたが、
この日は平日だったので賑やかな商店街でした。
(東山区と伏見区は観光地と日常生活区域が重複しています)


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松原通から大和大路を北に向いています。
約100m先の京都市立新道小学校の前あたりから、
露店が並んでいます。(この辺りの通常の様子です)
交通規制のためか、自動車が渋滞気味です。
とりあえず、ここから大和大路を北に進みます。


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松原通から大和大路を北に約100m進みました。
ここは、八坂通とのT字路です。
京都市立新道小学校の前あたりから、
急に露店が並びここから「お祭モード」になります。


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ここはT字路の南東角にある古道具屋さんです。
この辺りはぎりぎり宮川町のはずですが、
屋号は「祇園」になっています。
八坂通から急な上り坂になるため、写真が歪んで見えます。


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京都市立新道小学校の東側から、八坂通が伸びています。
建仁寺の最南端を通って、八坂の塔を経由して
最終的には二年坂の前に出ます。


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大和大路から八坂通を東に約30m進み北を向きました。
ここは建仁寺の末寺禅居庵です。
もう100m東に行くと建仁寺の山門もあるのですが、
今回はそこまでは寄り道しません。
とりあえず、今回はここに寄ります。


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禅居庵の門をくぐるとすぐに、寒椿が咲いていました。
西側を向いているため、京都市立新道小学校の校舎も見えます。


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禅居庵のあちこちに猪の像が見えます。
こちらの本尊摩利支天の象徴ですね。


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禅居庵の手水舎です。
こちらも、猪をかたどっています。


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こちらは禅居庵の摩利支天堂です。(本堂は非公開)
更にここの摩利支天像も撮影不可なので、
この角度からの撮影になります。
禅居庵では「十日ゑびす」に合わせて新年祭を行います。
そのため、ここもたくさんの参拝客で賑わっていました。


100-21.jpg
こちらは、絵馬も猪です。なるべく個人情報が載らないように
文字の部分は避けて撮りました。
一番多かったのは、フットボール関連のお願いでした。
(日本代表になりたいとか、クラブでレギュラーになりたいとか)
まぁ、摩利支天はそういう願いをかなえる方ですし。


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禅居庵の本堂の前から、今度は西を向きました。
ずっと向こうに、京都市立新道小学校の校舎が見えます。
ここからも外に出られますが、その前に境内を散策します。


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本堂の西側に、祠がたくさんいらっしゃいます。
「三光威徳天」と書かれた祠とお地蔵さんの祠です。


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その西隣にはたくさん祠が並んでいらっしゃいましたが、
名前が書いてないのでどんな方かはわかりませんでした。



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さらに西側には、お地蔵さんがいらっしゃいました。
ここからも、京都市立新道小学校の校舎が見えます。


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では、禅居庵の西側から外に出ます。
もう露店のただ中ですね。


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禅居庵を西側から出て、大和大路を北に向きました。
ここから北に数mでゑびす神社に着きます。


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ゑびす神社の向かいに、牛筋煮込みの露店がありました。
ここはお酒も出すので、屋台の飲み屋さんみたいです。
(実際、大学生が何人かここでお酒を飲んでいました)
ここには、毎年寄っています。
ここで牛筋煮込みを買った後、向いに行きます。


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その向かいです。ゑびす神社のちょうど北隣になります。
ここは、平野酒造という造り酒屋さんです。
「十日ゑびす」の日は、中でお酒が売られています。


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ここは、平野酒造さんの店内です。
ここで牛筋煮込みをつまみに、お酒を飲みました。
(ここは外の食べ物を持ち込み可です)
しばらく飲食をしていると、
参拝客らしき老夫婦と親しくなり話し込みました。
(この辺りに通りの名前が話題でした)
楽しかったのでついつい長話になり、小一時間たってしました。
気づけば午後4時を大幅に回り、
急がないと日が暮れてしまいそうです。


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ようやくゑびす神社です。
ただこの日は10日当日ということもあり、結構な混み具合でした。
まぁ、伏見稲荷大社と比べたらたいしたことないので、
ゆっくり並んで順番待ちをします。
ただ、ここから先は次回とします。

~次回はゑびす神社を参拝した後、宮川町を散策します~

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第101回 京都の十日ゑびす2013~後編~

100-31.jpg
ここは、京都のゑびす神社の前です。
他の所と同じで、関西はこの日は「えべっさん」一色になります。
今回はここを参拝した後、宮川町を散策します。
撮影日は2013年1月10日木曜日午後4時15分。
まずは、この中に入るのが大変そうです。


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一つ目の鳥居をくぐりました。
神社の中にも、熊手や傘・笹の露店が並んでいます。
しかし、なかなか中に進めません。
まぁ、せまいところにこの人数ですから、仕方ないのですが。
とはいえ、初詣の伏見稲荷大社よりはスムースです。
二つ目の鳥居には、恵比須神の顔と熊手が付いているのですが、
この日は保護のため白い布に覆われています。


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二つ目の鳥居もぬけて本殿が目の前なのですが、
ここから急に足が遅くなりました。
その間に、周囲をゆっくりと見回します。


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こちらは、手水舎です。
列を離れると並び直さないといけないので、
ここは諦めます。


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だいぶ本殿に近づいてきましたが、まだまだ時間がかかります。
今度は左(南)側を向きます。


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南側では、社務所で福娘が笹を持って踊っています。
この後、この笹が参拝者に配られます。
提灯に寄付をした会社名が書いてあるのですが、
「リプトン」って、イギリスの紅茶メーカーですよね?


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ようやく、本殿にたどり着きました。
他のゑびす神社同様冷凍マグロが供えてありますが、
こちらは触れることができません。
では、ゆっくり参拝します。


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次は、神社北側の末社参りです。(昨年と同じです)
先ずは、一番大きい天満宮に参拝します。


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次は、白大夫社です。白山の神格化ですね。
主神は菊理媛でしたっけ?


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更に神社の北西端に八幡社・猿田彦神社・天神さん・稲荷さんが
並んでいらっしゃいます。
こちらも順にお参りしました。


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では、南側の本殿と社務所の間から外に出ます。


101-12.jpg
この先に出口があります。
ただ、本殿の南西側の壁を叩きながらお祈りすると
御利益があります。
昨年は、参拝者がいっぱいであきらめましたが、
今年は可能だったのでここを叩いてみました。


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出口付近に、馬の木像がいらっしゃいました。
こちらも、お参りしました。


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では、ゑびす神社から出ます。
西側は、裏門になります。


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出口から出た所に、お地蔵さんがいらっしゃいます。
今年も、撮影しました。

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ゑびす神社の裏門から、南を向きました。
(昨年の反対側を向いています)
今年はここから南に進み帰ります。


101-17.jpg
ゑびす神社の裏門から約5m南に進みました。
ここは宮川町歌舞練場の裏門です。
京都の花街には、
それぞれ舞妓さんなどが踊りを発表する舞台が用意されています。
それが「歌舞練場」です。(普段は閉まっています)
正門は、西側の川端通(琵琶湖疏水)沿いにあります。


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ゑびす神社から50mほど南に進みました。
ここで、この道は突き当りになります。
ここで左(東)に進めば、露店が並ぶ大和大路に戻ります。
今回は、右(西)側に進みます。


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先ほどの三辻から西を向きました。
ここから少し蛇行しながら西に進みます。


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先ほどの辻から、50mほど西に進みました。
すると、辺りの様子がこうなります。
せまい道の両側にお茶屋さんや飲食店が並んでいます。
ここは、宮川町のただ中です。


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さらに20mほど西に進むと、先ほどの道は突き当ります。
そこから南を向きました。ここは、宮川町筋です。
では、ここを南に進んでいきます。


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宮川町筋を80mほど南に進みました。
ここで、松原通との交差点になります。


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宮川町筋と松原通との交差点で、右(西)を向きました。
すぐ先に川端通と鴨川に架かる松原橋が見えます。
ただここでは、、宮川町筋をそのまま南に下がっていきます。


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松原通から、宮川町筋を南に向いています。
今からここを通っていきます。


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この辺りから、いろいろなお店も並んでいます。
こちらは、京扇子のお店ですね。


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お地蔵さんの隣に、和菓子屋さんがありました。
「花びら餅」の張り紙もありました。
「花びら餅」は、京都の新年を祝うお菓子で
花びら状の赤い餅が、甘く煮たゴボウに巻かれたものです。
どちらかというとお公家さんの風習なので、
我々庶民はあまり馴染みのない食べ物です。
(まぁ、何度か食べたことはありますが)


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さらに南に、豆腐屋さんがありました。
確かここの豆腐屋さんで売られている飛龍頭が、
祇園のおでん屋さんに仕入れられていたはずです。
ユリ根に包まれた銀杏が中に入っていて、
そのおでん屋の名物にもなっていました。

《1月24日訂正》
ここの名物は、「汲み上げ湯葉」でした。
(とろとろの生湯葉です)
そのおでん屋さんでは、飛龍頭以外に生麩生湯葉と
この汲み上げ湯葉をよく注文していたので、
勘違いしていました……
確か映画俳優の故金子信夫氏が絶賛していたそうです。



101-28.jpg
さらにその南側に、昔ながらの八百屋さんがありました。
周囲の飲食店からも、買いに来ていました。


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松原通から、宮川町筋を約300m南に下がってきました。
ここで宮川町筋は少し西に折れて、普通の街並みになります。


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さらに南に下がっています。
もうこの辺りには、お茶屋さんや飲食店はありません。
鉄筋コンクリート製の建物も目立つようになりました。


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そしてこの街並みも、約100mほどで終わります。
この先に見えるのは、五条通です。


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五条通に出て、西に向きました。
少し先に、京阪電鉄「五条」駅に降りる階段が見えます。
ただ、今回はそちらには向かわずにここを南に渡ります。


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南側の歩道に渡りました。
こちらから、西に向かって京阪電鉄の駅を目指します。


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先ほどの交差点から、約30m西に進みました。
問屋町通との交差点です。
ここで、南に少し寄り道をします。


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五条通から問屋町通の方を南に向いています。
この少し先に見える電灯が付いたお店に寄りました。
そこは、「半兵衛麩」という老舗です。
本当は店の前から撮るべきなのですが、
その位置に店員さんがずっと立っていらっしゃいました。
そちらを写すのが悪い気がして、この角度のみの撮影になります。


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これが、その時に買った物です。
生湯葉とヨモギ麩(ヨモギが入った生麩)です。


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せっかくなので、帰宅後に晩御飯を作りました。
普通は煮物なのでしょうが、おでんにしてみました。
祇園のおでん屋に行って以来、
生麩と生湯葉は、おでんに入れることにしています。
芋類と大根、コンニャクは下に沈んでいます。
飛龍頭は、安物にしました。
(手づくりも考えたのですが、ちょっと疲れていたので……)
ちなみに、生麩は右上に、
生湯葉は飛龍頭に乗っかっています。


101-38.jpg
五条通に戻ってきました。駅は、もうすぐです。


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ようやく、五条川端通の交差点に戻ってきました。
いつの間にか、日が暮れていました。
では、この京阪電鉄「清水五条」駅から家に帰ります。
今晩は、おでんと晩酌ですね。

~次回は……まだ決めていません。たぶんかなり短い道を取材します~

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第181回 京都の宵ゑびす2014

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こちらは、約4か月ぶりの京阪電鉄「清水五条」駅です。
今年もここから祇園のゑびす神社にお参りします。
最近「寺町通」編を休止していますが、
ここには毎年来ていますので今年もここを優先します。
撮影日は、2014年月9日木曜日午後3時。
10日は仕事があるので、宵ゑびすにここに来ました。


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京阪電鉄「清水五条」駅のホームにいます。
今まで乗っていた準急車両が、出町柳方面に去ってきます。


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では、こちらの階段を上がっていきます。
この先に、駅改札口があります。


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階段を登りきったところに、自動販売機とベンチが並んでいます。
(ベンチは、人が座っているので、写真は無しです)
ここで休憩ができますが、今回は先を急ぎます。


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京阪電鉄「清水五条」駅改札口まで来ました。
では、ここから駅を出ます。


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京阪電鉄「清水五条」駅の切符売り場前で、北を向いています。
次は、この通路を北上します。


181-7.jpg
京阪電鉄「清水五条」駅地下通路は、北に約100m続きます。
では、こちらの階段を上って地上に出ます。


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京阪電鉄「清水五条」駅4番出口から、地上に出ました。
ここは、旧川端通の歩道上になります。
花街の宮川町の一部なので、芸妓さんの置屋などが並んでいます。
次は、ここから北に進みます。


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先ほどの地点から約10m北に進み、左(西)を向きました。
この向こうが川端通の車道で、さらに向こうが鴨川です。
この看板で、位置関係が分かりますね。


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京阪電鉄「清水五条」駅4番出口から、北に約300m進みました。
この先で、松原通と交差しています。


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旧川端通から、松原通を西に向いています。
このまま進めば、第24回ブログと同じルートになります。
鴨川に架かる松原橋を越えれば、すぐに河原町通があります。


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今度は、同じ地点で東を向きました。
児童公園の周辺に、飲食店が並んでいます。


181-13.jpg
旧川端通から、松原通を東に約50m進みました。
目の前に、宮川筋との角が見えます。
この周辺に、花街宮川町の置屋やお茶屋さんが並んでいます。


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宮川筋から、松原通を東に約50m進みました。
こちらは、「松壽軒」という和菓子屋さんです。
「花びら餅」の張り紙がしてあります。

「花びら餅」とは、正月に食べる宮中のお餅です。
紅白の薄い餅が、砂糖で煮込んだゴボウに巻いてあります。


181-15.jpg
松原通をさらに東に約50m進みました。
この辺りには、宮川町の料亭目当ての食材屋さんが多く、
淡水魚専門の魚屋さんがありました。
(ただ、そちらにTVの取材が来ていて
人が多くいらしたので、写真はありません)

こちらは、その隣にいらっしゃるお地蔵さんです。
いつもここに来たときには撮っていたので、
今回も撮ります。


181-16.jpg
そのお地蔵さんの向かい側の松原通から南に、
大黒通が伸びています。
向こうに見える「山田家具」の東向かいに、
第153回ブログで紹介した寿延寺があります。


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大黒通の最北端から、松原通を東に向いています。
こちらは、大和大路との交差点です。
商店街のど真ん中ということもあるのですが、
この日はお祭りなのでさらに賑やかです。


181-18.jpg
松原通から、大和大路を北に向きました。
普段は静かなところなのですが、
この日は京都市立新道小学校以北に露店が並んでいました。


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松原通から大和大路を北に約50m進み、
京都市立新道小学校の前まで来ました。
ここから東に、八坂通が伸びています。
(ここは、第102回ブログで紹介したルートです)
角にある雑貨屋さんはよく閉まっているのですが、
この日はとても繁盛していました。
では、この北東角にある寺院に寄り道します。


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大和大路から、八坂通を東に約20m進みました。
こちらは、臨済宗禅居庵です。では、今年もここに寄ります。


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禅居庵の門をくぐりました。
ここはゑびす神社と同じ日に祭礼があります。

石畳の道の先に、摩利支天堂があります。
両脇の寒椿が満開でしたが、この写真ではよく分かりませんね。


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石畳の道を真っ直ぐ北に進み、
禅居庵の摩利支天堂で摩利支天にお参りします。
ちなみに、禅居庵の本堂は建仁寺の境内から入ります。
(ただし、禅居庵の本堂は非公開で中には入れません)


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摩利支天堂の前で、南を向きました。
この日はゑびす神社に来られた多くの方が、
この禅居庵にも参拝し来られています。
周囲には、摩利支天の象徴である猪の石像が飾ってあります。
では、西側のこちらの門からまた大和大路に戻ります。


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禅居庵を出て、また大和大路に戻ってきました。
本番の「十日ゑびす」が次の日であることもあるのですが、
この日は例年より人出が少ない気がします。


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昨年と比べて人出は少ないので、今年は手早く回れそうです。
そのため、先にこの屋台に寄ります。ここは「どてやき」のお店です。
先ずはここで1人前買っていきます。


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「土手焼き」の屋台の向かい(ゑびす神社の北隣)に、
こちらの造り酒屋さんがあります。
脇の干し柿の屋台に寄った後、(タルトのトッピングに使います)
ここに入っていきます。


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この中で、毎年熱燗を買います。(500円ほどです)
先ほどの「どて焼き」は、このお酒のつまみにしています。
ここには座れる場所があって、ここでゆっくりお酒が飲めます。
中には他に10人ほどいらして、その方々と談笑して先に進みました。


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では、こちらのゑびす神社に入っていきます。
昨年とは人出が違うので、今年は楽に入れます。


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大和大路から、ゑびす神社境内に入って来ました。
生姜漬けの屋台もありますが、笹や傘を売っている屋台もあります。


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では、本殿にお参りする前にこちらの手水舎で手を清めます。
昨年は人が多くてあきらめていましたが、今年は可能でした。


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そして、今年もゑびす神社本殿にお参りします。
昨年は大和大路からここまでだいぶ時間がかかりましたが、
今年は待ち時間はありませんでした。


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では本殿北側の末社にお参りします。
こちらは、天満宮と白大夫神社です。
白大夫神社は、天満宮によくいらっしゃいます。


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さらに、境内の北西角にこちらの末社があります。
左から、八幡社・猿田彦社・天神社・稲荷社です。
こちらを順にお参りします。


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本殿の南側には社務所があり、
巫女さんが笹を持って神楽を舞っておられます。
その向こうに見えるのは、京都市立新道小学校の校舎ですね。


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本殿の南側に回り込みました。
では、本殿の木戸を叩きつつ西側からゑびす神社を出ます。


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ゑびす神社の裏口から出て、北を向きました。
昨年は南に向いて帰りましたが、今年はこちら側から帰ります。


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ゑびす神社の裏道を北に約200m進みました。
左(西)側の縮緬山椒のお店いづみ屋が特売をしていました。
右(東)側の団栗湯も、もう開いていました。


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その裏道も、すぐ先の団栗通で突き当ります。
こちらは、その南西角のジンギスカン専門店です。
実は自分もよく行く京都では結構有名なお店ですが、
この時間帯(午後4時)では、まだまだ開いていません。


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そのジンギスカン専門店から、西を向きました。
この約50m先に川端通があって、
そこから鴨川に架かる団栗橋があります。


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その団栗川端の交差点に、
京阪電鉄「祇園四条」駅の5番出口があります。
では、今回はこちらから家に帰ります。

今回は、ここまでです。

~次回から、「寺町通編」を再開します~

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第281回 初ゑびすの禅居庵

2015年も初詣を終え、次はゑびす祭ですね。
……ただ、今年は日程が合わず8日の初ゑびすに行きました。
平日ということもあって、あまり人ではいらっしゃいませんでした。


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京阪電鉄「祇園四条」駅南改札口前で、南を向いています。
毎年京阪電鉄「清水五条」駅からゑびす神社に向かっていましたが、
今年(2015年)は、改札口の左側の通路からゑびす神社に向かいます。
撮影日は、2015年1月8日木曜日午後3時40分。
人が少ない分、さっさと歩けました。


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京阪電鉄「祇園四条」駅南側改札口から、左側通路を南下しています。
擦りガラスの向こう(西)側は、「祇園四条」駅のコンコースです。
まだまだこの通路は続きます。


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京阪電鉄「祇園四条」駅南改札脇の通路を約200m南下しました。
ここでようやくこの長い通路も突き当り、地上に出られます。


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通路の先にあった階段を上り、地上に向かっています。
この日は晴れていましたが、
夕方近くになって日差しが弱くなってきました。


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階段を上って、京阪電鉄「祇園四条」駅1番出口から地上に出ます。
ちょうど川端通と団栗通との交差点ですね。


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川端通から、団栗通を西に向いています。
この団栗通は、目の前の団栗橋を渡って鴨川東岸で突き当ります。
鴨川は京都市東山区祇園と京都市下京区木屋町との境目です。


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団栗通から、川端通を南に向いています。
川端通は鴨川東岸の通りで、この下に琵琶湖疏水が流れています。
ここ以南は、京都市東山区宮川町という祇園とは別の花街になります。


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今度は団栗通から、川端通を北に向きました。
ここから北が京都市東山区祇園です。約200m先に四条通があります。


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団栗川端交差点の南東角に、団栗橋児童公園があります。
交差点の約20m東、公園の東側から宮川町筋が伸びています。
ここから五条通までが花街の「宮川町」です。
(その西側の川端通も、「宮川町」になります)


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宮川町筋の最北端から、団栗通を東に向いています。
目の前にタイ焼きの露店がありますが、閉まってますね。
まぁ、まだ初日なので準備中というところでしょうか?
向こうには、京都で数少ない
ジンギスカン料理店「錦キムラ」が見えます。


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川端通から団栗通を約100m東に進み、大和大路まで来ました。
ゑびす神社がある通りですね。この辺りも露店は準備中でした。


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団栗通から、大和大路を北に向いています。
「十日ゑびす」になるとここは混むのですが、
1月8日の「初ゑびす」ではまだまだこんな感じですね。


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大和大路から、団栗通を東に向いています。
ここから先は、第228回ブログで進んだ道になります。
(豊川稲荷の別社や正伝永源院があります)


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団栗通から、大和大路を南に向いています。
第228回ブログに登場した串カツ屋も見えますね。
では、ここを南下しゑびす神社に向かいます。


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団栗通から、大和大路を南に約70m進みました。
中華料理屋さんが、肉まんの露店を出していました。
他の露店が準備中なので、ここはかなり繁盛していました。


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料金を払うと、こんな感じで肉まんを頂きました。
正直熱くて、長時間持つのがちょっと大変です。


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肉まんを半分食べて、断面図を撮りました。
中に豚肉とゴボウ・タケノコなどを炒めたものが入っています。
蠔油ベースの調味料で味付られていました。


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肉まんの露店から、大和大路を南に約20m進みました。
こちらは、臨済宗建仁寺の西門です。
この日はゑびす祭で、門の前も露店の準備でごった返しています。


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建仁寺西門の前から、大和大路を南に向いています。
この辺りから、大和大路は道幅が広がります。


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建仁寺西門の南隣に、こちらの畳屋さんがあります。
こちらは底が畳地の草履を露店販売していたのですが、
この時点ではまだ露店を出店されていませんでした。


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その畳屋さんから、大和大路を南に約100m進みました、
こちらは毎年寄っていた土手焼きと玉こんにゃくの露店ですが、
この状況では今年は寄れません……


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その露店の向かい(西)側に、造り酒屋さんがります。
毎年ここでお酒を頂き先ほどの露店の商品を持ち込むのですが、
それも今年は無理ですね。


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造り酒屋さんの南隣から、ゑびす神社に入れます。
ただ、今回は先にもう少し南に寄ってからここに入ります。


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ゑびす神社の前から、大和大路を南に向いています。
右(西)側に、京都市立新道小学校の壁が見えます。
左(東)側は、建仁寺の末寺の一つ禅居庵の土塀です。


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ゑびす神社の前から、大和大路を南に約50m進みました。
左(東)側に、禅居庵摩利支天堂への入り口があります。
摩利支天の象徴でもあるイノシシが狛犬の代わりにいらっしゃいます。


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禅居庵摩利支天堂の入り口から東に進み、
禅居庵の境内に入ってきました。
この日は初ゑびすということで「お祭り仕様」なのですが、
平日でまだ初日ということもあって割と境内は空いていました。


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禅居庵摩利支天堂の入り口を入ってすぐに、北を向きました。
この辺りは、末社の祠やお地蔵さんが集中しています。
とりあえず、1柱ごとにお参りをします。


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その東側に、禅居庵の摩利支天堂があります。
こちらはお堂の中に、摩利支尊天がいらっしゃいます。
禅居庵の本堂は、建仁寺の境内にあって非公開です。
(禅居庵、建仁寺の末寺の一つです)


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禅居庵摩利支天堂の前から、東を向いています。
この先から、禅居庵内部に入ることができます。


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先ほどの入り口を入って、すぐに道は北を向きます。
竹垣の向こうに、禅居庵の本堂があります。


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竹垣の突き当りで、さらに東を向きました。
右(南)側に駐車場があって、その向こうが八坂通になります。


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再び突き当りで、北を向きました。
門の先に見えるのは、禅居庵の庭園ですね。


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この苔と松が立派な庭園が、禅居庵庭園です。
建仁寺の庭園もきれいですが、
周辺の末寺の庭園もなかなか見事ですね。
この写真は、クリックすると拡大されます。


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さらに北にも石庭があるのですが、その手前に石が置いてあります。
これは、これ以上進めないという意味です。
先述の通り、禅居庵は本堂などが非公開です。


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禅居庵庭園から、東を向きました。
ここから、禅居庵を出ることができます。


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禅居庵を出ると、建仁寺の境内に出ます。
北を向くと、この先に建仁寺の山門が見えますね。
この辺りは京都でも屈指の桜の名所なので、
目の前にも桜の木が並んでいます。


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本来なら建仁寺を散策するところなのですが、
もう午後4時を回りもうすぐここも閉まってしまします。
ですから、もう一度禅居庵に入って大和大路を目指します。


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来た道を戻って、禅居庵の摩利支天堂にまで来ました。
では、ここを真っ直ぐ西に進み、大和大路に出ます。


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禅居庵摩利支天堂の前から、大和大路を北に向いています。
では、いよいよここから約50m先にあるゑびす神社に向かいますが、
もうだいぶ写真も貼り付けました。
今回はここまでにして、続きは次回にします。

~次回は、ゑびす神社にお参りします~

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第282回 初ゑびすは、ゆっくり参拝

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禅居庵の前から大和大路を北上し、ゑびす神社の前に来ました。
毎年混み合う中を参拝するのですが、
今年は平日の初日ということでガラガラです。
撮影日は、2015年1月8日木曜日午後4時。
ですから、いつもとは違うところも回れました。


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ゑびす神社境内には笹や熊手のお店が並ぶのですが、
この日はまだ開いていません。
ですから、「十日ゑびす」のときは入れない
入り口付近の財布塚やカード塚にも入れました。


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財布塚やカード塚の脇に、、恵比須神の像です。
こちらも、露店に阻まれて「十日ゑびす」では参拝できません。


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こちらは、ゑびす神社の「二の鳥居」です。
第225回ブログで普段のゑびす神社を参拝しましたが、
そのときはこの扁額には恵比須神の顔と熊手がありました。


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では、「二の鳥居」をくぐって本殿の前に進みます。
ただ、本殿の前に周囲の末社を参拝します。


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ゑびす神社本殿の南側に、ゑびす神社社務所があります。
「商売繁盛で笹もってこい」
掛声とともに笹が配られているのですが、この日はがら空きでしたね。


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社務所の向いでも、笹に付ける笠が売られていました。
昨年は、このようなことはありませんでした。


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傘の売店の裏に、末社の天神さんと白大夫神社がいらっしゃいます。
先に、こちらにお参りです。


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その奥にも、末社が並んでいます。
その手前にも売店があるのですが、ここも昨年はありませんでした。


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では、いよいよゑびす神社本殿にお参ります。
毎年数分かかるのですが、今年は待ち時間は「0」でした。
(まぁ、この人数ですからね)
ただ、この日はいつも並んでいる冷凍マグロはありませんでした。


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ゑびす神社本殿の左(南)側に、西に抜ける道があります。
ここが満員のときは、こちらに進む順路となります。
この日はガラガラでしたが、その順路で進みます。


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こちらは、ゑびす神社本殿の南側です。
今宮戎(えびす)や西宮戎同様、ここを叩いてお参りします。
たくさん叩く方がいらして、いろいろあったのでしょうか?
「ここは叩かないでください」「強く叩かないでください」
そんな貼り紙がしてありました。


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こちらが、ゑびす神社の裏門です。
ここを出たら、花街の「宮川町」になります。


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ゑびす神社裏門から、南を向いています。
左(東)側に見える塀は、ゑびす神社のものです。
右(西)側に見える建物は、宮川町の歌舞練場ですね。
(舞妓さんや芸妓さんが踊りを見せてくれるところです)


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ゑびす神社の裏門の前から、北を向きました。
ここを約200m北に進むと、
前回ブログでも出てきた「錦 キムラ」があります。


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ゑびす神社の前で、西を向いています。
周囲には飲食店や芸妓さんや舞妓さんの置屋が並んでいます。
向こうに、人が集まっていいる所があります。
では、そちらに向かいましょう。


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飲食店の前に、まだ雪が残っています。
京都では、20115年は1月1日と1月3日に大雪が降りましたが、
1月8日段階ではまだ日陰の部分で残っていました。


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その雪の前から、西を向きました。
この道はゑびす神社裏門前から約50m先の宮川町筋で突き当ります。


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ゑびす神社裏門の前から西に約50m進み、
宮川町筋から北を向きました。
石畳の道に、京町家が並んでいますね。
ここはもう花街「宮川町」のただ中です。


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先ほどの場所から、宮川町筋を北に進んでいます。
舞妓さんの人形があるのは、貸衣装屋さんです。
ここ数年、宮川町で増えています。


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宮川町筋をさらに約10m北上しました。
最近は、料亭や割烹の形式をとらないお店も増えていていますね。


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ゑびす神社の裏門の前の道から、宮川町筋を約70m北上しました。
ここで、2車線の道と交差します。


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その2車線の道から、宮川町筋を北に向いています。
ここからは、左(鴨川沿い)側にホテルやマンションも並びます。


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さらに宮川町筋を約100m北上しました。
古い料亭もありますが、マンションなどの割合が勝ってきました。


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2車線の道から、宮川町筋を約150m北上しました。
宮川町筋は、この先の団栗通で突き当ります。


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その辺りで、西を向きました。
鴨川と宮川町筋との間に、「団栗橋児童公園」があります。
お地蔵さんの裏にパンダのベンチが見えますが、
実は右(北)側には様々な遊具があります。
ただ、この時に小学生数人が遊んでいたので撮影しませんでした。


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「団栗橋児童公園」北端は団栗通で、宮川町筋はここで突き当ります。
これで、一周回ったことになります。


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宮川町筋から、団栗通を西を向いています。
前回ブログでも、同じアングルの写真がありましたね。
敢えてその方向に向いたのには、訳があります。


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こちらは、先ほどから紹介させていただいたジンギスカン料理専門店
「錦 キムラ」です。
ちょっとこちらに寄ってみます。


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今から10年くらい前に、自分はここの常連でした。
(今の収入では、常連になるのは厳しいもので……)
久しぶりにここに寄ったのですが、以前と変わっていませんでした。
こちらは、「ジンギスカンセット」です。
ラム肉をもやしベースの野菜を焼いていきます。
もやしに、肉汁が染み付くのがおいしいですね。


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追加でビールを注文して、いただきました。
本当はこの後に骨付きラムともやしを追加したのですが、
そちらは写真を撮るのを忘れました。


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「錦 キムラ」には、約1時間いました。
そこから団栗通を西に約50m進み、
京阪電鉄「祇園四条」駅1番出口に来ました。
では、ここから電車に乗って家に帰ります。

今回は、ここまでです。

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第453回 「残り福」の禅居庵

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さて、初詣の次は「10日ゑびす」です。
今年(2017年)は仕事が立て込んで、更新日が遅れておりますが……
さらに基本的に自分の休日は毎週木曜日なので、
2017年1月10日火曜日には参拝できませんでした。

ところで、この「ゑびす大祭」は5日間にわたって開催されます。
1月8日→初ゑびす
1月9日→宵ゑびす
1月10日→本ゑびす
1月11日→終い(しまい)ゑびす
1月12日→残り福
今年(2017年)の木曜日は1月12日なので、
今回は「残り福」の様子を取材しました。


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約2年半ぶりの京阪電鉄「清水五条」駅です。
今回はここから川端通を北上し、松原通経由で禅居庵に向かいます。
撮影日は、2017年1月12日木曜日午後1時半。
今回も、全ての写真がクリックすれば拡大されます。


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京阪電鉄「清水五条」駅の改札口を通り抜け、左(北)を向きました。
ちなみに、京阪電鉄本線は「七条」駅以北が地下鉄です。
(つまり、「東福寺」駅以南が地上に出ます)
この辺りの京阪電鉄は、琵琶湖疎水の真下を通っています。
ですから、改札口より東のここは「五条川端」交差点の真下です。
今回はすぐに地上には出ずに、地下から北上します。


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京阪電鉄「清水五条」駅改札口から、地下道を約50m北上しました。
その先の階段を上ると、京阪電鉄「清水五条」駅5番出口に出ます。


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京阪電鉄「清水五条」駅5番出口の前で、北を向いています。
こうしてみると、川端通が2本あることが分かります。
左(西)側の広い方の川端通には、
約25年前まで琵琶湖疎水が流れていました。
今はその疎水は、暗渠となっています。
(さらにその下に、京阪電鉄が走っています)


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京阪電鉄「清水五条」駅5番出口から、
川端通を約100m北に進みました。
向こうに見えるお地蔵さんの辺りが、T字路になります。
この辺りの川端通は宮川町置屋さんが並んでいます。
ですから夕方以降は芸妓さんや舞妓さんが徘徊されるのですが、
お昼過ぎはこんな風に人通りも少なくなります。
まぁ花街独特の情緒があるのに近隣の祇園よりひっそりしている分、
自分のような「街歩き」をしている者には最高の場所です。


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そのT字路で、東を向きました。
ここから約700m先の東大路まで六波羅裏門通が伸びます。
第151回ブログで訪れたように、宮川町の東隣は六原です。
ちなみに、ここから約350m東に六波羅蜜寺があります。

そうそう、この六原裏門通を真西に伸ばすと
そのまま万寿寺通に達します。
実は江戸時代にはこの位置に橋が架かっていて、
この六原裏門通の位置も「万寿寺通」と呼んでいました。


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六原裏門通から、川端通を北に向きました。
では、ここを歩いていきます。


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六原裏門通から、川端通を約50m北上しました。
川端通の東側に(この写真だけ、南に向いています)
「和のせ」という看板が見えます。
ちょっと寄り道して訪ねてみると、中から女将さんが現れました。
こちらは、海産物の西京漬けの専門店です。


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実は、自分は鰆(さわら)の西京漬けが大好物です。
今回ブログ取材時は1月半ばですが、鰆は冬の魚です。
こちらは冷凍魚は使われないので、2月までの限定販売です。
そのため、慌てて買いました。
こちらは、このように一切れごとに真空パックされています。
ちなみに京都では白味噌のことを西京味噌と呼び、
その西京味噌に魚などを漬けこんだものを「西京漬け」と呼びます。

こちらの「和のせ」さんは、3年前から開店されていたそうです。
自分はこの前をよく通っていたのですが、
こちらの存在を全然知りませんでした。


453-10.jpg
で、鰆を焼いてみました。
味噌は焦げやすいので、しっかりふき取って
弱火のコンロで焼きました。
まぁちょっと焦げましたが、鰆の甘味と味噌の味が合わさって
独特の味わいですね。
今回はこんな風に小松菜のお浸しなどを添えて頂きましたが、
おにぎりの具材にするなど様々な食べ方があります。


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西京漬け屋さんの「和のせ」の前から、川端通を北に向いています。
この先に、松原通との交差点が見えます。


453-12.jpg
川端通から、松原通を西に向いています。
鴨川に架かるこの松原橋は、16世紀末まで五条大橋でした。
(「橋弁慶」の舞台ですね)
こちらを進むと、第24回ブログのルートを進むことになります。


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今度は、川端通から松原通を東に向きました。
今回も、ここを進んでいきたいと思います。


453-14.jpg
川端通から、松原通を東に約50m進みました。
ここで、松原通は宮川町筋と交差します。
この辺りが、宮川町のほぼ中心地です。


453-15.jpg
松原通から、宮川町筋を南に向いています。
この石畳の道沿いに、芸妓さんや舞妓さんの置屋や出会い茶屋・
仕出し屋さんなどが建ち並んでいます。
それ以外にも様々なお店が並んでいて、
和菓子屋さんや豆腐屋さんなどの名店もあります。
(第101回ブログを参照)


453-16.jpg
今度は、松原通から宮川町筋を北に向きました。
こちらも、出会い茶屋や置屋さんが並ぶのですが……
確かこちらは石畳の道だったような気がします。


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宮川町筋から、松原通を東に向いています。
では、こちらを進んでいきます。


453-18.jpg
宮川町筋から、松原通を東に約30m進みました。
こちらは、第20回ブログ以来たびたび登場している
洋菓子店「Friand」(フリアン)です。
実は、2016年の母の誕生日ケーキはこちらで買いました。
こちらはご進物のフィナンシェなどが主力商品ですが、
誕生日ケーキのような生菓子も絶品でした。
よくよく調べてみたら、京都を代表する老舗洋菓子店のようです。


453-19.jpg
その洋菓子店から、東に約10m進みました。
ラーメン店「ポパイ」の脇に、お地蔵さんがいらっしゃいます。
とは言えこの店、ここ数年開店していません。
もうやめてしまったのでしょうね。


453-20.jpg
そのラーメン店の前で、松原通を東に向いています。
ここから東の松原通沿いには、肉屋さんや川魚屋さんなど
高級食材を取り扱った小売店舗が建ち並びます。
その辺も、宮川町や祇園などの花街が近いせいでしょうね。


453-21.jpg
先程の場所から、松原通をさらに約50m進みました。
向こうに、川魚屋さんが見えますね。
川魚屋さんは淡水魚専門の魚屋さんで、京都にはたくさんあります。
地元民は夏になるとアユやウナギを求めに行きますが、
節分にイワシを焼いて売っていたりします。
(まぁ、イワシは海水魚ですが……)


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その川魚屋さんの東隣には、お地蔵さんがいらっしゃいます。
延命地蔵尊の真言が書かれた紙が貼り付けてあるので、
こちらはその延命地蔵尊が祀られているのでしょうね。
数年前はこの背後も川魚屋さんだったように思うのですが、
今は更地になって駐車場です。
京都市街地にも、マンションと駐車場に変わりつつあります。


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そのお地蔵さんの前で、南に向きました。
ここから大黒通が南に伸びています。
向こうに「山田家具」という看板が見えますが、
その向かい(西)が壽延寺という寺院です。
(第153回ブログを参照)


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先程と同じ場所で、東を向いています。
松原通は、ここで大和大路と交差します。
この辺りは「建松商店街」で、この交差点を中心に
観光客目当てのお土産店や地元民が通う小売店が並びます。


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松原通から、大和大路を南に向いています。
約350m南に進むと、五条通に出ます。
第224回ブログでは豊国神社から大和大路を北上し、
ここを通り過ぎて禅居庵に至りました。


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今度は松原通から、大和大路を北に向きました。
「10日ゑびす」ではいつもこんな感じでしたが、
1月12日ともなれば露店などはなくなっています。


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松原通から、大和大路を約50m北上しました。
八坂通とのT字路の南東角に、こちらの骨董屋さんがあります。
ここは閉まっていることの方が多いのですが、
「ゑびす大祭」の時期は開いています。


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大和大路から、八坂通を東に向いています。
この先に禅居庵と建仁寺の勅使門があります。
詳しくは、第102回ブログを参照してください。


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八坂通から、大和大路を北に向いています。
このT字路の北東角に、今回ブログのメイン禅居庵があります。


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八坂通から、大和大路を約10m北上しました。
こちらから、臨済宗建仁寺派禅居庵に入ります。


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禅居庵の入り口には、狛犬の代わりに狛猪がいます。
ただ口の形を見ても、「阿形」「吽形」ではありません。


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こちらの「狛猪」は、どちらも口を閉じています。
こちらが猪なのは、こちらの仏さんが摩利支天だからです。
(猪は、摩利支天の眷属です)


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禅居庵の境内に、入ってきました。
「ゑびす大祭」になるとここは割と賑やかになりますが、
「残り福」ともなるとだいぶ平常営業に戻ります。


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禅居庵の境内をそのまま東進すると、手水舎に行き当たります。
ここで手を浄めて、先を進みます。
ちなみにこのまま東進すると禅居庵の本堂に行き当たりますが、
そちらは非公開です。
たださらに先を進むと、そのまま建仁寺の境内に入れます。
この禅居庵は、建仁寺の境内にある建仁寺の塔頭寺院です。


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手水舎の北側に、禅居庵の摩利支天堂があります。
禅居庵は本堂は非公開ですが、
こちらの摩利支天堂は参拝可能です。
さらに摩利支天堂のご本尊の摩利支天像は
普段から拝観が可能ですが、
この時期限定でお堂の中に入り近くで参拝ができます。


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禅居庵の摩利支天堂の西側に、
お地蔵さんやたくさんの祠が並んでおられます。
次は、こちらにお参りします。


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これで、禅居庵摩利支天堂の周辺を一通り回りました。
では、ここを出て大和大路に戻ります。


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禅居庵の前で、大和大路を北に向いています。
ここからでもゑびす神社が見えますが、
1月12日ともなると露店は一切立っていません。
ただ「残り福」の日であるだけに、
参拝者がそこそこいらっしゃいます。


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こちらが、ゑびす神社です。
ただ、1月12日ともなれば神社も後片付け中です……
それだけに、「残り物には福がある」ということですね。
ここからゑびす神社に参拝しますが、
もうだいぶ写真を貼り付けましたので、
今回はここまでとします。

~次回は、ゑびす神社に参拝します~

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第454回 「残り福」のゑびす神社

[ゑびす神社] ブログ村キーワード
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前回ブログで参拝した禅居庵から、大和大路を約50m北上しました。
今回は、こちらからゑびす神社に入ります。
撮影日は、2017年1月12日木曜日午後2時。
「残り福」なので、もう撤収準備に入っています。
今回もクリックすると全ての写真が拡大されます。


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ゑびす神社の一の鳥居をくぐりました。
境内には軽トラックが何台か駐車していて、
露店などの撤収作業が進んでいます。


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そこで、いつもは参拝できない末社の祠に
お参りしようと思ったのですが、
撤収用の軽トラックが停まっていて結局お参りできませんでした。


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ただ、一の鳥居南脇の手水舎には入ることができました。
(「ゑびす大祭」中は、こちらの前にも露店が立ちます)
こちらで手を浄めて、いよいよ参拝を始めます。


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こちらは、ゑびす神社境内にある「二の鳥居」です。
普段は額束の熊手の付いたゑびす像が姿を現されるのですが、
さすがにこちらは布で覆われています。
(普段のゑびす神社の様子は、第225回ブログ参照)


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ゑびす神社の「二の鳥居」も、くぐりました。
境内北側に納札所があって、旧年の笹や熊手を納めます。
その脇に臨時の社務所があって、
本年分の笹や熊手を販売しています。
この辺は、まだまだ「お祭り仕様」ということで……


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納札所のさらに奥(西)に、こちらの天満宮がいらっしゃいます。
次は、こちらと隣の白太夫社に参拝します。
そちらのさらに奥(西)に、また臨時の社務所が設けられています。
「残り福」は撤収作業中ですが、
「残り物には、福がある」とのことで、
実はそこそこの賑わいがあります。


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その臨時社務所の奥(西)側がゑびす神社境内の北西端で、
こちらに八幡宮や猿田彦神社・稲荷神社など
様々な祠が鎮座されています。
例年通り、こちらにお参りしてから本殿に向かいます。


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先程の祠の南隣に、ゑびす神社本殿がいらっしゃいます。
まぁ、この日は(2017年1月12日)「残り福」ですから
10日ゑびすと比べたら参拝者がだいぶ少なくなります。
普段本殿前に並ぶ冷凍マグロも、この日はいません。
それでも普段のゑびす神社と比べたら、参拝者は相当多いですね。


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こちらはゑびす神社本殿の南側で、境内の南西端です。
こちらの社務所では笹や熊手を求める方も多く、
まだまだ賑わっています。
こちらがゑびす神社の裏門で、
普段の「10日ゑびす」ならここから神社の外に出ます。
ここをずっと進むと、前回ブログで出てきた宮川町に戻ります。
ただ、このゑびす神社自体は祇園に位置しています。
つまりこの辺りが、宮川町と祇園の境界です。


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先程の写真にも写っていましたが、
ゑびす神社本殿南側の壁に大きな板が貼り付けてあります。
こちらのゑびす神にお祈りするときは、この板を叩きます。
(そのため、その下に賽銭箱があります)

ゑびす神の起源は諸説あるのですが、
そのうちの一つに「蛭子神」(ヒルコガミ)説があります。
その蛭子神には視覚障害があったとされ、
そのためお祈りをするときは
こちらに気づいてもらうためにこの板を叩きます。


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ゑびす神社本殿の前で、東に振り返りました。
毎年先ほどの西裏門からここを出て行っていましたが、
「残り福」はそこまで人が多くないので、
今年(2017年)は大和大路側から出て行きます。


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ゑびす神社の前で、大和大路を北に向いています。
では、ここを北上していきます。


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ゑびす神社北隣に、駐車場の付いた京町家があります。
こちらは平野酒造で、「本ゑびす」では中で樽酒が飲めます。
(確か、コップ1杯500円です)
例年なら、向かいの露店で牛筋の土手焼きを買って
それを肴にここでそのお酒を飲むのですが、
「残り福」では露店は出ませんので今年(2017年)は諦めます……


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平野酒造の前で、大和大路を北に向いています。
では、ここを進んでいきます。


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ゑびす神社の前から、大和大路を約100m北上しました。
東側に、臨済宗建仁寺派大本山建仁寺の西門が見えます。
ここをまっすぐ進むと、建仁寺の庫裏や方丈に出ます。
(第225回ブログ後半を参照)
ただ今回はこの後予定があるので、
(撤去された自転車を取りに行きます)
ここには寄らず先を進みます。


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建仁寺西門の前で、大和大路を北に向いています。
ここで大和大路の道幅が、半分くらいになります。
(ここから大和大路は、北側一方通行)
そして、ここから北は祇園らしく呑み屋街になります。
(居酒屋やバーなどが入る雑居ビルが増えます)


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先程の地点から、大和大路を焼く10m北上しました。
こちらの小物屋さんが「店じまいセール」をしていました。
この辺りはお酒を飲む店に混じって、
古い小売店舗が結構あったのですが、
こちらのようにだんだんと数が減ってきています。
いろいろ残念なことです。


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建仁寺の西門の前から、大和大路を約50m北上しました。
ここで、大和大路は団栗通を交差します。


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大和大路から、団栗通を東に向いています。
ここから約50m先の十字路で南下すると、
豊川稲荷経由で建仁寺の北門に達します。
(第228回ブログを参照)
団栗通自体は、ここから約150m先の花見小路で突き当たります。
「祇園歌舞練場」付近ですね。


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団栗通から、大和大路を北に向いています。
このまま大和大路を北上すると、約250mで四条通です。
その西側が南座で、(歌舞伎の顔見世興行で有名ですね)
東側が「目病み地蔵」の仲源寺です。


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大和大路から、団栗通を西に向いています。
ここで団栗通は、道幅が広くなります。
この辺りは、おでん屋さんやホルモン屋さん居酒屋さんなど
祇園でも「庶民的な」お店が続きます。
「観光ガイドブックに載っている祇園の美味しいお店」
というのが、花見小路・四条通でなければだいたいこの辺りです。
では、次はここを進みます。


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大和大路から、団栗通を西に約50m進みました。
ゑびす神社を裏門から出て、そのまま北上していれば
こちらのT字路に出ていました。


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そのT字路の南西角に、こちらのお店があります。
この「錦 キムラ」は、羊肉の焼き肉専門店です。
2年前「初ゑびす」にお参りした後は、
ジンギスカンとビールを頂きました。
ただ、ここはランチタイムは閉まっているので
午後2時半段階では入れません。


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「錦 キムラ」の前から、団栗通を約20m西に進みました。
こちらは、宮川町筋の最北端です。
ここから南に五条通まで、この道と川端通沿いが
京都五大花街の一つ「宮川町」です。
(第101回ブログを参照)


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宮川町筋から、団栗通を西に約30m西に進みました。
ここで団栗通は、鴨川東岸の川端通と交差します。
この後団栗通は、西側の「団栗橋」で鴨川を渡った所で
高瀬川東岸の木屋町通と交差して突き当たります。

「団栗川端」交差点の南東角に、
京阪電鉄「祇園四条」駅への入り口があります。
まぁ、地下に潜ってから200m以上地下道を北上するわけですが……
では、ここから京阪電鉄「祇園四条」駅に向かって
そこから「鳥羽街道」駅まで行って、
京阪電鉄「七条」駅前で撤去された自転車を返却してもらいます。

これで、2017年の「10日ゑびす編」が終わります。

~次回は未定ですが、たぶん「節分」まで更新しません~

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第535回 建仁寺まで縁日散策~十日ゑびす散策~その1

前回ブログで初詣を済ませ、2018年の正月も明けました。
京都を含む関西では、一斉にゑびす神社の例祭が始まります。
京都の花街祇園と宮川町との間にいらっしゃる「ゑびす神社」でも、
1月8日~11日に「10日ゑびす」が行われました。
ウチのブログでも「10日ゑびす」を毎年掲載させておりますが、
2018年は近隣の建仁寺を含めた何回かに分かれた連載にします。


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約11か月ぶりの京阪電鉄「祇園四条」駅改札口前です。
地下にあるので、「四条川端」交差点の真下に当たる位置ですね。
今回は四条通から大和大路を南下し、建仁寺の総門前に向かいます。
撮影日は、2018年1月10日水曜日午後0時半。
大和大路沿いは、露店で溢れていました。


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先程の位置から約5m北上し、東を向きました。
地上でいえば、川端通から四条通を東に向いている状態です。
左(北)側に京阪電鉄の切符売り場と鉄道案内所があります。
また、この周囲にいろいろなテナントが入っていますね。


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先程の位置から、四条通の地下を約20m東に進みました。
ここで、この地下道が突き当たります。
この右(南)側から地上に上がると南座の前に出られますが、
2018年1月段階でその南座は耐震工事中で閉鎖されています。
(ニシンそばの松葉などは今も営業中です)
ですから、そちらから地上には上がれません。


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その突き当り(スターバックスの辺り)で、北に向きました。
すぐ先に7番出口の階段があって、そこから地上に上がれます。


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京阪電鉄「祇園四条」駅7番出口に向かう階段は、
時計回りにグルグル回りながら地上に上がります。
正直、ここって目が回るのですよね。
ちょっとフラフラになりながら、地上の四条通に出てきました。
その先(南)に、先述の工事中の南座が見えますね。


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京阪電鉄「祇園四条」駅7番出口を出ました。
すると、四条通沿いにこちらがありました。
鴨川以東で、四条通~五条通間の周辺地図ですね。
祇園だけでなく、宮川町や六原・清水地区も含みます。
この位置から真南に進むと、約500m先に
恵美須神社(ゑびす神社)がいらっしゃいますね。


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その地図があった位置から、四条通を西を向いています。
この隣に、祇園屈指の名店レストラン菊水が見えます。
さらに西に、川端通・四条大橋(鴨川)・先斗町と続きます。
この日(2018年1月10日)は曇りがちで、この後小雨が降りました。


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今度は、同じ位置で四条通を東に向きました。
こちらが、京都の花街「祇園」の中心部です。
四条通は、約400m先の八坂神社で突き当たります。
約50m先に、「四条大和大路」交差点が見えますね。


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四条通から、大和大路を北に向いています。
目の前に一銭洋食のお店があり、以北はまた雰囲気が変わります。
ここから約400m先の若松通(京阪電鉄「三条」駅前)で、
この大和大路は突き当たります。
(第229回ブログを参照してください)


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今度は、四条通から大和大路を南に向きました。
目前に、「10日ゑびす」と書かれていますね。
平日の交通量の多い道とは、道の様子が全然違います。


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四条通から、大和大路を南下しています。
普段は祇園の関係車両でいっぱいですが、
この日(2018年1月10日)は車両がない分
様々な露店が立ち並んでいます。


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四条通から、大和大路を約50m南下しました。
その辺りに京都でも有名な唐辛子屋さんがあるのですが、
軒先でこちらが売られていました。
「厄除け唐辛子」らしいのですが、屋内に飾るのでしょうか?
カプサイシンって気化しますから、除菌とかできますが……


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その店から、大和大路が南に向いています。
この辺りは、露店と通常も開いている小売店舗が混在します。


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こちらは、普段は普通の小売店舗です。
ところが、この日(2018年1月10日)は店先に露店が出ています。
これはこちらに拘わらず、この近所のどのお店もこの仕様です。


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そのお店のほぼ向かい(西)側に、カバブの露店がありました。
そう言えば、生まれて初めてカバブを食べたのが
この「10日ゑびす」だったのを思い出しました。
(約20年前でしょうか?)
ちょっと懐かしくなったのと、実は空腹だったのを思い出して、
こちらを頂くことにしました。


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そこで500円のチキンケバブを注文しようとしたのですが、
「もう200円で、大盛りにしますよ」
そうおっしゃったので、追加で200円支払いました。
(心を読まれた?)
「大盛り」と言ってもピタが大きくなるわけではなく、
ローストチキンの量が増えました。(おそらく、約2倍です)
偶然自分より先に注文していた中国人カップルと、
なぜか露店脇のマンションの入り口前で並んで食べました。
「大盛り」だけあって見た目以上の量で、
完食に約10分掛かりました。
自分はこういう料理が大好物なので、
「来年また来ます」と言って、ここを去りました。


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ケバブの露店より南には、こちらの露店がありました。
飲食以外の露店は昔は結構見たのですが、
こういう雑貨屋さんはだんだん減ってきていますね。


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露店と露店の隙間に、べっこう櫛の老舗があります。
さらにその南側にレコード店があって、
大昔の演歌のカセットテープ(!)を露店で売っていました。


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さらにその南側の京町家は確か草履屋さんなのですが、
こちらでも露店を出されていました。


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その脇には、漬物の露店が出ていました。
京都の露店では意外に多いのですが、
ここでもそこそこ売れているようでした。


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四条通から、大和大路を約250m南下しました。
ここで大和大路は、団栗通と交差します。


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大和大路から、団栗通を西に向いています。
この辺りにも、露店が立ち並んでいますね。
ここから西に約100m先の川端通沿いに、
京阪電鉄「祇園四条」駅の入り口があります。


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今度は、大和大路から団栗通を東に向きました。
ここで道幅を狭めた後、建仁寺の北端に出ます。
(詳細は、第228回ブログ参照)


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さらに団栗通から、大和大路を南に向きました。
では、こちらを進んでいきます。


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団栗通から、大和大路を約10m南下しました。
左(東)側にシャッターが閉まった店がありますが、
こちらの花屋さんはこの時点も開店中で、
たくさんのお客さんが来られていました。


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一方、その右(西)側はホルモン焼のお店です。
なぜかこの辺りに多いお店ですね。
(まぁ、京都でホルモン屋が一番多いのは東九条ですが)


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さらに、もう少し南側の洋品店が「閉店セール」をしていました。
……と言いますか、確か第454回ブログでも
同じような閉店セールをしていました。
もしかして、何年か越しの「閉店セール」では?


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団栗通から、大和大路を約50m南下してきました。
ここで、大和大路の道幅が広がります。


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その辺りで、大和大路をさらに南を見ています。
手前の化粧品店も、露店を出しています。
その向こうで露店が増えてきます。
ゑびす神社まで、もうすぐですね。


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その辺りで、大和大路沿いで東を向きました。
こちらに、臨済宗建仁寺派本山建仁寺総門があります。
その手前で、たくさんの方々が急造ベンチに座り
たこ焼きや焼きそば・ステーキ串を食べておられます。
こちらは、いろいろなものを食べられる屋台村ですね。


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自分の目の前で、自分くらいの背格好の小父さんが
蒸し牡蠣2匹とステーキ串1本、ビールを1杯注文されていました。
なかなかおいしそうな選択をされていましたが、
自分はこの後仕事なのでアルコール厳禁です。
いろいろ我慢で、蒸し牡蠣2匹だけ注文しました。
とは言え、これは汁がたっぷりの逸品でした。
喉が渇いたので、ペットボトルの烏龍茶を飲んで先を急ぎます。


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本当はもっとガッツリ食べたいのを我慢して、屋台村を出ました。
では、ここからはこの門をくぐって建仁寺に入っていきます。
……と言いたいところですが、だいぶ写真を貼り付けました。
今回は、ここまでです。

~次回は、建仁寺境内と方丈周辺の散策です~

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第536回 建仁寺方丈散策 前編~10日ゑびす散策~その2

[建仁寺] ブログ村キーワード
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前回ブログで京阪電鉄「祇園四条」駅から大和大路を南下して、
臨済宗建仁寺派総本山建仁寺総門前まで来ました。
10日ゑびすの真っ最中なので、辺りに露店が立ち並びます。
今回は約100m南にいらっしゃるゑびす神社に行く前に、
この建仁寺を散策します。
撮影日は、2018年1月10日水曜日午後1時。
ここからさらに曇ってきました。


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建仁寺総門をくぐり、東を向いています。
右(南)側にお地蔵さんがいらっしゃいますが、
こういう大きな寺院の門の脇に多いですね。
その隣の枯れ枝は、大桜の木です。
今はこんな感じですが、もう数カ月でここは絶景です。
(建仁寺は、桜で有名な寺院です)


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その辺りから、建仁寺境内をさらに東に向いています。
大和大路沿いは10日ゑびすでたくさんの人が溢れていますが、
建仁寺に入ってしまえば静かなものです。


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大桜の木の隣に、こちらの木の実が生っていました。
一見すると「プチトマト」なので美味しそうですが、
食べられるかどうかは知りません。


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建仁寺総門をくぐり、境内の石畳の道を東に進んでいます。
大和大路から約100mで十字路に出ますが、そこを左(北)に折れれば
前回ブログで出て来た団栗通と交差します。


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その十字路に、こちらの看板がありました。
ここを南に進むと、禅居庵に行けます。
建仁寺塔頭寺院の臨済宗建仁寺派禅居庵は、
毎年10日ゑびすの日に摩利支天堂で例祭が行われます。
毎年先ずはそちらに直行するのですが、
今年(2018年)は建仁寺境内を一通り回ってから向かいます。


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その十字路から、南に向いています。
禅居庵よりも手前で、こちらのカラスが水を飲んでいました。
あまり動かないので、しっかり撮れました。
たった今、ヒッチコックの鳥を見ながらこれを書いています。
(BSNHKで放映されていました)
ちょっと感慨深いですね。


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その十字路で、東を向いています。
向こうに見えるのは、方丈と法堂の間にある渡り廊下です。


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その渡り廊下から、さらに東を向いています。
この左(北)側に、建仁寺の方丈があります。


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こちらが、その建仁寺方丈への入り口です。
ただ、こちらからは通常は入れません。


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そういう訳で、その位置からさらに東に向かいました。
ここから東に進む道はこの先で左(北)に折れ、
そこにある門から北上すると、
第35回ブログで通った花見小路です。
(つまり、ほとんどの人が想像する通りの祇園です)


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その辺りで、北を向きました。
建仁寺方丈の東隣には、庫裏があります。
通常は建仁寺方丈には、こちらから入ります。


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建仁寺庫裏に入ってすぐに玄関があり、
その脇の寺務所で拝観料を納めます。
建仁寺はどこも写真撮影自由なのですが、
さすがにそちらは撮れません。

こちらは、その北側の玄関奥です。
大きな衝立の右(東)側に、摩利支天がいらっしゃいます。


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その位置から、西を向きました。
左(南)側に寺務所が見えますが、その奥が便所です。
ここをずっと進むと、
一番奥に海北友松による雲龍図のコピーがあります。
ただ今回もあちこち寄るので、そちらには次回ブログで向かいます。


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寺務所の向かい(北)側に、こちらができていました。
(前回こちらに来たときは、このようなものはありませんでした)
法堂を中心として東西の端に塔頭寺院が並ぶのは、
臨済宗の相国寺大徳寺妙心寺と同じですね。


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そして、その隣にもこちらがあります。
この建仁寺庫裏と方丈・法堂の見取り図です。
本当はこの矢印の順路で進むようですが、
自分はいつもこの逆の順路で進んでいます。


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その見取り図の脇から、小さな部屋に入れます。
こちらには、この屏風が飾られていました。
国宝俵屋宗達作「風神雷神図屏風」です。
……と言いたいところですが、こちらはコピーです。
本物は、京都国立博物館の奥深くで保存されています。
こちらの寺院が「撮影し放題」の最大の理由は、
このような国宝級の文化財が、
全てコピーに差し替えられているからです。


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その部屋を出て、また西を向いています。
この奥に売店があって、宇治茶などの京土産が売られています。
突き当りが大方丈でここからでも海北友松の障壁画が見えますが、
そちらには次回ブログで行きます。


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その位置で、北を向きました。
左(西)側が売店で、右(東)側が「風神雷神図屏風」の部屋です。
本当の順路を逆行することになりますが、
ここからは自分のお気に入りの順路で進みます。


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先程の位置から、建仁寺内の廊下を北上しました。
建仁寺売店の北側に、こちらの坪庭があります。
知る人ぞ知る「〇△□の庭」ですね。
どこかが〇で△で□なのですが、
自分は単純にきれいな庭だと思います。


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その坪庭の東側で、北を向いています。
ここをずっと進めば大書院で突き当たりますが、
その前に手前左(西)側の小書院に立ち寄ります。


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先程の位置で、左(西)を向きました。
こちらは、小書院の南半分です。
(小書院は、中央の襖で南北に仕切られています)
文字通り「小さい」方の書院なのですが、
前回来たときと異なり真新しい障壁画で飾られています。


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こちらが、その障壁画です。本当に真新しい墨絵ですね。
葦が生い茂る湖と言えば琵琶湖ですが、たぶんその琵琶湖でしょう。
水面に写る山の稜線を描くのは、通常の水墨画にない手法ですね。
真新しいこちらも、100年単位で時間をかけて
「文化財」になるのでしょうね。


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こちらは、同じ小書院南側の床の間です。
「〇△□」と書かれているのは、
南隣の「〇△□の庭」という坪庭のことでしょうね。


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また元の廊下に戻ってきました。
では、ここから突き当りの大書院まで向かいます。


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小書院の北側に、「潮音庭」という庭園があります。
その手前に、こちらの蹲(つくばい)があります。
この横が女子トイレなので、その手洗い場なのでしょうね。


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その蹲の前で、北を向きました。
この廊下の先が、ここの最北端大書院です。


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こちらは、その廊下の東側です。(西側が、潮音庭です)
この辺の枯れ枝は、全て桜です。
ここもあと数カ月で、絶景ですね。


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先程から進んでいた廊下の突き当りまで来ました。
この廊下の最北端に、大書院があります。
文字通り、小書院の3倍以上の大きさです。


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大書院は、おそらく20畳以上の広さです。
ですから、床の間が東西に2カ所あります。
こちらは、東側の床の間です。多分達磨大師を描いています。


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そして、こちらが大書院西側の床の間です。
こちらも、達磨大師の掛け軸が掛かっています。


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大書院の中央にも、「風神雷神図屏風」のコピーがあります。
どうやら、本物は元々こちらにあったようです。


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「風神雷神図屏風」の西隣には、十二羅漢像がいらっしゃいます。
最初に仏弟子(お釈迦さんの弟子)になった十二人ですね。


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そして、大書院の縁側に出ました。こちらから、潮音庭を眺めます。
今は「枯れ枝に囲まれた石庭」ですが、
春になると桜が咲いて絶景に変わります。
個人的には、この潮音庭が建仁寺で一番のお気に入りです。
こういう禅寺の庭では、ゆっくりと寛いで眺めたいですね。


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大書院から、南を向いています。
大書院からは、潮音底の西側を通る廊下もあります。
こちらは、そのまま方丈を通り抜けて法堂まで続きます。


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大書院から、西側の廊下を南下しています。
さらに西側に、建仁寺の茶室が見えますね。


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大書院から、その廊下を南下しています。
潮音庭を通り過ぎると、今度は左(東)側に小書院が見えます。
では、次は小書院の北側にも入ってみましょう。


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建仁寺小書院の北側、入ってきました。
先程の墨絵の裏側は、一面に青い絵です。
これは「海の青」というより、「払暁の藍」でしょうか?
多分、先程の墨絵と同じ作家のものでしょう。
(作風が同じです)
正直とても寺院の障壁画とは思えない絵画ですが、
堂本印象智積院で描いた「婦人喫茶」法然院の仏間の障壁画も
とても「寺院の障壁画」とは思えないものです。
それが、何年も経つうちに寺院に絵が馴染んでいったのです。
個人的には、この絵もいずれそうなると思っています。


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ただ床の間も「青い柳」の掛け軸となると、派手さが前面に出ます。
こちらも、寺院に絵が馴染むまでに時間を要するでしょうね。


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小書院の北側にも縁側があって、
そこに座り込んで潮音庭を眺めることができます。
自分は、潮音庭の眺めはこの小書院から見たほうが好きです。
さすがに寝転がったりはしませんが、
暫しここで休憩がてらこちらを眺めています。

そういう訳で、今回ブログはここまでです。

~次回h、建仁寺大方丈や法堂にお邪魔します~

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第537回 建仁寺方丈散策 後編~10日ゑびす散策~その3

[建仁寺] ブログ村キーワード
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前回ブログで建仁寺庫裏から方丈周辺を散策して、
小書院の縁側で潮音庭の眺めておりました。
すると、その脇にこちらの札が立っておりました。
まぁ確かにここはごろ寝に最適で、以前自分が来たときも
大きないびきをかいて就寝されていた方もいらっしゃって、
それはさすがに寺院側も迷惑だったのでしょうね。
……という訳で、今回は小書院から建仁寺散策の続きを書きます。
撮影日は、2018年1月10日水曜日午後1時。
だんだん曇り空から雨が降り出しました。


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ではその小書院北側から出て、西を向きました。
この右(北)側が、前回ブログ潮音庭です。
では、目の前の小部屋に向かいます。


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こちらが、その小部屋です。
床の間の周囲や襖に、所狭しと水墨画が描かれています。


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同じ小部屋の南側壁面を撮っています。
この部屋の絵は、すべて中国人の子供をモチーフにしています。


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その小部屋と小書院の間にある廊下で、南を向きました。
こちらは、北は大書院、南は法堂まで続くとても長い廊下です。
この先の右(西)側が、建仁寺大方丈ですね。


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その廊下を大方丈の北側まで南下して、西を向いています。
では、ここを西の端まで進みます。


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大方丈北側の廊下を西に進み、その位置で北を向きました。
こちらの小さな祠は、開山堂です。


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建仁寺大方丈北側の廊下の最西端には、女子トイレがあります。
そう言えば、前回ブログでも女子トイレが出てきました。
この寺院は、女子トイレの数が多いですね。
では、今度は大方丈北側廊下を東に進みます。


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建仁寺大方丈の北側は、いくつかの部屋に分割されます。
こちらの部屋には、輿が陳列されています。


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こちらは、その輿の部屋の西隣です。
襖に描かれた、中国の山水を描いた障壁画が見事です。


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その部屋を出て、東を向きました。
この先に、前回ブログにも出て来た「〇△□の庭」が見えます。


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建仁寺大方丈の東側に戻ってきて、南を向いています。
この左(東)が、「〇△□の庭」です。
ただ、今回ブログではこのまま南下します。


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少し南下して、建仁寺大方丈の南側に回り込んできました。
この左(東)側が、建仁寺の庫裏です。
と言うことは、この右(西)側が……


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先程の西側が、建仁寺大方丈の南東端の部屋です。
こちらの襖絵が海北友松作雲龍図です。
前回ブログで紹介した風神雷神図屏風と並ぶ建仁寺の至宝ですね。
(まぁ、こちらもコピーなのですが……)


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こちらは、その部屋の西側の襖絵です。(先程のは、北側)
「海北友松と言えば、雲龍図」と言われるほど、
こちらは海北友松のいちばんの代表作です。


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その雲龍図の部屋で、南を向きました。
この先の縁側から、建仁寺大方丈の方丈庭園が見えます。


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先程の部屋からそのまま南に出て、縁側に座っています。
こちらが、建仁寺大方丈の方丈庭園です。
第35回ブログでは修復中でしたが、今はこんなに見事な庭園です。
「雨の方丈庭園」は禅寺最大の醍醐味ですが、
今回はあくまで10日ゑびすがメインなので、
ここで寛ぐのは短時間にします。


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建仁寺大方丈の方丈庭園で、東を向きました。
前回ブログの大書院から続く廊下が、さらに南に伸びています。
次は、そちらを通りこちらの南にある法堂に向かいます。


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建仁寺大方丈の最東端に、下足場があります。
ここでスリッパを履いて、さらに南に向かいます。


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スリッパをはいて南下し、そのままいったん方丈を出ます。
こちらの渡り廊下は、ここで建仁寺境内の道と交差します。
ですから、この辺りで
建仁寺境内を散策されている方と交差するのですが……
その方々が皆さん雨傘を差されています!


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その辺りで、西に向いています。
前回ブログでは、向こうからこちらに進み、
建仁寺庫裏を経由してここにやって来ました。
ところが、その辺りを見るとやはり皆さん雨傘を差されています。
雨粒も大きくなり、だんだん小雨ではなくなってきています。


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先程の位置に鍵が掛かっているのですが、
方丈から来た人はこの鍵を開けてさらに南に進むことができます。
では、この「入り口」と書かれた看板に従って法堂内に入ります。


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様々な理由で、法堂内には光源がありません。
そのため、こちらの写真は実際よりもさらに暗く写ります。
こちらは、その法堂の天井画です。
2頭の龍を描いているので、「双龍図」と呼ばれています。
この下に建仁寺のご本尊釈迦牟尼像がいらっしゃいますが、
さすがにご本尊は写せません。


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その位置で、東を向きました。
では、こちらから建仁寺法堂を出ます。


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建仁寺法堂の入り口の前で、北を向いています。
ではこの渡り廊下を北上して、元来た道を戻ります。


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法堂から渡り廊下を北上し、
また鍵を開けて大方丈の東側に戻ってきました。
では、ここでスリッパを脱いでこちらに上がっていきます。


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スリッパを脱いで、建仁寺大方丈に戻ってきました。
目の前が海北友松の雲竜図の部屋で、
この左(西)が建仁寺方丈庭園です。


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先程の位置から、南北の廊下を約5m北上しました。
この左(西)が、海北友松の雲龍図の部屋です。
これで、建仁寺の庫裏や方丈の内部を1周しました。


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その位置で、東を向きました。
手前の部屋が売店です。(寺務所ではありません)
その奥は俵屋宗達風神雷神図屏風がある部屋です。
こちらも、前回ブログで回りました。


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先程の位置から最東端に進むと、建仁寺庫裏内部に来ました。
では、こちらから靴を履いて建仁寺庫裏を出ます。


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建仁寺庫裏を出て、建仁寺境内を南に向いています。
右(西)側の松林越しに、先ほどの法堂が見えますね。
次はここから建仁寺境内を移動して、
建仁寺塔頭寺院の禅居庵に向かいます。
(ちょうど10日ゑびすに合わせて、例祭が行われています)
ただ、だいぶ写真を貼り付けましたので
今回はここまでです。

~次回は、禅居庵摩利支天堂に向かいます~

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第538回 10日ゑびすの禅居庵~10日ゑびす散策~その4

[禅居庵] ブログ村キーワード
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臨済宗建仁寺派本山建仁寺庫裏を出て、南を向いています。
第536回ブログ以来そんなふうには見えませんが、
現在この脇では10日ゑびすの例祭が派手に行われています。
(弊一つ隔てて、全然違う世界ですね)
今回は、この建仁寺塔頭寺院の中で
唯一毎年1月10日に例祭が行われる禅居庵に向かいます。
撮影日は、2018年1月10日水曜日午後1時半。
一時的に、雨足が弱まりました。


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その位置で、西を向きました。
向こうに、建仁寺の大方丈から法堂に続く渡り廊下が見えます。
(前回ブログでここを通りました)
第536回ブログでは、この道を通ってここにやって来ました。


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さらに同じ位置で、東に向きました。
この先でこの道は北に折れますが、そこから花見小路に出られます。
(第35回ブログ参照)


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再び同じ位置で、南を向きました。
では建仁寺境内最北端から、境内最南端に向かいます。


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建仁寺庫裏から、境内を南下しています。
その途中で、右(西)を向きました。
こちらが、前回ブログでお邪魔した天井図が見事な法堂ですね。


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その辺りで、西を向きました。
ちょっと回り道しないといけませんが、
視界の先に建仁寺の塔頭寺院両足院があります。
普段は入ったところのお堂だけ拝観が可能ですが、
半夏生の時期限定で庭園の拝観が可能です。
(第227回ブログを参照)


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その辺りで、建仁寺境内を南に向きました。
この辺りは毎年春になると見事な桜並木に変わりますが、
真冬の今は完全な枯れ枝並木ですね。


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その辺りから少し南下して、西を向きました。
こちらが、日本最古のお茶の木の石碑です。
この寺院を開いた栄西は禅宗を学んだ宋からお茶の木を持ち帰り、
この建仁寺に植えました。
これがこの数百年後に興った茶道の原型です。


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こちらは、両足院の南隣の塔頭寺院です。
先述の栄西は、こちらで入滅されました。
(栄西入滅の地は諸説ありましたが、
近年の研究でこの地であることがほぼ確定しています)


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さらに、その南側には小さな神社がいらっしゃいます。
おそらくこちらの鎮守社なのでしょうね。


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では、その神社にお参りします。
こちらは、岡山県の吉備津神社の末社楽神廟の分社です。
ご祭神が不空羂索観音なので、完全な神仏習合です。


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楽神廟の南隣は、浴室が建っています。
他の臨済宗の総本山にも浴室がありましたが、
江戸時代以前のものは基本サウナ風呂です。
(浸かる用の湯船がありません)
臨済宗などの禅宗では入浴も修行の一環なのですが、
さすがに今はこちらを使っていないでしょうね。
実はこの脇の枝垂桜が春になると見事なのですが、
1月である今はただの枯れ枝です。


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その浴室の前で、南を向きました。
ここは建仁寺境内の南東端で、十字路があります。


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その十字路で、さらに南に向いています。
約30m南下すると、建仁寺境内から出て八坂通に辿り着きます。
(第103回ブログを参照)


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その十字路で、今度は西を向きました。
この辺りが、建仁寺境内の最南端です。
では、向こうに見える禅居庵に向かって歩いていきます。


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先程の十字路から、建仁寺境内を西に約30m進みました。
こちらで、また十字路に出ます。


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その十字路で南を向きました。こちらが建仁寺の勅使門です。
通常禅寺の勅使門は普段は閉まっているのですが、
こちらは普段から出入りができます。


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同じ位置で、北を向きました。
放生池の先に三門があって、さらに北に法堂があります。
典型的な臨済宗総本山の建築様式ですが、
特に建仁寺は春になると桜で絶景になります。


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さらにその位置で西を向きました。
約20m先に、臨済宗建仁寺派禅居庵が建っています。
今回ブログのメインですね。
では、こちらから禅居庵の境内に入っていきます。


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臨済宗建仁寺は禅居庵境内に入ってきました。
ところが、門を入ってすぐに規制線があってこれ以上入れません。
実は禅居庵は非公開寺院で、
公開されているのは境内の南西端摩利支天堂のみです。


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その位置で、今度は南を向きました。
こちらは、禅居庵本堂を通らずに摩利支天堂に向かう通路です。
では、こちらを進んでいきます。


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先程の位置から最南端まで来て、西を向きました。
右(北)側の禅居庵本堂の脇に、細い路地が伸びています。
次はそちらを西に進みます。


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その路地を西に進みながら、南を向きました。
金網の向こう(南)に禅居庵の駐車場があって、
その塀のさらに向こう(南)側に八坂通が伸びています。
(第102回ブログでは、八坂通側からこちらを見ていました)


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先程の位置から、禅居庵の路地を約30m西に進みました。
ここに摩利支天堂の看板が出ています。
では、矢印に沿って南に進みます。


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この路地は約5m先でまた西に向かい、摩利支天堂の前に出ます。
ここまではほとんど参拝者がいなくて、
むしろ寂しいくらいだったのですが……


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禅居庵摩利支天堂の前に来ました。
近隣のゑびす神社の例祭に合わせてこちらも例祭が行われるので、
同じ禅居庵境内とは思えないくらいこちらは賑やかです。


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こちらは、禅居庵摩利支天堂東側の手水舎です。
「摩利支天」の眷属であるイノシシが飾ってありますね。
先ずはこちらで、手を浄めます。


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その手水舎の北側に、禅居庵の寺務所があります。
普段は閉まっているのですが、この時期限定でいろいろ販売中です。


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その事務所と摩利支天堂の間で、お守りやお札が売られていました。
よく見ると、こちらはこの寺院の方ではないようです。
ご近所の方か、檀家の方々なのでしょうね。


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臨済宗建仁寺派禅居庵摩利支天堂の前で、南を向きました。
ここから、八坂通に出られます。
禅居庵は建仁寺の南西端にある塔頭寺院なので、
通常は建仁寺側ではなく外側の八坂通か大和大路から出入りします。


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こちらが、臨済宗建仁寺派禅居庵摩利支天堂です。
「お祭り仕様」なので、紫色の幕が掛かっています。
この日(2018年1月10日)は例祭なので、この辺りは賑やかですね。
京都の「10日ゑびす」では、
恵比寿神社とこちらを同じ日に参拝する習慣があります。
この奥に、全長30㎝ほどの摩利支天像がいらっしゃいます。
(公開されていますが、撮影は一切不可です)
拝観料を納めれば、摩利支天像の近くまで寄ることができます。


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前述の通り摩利支天像を撮影できませんので、こちらを写しました。
摩利支天像の前で、お灯明を線香をお供えしました。


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禅居庵摩利支天堂の前で、西を向いています。
この先から、大和大路に出ることができます。
毎年「10日ゑびす」に来るときは、ここから出入りしていました。


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禅居庵の境内のあちこちには、紅白の寒椿が盛りでした。
毎年、こちらにはこれが楽しみで来ています。


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ではこちらから禅居庵摩利支天堂を出て、大和大路に向かいます。
ここからでも、大和大路沿いの露店がよく見えますね。


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禅居庵の西門を出て、大和大路で南を向いています。
目の前の八坂通から四条通間の大和大路沿いに、
「10日ゑびす」の露店が立ち並びます。
(四条通付近の当日の様子は、第535回ブログ参照)


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同じ位置で、大和大路を北に向きました、
左(西)側が旧京都市立新道小学校で、
右(東)側の白壁が臨済宗建仁寺派禅居庵のものです。
では、こちらから北上してゑびす神社を目指します。


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こちらは、近所のお蕎麦屋さんです。
その店頭でお蕎麦屋さん自身が露店を開き、
普段の自分の店のメニューを出されていました。
店内での飲食とあまり変わらない気もしますが、
店頭を見たところとても流行っているようでした。


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そのお蕎麦屋さんの前で、大和大路を北に向いています。
ゑびす神社がだいぶ近くなったせいもあって、
笹を持たれている方々を見掛けるようになりました。


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禅居庵の前から、大和大路を約50m北上しました。
左(西)側に石製鳥居が見えますが、あちらがゑびす神社です。
ここから本格的に「10日ゑびす」参拝ですが、
もうだいぶ写真を貼り付けました。
ですから、今回はここまでです。

~次回は、そのゑびす神社に参拝します~

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第539回 ゑびす神社大祭~10日ゑびす散策~その5

[ゑびす神社] ブログ村キーワード
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ゑびす神社の前で、大和大路を北に向いています。
左(西)側の「酒」と書かれた提灯は造り酒屋のもので、
普段はこちらでお酒を販売をされていませんが、
この時期限定でこの中で飲めます。
例年ならこの先の露店で「どてやき」を買って、
それを持ち込んでこの造り酒屋でお酒を頂きます。
ただ今年(2018年)はこの後仕事なので、
造り酒屋を素通りして先を進みます……
今回は、こちらからゑびす神社にお参りします。
撮影日は、2018年1月10日水曜日午後2時。
とうとう本降りになりました。


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造り酒屋さんとゑびす神社の間に、こちらの露店が立っています。
干し柿はお祭りには必要ですし、
10日ゑびすのお土産と言えば福飴ですね。
これらの露店は、毎年こちらに立っています。
ただ今年(2018年)はこの間買った「市田柿」も残っていますし、
(柿タルトのトッピングに使っています)
そちらは買わずに先に進みました。


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それで、その隣の福飴の方を買いました。
10日ゑびすで必ず売られているもので、要するに「金太郎飴」です。
まぁこれを包丁などで切るのは大変ですが、
棒などで叩いて適当な長さに切れば(割れば)、
結構簡単に食べられます。
(上手く叩けば粉々にならずに、きちんと円柱形になります)


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造り酒屋の前から、大和大路を約5m南に進みました。
こちらが、ゑびす神社です。
普段はとても静かな神社なのですが、
毎年1月10日前後限定でこの賑やかさです。


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一の鳥居をくぐり、ゑびす神社の境内に入ってきました。
この周辺には様々な末社が並んでいらっしゃるのですが、
この時期はたくさんの露店でそちらへは向かえません。
(平日の境内の様子は、第225回ブログ参照)
「商売繁盛で笹もってこい」の笹の飾りは、
だいたいこの辺りで手に入れます。


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ゑびす神社境内に、二の鳥居があります。
そちらの額束に、このような幕が敷かれています。
こちらの幕を取ると、熊手の付いたゑびす神像があります。
この下から賽銭を投げつけて、この熊手に上手く載せると
商売繁盛のご利益があるのですが、それをこの状態で行えば
参拝者の頭上に金属片が降り注ぐ危険があります。


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ゑびす神社二の鳥居をくぐるとすぐに本殿前なのですが、
その北側に納札所があります。
こちらに昨年各家庭で捧げられていた笹が納められます。


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こちらは、その納札所の西側です。
ゑびす神社末社の天満宮がいらっしゃいます。


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その西側が、天満宮の隣にいつもいらっしゃる白太夫社です。
さらにその西側が、臨時の社務所ですね。


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その社務所の西側がこの神社の境内の北西端で、
末社がたくさん並んでおられます。
手前(南)から順に、八幡社・猿田彦社・天満宮・岩上稲荷です。
こちらを順にお参りしました。


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先程と同じ位置で、南を向きました。
こちらから、本殿の中が見えますね。
午後2時ごろから始まった神楽演奏がちょうど終わったところで、
休憩中の演奏者の方々が外を覗かれていました。


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そして、ゑびす神社の本殿をお参りします。
今年(2018年)は参拝者が例年より少なく、
せいぜい3分ほどの待ち時間で本殿前に辿り着きました。
(例年の1/3くらいの人出です)
2018年1月10日が平日(木曜日)だったことも大きいのですが、
一番の理由はこの写真にすらしっかり写っている雨粒でしょう。
もはや「小雨」レベルを超え、しっかり「本降り」です。
この雨は夕方には止んだので、
それ以降はもう少し人出も増えたのでしょうが……
(10日ゑびすは伏見稲荷大社の初詣と異なり、晩からの方が混みます)


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ゑびす神社本殿前に、今年も冷凍マグロが供えてありました。
これは、兵庫県の西宮恵比須でも大阪市の今宮戎でも同じです。
あちらは冷凍マグロにお賽銭を貼り付ける風習があるのですが、
こちらは本殿の中に置いてあるのでそのようなことはできません。


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こちらは、ゑびす神社本殿の南側です。
こちらで、巫女さんが笹を持って神楽を舞われていました。
(その笹は、この後こちらで売られます)


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その位置で、西を向きました。
左(南)側が笹を売っている社務所で、右(北)側が本殿です。
では、こちらを進んでこの神社を出ます。


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笹を売っている社務所の西側に、馬殿がいらっしゃいます。
こちらのは、なぜか後ろを向かれています。
なぜでしょうか?


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馬殿の向かい(北)側は、本殿の南側の壁面です。
こちらに、木の板が張ってあります。
関西のゑびす神社は、この板を叩いてお祈りする風習があります。

説明すると長いのですが、いろいろあって江戸時代くらいから
「ゑびす神は、盲神である」という言い伝えが広がりまして、
目が見えないゑびす神のために
音を立ててお祈りをする風習が広まりました。


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ゑびす神社の西側の裏門から出ました。
すると、真正面(西側)にこちらのお地蔵さんがいらっしました。
次は、こちらにお参りします。


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ゑびす神社の裏門を出て、南を向きました。
左(西)側に旧京都市立新道小学校のグランドがあり、
右(東)側には花街の宮川町の歌舞練場があります。


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同じ位置で、西を見ています。
この小路の先に、花街の宮川町への近道があります。
そちらへは、第282回ブログで行きました。


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さらにその位置で、北を向きました。
こちらが京阪電鉄「祇園四条」駅への近道なので、
露店が立つなど賑やかです。
今年(2018年)は、こちらから帰ります。


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ゑびす神社の西側の裏門から、約50m北上しました。
ここで、交差点に出ます。
この東西の道は川端通と大和大路を結んでいて、
大和大路から川端通に自動車が通る逃げ道です。
そこそこ広い道ですが、とても短いので道の名称は分かりません。


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その交差点から、北を向いています。
この辺りは宮川町の裏通りで、まだまだ京町家が残っています。


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ただ確実に京町家は減少しており、
だんだんとマンションに変わってきています。
自分がこのブログを始めた数年間だけでも、その傾向が見られます。
そうは言っても、こちらのようにお地蔵さんは
しっかりと初めの位置にいらっしゃいます。
こちらにお参りして、さらに進みます。


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お地蔵さんから、さらに北上しています。
すると、こちらの表札がありました。
「京都市東山区 新道通団栗下る 上柳町」と書いてあります。
……って、「新道通」とはこの道のことですよね。
今まで知らなかったのですが、
ゑびす神社の西側の道に新道通という名前がありました。
以降は、この道を新道通と呼びます。


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その表札から、新道通を北上しています。
例年通り、ちりめん山椒の老舗「いづみ屋」さんが
この日限定で店頭で商品を販売されていますね。


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そのいづみ屋さんの向かい(東)側に、こちらが建っていました。
ちなみに、ここは第23回ブログでは銭湯でした。


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その辺りで、また北を向きました。
新道通は、ここで団栗通に突き当たります。


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新道通から、団栗通を東に向いています。
10日ゑびすの露店は、大和大路以外はこの通りに出ます。
団栗通は、約50m先で大和大路と交差します。
(第535回ブログを参照)


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今度は新道通から、団栗通を西に向きました。
このジンギスカン屋さんは結構おいしいお店なのですが、
この時間(2018年1月10日午後2時半)では、開いていません。
(こちらは、午後5時開店)


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新道通から、団栗通を西に約30m進みました。
ここで団栗通は、鴨川東岸の川端通と交差しています。
10日ゑびすの露店は、ここまでですね。
団栗通は、この先の鴨川に架かる団栗橋を渡った直後に
高瀬川沿いの木屋町通で突き当たります。


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「団栗川端」交差点南東角に、地下に下りる階段があります。
こちらを進めば、京阪電鉄「祇園四条」駅の改札口に続きます。
では、こちをから地下に下りて帰宅します。

~次回から、2018年の「節分」を連載します~

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第629回 屋台並ぶ大和大路~10日ゑびす2019~その1

[大和大路] ブログ村キーワード

前回ブログで初詣が終わって、次は「10日ゑびす」が始まります。
今年(2019年)は自分の仕事が休みの木曜日だったので、
途中アルコールを飲みつつ、参拝に向かいました。


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京都駅からJR奈良線を一駅進むと、「東福寺」駅に着きます。
そこから京阪電鉄に乗り換え、出町柳方面を3駅。
こちらは、京阪電鉄「祇園四条」駅です。
京都のゑびす神社は祇園にありますので、
今回は祇園の南西部を散策します。
撮影日は、2019年1月10日木曜日午後3時10分。
「10日ゑびす」は、夜の方が混みます。


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自分が乗っていた準急電車が、「三条」駅に向かいます。
この電車は、ここから3駅先の「出町柳」駅まで進みます。


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京阪電鉄「祇園四条」駅は祇園西部に位置し、
京都随一の繁華街「四条河原町」交差点へ約200mなので、
京都市内でも特に乗降者が多い駅です。

ですから、たくさんの方々が去られてから
こちらの写真を撮りました。
駅ホームから、こちらのエスカレーターに向きました。
では、こちらからコンコース階に上がります。


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京阪電鉄「祇園四条」駅のコンコース階に上がり、
そのまま北に向いています。
次は、目の前の改札口を出ます。


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京阪電鉄「祇園四条」駅の改札口を出て、西を向きました。
ここは地下に位置し、それは「七条」駅以北の他の駅と同様です。
ただ「祇園四条」駅前は小さな地下街を形成し、
駅の切符売り場以外に観光案内書・飲食店・薬局が建ち並びます。


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その小さな地下街の東端にスターバックがありますが、
その脇に地上に上がる階段があります。
昨年(2018年)に「10日ゑびす」に来たときは、
ここは鉄門扉で閉じていました。
この上にある南座の耐震工事が終了し、
四条通南側歩道に出られるようになりました。
(第535回ブログを参照)


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先程の階段をのぼり、だんだん地上に近づいています。
外は快晴なので、この写真は逆光で暗く写っています。


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階段を上りきり、地上に出ました。
この辺りは、京都市東山区祇園の南西部です。
目の前に、顔見世で有名な南座が建っています。
こちらが歌舞伎を中心とした劇場で、
正月も過ぎると年末の「顔見世興行」も終了しています。
(顔見世に使われる役者の名が入った看板も撤去されています)


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南座の前で、四条通を西に向きました。
南座は「四条川端」交差点南東角にありますが、
こちらから見ると、テナントの松葉が見えます。
南座周辺のこの辺りが歌舞伎発祥の地ですが、
こちらのお店が「にしんそば」発祥の店です。

また川端通の西側に鴨川が流れていて、
約200m先に「四条河原町」交差点があります。
(第600回ブログを参照)


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今度は南座の前で、四条通を東に向いています。
こちらは祇園の繁華街で、飲食店や土産物屋が並びます。
芸妓さんや舞妓さんがいらっしゃる場所は、約200m東です。
(第624回ブログを参照)


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南座の前から、四条通を東に約50m進みました。
ここで四条通は、大和大路と交差します。


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四条通から、大和大路を南に向きました。
四条通以南の大和大路を南下すると、
ゑびす神社がいらっしゃいます。
つまり、この「10日ゑびす」期間中は
四条通以南の大和大路はゑびす神社参道に変わります。
では、こちらを南下します。


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四条通は、大和大路を南下しています。
左(東)側の飲食店や小売店が露店を出して商品を売っていますが、
右(西)側はさまざまな種類の露店が出ています。


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四条通から、大和大路を約50m南下しました。
こちらで、トルコ人がチキンケバブの露店を出しています。
では、ちょっとこちらに立ち寄ります。


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実は、こちらの露店には昨年(2018年)も立ち寄りました。
そして、昨年同様「200円追加で鶏肉増加」とおっしゃいました。
せっかくなので、昨年同様鶏肉増量にしました。
こちらが、鶏肉増量のチキンケバブです。
(増量して、700円です)
通常よりも、鶏肉が倍増しています。
鶏肉が多すぎて、なかなかピタパンまで辿り着けません。


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自分は、チキンケバブを屋台裏のビルの片隅で食べていました。
こちらは、そのチキンケバブの露店の向かい東)側です。
ビルの1Fに雑貨屋が入っているのですが、
10日ゑびすのこの日は店頭に屋台を出して、
この店の商品を出していました。
カバンとか小物とかが、よく売れていました。


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さらに大和大路を南下しています。
すると大和大路の左(東)側に割烹料理店があって、
そちらの店頭で「てっちり」(フグの鍋物)の露店が出ていました。
この辺りは祇園ですし、高級食材の露店も普通にあるわけですね。
ちなみに、「1杯1,000円」と看板に出ていました。
お酒も別売りされていて、こちらの駐車場に
食事スペースが設けられていました。


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その向かい(西)側にこちらのお店がありました。
簪(かんざし)など髪飾りの専門店ですね。
この辺りは祇園のただ中ですから、
芸妓さんや舞妓さんが使う日用品のお店が
さまざまなお店に混じって点在しています。


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その簪屋さんの南隣に、レコード店があります。
こちらはCDよりもドーナツ盤レコードやカセットテープが豊富で、
昔懐かしの演歌や歌謡曲が店頭に並んでいました。


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さらに少し、大和大路を南下しました。
こちらは花屋さんなのですが、この日は閉まっていました。


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さらにさらに、大和大路を南下しています。
四条通からは、約150m南下しています。
こちらに、老舗の履物屋さんがあります。
足袋や草履下駄などが売られており、
「10日ゑびす」のこの日は店頭に露店も出ていました。


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四条通から、大和大路を約200m南下しました。
ここで大和大路は、団栗通と交差します。


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大和大路から、団栗通を西に向いています。
この団栗通にも、露店が並びますね。
この先に羊肉の焼肉屋「錦 キムラ」があります。
さらに西に進むと、先程の京阪電鉄「祇園四条」駅に戻れます。
(第625回ブログ終盤のコースですね)


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今度は大和大路から、団栗通を東に向きました。
このまま東進なら、建仁寺の最北端や豊川稲荷神社に辿り着きます。
この団栗通は、約200m先の花見小路で突き当たります。
(この辺も、第625回ブログの終盤参照)


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さらに、団栗通から大和大路を南に向きました。
何故かこの辺は、ホルモン屋さんが多いですね。
(京都でいちばん多いのは、東九条ですが)
では、大和大路をさらに南下します。


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こちらは、その中の1軒です。
ホルモン「焼」のお店ではなく、ホルモン「鍋」のお店ですね。
この辺りのお店は午後5時くらいに開店ですが、
こちらは午後3時半段階で開店しています。


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団栗通から、大和大路を南下しています。
こちらにシャッターの閉まった店がありますが、
こちらは、昨年(2018年)は閉店セールをされていました。
1年経って、店仕舞いされたようですね。
(第535回ブログを参照)


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団栗通から、大和大路を約70m南下しました。
この辺りで大和大路は道幅が広がり、反対車線ができます。
そして、この辺りから左(東)側にも露店が並びます。


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大和大路の道幅が倍増した地点で、東を向きました。
こちらが、臨済宗建仁寺派総本山建仁寺の西門です。
花見小路から南下する東門と並び、よく利用される門ですね。
(東門経由は、第624回ブログ参照)
昨年(2018年)は左側に蒸し牡蠣とステーキの露店が立ちましたが、
今年は焼きそばの露店が立ちます。

また昨年(2018年)はこの建仁寺経由でゑびす神社に向かいましたが、
今年は、大和大路からゑびす神社に向かいます。
ですからこのまま大和大路を南下しますが、
もうだいぶ写真を貼り付けました。
今回は、ここまでです。

~次回は、ゑびす神社に参拝します~

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第630回 ゑびす神社に参拝~10日ゑびす2019~その2

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前回ブログで、京阪電鉄「祇園四条」駅から
大和大路を南下し建仁寺西門前に来ました。
今年(2019年)は建仁寺は立ち寄らず、
そのまま南下しゑびす神社に向かいます。
撮影日は、2019年1月15日木曜日午後4時。
だんだん日が沈んできました。


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同じ位置で、大和大路を南に向いています。
こちらは、四条通から大和大路を約250m南下した位置です。
建仁寺西門以南の大和大路は、道幅が2車線で歩道も付いています。
大和大路の両側に、「10日ゑびす」の露店が並びます。


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建仁寺西門南隣の大和大路沿いに、こちらの畳屋があります。
まさか店頭の露店で畳や茣蓙を売っているはずもないのですが、
よく見ると草履と下駄が売られていました。
しかも、足に当たる部分が藺草(いぐさ)製です。
畳と同じ感触で、道を歩くことができます。
こちらは10年以上前から売られていて、
いつの間にかここの名物品となっています。


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こちらは、その畳屋さんの向かい(西)側です。
竹細工の桶やお櫃、柄杓などが売られてます。
この辺りは、自分のお店の商品を
そのまま売っている露店が多いですね。


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さらにその向かい(東)側です。
先程の畳屋さんのほぼ南隣ですね。
こちらの電気屋さんは露店を出していませんが、
露店の裏側の雑貨屋さんは開店しています。


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建仁寺西門前から、大和大路を約50m南下してきました。
こちらに、土手焼きの露店があります。
この露店はここ10年以上毎年この位置に出ており、
1月10日が勤務日でないときは立ち寄っています。
2019年は1月10日が木曜日で自分の勤務先の休日なので、
ちょっと立ち寄ります。


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こちらが、売られていた土手焼きです。
露店内で日本酒の熱燗などが売られていて、
その土手焼きの鍋の前に並んだ椅子ででも戴けますが、
自分は毎年持ち帰りにして別の場所に移動しています。


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その土手焼きの露店の前で、大和大路を南に向いています。
すぐ先に、「酒」と書かれた赤提灯が見えますね。


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赤提灯の脇に、酒粕が売られている露店があります。
その裏(西)側に虫籠窓がある京町家があって、
その中に簡易の椅子とテーブルが用意されています。
では、こちらの中に入っていきます。


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その京町家の中に入ってきました。
奥の壁際に、暖簾が飾ってあります。
正確にはこちらは造り酒屋の蔵元ではなく、
その蔵元の倉庫のような場所です。
「静海」という商標が飾ってありますが、
ここでは伏見の銘酒桃の滴を飲むことができます。


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この京町家の1Fは普段倉庫だと思うのですが、
その壁際に陣幕が張られています。
家紋の間に、お酒の値段などが書かれた札が貼られています。


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先程購入した土手焼きは、ここで頂きます。
その土手焼きを肴にして、こちらの日本酒(冷酒)を飲みます。
「10日ゑびす」が勤務日でない年は、
ここで1杯飲むようにしています。


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その京町家には、約30分いました。
ネギを混ぜ混ぜ土手焼きを頂きながら、
ゆっくりお酒を呑んでいきました。

その京町家を出た時点で、午後4時半。
急がないと、日が暮れます。
京町家前酒粕の露店の南隣は、干し柿の露店です。
こちらも、500円分購入しました。
干し柿はそのまま頂くのではなく、
柿ジャム入りの中国タルトを作る際に、
刻んだものをトッピングします。


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干し柿の露店の南隣で
福助飴(金太郎飴の一種)が売られていますが、
さらに南側を見ると石製鳥居が見えます。
先程の京町家の南隣が、今回ブログの目的地ゑびす神社です。


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こちらが、ゑびす神社一の鳥居です。
京都のゑびす神社は、大阪の今宮戎や
兵庫県の西宮恵比須ほど大きくありませんが、
祇園や宮川町などの花街の守護神として
厚い信仰を受けています。


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ゑびす神社一の鳥居をくぐり、境内に入ってきました。
普段のこの辺りは手水舎や末社に囲まれているのですが、
「10日ゑびす」のこの日は笹に取り付ける飾りが売られています。

(ゑびす神社の例祭では商売繁盛の縁起物で笹が売られていますが、
その笹にはこのような別売りの飾りを付けます)


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ゑびす神社境内に入って、先に北側奥の末社にお参りします。
手水舎の脇に、臨時の社務所が設けられていますね。
その東隣に、旧年に飾られた笹を納める場所があります。


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その西側に、こちらの石製鳥居があります。
こちらには、天神さんがいらっしゃいます。
先ずは、こちらにお参りします。


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天神さんの西側に、白太夫社がいらっしゃいました。
天神さんの脇に必ずいらっしゃる神様ですね。
ご祭神は、天神さんのご祭神菅原道真の家臣です。


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その西側が、ゑびす神社境内の北西端です。
こちらに、たくさんの神々が祀ってあります。
先ずは、こちらの八幡神社と猿田彦社にお参りします。
午後5時が近くなり、提灯に火が灯りました。


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猿田彦社の北側に、こちらの神様がいらっしゃいます。
「天神社」と扁額のかすれた文字で分かるのですが、
ご神体は鳥居背後の石柱です。

石柱は縄文時代の遺跡などにもたまに出てくる
数千年前から見られる日本のご神像です。
「よく分からないもの」というのが学会の見解ですが、
今でもご神体として敬われている神社も多いです。
個人的にはインドのリンガ(シヴァの象徴)に見えます。


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その「天神社」の脇に、こちらの牛の像がいらっしゃいます。
天神社近くに、よく並ばれていますね。
取りあえず、自分も牛の頭を撫でました。


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さらに「天神社」の脇に、岩本稲荷社がいらっしゃいます。
こちらにもお参りして、本殿に向かいます。


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岩本稲荷社の前で、南を向きました。
こちらから、ゑびす神社本殿の北側が見えます。
36歌仙の絵が飾られており、太鼓が安置されていますね。


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ゑびす神社本殿の正面(東側)に回ってきました。
では、こちらからゑびす神社に参拝します。
これでも今年(2019年)の伏見稲荷大社と比べて参拝者が少ないので、
5分ほどで神前に行けました。


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では、本殿の前で参拝します。
大阪の今宮戎や兵庫県の西宮恵比須同様、
京都のゑびす神社も冷凍マグロが奉納されていますね。


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こちらは、ゑびす神社本殿の南側です。
こちらに社務所が並び、巫女さんが神楽を舞い
奉げた笹が売られています。
その笹に、先程の飾りを後で付けます。


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その社務所は、ゑびす神社西門まで続きます。
一方で、本殿南側に行列ができています。
では、自分もそちらに並びます。


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その行列の先に、こちらの板があります。
江戸時代くらいからなのですが、
ゑびす神は盲目であるという信仰が生まれました。
そのため、主に関西でこのように本殿脇の板を叩いて
このようにお参りする信仰が盛んになりました。
板の下がそのままお賽銭箱で、
そちらに小銭を納めてから板を叩いてお参りしました。


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その板の南側に馬殿があり、馬の神像がいらっしゃいます。
では、こちらにもお参りします。


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さらに西に進むと、ゑびす神社の西門に通じます。
では、これでゑびす神社を一通りお参りしました。
ここからゑびす神社を出て帰宅しますが、
その前にもう1カ所寄り道します。

ただ、もうだいぶ写真を貼り付けていますので
今回はここまでです。

~次回は、禅居庵に参拝します~

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第631回 禅居庵に参拝~10日ゑびす 2019~その3

[禅居庵] ブログ村キーワード

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京都のゑびす神社境内から、西門を西に向いています。
今回はここからいったんゑびす神社を出て、
建仁寺の境内塔頭でもある禅居庵に参拝します。
こちらも、毎年1月10日に例祭が開催されます。
撮影日は、2019年1月10日木曜日午後4時45分。
早くしないと、日が暮れます。


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ゑびす神社西門を出て、北を向いています。
この道は北に約300m続いていて、団栗通に突き当たります。
(その辺りに、京阪電鉄「祇園四条」駅への地下道があります)
昨年など先に禅居庵を参拝しているときは、
この道を利用して帰宅しています。


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同じ場所で、西を向きました。
この道の先で、宮川町筋という通りと交差します。
その道沿いが「宮川町」という地区で、
祇園や先斗町とはまた別の花街です。
(こちらにも芸妓さんや舞妓さんがいらっしゃいます。
第282回ブログを参照)


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さらに、同じ場所で南に向きました。
左(東)側はゑびす神社南隣の旧京都市立新道小学校で、
右(西)側は宮川町の歌舞練場です。
こちらで宮川町の舞妓さんが日本舞踊を学んだり、
踊りの発表会を開いたりします。
(入口は、宮川町筋沿いにあります)


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ゑびす神社西門から約20m南下し、東を向きました。
左(北)側に旧京都市立新道小学校で、
右((南)側は京町家や看板建築が続きます。
次は、向こうに見える突き当りまで進みます。


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先程の位置から、約50m東に進みました。
こちらの道は、大和大路で突き当たります。


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大和大路まで出て、北を向きました。
約15m先から東に八坂通が伸びていますが、
毎年1月10日はこの八坂通以北の大和大路が、自動車通行止めです。
そのため、北上する自動車はこの交差点で右折します。
またここは近くの大通りの抜け道でもあるので、
この期間中は渋滞が起こりやすくなっています。
(普段の八坂通は、第102回ブログ参照)


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八坂通から、大和大路を北に向いています。
大和大路は、「10日ゑびす」に四条通~八坂通間で露店が並びます。
右(東)側に、建仁寺の塔頭寺院の禅居庵が見えますね。


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禅居庵は建仁寺境内からだけでなく、大和大路からも入れます。
本堂は非公開の寺院ですが、摩利支天堂だけ常時公開しています。
今回ブログのメインですね。では、こちらに入っていきます。


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先程の門をくぐり、禅居庵境内に入ってきました。
普段と異なり、垂れ幕や幟が例祭仕様ですね。
参拝者も、普段の数倍です。


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禅居庵境内を東に進むと、すぐにこちらのイノシシの像があります。
禅居庵の摩利支天堂には摩利支天が安置されており、
その摩利支天の眷属がこちらのイノシシです。
ですから、こちらの摩利支天堂には境内のあちこちに
イノシシの像が祀られています。


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そのイノシシ象の足許に、小さなイノシシの人形が飾られています。
2019年の干支が、イノシシです。
その関係か、今年(2019年)からこの禅居庵で
「イノシシみくじ」が売られています。
そのお神籤が入っていたイノシシ像が、
そのままこちらに置かれています。


631-13.jpg
そのイノシシの像の東側に、摩利支天堂があります。
摩利支天堂の周囲で、檀家さんがろうそくなどを売られています。
午後5時が近くなって、お堂に灯が点きました。


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禅居庵境内で北を向きました。こちらが、摩利支天堂正面です。
ですから、この真正面の奥に摩利支天像がいらっしゃいます。
こちらには賽銭を納めず、代わりにろうそくや線香を献じて、
その料金を賽銭箱に納めました。
その際檀家さんに、ろうそくの灯火など一切を代行して頂きました。
(摩利支天堂の堂内は、撮影不可です)


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その東側でも、檀家さんが様々なものを売られています。
この辺りではお守りやお札、おみくじなどが売られています。
そのお神籤こそ「イノシシみくじ」なので、
先程の小さなイノシシ像がこちらに積み上げられていました。


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その東側に手水舎があって、
さらにその先に建仁寺境内に抜けられる通路があります。
(第538回ブログを参照)


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禅居庵摩利支天堂正面から、禅居庵境内を南に向きました。
では、こちらの石畳の道を通って八坂通に出ます。


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禅居庵から八坂通に出て、東を向きました。
約50m先に建仁寺の勅使門があって、
そのまま上り坂をを東に進むと、
二年坂経由で最終的に産寧坂に至ります。
(第102回ブログを参照)


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その位置で、八坂通を西に向きました。
約20m先の大和大路で、八坂通は突き当たります。
では、そちらに向かいます。


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こちらは、「八坂大和大路」交差点の南東角です。
こちらの雑貨店はよく閉まっているのですが、
この「10日ゑびす」期間中は、必ず開いています。
結構流行っているみたいですね。


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八坂通から、大和大路を南に向いています。
約15m先の右(西)側から脇道が伸びていますが、
先程ゑびす神社西門からそちらに出てきました。
では、こちらを南下します。


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八坂通から、大和大路を約50m南下しました。
ここで大和大路は、松原通と交差します。
大和大路はこのまま約300m南下すると、五条通と交差します。
(第224回ブログを参照)


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大和大路から、松原通を東に向いています。
この辺りで、「京都市東山区祇園」から
「京都市東山区六原」に移ってきます。
六波羅蜜寺や六道珍皇寺などが、この先ですね。
約200m先で、子育て幽霊飴が売られています。
(第153回ブログを参照)


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さらに、大和大路から松原通を西に向いています。
ここから鴨川までが、京都の花街の一つ宮川町の一部です。
約10m先から右(南)へ大黒町通が伸びていて、
そちらから約50m先に日蓮宗の壽延寺があります。
(第153回ブログのルートですね)
では、この松原通を西に進みます。


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大黒町通から、松原通を西に向いています。
川魚屋さんや肉屋さんなど、この辺りは高級食材のお店が並びます。
この松原通沿いの商店街は祇園に近いのですが、
この辺りは宮川町ですから料亭や仕出し屋が仕入れるのでしょう。


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大黒町通から、松原通を約150m進みました。
ここで松原通は、宮川町筋と交差します。


631-28.jpg
松原通から、宮川町筋を北に向いています。
狭い小路いっぱいに、料亭や仕出し屋、置屋が並びます。
ここを約50m進むと、今回ブログの冒頭のゑびす神社西門に出ます。


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今度は松原通から、宮川町筋を南に向きました。
松原通以南の宮川町筋は、自動車が通行できる道幅に広がります。
こちら側も料亭などが続きますが、
それら以外にも和菓子店や豆腐屋など様々な店も並びます。


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宮川町筋から、松原通を西に向いています。
だんだん鴨川が、はっきりと見えてきましたね。


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宮川町筋から、松原通を約50m西に進みました。
ここで松原通は、川端通と交差します。
川端通は、鴨川東岸に伸びる道です。

川端通以東の松原通は、松原橋・(旧五条橋。「橋弁慶の橋です)
高瀬川・河原町通と通り過ぎ、そのまま問屋街に入ります。
(第24回ブログ参照)


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松原通から、川端通を北に向いています。
そういえばここから北のブログ取材をしたことがないのですが、
飲食店以外にも、理髪店など地域住民のためのお店も並びます。


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さらに松原通から、川端通を南に向きました。
この辺りは、宮川町の置屋が続きます。
芸妓さんや舞妓さんが詰めるプロダクションのようなものですね。


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松原通から、川端通を約10m南下しました。
第453回ブログでは、「さわらの西京漬け」専門店がありました。
今はこちらのお店を畳んでしまわれましたが、
確かオンラインショップで販売されています。


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松原通から、川端通を南下しています。
左(東)側は宮川町の置屋などが並びますが、
右(西)側は桜並木が続きます。
まぁ、今は冬なので「枯れ枝並木」ですが……


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松原通から、川端通を約150m南下しました。
ここで川端通は、六波羅裏門通と交差します。


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川端通から、六波羅裏門通を東に向いています。
六波羅裏門通は、元々は万寿寺通の一部でした。
(江戸時代は万寿寺通にも鴨川に橋が架かっており、
鴨川以東も万寿寺通が続いていました)

ここから約400m先に六波羅蜜寺があり、
さらに250m東に進むと東大路で突き当たります。
ただし最後はかなり狭い路地なので、一部私道です。


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六波羅裏門通から、川端通を南に向いています。
この辺りにも、飲食店が並んでいます。
では、こちらをさらに南下します。


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六波羅裏門通から、川端通を約100m南下しました。
こちらに、京阪電鉄「清水五条」駅へ通じる階段があります。
では、こちらから地下へ潜り京阪電鉄に乗って帰宅します。

これで、2019年の「10日ゑびす」取材を終了します。

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第714回 宮川町南部散策~宵ゑびす散策2020~その1

前回ブログで2020年の初詣も終了し、次は正月明けの例祭です。
ゑびす神社の例祭「10日ゑびす」は関西全般の行事ですが、
京都でも毎年さかんに行われます。
ただ2020年は仕事の都合で、(要するに木曜日が仕事の休日)
前日の1月9日にゑびす神社へ向かいました。
ですから2020年は「10日ゑびす」ではなく、
1日早い「宵ゑびす」に向かいます。

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ウチの近く京阪電鉄「七条」駅から、
北に1駅先の「清水五条」駅で降りました。
ここのところゑびす神社には、
京阪電鉄「祇園四条」駅から散策しましたが、
今回は1駅南のこちらから「宵ゑびす散策」始まります。
撮影日は、2020年1月9日木曜日午後3時。
この日も、一日快晴でした。


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今まで自分が乗っていた京阪電鉄普通電車が、
「清水五条」駅から「祇園四条」駅に向かいます。
京阪電鉄「清水五条」駅は、普通電車と準急電車しか停まりません。


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では、自分も京阪電鉄「清水五条」駅ホームから
コンコース階に上がっていきます。


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先程の階段を上り、コンコース階に来ました。
階段の先に、こちらの休憩室があります。
木製のテーブルと椅子が、落ち着いた雰囲気を醸し出しています。
またこれは個人的な感想ですが、
京阪電鉄各駅に入っている自動販売機は、
JRや他社の私鉄より質量ともに充実していますね。


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その休憩室から、京阪電鉄「清水五条」駅構内を東に向きました。
では、こちらの改札から「清水五条」駅を出ます。


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京阪電鉄「清水五条」駅改札を出て、北を向きました。
この真上が、「五条川端」交差点です。
(京阪電鉄は、川端通の地下を通ります)
次は、こちらを北上します。


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京阪電鉄「清水五条」駅改札から、地下道を約50m北上しました。
では、目の前の階段を上ります。


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その階段を上りきると、さらに北に伸びる階段がありました。
次に、こちらの階段も上ります。


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その階段を上ると、すぐに地上が見えてきました。
こちらの京阪電鉄「清水五条」駅5番出口から、地上に出ます。


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京阪電鉄「清水五条」駅5番出口から、川端通を北に向いています。
左(西)側の道幅の広い車道とこの辺りと地面の高さが違いますが、
あちらは元々琵琶湖疎水でした。
(この辺りの琵琶湖疎水は、現在暗渠化しています)
ですから、元々の川端通はこのくらいの道幅でした。


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川端通の歩道に移って、そのまま北を向いています。
古い京町家が並びますが、この辺りは宮川町の南西端です。
舞芸妓がいらっしゃる祇園先斗町上七軒と並ぶ京都の花街です。
(太夫さんがいらっしゃる島原は
舞妓さん・芸妓さんがいらっしゃらないので、
「京都五大花街」にカウントしません)


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先程の位置から、そのまま川端通をゆっくり北上しています。
この辺りは舞妓さん・芸妓さんの置屋が並びますが、
こちらは和装雑貨のお店のようです。
この時間帯はそれ程人通りが多くありませんが、
こちらには何人かお客さんが入っていかれました。


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京阪電鉄「清水議場」駅5番出口から、
宮川町西端の川端通を約100m北上しました。
この辺りで、右(東)側から六波羅裏門通が伸びています。


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川端通から、六原裏門通を東に向いています。
約400m先に、六波羅蜜寺がいらっしゃいます。


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今度は川端通から、六波羅裏門通を西に向きました。
現在は単なる突き当りですが、
江戸時代はこの位置から鴨川に橋が架かっていて、
そのまま万寿寺通に合流してていました。
つまり、六波羅裏門通はかつて万寿寺通の一部でした。
(万寿寺通の様子は、第405回ブログ参照)
こちらの橋は天明の大火で焼失し、以後再建されませんでした。


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六原裏門通から、川端通を北に向きました。
この先に見える喫茶店は相当昔からありますが、
この日(2020年1月9日)はお休みのようです。


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その喫茶店の前で、川端通を北に向いています。
左(西)側に枯れ枝並木が続きますが、
毎年4月上旬にはこの辺り一面桜が咲き乱れます。
この辺りは、京都屈指の「桜の名所」の一部です。
また右(東)側にコンクリート製の平屋が見えますが、
この間までサワラなどの西京漬けの店がありました。
現在は、オンラインショップのみでの販売になっています。


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六原裏門通から、川端通を約150m北上しました。
ここで川端通は、松原通と交差します。


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川端通から、松原通を西に向いています。
この交差点のすぐ西から、鴨川に架かる松原橋が伸びています。
この松原通は安土桃山時代まで五条通でしたから、
童謡の「京の五条の橋の上」とは、この先を差します。
(第20回ブログ参照)


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今度は川端通から、松原通を東に向きました。
この松原通が、宮川町の中心を貫きます。
そのせいもあって、この辺は飲食店がとても多くなります。


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川端通から、松原通を少し東に移動しました。
松原通の南側に、こちらの児童公園がありました。
あまり広くないのですが、たくさんの児童が遊んでいました。
(そろそろ小学生の帰宅時間が過ぎて、あちこちに姿が見えます。
彼らをフレームから外すのに、ちょっと苦労しました)


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川端通から、松原通を約50m東に進みました。
ここで松原通は、宮川筋と交差します。


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松原通から、宮川筋を南に向いています。
こちらに飲食店は少ないのですが、
和菓子店や豆腐屋さんなどが並んでいて、
この辺りの「食」を支えているお店が集中しています。
(第101回ブログを参照)


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今度は松原通から、宮川筋を北に向きました。
こちらにはお茶屋さんが軒を並べ、花街を形成しています。
(第282回ブログを参照)


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さらに、宮川筋から松原通を東に向いています。
看板にある通り、ここから東が「建松商店街」です。
「建」仁寺に近い「松」原通沿いの商店街です。
ここから、食べ物の小売店舗が続きます。


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宮川筋から、松原通を約50m東に進みました。
こちらに、洋菓子店のfriendがあります。
「町の小さな洋菓子店」に見えますが、
御池通の地下街Zest御池に支店を出していたり、
ホテルからのウェディングケーキの注文を受けたりするなど、
実は京都屈指の老舗店だったりします。


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friendの前で、松原通を東に向いています。
この辺の建松商店街には目の前のお肉屋さんなど、
料理の材料となる食品が多く売られています。
しかもどこも高級店で、質が良い代わりに価格も高めです。
(京都は食品の物価が高いのですが、
他の店よりさらに高くなっています)
これは、この宮川町や近隣の祇園の料亭などが
この辺の取引先だというのが理由です。


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ただご時世と言いますか、最近はちょっと事情が変わっています。
2011年に自分が取材した松原通編と比べて、
だいぶ店舗の様子も変わってきています。
元気なお店も多いですが、閉店したお店や更地が増えています。


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さらに、松原通を東に向かっています。
左(北)側に見える「のと正」は、川魚店です。
ウナギ・コイ・アユなど淡水魚をを売るお店で、
京都では海鮮魚店とは区別されています。
(実は、だし巻きや焼き鳥なども売っていたりします。
錦市場が分かりやすいですね)
右(南)側には、いろいろなお酒を売っている店がありますね。


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「のと正」の東隣にも川魚屋さんがあったのですが、
現在は駐車場になっています。
その駐車場に、こちらのお地蔵さんがいらっしゃいます。
先ずは、こちらにお参りします。


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そのお地蔵さんの前で、松原通を南に向きました。
こちらから、大黒通が伸びています。
ここから壽延寺耳塚などを経由して、七条通で突き当たります。
おそらく壽延寺の大黒様が、名称の由来です。


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今度はお地蔵さんの前で、松原通を東に向いています。
目の前で、松原通は大和大路と交差しています。
ここより東の松原通は、第19回ブログ第20回ブログ参照です。


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松原通から、大和大路を南に向いています。
この交差点が建松商店街の中心なので、多くのお店が見えます。
第224回ブログでは、豊国神社からこの辺りまで北上しています。


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今度は松原通から、大和大路を北に向きました。
普段は交通量の多い通りなのですが、
この日(2020年1月9日木曜日)は通行止めの上、
縁日で相当賑わっています。


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松原通から、大和大路を約50m北上しました。
八坂通以北の大和大路沿いが、10日ゑびすの縁日に囲まれています。
ここから目の前の禅居庵とゑびす神社に参拝するのですが、
もうだいぶ写真を貼り付けました。

ですから、今回はここまでです。

~次回で、禅居庵とゑびす神社の例祭を参拝します~

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第715回禅居庵とゑびす神社~宵ゑびす散策2020~その2

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前回ブログで京阪電鉄「清水五条」駅から宮川町経由で、
大和大路を北上し八坂通との交差点に来ました。
この交差点の北東角に、これから訪れる禅居庵が建っています。
今回は、さらにこの北側にいらっしゃるゑびす神社に参拝します。
撮影日は、2020年1月9日木曜日午後4時。
伏見稲荷大社と違い、ゑびす神社は夜の方が混みます。


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今度は大和大路から、八坂通を東に向いています。
ここから東が祇園地区の一部で、(祇園は割と広大な地区です)
八坂通は東大路以東で南東に蛇行して、
最終的に産寧坂に至ります。
(「八坂通編」は、第102回ブログ以降参照)
こちらの交差点の南東角に、アンティークの雑貨屋さんがあります。
閉まっていることが多いのですが、
ゑびす神社の例祭期間中は必ず開いています。


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八坂通から、大和大路を少しだけ北上しました。
この八坂通から四条通まで、大和大路は露店が立ち並びます。
露店と露店との間に、建仁寺の塔頭寺院禅居庵の入り口があります。


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八坂通から、大和大路を約30m北上しました。
こちらから、臨済宗建仁寺派禅居庵の入り口があります。
その名の通り、建仁寺の塔頭寺院です。
こちらも、ゑびす神社の例祭期間中に例祭が行われます。


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禅居庵の入り口には、狛犬の代わりにイノシシが鎮座します。
狛犬なら口を開いた「阿形」なのですが、
しっかり口を閉じた「狛猪」ですね。
こちらの寺院に鎮座される摩利支天の眷属なので、
イノシシの姿が鎮座されているのでしょうね。


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こちらは、対になるもう一方の「狛猪」です。
「狛犬」同様、こちらも口を閉じる「吽形」ですね。



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禅居庵の入り口から、境内に入ってきました。
普段もそこそこ参拝者がいらっしゃる寺院ですが、
この日(2020年1月9日)はさらに多くの方々がいらっしゃいます。
また、境内も六色の仏旗や摩利支天の幟が立っています。
完全に「例祭」モードですね。


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禅居庵境内に入り、すぐに北を向きました。
禅居庵境内の北西部に、末社の祠がいらっしゃいます。
こちらは、日本全国の様々な神社から勧請されたものです。
先ずは、こちらにお参りです。


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禅居庵境内で、そのまま西を向きました。
入り口の真北に、こちらのお地蔵さんがいらっしゃいます。
祠の手前が畳敷きなのですが、そこに穴があって
そこからお賽銭を入れられるようになっています。
次は、こちらにお参りします。


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禅居庵境内の南側には、紅白の寒椿が咲いていました。
イノシシと寒椿が、この禅居庵の象徴ですね。


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先程の末社の東隣に、こちらのイノシシの像がいらっしゃいます。
周囲に、小さなイノシシの陶器人形が並んでいます。


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小さなイノシシの陶器人形を大写しにしました。
こちらは、元々お神籤が入っていました。
この「イノシシ神籤」は、禅居庵の寺務所で売られています。
陶器人形の下に穴が開いていて、そこからお神籤を取り出せます。
所々文字が描いてあるものがいらっしゃるのは、
おそらく絵馬代わりにここに配置されているからですね。


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そのイノシシの像の東隣に、禅居庵摩利支天堂が建っています。
禅居庵は庫裏・北条・本堂が非公開なのですが、
この摩利支天堂だけは通常でも公開されています。
この日(2020年1月9日)はこちらの例祭なので、
いつも以上の方々の参拝があります。


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こちらが、禅居庵摩利支天堂です。
幕内に小さな摩利支天像がいらっしゃって、
奉納するろうそく代(100円くらい)を奮発すると、
堂内に入れて摩利支天像を間近に拝観できます。

臨済宗建仁寺派禅居庵は、厳密には建仁寺の境内に建っています。
鎌倉時代末期の1329年大鑑生拙正澄禅師が開基されました。
開山直後から、ずっと建仁寺境内に建った塔頭寺院です。
摩利支天堂も開山時に建ったお堂で、
開運の仏様として開山当初から京都の町衆の信仰を集めました。


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禅居庵摩利支天堂から、境内の東側を見ています。
この日がり(北)側に禅居庵の寺務所があって、
先程の「イノシシ神籤」もそちらで売られています。
このまま東に進むと、向こうの門から
禅居庵庫裏・方丈・本堂に向かえます。
ただしそちらは全て非公開なので、素通りしかできません。
そのまま素通りすると、建仁寺の境内に出られます。
建仁寺に参拝されるなら、こちらが近道です。
(第538回ブログとは逆ルートですね)


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禅居摩利支天堂に背を向け、南を向きました。
ではこちらの参道から、禅居庵を出ます。


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こちら側から禅居庵を出ると、八坂通に出ます。
その八坂通を東に向いているのですが……結構な上り坂です。
もう東山山中なので、この辺りは東に進むほど上ることになります。
(第102回ブログを参照)


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今度は同じ位置で、八坂通を西に向いています。
約50m先の突き当りに、旧京都市立新道小学校が見えます。
その辺りに大和大路が南北に貫いていて、
今回ブログの最初の地点です。
次は、そちらに戻ります。


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先程の位置から約50m西に進み、
八坂通から、大和大路を北に向いています。
今度はゑびす神社を目指して、こちらを北上します。


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八坂通から、大和大路を北上しています。
禅居庵の北隣(この写真の右側)にうどん屋さんがあって、
そのうどん屋さんの前にベンチやテントが出ています。
こちらはこのうどん屋さんが露店を出していて、
うどん屋店内と同じものを出しておられます。
ただ、なぜか露店の方にお客さんが集中しておられます。
どちらも、同じ味のはずなのですが……


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そのうどん屋さんの露店の前で、大和大路を北に向いています。
目の前に石製鳥居が見えますが、そちらがゑびす神社です。


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本来ならこのままゑびす神社に入っていくのですが、
そのゑびす神社の鳥居から、大和大路を北に向いています。
ゑびす神社の北隣(この写真の右側)は、
金太郎飴・干し柿の露店が続いていて、
その先に「酒」と書かれた提灯が出ています。
この店先に酒粕などが売られている露店がるのですが、
屋内に入るとこちらで伏見の清酒のコップ酒が頂けます。
自分は毎年こちらのコップ酒を頂いているのですが、
半年前に脳卒中を患ったところなのでお酒を控えています。
よって、2020年は素通りします。
(コップ酒の様子は第630回ブログ参照)
その代わりと言っては何ですが、干し柿を買って帰りました。
(後日、中国タルトに入れます)


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石製鳥居の元に、戻ってきました。
では、今回ブログのもう一つのメインゑびす神社に入ります。


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ゑびす神社一の鳥居をくぐり、ゑびす神社境内に入ってきました。
周囲に立つゑびす神社から頂く笹に付ける飾り物の露店のために、
この辺の手水舎や末社に向かうことができません。


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ゑびす神社境内をさらに西に進むと、
ゑびす神社にの鳥居が見えてきます。
普段はこちらにゑびす神の御顔と熊手が模られていて、
そちらに硬貨を載せられれば金運が上がるとされていますが、
例祭期間中はしろい布で覆われています。
こちらの硬貨が参拝中の方々に落下したら、大惨事ですね。
普段は、こんな感じです。(第225回ブログを参照)


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ゑびす神社二の鳥居をくぐり、境内を西に向いています。
向こうにゑびす神社本殿は見えますが、
先にゑびす神社境内北西端の末社にお参りします。


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先ずは、納札所脇の天満宮に今入りします。
こちらから西側に、末社が続きます。


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天満宮の北隣に、白太夫社がいらっしゃいます。
天満宮のご祭神菅原道真の家臣が、こちらのご祭神です。


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白太夫社の西隣と言いますかゑびす神社北西端に、
末社の祠が並んでおられます。
左(南)側から、八幡社と猿田彦社ですね。
続いて、こちらを参拝します。


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猿田彦社の右(北)側に、さらに天神社がいらっしゃいます。
ただ、こちらの天神社はご神体の石棒がそそり立っておられます。
その右(東)側は、岩本稲荷社の祠がおられますね。
こちらに参拝して、末社は一通りお参りしました。


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岩本稲荷社に背を向け、南を向いています。
こちらは、ゑびす神社本殿の北側です。
三十六歌仙のうち、半分の16人分の絵馬が奉納されています。
残りは南側に奉納されているのでしょうが、
ゑびす神社本殿の南側はごちゃごちゃしていてよく分かりません。


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ゑびす神社境内の同じ位置で、南東に向いています。
ではこちらから回り込んで、ゑびす神社本殿に向かいます。
ゑびす神社本殿前には、伏見稲荷大社の初詣程の方々は
いらっしゃいません。
ただ、この時点ではまだまだ日中と言っていい時間です。
ゑびす神社は、日が暮れてからの方が参拝者が増えます。


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ゑびす神社本殿前で、南を向きました。
向こうに社務所があって、そちらで神楽を舞われておりました。
巫女さんが笹を持っておられますが、
この笹は巫女さんの神楽舞の後、参拝者に払い下げられます。


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こちらが、ゑびす神社本殿です。
大きな冷凍マグロが奉納されていますね。
ただ参拝者から少し遠い距離なので、
西宮神社のように硬貨をマグロに貼り付けることはできません。
では、こちらにお参りします。


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参拝を終えて、ゑびす神社本殿前で南を向きました。
社務所の神楽がいったん終わって、(すぐに再開されますが)
巫女さんが笹を一カ所に集められておられます。
この笹が、参拝者に有料で下げ渡されます。
(自分は、金銭的理由で求めません)


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ゑびす神社本殿の南側を西に向いています。
本殿より南側の社務所には、笹を求められる方々で溢れています。
ただ、本殿に沿って別の行列が並んでいます。
訳あって、自分はそちらに並びます。


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その列の先は、こちらに至ります。
ゑびす神社本殿の南側に、大きな板が貼り付けてあります。
その板の下に、お賽銭を入れるスペースがありますね。

江戸時代ごろ、ゑびす神は盲神であると信仰されていました。
(ゑびす神をヒルコ神と同一神とするためです。
蛭子(ひるこ)と書いて、「えびす」と読む一因ですね)
そのため、その当時建てられたゑびす神社の本殿には
お参りに来たことを知らせるための板が、
本殿に貼り付けられるようになりました。
ですから、ゑびす神社にお参りする際は
この板を叩くことが関西の風習になりました。


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ゑびす神社本殿の板の向かい(南側)と言いますか、
ゑびす神社社務所の西隣に、馬殿がいらっしゃいます。
何故か中の馬像がお尻を向けています。


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ゑびす神社本殿の南側から西に進むと、こちらの裏門に出ます。
では、こちらからゑびす神社を出ます。


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ゑびす神社裏門から、南を向いています。
左(東)側はゑびす神社の塀ですが、
右(西)側は宮川町の歌舞練場です。
つまり、この辺りは花街宮川町のただ中です。
ここから北上して大和大路に戻り、
露店をウィンドウショッピングしながら帰宅するのですが、
もうだいぶ写真を貼り付けました。
ですから、今回はここまでです。

~次回は露店を眺めつつ、四条通から帰宅します~

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第716回 宵ゑびすの縁日~宵ゑびす散策2020~その3

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前回ブログでゑびす神社に参拝し、裏門から出て北を向きました。
今回はこの新道通と大和大路を北上し、
そのまま京阪電鉄「祇園四条」駅から帰宅します。
撮影日は、2020年1月9日午後4時半。
間もなく日が暮れます。


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同じ位置で、ゑびす神社裏門から西を向いています。
このまま約50m進むと、また宮川筋に出ます。
その辺りも、花街宮川町ですね。


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再びゑびす神社裏門から、北を向いています。
だいぶ剥げていますが、ブリキ製の表札には
この道が「新道通」と書いてあります。
地図にもあまり載っていませんが、こちらは新道通です。
先ずは、この新道通を北上していきます、


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ゑびす神社裏門から、新道通を約80m北上しました。
ここで新道通は、宮川町東西通と交差します。


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新道通から、宮川町東西通を東に向いています。
約50m先を大和大路が南北に貫いていますが、
大和大路の家並みの屋根越しに、建仁寺の法堂の屋根が見えます。


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新道通から、宮川町東西通を約50m東に進みました。
ここで宮川町東西通は、大和大路と交差します。
ゑびす神社の例祭期間中のこの辺は、
道いっぱいに縁日と言いますか露店がずっと続きます。


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こちらは、宮川町東西通の東端にある露店です。
桶などの木製品が並んだ露店ですが、
実はこの露店の奥も、同じ物を売っています。
この辺の小売店舗の多くは、
ゑびす神社の例祭期間中は店頭に露店を出します。
(また、そのウィンドウショッピングがこの辺の楽しみです)


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宮川町東西通から、大和大路を南に向いています。
約80m先にゑびす神社表門があって、
そこまでの大和大路の両脇に、露店がたくさん並んでいます。


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先程の木製品のお店の北側に、額縁屋さんがあります。
こちらは………店頭に露店を出されていて、
やっぱり額縁が売られていました。


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その北側には、畳屋さんが並んでいます。
さすがに露店で畳は売られてはいませんが、
小さな茣蓙を利用した草履を売られています。
自分は何度もここの草履を買ったことがありますが、
足の裏が快適で使い心地が良かったのが印象的でした。


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その辺りで、大和大路を北に向いています。
道の両脇に露店が並び、たくさんの方が歩かれています。
ただ、近年笹を持って歩いておられる方が減っていますね。


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宮川町東西通から、大和大路を約50m北上しました。
こちらに、臨済宗建仁寺派総本山建仁寺西門があります。
建仁寺の3つある門の一つですね。
2020年も、門前に屋台村が立っています。
第535回ブログでは牡蠣を頂きましたが、
2020年もこちらに立ち寄ります。


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まぁ大好物の牡蠣を注文するのは確定事項として、
2020年は牛肉の串焼きも頼みました。
2018年にここで牡蠣を頂いた際に、
たまたま隣にいらした方がビールと牡蠣を牛串を頼んでおられて、
それがおいしそうだったことを自分がまだ覚えていたからです。
(2018年は仕事の前に来ましたので、アルコール不可でした。
2020年は脳卒中から間もないのでビールは自粛しています)
まぁビールが無くても牛串や牡蠣が美味しいのは変わらないので、
十分こちらで楽しませていただきました。
これで、2年越しの思いを達成しました。


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建仁寺西門の前で、大和大路を北に向いています。
この辺りで大和大路は、半分の道幅に変わります。


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大和大路の道幅が半分になったので、
この辺りの露店も大和大路の西側だけに露店が並びます。
こちらは、居酒屋さんの店頭でその居酒屋さんが露店で
おでんや牛筋などと同時にお酒を売っておられています。
その居酒屋さんの右(北)隣には、ホルモン鍋のお店です。
普段は夕方から開店のお店が、
この日(ゑびす神社例祭期間中)は午前中から開店です。


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そのお店の前で、大和大路を北に向いています。
右(東)側の花屋さんはシャッターが閉まっていますが、
実は、この瞬間も開店されておられます。
露店と人混みでよく見えませんが、
この先で大和大路は団栗通と交差します。


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大和大路から、団栗通を東に向いています。
このまま東に進むと建仁寺の北側で、塔頭寺院が続きます。
また、祇園花見小路への近道でもあります。
(第641回ブログを参照)


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今度は大和大路から、団栗通を西に向きました。
目の前にホルモン鍋の露店が立っていますが、
この辺りはホルモン焼や焼き肉の店舗も並んでいます。
またこの辺りが宮川町最北端で、
約50m西に京阪電鉄「祇園四条」駅1番出口があります。


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さらに団栗通から、大和大路を北に向きました。
では、ここを北上します。


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団栗通から、大和大路を約30m北上しました。
こちらにまた屋台村があって、
奥のスペースに飲食スペースがあります。
普段は、こちらは駐車場です。


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屋台村の北側は、履物屋さんです。
店頭の露店には、様々な下駄が並んでいます。


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こちらは、履物屋さんの北側です。
左(南)側にはレコード店があって、
店頭で演歌のカセットテープが並んでいます。
右(北)側には櫛やかんざしのお店ですね。
まぁこの辺りは祇園の最西端なので、
舞妓さん・芸妓さんの普段使いのものが売られています。


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その向かいに、割烹料理屋さんがあります。
2019年にはこちらでてっちり(フグ鍋)がが売られていましたが、
2020年はトルティーヤが売られていました。


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その割烹屋さんで、大和大路を北を向いています。
歩行中の参拝者さんと露店の商品を求められる方で、
この辺りの道はごった返していますね。


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その辺りのホテルに、ギョーザ屋さんがテナントに入られています。
イートインもあるようですが、とても狭いスペースです。
自分の勘が「ここはおいしい」と反応していますが、
今回は時間がないので素通りします。


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そのギョーザ屋さんから、大和大路を約50m北上しました。
こちらに、ケバブの露店が出ています。
第535回ブログ以来、ここのところ毎年通っています。
久しぶりに出会った知人には
自分が脳卒中を患ったことを報告しているのですが、
こちらでもここの方に自分の経過を伝えました。
まぁ塩分とかいろいろありますが、
せっかくなので2020年もチキンケバブ(鶏肉大盛り)を注文しました。


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こちらが、チキンケバブの大盛りです。
ピタや野菜は通常と同じですが、鶏肉が通常の約2倍です。
2020年は大盛りである必要はないのですが、
まぁ毎年注文していますのでついつい例年通りこちらを頂きました。
先に鶏肉をある程度食べないと、ピタから鶏肉がこぼれます。


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チキンケバブを食べながら、辺りを眺めています。
チキンケバブの露店の北側に、虎屋の支店が出ています。
この辺はよく来ますので、今度来たときは寄ってみます。


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チキンケバブの露店から、大和大路を約30m北上しました。
ここで、大和大路は四条通と交差します。


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四条通から、大和大路を北に向いています。
交差点の北東角に、一銭洋食のお店があります。
結構おいしいお店ですが、今回は素通りします。
(一銭洋食の様子は、第229回ブログ参照)


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大和大路から、四条通を西に向いています。
では、こちらを進んでいきます。


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大和大路から、四条通を約100m西に進みました。
川端通との交差点の南西角に、芝居小屋の南座があります。
歌舞伎発祥の地で、ここ祇園の象徴ですね。


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南座の西端に、様々な店がテナントに入っています。
そのうち、こちらは蕎麦屋の松葉ですね。
ニシンそばの発祥の地ですね。
自分の大好物ですが塩分制限がそろそろ上限なので、
ここは素通りします。


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その南座の間に、こちらの階段の降り口があります。
こちらは、京阪電鉄「祇園四条」駅への降り口です。
では、ここを進んで京阪電鉄で帰宅します。

~次回は、またこの辺をうろうろします~

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第906回 禅居庵摩利支天堂へ ~初ゑびす2023~その1

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京都に限らず、関西では正月が終われば「10日」ゑびすです。
こちらは、毎年1月10日に開催されるゑびす神社の例祭のことです。
ただ、この例祭自体は1月8日~1月11日の間開かれます。
当初は2023年1月8日に泉涌寺の七福神巡りに行く予定でしたが、
こちらの開催は1月9日成人の日であると、後から知りました。
2023年1月9日は自分はずっと仕事なので、
2023年1月8日は「初ゑびす」に向かうことにしました。


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京都駅前北側市バスターミナルから
高野方面の206系市バスに乗って、約20分。
こちらは、「清水道」バス停です。
今回はこちらから八坂通を西に進み、
臨済宗建仁寺派禅居庵摩利支天堂へと向かいます。
撮影日は、2023年1月8日日曜日午後1時。
市バスの中は、超満員でした。


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自分を乗せていた206系市バスが、
「清水道」バス停から北上します。
次の「東山安井」バス停から、東山区祇園地区に入ります。


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「清水道」バス停から、東大路を南に向いています。
約50m先に、東大路が松原通と交差する
「清水道」交差点があります。
「清水道」交差点から松原通を東に進むと、
約1㎞先に清水寺が建っています。(第18回ブログ参照)


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今度は「清水道」バス停から、東大路を北に向きました。
今回は、こちらを北上します。


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「清水道」バス停から、東大路を約50m北上しました。
ここで東大路は、八坂通と交差します。


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東大路から、八坂通を東に向いています。
このまま東に進むと、約200m先に八坂の塔が立ちます。
(第103回ブログ参照)


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今度は八坂通から、東大路を北に向きました。
八坂通以北が、東山区祇園地区です。
逆に八坂通以南が、東山区六原地区です。
ですから、この西側に六道珍皇寺が建っています。


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さらに東大路から、八坂通を西に向いています。
この先は、急な下り坂です。
ここからは、この八坂通を西に進みます。


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東大路から、八坂通を西に約100m進みました。
右(北)側に、臨済宗建仁寺派大統院の駐車場が見えます。
この辺りには、建仁寺の塔頭寺院が建ち並んでます。


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大統院の前で、八坂通を西に向いています。
あちこちに見える建物は、高級飲食店です。
何しろ「祇園の」飲食店ですから、
お値段は割と覚悟しなければなりません。
(ただし、昼食はかなりリーズナブルです)


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大統院の前から、八坂通を西に約50m進みました。
八坂通の両側に天ぷら専門店が建っていますが、
夜間はともかくランチタイムはそこまで高い店ではありません。
その天ぷら専門店の右(北)側に、小路が伸びています。


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八坂通から、その小路に向いています。
この先に見える東西の道は、建仁寺の境内です。
その途中に、臨済宗建仁寺派霊源院が建っています。
(霊源院の様子は、第643回ブログ参照)


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今度は八坂通から、その小路と反対(南)側に向きました。
こちらは、臨済宗建仁寺派六道珍皇寺北門です。
とは言え裏門に当たりますので、
こちら側から境内に入ることはできません。


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六道珍皇寺裏門から、八坂通を西に向いています。
この辺りの京町家は、大半が飲食店です。
では、ここからさらに八坂通を西に進みます。


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六道珍皇寺北門から、八坂通を約100m西に進みました。
今度は左(南)側に、小路が伸びています。


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八坂通から、その小路を南に向きました。
この道は狭い道幅ですが、
実は小店舗が多く建ち並ぶ結構賑やかな通りです。
約100m先に、地域スーパーのハッピー六原が建っています。


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そのT字路で、八坂通を西に向いています。
右(北)側に、NTT西日本の様々な施設が建っています。
では、八坂通をさらに西に進みます。


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先程のT字路から、八坂通を約50m西に進みました。
ここで、また西側に道が伸びています。


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八坂通から、その道を南に向いています。
約100m先が、東山区六原地区の中心「六道の辻」です。
(詳細は、第815回ブログ参照)
その周辺が、中世(鎌倉時代・室町時代)の埋葬地です。


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そのT字路で、八坂通を西に向いています。
約30m先に、今度は右(北)に伸びる小路が見えます。


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八坂通から、その小路を北に向いています。
この先が、臨済宗建仁寺派本山建仁寺境内です。


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そのT字路で、八坂通を西に向いています。
だんだん八坂通の下り坂は、平坦に変わります。
では、さらに八坂通を西に進みます。


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先程のT字路から、八坂通を西に約50m進みました。
こちらに、臨済宗建仁寺派本山建仁寺勅使門が立ちます。
皇族などがくぐる専用の門なので、通常は閉まってます。


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ただ建仁寺は他の臨済宗本山と異なり、
勅使門の脇から出入りできます。
建仁寺派は通常公開されていますが、今回は訪れません。


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建仁寺勅使門から、八坂通を約50m西に進みました。
こちらから、禅居庵摩利支天堂に入れます。
臨済宗建仁寺派禅居庵は建仁寺の塔頭寺院ですが、
通常は非公開寺院です。
ただ禅居庵境内に建つ摩利支天堂だけは、公開されています。


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では、こちらから禅居庵摩利支天堂に入っていきます。
普段はあまり参拝者がいらっしゃらないのですが、
この日(2023年1月8日)は多くの方々がいらっしゃいました。


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門をくぐり、禅居庵境内を北上しています。
いつもと違い、参道の両脇に幟が建っていますね。
近くのゑびす神社の例祭中は、
この摩利支天堂も例祭が開催されます。


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禅居庵摩利支天堂には、狛犬の代わりに狛猪がいらっしゃいます。
イノシシは、摩利支天の眷属です。


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禅居庵境内で、東に向いています。
こちらを通ると、禅居庵の本堂経由で建仁寺境内に出ます。
ただ禅居庵は本堂が非公開なので、
ここは単なる通り道と化しています。
(禅居庵の様子は、第538回ブログ参照)
ではここから禅居庵摩利支天堂にお参りしますが、
もうだいぶ写真を貼り付けました。
ですから、今回はここまでです。

~次回は、この摩利支天堂とゑびす神社にお参りします~

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第907回禅居庵からゑびす神社へ~初ゑびす2023~その2

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前回ブログで、「清水道」バス停から八坂通を西に進み、
建仁寺の塔頭寺院の禅居庵摩利支天堂まで進みました。
現在は禅居庵摩利支天堂境内で、北を向いています。
目の前の通路を北上すると、
禅居庵本堂経由で建仁寺境内に至ります。
今回はそちらへは進まず、
禅居庵摩利支天堂に参拝した後、ゑびす神社に向かいます。
撮影日は、2023年1月8日日曜日午後1時15分。
一日中、快晴でした。


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建仁寺境内に至る通路のを背後(北)に、
臨済宗建仁寺派禅居庵摩利支天堂境内で南西を向いています。
こちらに、禅居庵摩利支天堂の手水舎があります。
ただ、こちらの水は涸れていました。
まぁコロナ禍を経由して多くの神社仏閣で手水舎が使えないので、
こちらもその一環でしょうか。


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禅居庵摩利支天堂手水舎の向かい(北)側に、
禅居庵摩利支天堂の寺務所があります。
ゑびす神社の例祭期間中は、禅居庵摩利支天堂の例祭も開かれます。
例祭期間中の寺務所では、いろいろなものが置かれています。
では、ちょっと中を覗いてみます。


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禅居庵摩利支天堂の寺務所に、入ってみました。
寺務所には禅居庵の方々がいらして、
そちらにお金を納めるとお守りやお札が手に入ります。
御朱印も、こちらで受け付けています。
ただし、例祭期間以外はこちらは閉まっています。

禅居庵摩利支天堂でのいちばん人気は、イノシシみくじです。
おみくじが、陶製のイノシシの人形の中に入っています。
こちらは一つ500円納めると、手に入ります。
ちなみに摩利支天眷属は、イノシシです。


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禅居庵摩利支天堂事務所の西隣が、禅居庵摩利支天堂です。
次は、そちらに向かいます。


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禅居庵摩利支天堂の前に、こちらが植えられていました。
あちこちでよく見かける花ですが、品種名が分かりません。
形状から、もしかするとキャベツでしょうか?


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こちらが、臨済宗建仁寺派禅居庵摩利支天堂です。
建仁寺の塔頭寺院でもある禅居庵は非公開寺院なのですが、
摩利支天堂だけは通常公開されています。
ですから摩利支天堂の境内だけ、
禅居庵の他の境内とは分離しています。
通常はそこまで参拝者が多い寺院ではないのですが、
ゑびす神社の例祭に合わせて行われるこちらの例祭期間中は
かなりの参拝者によって賑わいだします。
ただ、さすがに摩利支天堂内部は撮影不可です。
堂内には小さな摩利支天増の奥に、
大きな摩利支天増がいらっしゃいます。
堂内の奥に入るには拝観料が必要ですが、
そちらは寺務所で納められます。


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こちらは、摩利支天堂の手前です。
堂内を写さないように、線香を写しています。
線香の下にある賽銭箱にお金を納めると、
こちらの線香を摩利支天に奉げることができます。
ただ定価ではありませんので、自分はとりあえず10円納めました。


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こちらに、自分も線香を立てました。
中央の長いものが、自分が奉げた線香です。


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禅居庵摩利支天堂で、摩利支天像にお参りしました。
そして禅居庵摩利支天堂を背後(北)に、境内を南に向きました。
このずっと先に、八坂通が伸びています。
前回ブログでは、その八坂通からこちらに向かいました。


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禅居庵摩利支天堂の前で、境内を西に向いています。
ここからは、こちらを進みます。


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禅居庵摩利支天堂の前から、境内を西に進んでいます。
この辺りに、絵馬が奉納されていました。
そこは「摩利支天」堂ですから、絵馬にはイノシシが描かれています。


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絵馬が奉納されている場所から、北を向きました。
賽銭箱にお金を納めれば、ここでも線香を奉げられます。


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さらにその奥(北側)に、イノシシの銅像が置かれています。
イノシシみくじの陶製イノシシ像を持って帰らない場合、
そのイノシシ像をこちらに安置します。


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その辺りの禅居庵摩利支天堂境内で、西を向きました。
左(南)側に先程の絵馬が奉納されており、
右(北)側にイノシシの銅像が置かれています。
このまま進むと、大和大路に出ます。
では、そこから禅居庵摩利支天堂を出ます。


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禅居庵摩利支天堂を出て、大和大路を南に向いています。
約20m先で、大和大路は八坂通と交差しています。
右(西)側が工事中ですが、
こちらにはかつて京都市立新道小学校が建っていました。
(現在は、廃校になっています)
現在新道小学校の旧校舎が、解体工事中です。


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今度は禅居庵摩利支天堂の前で、大和大路を北に向きました。
左(西)側が解体工事中の旧新道小学校跡で、
右(東)側が先程までいた禅居庵摩利支天堂です。
ここからは、大和大路を北上します。


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禅居庵摩利支天堂から、大和大路を北上しています。
大和大路~四条通間の大和大路は、
「10日ゑびす」期間中に自動車の通行を禁止にして、
道路の両側で露店が立ちます。
ただ、1月8日は「初ゑびす」です。ゑびす神社例祭の初日です。
しかも、まだ昼下がりの時間帯です。
(ゑびす神社の例祭は、夜間に混み合います)
ですからまだ露店は立っていませんし、
自動車も何台も通り過ぎています。


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禅居庵摩利支天堂から、大和大路を約50m北上しました。
こちらに、今回ブログのメインゑびす神社がいらっしゃいます。
ただ、すぐに境内には向かいません。


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ゑびす神社の前から、大和大路を北に向いています。
先述の通り、露店はまだ立っておらず自動車も通行しています。
ただ例年の1月8日よりも、2023年1月8日は人手が多くて
大和大路がかなり混み合っています。
前回ブログでも書きましたが、この辺りに来るまでの市バスの車内も
身動きが取れないほど満員でした。


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ゑびす神社北隣の京町家は、1Fが駐車場です。
普段こちらは閉まっているのですが、
「10日ゑびす」期間中だけこちらに露店が立ちます。
こちらは京都市街地にある造り酒屋の駐車場ですから、
樽酒をコップ1杯で800円くらいで売っています。
また、店頭で酒粕も売っています。
自分は露店で「土手焼き」を買ってきて、
こちらのお酒を戴くのが恒例なのですが、
(店内にイスとテーブルが置かれます)
1月8日の「初ゑびす」ではまだ露店の準備中です。
たぶん、この日の夜から開店されるでしょうね。


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その京町家の前で、大和大路を北に向いています。
大和大路が人で溢れていても自動車が走行しているので、
かなりごちゃごちゃしています。
大和大路の路上に箱がたくさん置かれていて、
その中を組み立てるとそれぞれ露店が完成します。
つまり、この時点の大和大路では露店が組み立てられていました。


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その辺りの大和大路の路上で、西を向きました。
では、ここからゑびす神社に向かいます。


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ではこちらの鳥居をくぐって、ゑびす神社に入っていきます。
京都のゑびす神社境内の東側は東山区祇園地区で、
境内の西側は東山区宮川町です。
つまり、このゑびす神社は花街に囲まれています。
と言う訳で、この神社は花街の守護神的な役割も持っています。


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先程の鳥居をくぐって、ゑびす神社境内に入ってきました。
右(北)側に見える露店はゑびす神社でもらえる笹に取り付ける
様々な装飾品を売っていますが、(笠や紙垂など、紙飾り)
1月8日昼下がり段階ではまだまだ開いていません。


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ゑびす神社境内南東端に、手水舎があります。
ただ、こちらも水が入っていません。


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ゑびす神社一の鳥居をくぐり、境内を約10m西に進みました。
すると、こちらにゑびす神社にの鳥居があります。


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ゑびす神社にの鳥居の扁額が、白い布で覆われています。
こちらの扁額にはゑびす神の顔と熊手が付いています。
(こんな感じです)
こちらに硬貨を投げて熊手に引っかかれば、ご利益があります。
ただ、この人混みで硬貨を投げ入れると怪我人が出てしまいます。
ですから、例祭期間中はこの扁額は使用禁止です。


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ゑびす神社本殿前で、こちらが用意されていました。
こちらは、この後始まるゑびす神社の神事に使われます。
(その神事は、次回ブログに掲載します)


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ゑびす神社二の鳥居をくぐり、境内を北西に向きました。
この先の社務所で、縁起物の笹が配られています。(有料です)
さらに北側には、ゑびす神社の末社が並びます。


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先程の写真の右(北)側に、石製鳥居があります。
そして、その先に末社の小松天満宮がいらっしゃいます。
先ずは、こちらにお参りします。


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小松天満宮の西隣が、白太夫社です。
おそらく小松天満宮の末社ですね。


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白太夫社から、ゑびす神社境内北西端を見ています。
目の前に、ゑびす神社の御朱印求められておられる
方々の行列がずっと続いています。
ただ自分が近づくと、うまい具合に通していただきました。


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こちらは、ゑびす神社本殿の北側です。
18枚の歌人の肖像画と和歌が掲げられていますが、
本殿の南側にあるので計36人分掲げられています。
要するに、36歌仙を描いています。


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ゑびす神社境内の北西端に、ゑびす神社の末社が並びます。
こちらは、八幡宮と猿田彦社です。
御朱印の行列は、こちらにお参りする者に
スペースを空けて並ばれています。


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猿田彦社の右(北)隣に、「天神社」がいらっしゃいます。
ただ扁額の文字も掠れていて、来歴もよく分かりません。
ご神体は、どう見ても「石棒」ですし……
(「石棒」は、縄文時代の遺跡などでよく発掘されます。
おそらく何かのご神体ですが、
個人的にはインドの「リンガ」と同じものと思っています)


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「天神社」の右(北)側は塀なので、東側が隣です。
こちらには、岩本稲荷社がいらっしゃいました。
こちらにも、お参りしました。


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ゑびす神社の末社に、一通りお参りしました。
そこでゑびす神社本殿へお参りしようとしたのですが……
例年以上の長い長い行列になっています。


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例年「初ゑびす」ではそもそも行列ができないのですが、
2023年は、いちばん賑やかな「10日ゑびす」の
例年の長さより倍以上ですね。
とうとう行列は大和大路にまで、はみ出してしまいました。
まぁこちらに並んで、ここからゆっくり本殿を目指します。
ゑびす神社の神事は、この後に取材します。
とは言えだいぶ写真を貼り付けましたので、
今回はここまでです。

~次回は、ゑびす神社の神事を取材します~

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第908回 湯立て神楽神事 前編~初ゑびす2023~その3

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前回ブログでゑびす神社境内であちこち参拝して、
いよいよゑびす神社本殿にお参りします。
……のですが本殿への参拝行列が例年になく長くて、
とうとう大和大路まで戻ってしまいました。
今回はこの行列の最後尾に並び本殿を参拝した後、
この日(1月8日)に催された神事を取材しました。
撮影日は、2023年1月8日日曜日午後2時。
まさに「貫けるような」快晴でした。


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最後尾に並びだして、数分経ちました。
ここで、再びゑびす神社境内に入ります。
こちらの行列は見かけほど混み合っておらず、
ものの何分かで本殿まで辿り着けました。


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ですからゑびす神社一の鳥居から二の鳥居までは、
1分ほどで辿り着きました。
ここから境内を西に進んで本殿にお参りするまでも、
約1分で済みました。


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ゑびす神社二の鳥居をくぐり、境内を西に向いています。
だんだんゑびす神社本殿が、近づいてきました。


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ゑびす神社境内南西端に社務所があって、
その左(東)側に、ゑびす神社拝殿があります。
その拝殿では、例祭期間中に巫女さんが神楽を舞われます。
その巫女さんは両手に笹を持っておられますが、
この笹はこの後参拝者に有料で配布されます。
(1本3,000円くらい?)
こちらの参拝者はこの笹を持ち帰って軒先に飾り、
「商売繁盛」を祈願します。
こちらは京都に限らず、大阪の今宮戎や
兵庫県の西宮神社など、関西の各ゑびす神社でも行われます。
「商売繁昌で、笹持って来い」ですね。


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一方で行列は、ゑびす神社本殿にさらに近付いています。
本殿参拝まで、制服姿の警察官が整列させています。
これは、明らかに韓国の梨泰院事件の影響です。
この事件は日本でも、かなり衝撃を受けましたので……


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いよいよゑびす神社本殿に、お参りします。
ご祭神は、七福神の一柱ゑびす神です。
ですから、「商売繁盛」のご利益があります。
ゑびす神の起源がインドの水神と言う説も有力ですが、
ヒルコ神を起源とする説も有力です。
(川や海沿いにいらっしゃる「蛭子」と表記するゑびす神社は、
すべてこのヒルコ神が起源です。
その場合、ご神体は水死体か水死体のお墓です)


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ゑびす神社本殿に、こちらが奉納されていました。
例年ならゑびす神社には冷凍マグロが奉納されますが、
(第23回ブログ参照)
コロナウィルスの影響がまだまだ濃い2023年は、
このようにマグロ型の蒲鉾が奉納されています。
どうも、茨木屋が奉納されたようです。


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さて午後2時も少し回りますと、
ゑびす神社拝殿前の境内中央で、窯の中の水が薪で炊かれます。
(前回ブログから、こちらの準備をされていました)
準備されている赤い法被姿の方々は、ゑびす神社の氏子衆です。
(氏子は神社近くの住民で、その神社を管理されています)


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そしてその窯の周りに、神具が並びます。
いよいよ湯立て神楽が始まるのですが、
この時点でこちら側が正面ではないことに気付きました。


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そこで、ゑびす神社拝殿前に移動しました。
向こう(北)側に見える石製鳥居は、末社の小松天満宮のものです。
左(西)側に、ゑびす神社本殿がいらっしゃいます。
ただ移動したために、見物客の最前列ではありません。


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2023年1月8日日曜日午後2時を数分回りました。
ゑびす神社拝殿前に、こちらの巫女さんが登場されました。
こちらの方が、ここから始まる神事を取り仕切られます。


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続いて、束帯姿の男性が登場されます。
おそらく、こちらがゑびす神社の神主でしょう。
神主が紙垂を振るい、既に置かれた神具を清められます。


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ゑびす神社神主が、紙垂を振るい続けています。
神具は左から手桶、お神酒、盃、鈴、紙垂、榊です。
盃には、米粒と塩が入っています。


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続いて、神主は本殿の方を向いて紙垂を振るわれます。
その間、巫女さんは直立不動で静止されていました。


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神具を清め終えた神主が、ゑびす神社社務所に退かれました。
ここから、こちらの巫女さんによる神楽が始まります。
先ずは巫女さんが紙垂を持たれて、本殿に拝礼されます。


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巫女さんが、こちら(拝殿)側に向き直られました。
そして紙垂を左手に持たれ、右手に鈴を持たれました。


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巫女さんが、本殿に向き直られました。
巫女さんが右手を振るわれるので、時折鈴の音が聞こえます。


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そして、巫女さんが左右の手を交差されます。
その時々に、鈴の清らかな音色が響きます。


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やがて、巫女さんが両手を大きく広げられます。
そのまま巫女さんが両手を天上に掲げ、
くるくるとその場で回転されました。


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巫女さんは、この姿のままくるくる回り続けられます。
撮り易いポーズなので、カメラのフラッシュがあちこち光りました。


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巫女さんが、回転し続けます。
実は、他の神社(伏見稲荷大社など)とほぼ同じように舞われます。
ですから、約束事に則って舞っておられるのでしょう。



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ようやく、巫女さんの回転が止まりました。
そして、巫女さんは本殿の方に向かれました。


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続いて、巫女さんが両手を交差されました。
先程の繰り返しですが、だんだん神楽が終わりに近づいています。


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巫女さんが、こちら(拝殿側)に向かれました。
そして両手を広げて、こちらに一礼されました。


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また巫女さんが、回り始めました。
ただ今回は何周もではなく、1周だけ回転されました。


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そして、最後に巫女さんが本殿に向かって一礼されました。
これで、今回神事の神楽が終了です。


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神楽が終わり、巫女さんが鈴と紙垂をこちらに置かれました。
ただ、湯立て神事はここからが本番です。


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続いて、巫女さんがお神酒を持ち上げられます。
この中はお酒と思いますが、もしかすると水かもしれません。
巫女さんは、このお神酒を本殿前に零されました。
おそらく、お神酒を本殿に奉げられたのだと思います。


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ここで巫女さんは、巫女装束の上着を脱がれました。
ここから動きが激しくなるので、襷で袖を縛り上げられます。


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続いて、巫女さんが手桶を手に持たれます。
ここから湯立て神事に移行されるのですが、
だいぶ写真を貼り付けました。
ですから、今回はここまでです。

~次回は、ゑびす神社の湯立て神事を取材します~

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第909回 湯立て神楽神事 後編~初ゑびす2023~その4

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初ゑびすの本殿前で催されるゑびす神社の巫女さんによる神事は、
前回ブログで神楽を終えて後半に入ります。
現在巫女さんは紙垂や鈴を降ろし、手桶を手に取られています。
今回はこの段階から、この神事の最後まで取材します。
撮影日は、2023年1月8日日曜日午後2時15分。
「初ゑびす」でも、かなりの人出ですね。


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お膳に載せた手桶を巫女さんが釜の方に運ばれました。
そして、手桶に薪で炊いた白湯を入れていかれます。


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すると、拝殿の方からゑびす神社の神主さんが再登場されます。
巫女さんが、神主さんに白湯の入った手桶を渡されます。


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手桶を受け取られた神主さんは、そのまま拝殿に立ち去られました。
おそらく、この後こちらの白湯で茶を点てられます。


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神主さんが拝殿に立ち去られた後、
巫女さんは釜の前に立たれました。
釜の脇には、榊が2束置かれていますね。


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釜に近付かれた巫女さんは、その場で一礼されます。
そこから、また神事が続きます。


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先ずは、巫女さんは榊を持たれました。
そして、榊を白湯に漬けられました。


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白湯に榊を漬けた後、巫女さんは先を掲げられました。
そして、そのまま回転されました。


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このままの格好で、巫女さんが回転し続けられます。
撮り易い格好ですから、カメラのフラッシュが多く炊かれました。


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回りながら、巫女さんが後ろを向かれました。
今度はあちら側の観光客が、カメラで撮られました。


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1周回られた巫女さんが、再び釜の白湯の前に立たれます。
そして、榊をまた釜の中に入れられます。


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釜の白湯に榊を漬けられた巫女さんが、またその場で回られます。
ちょっと前の方の頭で、はっきりとは写ってませんが……


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ここで、巫女さんが回りながら榊を振り回されます。
周囲に雫が飛び散りますが、だいぶ冷めているので熱くありません。
まぁこの後、周囲は水浸しなるのですが……


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次に、巫女さんがまた釜の白湯の中に榊を漬けられます。
ただし、今度は榊を深く白湯の奥底にまで漬けられます。


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すると巫女さんが釜の中に榊を漬けたまま、手首を返されました。
そして、釜の中の白湯をゑびす神社本殿に向けて飛ばされます。


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まぁいくら遠くに白湯を飛ばしても、距離的に本殿には届きません。
ただ、本殿前は結構びしょびしょになりました。


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そのうち巫女さんが、榊で釜の中の白湯をかき混ぜられました。
すると辺り一面に、白湯が飛び散ります。
もちろん自分を含めた周囲の参拝者にも白湯が掛かっているのですが、
冷気に当たっているせいか、掛かる白湯はそこまで熱くありません。


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さらに激しく、巫女さんが釜の中の白湯をかき混ぜられます。
どちらかと言うと、本殿の方より自分たちに向けて雫が飛んでいます。


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やがて巫女さんは榊を翳されて、一礼されました。
ただ、まだ神事が終わったわけではありません。


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その直後に、また巫女さんが榊を白湯に漬けられました。
またここから、先程のように周囲に飛沫が飛び散ります。


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また巫女さんが、釜の中の白湯をかき混ぜられます。
先ずは、本殿に向けて優しく雫を飛ばされます。


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次に、だんだん激しく白湯を本殿前に飛ばされます。
先述の通り、ちょっと距離があるので
ゑびす神社の本殿には白湯の雫は掛かっていません。


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今度は巫女さんが、釜の中の白湯を意図的に周囲に飛ばされます。
ゑびす神社境内北側にいらっしゃる参拝者に、飛沫が直撃しています。
そちら側の参拝者の中には、頭を下げて
敢えてその飛沫を掛かるようにされておられる方もいらっしゃいます。
ゑびす神社の境内でこの飛沫を浴びれば、
「商売繁盛」のご利益があるのでしょうね。


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すると、巫女さんが榊を釜の中深くに潜らせられました。
これは、大量の飛沫がやってくる前兆ですね。


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……と言う訳で、今度はこちら側に飛沫が飛んできました。
自分も周囲の方々も、頭から白湯を被ります。
しかし白湯がいちばん掛かってきた瞬間は、
水分がカメラに掛からないように防いでいたので、
一切写真を撮っていません。
ゑびす神社の吉兆笹はちょっと値が張るので、
(笹自体は3,000円ですが、装飾品を付ければ
5,000円~10,000円くらいまで値が上がります)
今まで笹を持ち帰ったことがありません。
とは言えここまで飛沫が掛かったので、
自分にも「商売繁盛」のご利益があるでしょうか?


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その飛沫が治まったら、巫女さんは榊を掲げて拝礼されました。
これで、湯立て神事が一段落しました。


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続いて巫女さんは榊を釜の中も放置して、鈴を手にされます。
そして、その鈴を頭上に掲げられました。


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巫女さんが釜の前に立たれて、鈴を翳されました。
巫女さんの右手が振えると、清らかな音が響きました。


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そして、巫女さんがこちら(南)側に向いて鈴を鳴らされます。
これで、初ゑびすの湯立て神楽神事が終わりました。


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ここから巫女さんは、鈴を持ったまま拝殿へ立ち去られます。
湯立て神楽神事を終えて、赤い法被姿の氏子衆が
ここから神具や釜を片付け始められました。


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ゑびす神社氏子衆が、境内に数人いらっしゃいます。
そちらの方々が、各神具を社務所の方に持ち運ばれます。
釜の片付けは、その後ですね。
ここから自分はゑびす神社裏門を出て、花街の宮川町へに抜けます。
ただだいぶ写真を貼り付けましたので、
今回はここまでです。

~次回は、花街宮川町を散策します~

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第910回 宮川町散策~初ゑびす2023~その5

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前回ブログで巫女さんによる湯立て神楽神事が終わり、
その巫女さんもゑびす神社社務所に戻られました。
ゑびす神社には参拝者も多数来られていますので、
赤い法被姿の氏子衆の皆さんが後片付けを始められました。
今回はこのゑびす神社を西に抜け、花街宮川町を散策します。
撮影日は、2023年1月8日日曜日の午後2時半。
2023年はゑびす神社にも宮川町にも、観光客が多いですね。


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赤い法被姿の氏子衆の皆さんが後片付けをされている中、
周囲の参拝者の皆さんがその様子をカメラに収めておられます。
……と言う訳で、自分もその中の一人になります。


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こちらが、前回ブログで使われた白湯が入っている釜です。
巫女さんが使用された榊が、そのまま放置されています。


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赤い法被姿の氏子さんが、釜から榊を取り出されます。
そして、榊を社務所に持っていかれました。


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さらに、榊を取り除いた釜にフタをされます。
この釜は、竈ごと氏子衆の皆さん数人で運び出されました。


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そして、その竈が運び出される前に
手前に置いてあった様々な神具が社務所に持っていかれました。
さらに、それらが置かれていた台も社務所に運び込まれます。


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ゑびす神社境内の今までいた場所から、西に向きました。
左(南)側がゑびす神社社務所で、右(北側)が本殿です。
第907回ブログから3回分掛けてゑびす神社境内を参拝して、
その後に催された湯立て神楽神事も拝観しました。
もう一通り参拝しましたので、目の前の通路からゑびす神社を出ます。


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ゑびす神社境内を西に移動しつつ、南に向いています。
左(東)側がゑびす神社拝殿で、右(西)側が社務所です。
拝殿で笹を持った巫女さんが神楽を舞われて、
その際巫女さんが手にされた吉兆笹を
社務所で有料で配布されています。
多くの方がその笹を求められていますが、
1本3,000円は自分には高いので、いつも眺めるだけです。


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さらに、ゑびす神社境内を西に進んでいます。
左(南)側がゑびす神社社務所で右(北)側が本殿なのは同じですが、
この先(西側)にゑびす神社裏門(西門)が見えるようになりました。


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関西の各ゑびす神社は、「横参り」が行われています。
江戸時代ごろから「ゑびす神=ヒルコ神」と解釈されるようになり、
特に関西ではゑびす神自身が視覚障害を持たれると信仰されました。
「目の見えない神様に祈願するなら、音を立てて知らせる必要がある」
そのように考えた参拝者が、やがてお参りの後
本殿の横をノックして帰るようになりました。

ところが、2023年はその「横参り」が禁止されています。


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こちらの壁に、「横参り」禁止の理由が書いてありました。
様々な方々が、同じ部分に接触することを危惧されているようです。
ただ、多くの方が、名残惜しそうに壁に触れていました。


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「横参り」の本殿の壁の向かい(南)側に、馬舎が立ちます。
こちらにも、お参りしました。


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では裏門から、ゑびす神社を出ます。
ゑびす神社の西側は、花街の宮川町です。


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ゑびす神社裏門前で、南を向いています。
右(西)側に花街の宮川町歌舞練場が建っていたのですが、
現在改築工事中なので、白い塀に囲まれています。


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今度はゑびす神社裏門前で、北を向きました。
通常はこの位置から、そのまま北上して
京阪電鉄「祇園四条」駅に向かっていました。
(第23回ブログ参照)


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さらにゑびす神社裏門前から、西を向いています。
この先に宮川町の中心街である宮川町筋が伸びているので、
今回はここを進んでいきます。


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ゑびす神社裏門前から、西に約30m進みました。
自分が知らない間に、こちらに町家カフェが建っていました。
立ち寄ろうとも思ったのですが、店内は満員でした。
ですから、今回は諦めます……


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その町家カフェから、西を向いています。
この突き当りから、宮川町筋が南北に伸びています。


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その突き当りから、宮川町筋を南に向いています。
この辺りの宮川町筋は、花街宮川町の只中です。
この時間帯はそこまで混んでいませんが、
夜になるとお茶屋などの飲食店が開店し始めるので、
かなり賑やかになります。
(花街なので、お酒を飲むのが前提のお店ばかりです)


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先程のT字路から宮川町筋を南下していますが、
この辺りに宮川町歌舞練場の正門がありました。
現在改装工事中ですが、2023年の京おどりは別会場で開催です。


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宮川町歌舞練場のかつての正門前で、宮川町筋から西に向きました。
宮川町筋は自動車が通れない狭い道なのですが、
こちらは1台だけなら自動車も通れます。
この先(西)に琵琶湖疎水沿いと鴨川に挟まれた旧川端通が伸びていて、
宮川町歌舞練場へ自動車で来るなら、
この旧川端通からこちらの道を通ってきます。
(旧川端通の様子は、第781回ブログ参照)


910-22.jpg
宮川町歌舞練場のかつての正門前から、宮川町筋を南に向きました。
ゑびす神社からこの宮川町へ繰り出される観光客が、
結構いらっしゃいます。
では、自分もその方々と一緒に宮川町筋を南下します。


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先程から、宮川町筋を南下しています。
周囲に京町家が建ち並びますが、
花街宮川町を表す紋が入った提灯も並びます。
これらの家屋は、大半がお茶屋です。
宮川町の舞妓さんや芸妓さんと、お食事ができる場所ですね。
お酒を出す飲食店ですから、昼間は閉まっています。


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花街宮川町を歩いていると、こちらのお店が開いていました。
おそらく、雑貨屋さんですね。
様々なきれいな小物が、並んでいました。
こちらの詳細は分かりませんが、
花街には引退された元舞妓さんや元芸妓さんが経営される
小さなお店が、あちこちに並んでいます。
(祇園などにも多いですね)


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その雑貨屋さんから、宮川筋を南に向いています。
右側の京町家は分かりにくいですが、イタリア料理店です。
花街には、お茶屋さん以外の飲食店も最近増えてきました。


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改装中の宮川町歌舞練場から、宮川町筋を約100m南下しました。
ここで宮川町筋は、松原通と交差します。


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宮川町筋と松原通との辻の北東角に、
高級チョコレート専門店があります。
第718回ブログでもこちらは開いていましたが、
この後和菓子を買うので、今回も素通りします。


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宮川町筋から、松原通を西に向いています。
約100m進むと、鴨川に架かる松原大橋があります。
(詳細は、第20回ブログ参照)


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松原通から、宮川町筋を南に向いています。
松原通以南の宮川町筋は、自動車が通れるくらい道幅が広がります。
こちらから、お茶屋の中に他の飲食店がさらに多く混じります。


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松原通から、宮川町筋を約50m南下しました。
左(東)側に、和菓子匠 名月堂があります。
さらに約50m宮川町筋を南下すると、千代とうふ店も建っています。
今回は、ここから名月堂でお土産を買います。


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ウチに帰宅後、こちらを撮りました。
和菓子匠 名月堂は、オリジナルのレジ袋がありません。


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レジ袋の中には、こちらが入っていました。
この店オリジナルの包装紙に、和菓子が包まれています。


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包装紙を取ると、プラスチック容器にはわらび餅が入っています。
確かこれで320円だったはずですが、
撮影日から日が経ってレシートを失えてしまったので、
はっきりとは分かりません。


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こちらが、自分の分のわらび餅です。
残りは、ウチの母が戴きました。
ウチにあったので、なぜか凍頂烏龍茶を淹れました。


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今まで紹介してきませんでしたが、
わらび餅も和菓子匠 名月堂の名物和菓子です。
わらび餅を割ると、中は焦げ茶色です。
無色透明なわらび餅は片栗粉由来なのですが、
この色なのは本格的な蕨粉由来のわらび餅の証拠です。
蕨粉由来の独特の甘味と渋味が、
わらび餅最大の魅力です。


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和菓子匠 名月堂の店頭から、宮川町筋を北に向いています。
では、ここから宮川町筋を北上します。


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和菓子匠 名月堂店頭から、宮川町筋を約50m北上しました。
ここで宮川町筋は、再び松原通と交差します。


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宮川町筋から、松原通を東に向いています。
ここからは、この松原通を東に進みます。


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宮川町筋から、松原通を約50m東に進みました。
松原通沿いにfriandという洋菓子店が建っていますが、
この日(2023年1月8日)は日曜日だったのですが、
定休日だったのでしょうか?
(このお店は、あちこちに支店を持つ洋菓子店の本店です)


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その洋菓子店の前で、松原通を東に向いています。
左(北)側のラーメン店は、10年くらい前から閉まっています。
花街宮川町が近いこともあって、
ここより東は高級食材を販売するお店が建ち並びます。
ただもうだいぶ写真を貼り付けましたので、
そちらに向かうのは次回とします。
今回は、ここまでです。

~次回は初ゑんま詣の後、「清水道」バス停から帰宅します。
「初ゑびす2023」編は、次回で連載終了です~

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第911回 六道珍皇寺初ゑんま詣~初ゑびす2023~その6

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前回ブログで散策した宮川町筋から、
松原通を約100m東に進みました。
この辺りは精肉店や青果店、川魚店などの小売店が建ち並びますが、
花街宮川町が近いのでどちらも価格の高い高級食材を扱っています。
今回はこのまま松原通を東に進み続け、
東山区六原地区を通り抜けます。
撮影日は、2023年1月8日日曜日午後3時。
いつもより、観光客の姿が多いですね。


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松原通をさらに約10m東に進みました。
これで、宮川町筋からは約110m東に進みました。
ここで、松原通から南に大黒町通が南に伸びています。
(目の前のお地蔵さんの右側から伸びています)


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松原通から、大黒町通を南に向いています。
大黒町通は、約1.5㎞先の七条通まで伸びています。
(七条通付近の大黒町通の様子は、第309回ブログ参照)


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大黒町通最北端から、松原通を東に向いています。
目の前で松原通は、大和大路と交差します。


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松原通から、大和大路を北に向いています。
約50m先で、大和大路から東に八坂通が伸びています。
(八坂通の様子は、第906回ブログ参照)
さらに約50m大和大路を北上すると、ゑびす神社がいらっしゃいます。
そのゑびす神社では「初ゑびす」が催されていますが、
2023年1月8日日曜日午後3時現在交通規制は行われていません。
(ゑびす神社周辺の様子は、第907回ブログ参照)
ですから、大和大路は渋滞していました。


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大和大路から、松原通を南東に向いています。
(大和大路以東の松原通は、少し蛇行します)
また大和大路以東の松原通~五条通間が、
東山区六原(六波羅)地区です。
この辺りから、徐々に上り坂が始まります。
今回ブログは、このまま松原通を東に進みます。


911-7.jpg
大和大路から、松原通を約100m南東に進みました。
この辺りに、松原交番が建っていますね。
京都市街地では、警察署の統廃合が進んでいます。
約12年前まで、こちらには松原警察署が建っていました。


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松原交番から、松原通を南東に約100m進みました。
この先で、松原通は六原本通と交差する「六道の辻」に辿り着きます。


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「六道の辻」では、室町時代まで野辺送りが行われていました。
「野辺送り」とは、現在でいうお葬式のことです。
また当時は裕福な者以外はお墓を作れませんでしたので、
この東山区六原地区と東隣の東山区鳥辺野地区は、風葬が通常でした。
(東山区鳥辺野地区の様子は、第617回ブログ参照)
ですから室町時代以前のこの辺りは、
あちこちに骸骨が散乱していました。
まぁ古代から存在する都市の郊外の多くが、元々墓場か霊場です。
(個人的には、それが都市の営みと考えています。
ですから、ホラー的要素は微塵もありません)
「六道の辻」南西角に、浄土宗桂光山西福寺が建っています。
境内にはたくさんの石仏がいらっしゃいますが、
こちらはお地蔵さんではなく、室町時代以前の墓石です。
(当時は共同墓地でしたので、石仏も共同使用でした)
西福寺の詳細は、第815回ブログを参照してください。


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「六道の辻」で、松原通から六原本通を南に向いています。
約100m先に、真言宗智山派六波羅蜜寺が建っています。
慶派による彫刻が多数安置されていますが、
空也上人像と平清盛像は歴史の教科書に載っています。
ただそちらまで進むとさらにもう1回ブログを使いますので、
今回はそちらへ進みませんでした。


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「六道の辻」で、松原通から北を向きました。
ここで六原本通が突き当たっていて、
目の前にみなとや幽霊子育て飴本舗が建っています。
土産物として飴が有名ですが、実は日本茶販売が本業です。


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「六道の辻」南東角に、六波羅飯店が建っています。
自分が、中学生のころから常連の「町中華」です。
今回はこの後立ち寄るところがあるので、素通りしました。


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「六道の辻」で、六原本通から松原通を南東に向きました。
六原本通は、この少し先で筋違いに北に伸びています。
ここから松原通は様々な飲食店が建ち並びますが、
その辺りを進んでいきます。


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「六道の辻」から、松原通を約100m南東に進みました。
目の前に、「ハッピー六原」の看板が立っています。


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その看板の辺りで、松原通から北に向いています。
この路地には、理髪店など様々な商店が並びます。
実は、この辺りは地域住民にとっては繁華街です。
この路地を約100m北上すると、八坂通で突き当たります。
(タバコ屋さんの角付近です)


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今度は同じ位置で、松原通から南を向きました。
こちらに、地域スーパーのハッピー六原が建っています。
この日(2023年1月8日)は晩御飯のおかずを買ってあったので、
今回は素通りします。


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「ハッピー六原」の看板の前で、松原通を東に向いています。
目の前の精肉店は、日曜日なので閉まっています。
松原通は、この辺りから真東に進路が変わります。
では、ここからも松原通を東に進みます。


911-18.jpg
「ハッピー六原」と書かれた看板から、
松原通を東に約50m進みました。
ここで松原通沿いに、臨済宗建仁寺派六道珍皇寺が建っています。
この日(2023年1月8日)は、参拝者が多いですね。


911-19.jpg
こちらが、臨済宗建仁寺派六道珍皇寺正門です。
八坂通にも六道珍皇寺の門がありますが、
そちらは裏門なので境内にはこの門からしか入れません。
こちらでは、毎年1月14日~1月16日に初ゑんま詣が開催されます。
この日(2023年1月8日日曜日)はそれに先駆けて、
普段非公開の本堂が公開されていました。
では、自分もこちらに参拝します。


911-20.jpg
松原通から六道珍皇寺の正門をくぐり、境内を北上しています。
普段六道珍皇寺は屋内が非公開ですが、
通常でも境内は公開されています。
それでも普段は参拝者がほとんどいらっしゃらないのですが、
(第19回ブログ参照)
この日は結構な方々がいらっしゃいました。

目の前のお堂には最澄作と伝えられている
地蔵菩薩像がいらっしゃいますが、
この日は扉が閉まっていて内部は覗けませんでした。


911-21.jpg
その向かい(西)側に、水子祠堂が並びます。
その左(南)側にお岩大明神がいらっしゃるのですが、
おそらく東海道四谷怪談に出てくる主人公
「お岩」を祀っているお岩稲荷がご祭神でしょう。


911-22.jpg
その右(北)側に、石仏群が建ち並びます。
こちらはお地蔵さんではなく、室町時代以前の墓石です。
(先述の西福寺と同じです)


911-23.jpg
その石仏群を大写しします。
よく見ると、後ろの方はお地蔵さんですね。
このような石仏群は、かつて霊場だった場所にはよくいらっしゃます。
(蓮台野とか化野とか)


911-24.jpg
最澄作と伝えられるお地蔵さんがいらっしゃるお堂の北側に、
こちらのお堂が建っています。
中に、小野篁像とその小野篁作と伝えられている閻魔像が並びます。
もともとこの地は小野篁の邸宅跡で、
小野篁の死後この寺院が創建されました。
また小野篁は地獄で閻魔(ゑんま)に仕えていたという伝説があり、
この六道珍皇寺はその伝説を背景に成立しています。


911-25.jpg
先程のお堂の北側に、六道珍皇寺の鐘楼があります。
こちらは、通常と異なり綱を引いて鳴らす鐘です。


911-26.jpg
六道珍皇寺境内中央に、こちらの塚が立ちます。
こちらも「六道の辻」と呼ばれていて、
室町時代以前に野辺送り(葬式)が執り行われた場所のようです。
「六道の辻」は先述の交差点と合わせて2か所存在して、
西福寺と六道珍皇寺と異なる主張をしています。
どちらも文献や掛け軸などの証拠があり、
実は定説ではどちらが本当の「六道の辻」か判別していません。


911-27.jpg
六道珍皇寺の「六道の辻」の北側に、
臨済宗建仁寺派六道珍皇寺本堂が建っています。
ご本尊は薬師如来で、元は平安時代以来の浄土教寺院でした。
ところが1467年の応仁の乱でこちらは焼失して廃寺になりました。
それを近所の建仁寺の僧侶が江戸時代に再興させました。
そのため、現在こちらは臨済宗建仁寺派本山建仁寺の塔頭寺院です。


911-28.jpg
こちらは、臨済宗建仁寺派六道珍皇寺本堂の西側です。
通常本堂は非公開なのですが、初ゑんま詣期間中は公開されます。


911-29.jpg
では、こちらから靴を脱いで六道珍皇寺本堂に入ります。
本堂内部は公開されますが、撮影は不可です。
よって、本堂内部の写真はありません。


911-30.jpg
ただ、その前にこちらで手指消毒します。
本堂内にご住職がいらして、堂内の薬師如来像にお参りしました。
またこちらは「地獄信仰」の中心地でもあります。
「地獄信仰」は仏教の一派ですが「道徳」の側面が強く、
地獄の恐ろしさを強調することで、生前の生き方を問う思想です。
(「死後地獄に行きたくないなら、生前正しく生きよう」)
「地獄信仰」の僧侶は江戸時代を中心に日本全国を巡り、
掛け軸片手にその教えを広めました。
この日(2023年1月8日)も、堂内に数本掛け軸が掛かっていました。

さらに、こちらには小野篁が毎日地獄に通うために
行き来したとされる冥土通いの井戸が庭園にあるのですが、
この日(2023年1月8日)は公開されていませんでした。


911-31.jpg
薬師如来像にお参りして、六道珍皇寺本堂を出ました。
では再び靴を履いて、六道珍皇寺境内に出ます。


911-32.jpg
臨済宗建仁寺派六道珍皇寺本堂を出て、
「六道の辻」を背に境内を南に向いています。
左(東)側に、小野篁像と閻魔像が安置されるお堂が見えます。
では、ここをさらに南下します。


911-33.jpg
さらに六道珍皇寺境内を南下しています。
では向こうに見える門から、六道珍皇寺を出ます。


911-34.jpg
六道珍皇寺の門をくぐり、南を向いています。
ここからは、目の前の松原通に戻ります。


911-35.jpg
臨済宗建仁寺派六道珍皇寺から、松原通を東に向いています。
もう上り坂も、だいぶ急になりました。
では、ここから松原通を東に進みます。


911-36.jpg
六道珍皇寺から、松原通を約100m東に進みました。
ここで松原通は、東大路と交差する「清水道」交差点に出ます。


911-37.jpg
暫く待つと、「清水道」交差点の信号が変わりました。
ここからは横断歩道を渡り、東大路東側歩道へと移ります。


911-38.jpg
東大路から、松原通を東に向いています。
上り坂が、さらに急になっていますね。
このまま松原通を突き当りまで進むと、清水寺があります。


911-39.jpg
今度は松原通から、東大路を北に向きました。
ここからは、東大路を北上します。


911-40.jpg
松原通から、東大路を約50m北上しました。
こちらが、「清水道」バス停です。
ここで数分待って、206系市バスに乗って帰宅しました。

~今回で、「初ゑびす2023」編は終了です~

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「松尾散策」
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松尾大社や法輪寺など
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「嵯峨野嵐山」
嵯峨野嵐山周辺散策です。

「京都駅前散策」
京都駅から
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あちこち回りました。

「蹴上・鹿ヶ谷散策」
南禅寺のある蹴上や
哲学の道がある鹿ケ谷を
散策しています。

「太秦散策」
蚕ノ社や広隆寺、
映画村など太秦周辺を
散策しました。

「花園散策」
JR「花園」駅から
北側の衣笠山手前の
「きぬかけの路」に
かけて散策しました。
妙心寺や等持院など
並んでいます。

「松原通東から西」
清水寺~西小路間の
松原通を東から西へと
写真で追いかけます。
京都盆地を輪切りにして、
地域ごとの違いを
楽しんでください。

「松原通東から西」EX
松原通が終わる西小路から
京都盆地の西の端の
松尾までを書いています。
松原通の記事と
併せて読むと、
京都盆地の東西の様子が
よく分かります。

「三条通西から東」
嵐山から始まり、
名神高速道路
京都東インターまでの
三条通を西から東に
書いていきます。

「本町通北から南」
京都盆地の東側を通る
本町通を南から北に
進みます。

「寺町通南から北」
河原町通の1本西
寺町通を
五条通から北大路通まで
散策します。
[六原」経由で、
「本町通編」と
つながっています。

「烏丸通北から南」
「寺町通編」の最終回
今宮通から南に
十条通まで続きます。

「大和大路南から北」
本町通より1本東にある
大和大路を北上します。

「鞍馬口通東から西」
室町時代に
京都最北端の道だった
鞍馬口通を下鴨神社から
金閣寺まで進みます。

「きぬかけの路散策」
その金閣寺から西に
龍安寺や仁和寺経由で
北嵯峨まで進みます。

「塩小路東から西」
京都駅前の北側を
東西に貫く塩小路を
東端の智積院から
西端の梅小路公園まで
進みました。
そのあと、
七本松~佐井西通間の
{西塩小路編」も
続きます。

「千本通南から北」
平安時代の中心
旧朱雀大路である
千本通を
七条通から、
鷹峯まで進みます。

「高倉通南から北」
京都中心街を縦断する
烏丸通と河原町通の
中間を貫く高倉通を
北上していきます。
神社仏閣よりも、
飲食店の取材が中心に
なってしまいました。

「上立売通東から西」
今出川通の北側に伸びる
東西の道を散策します。
京都市街地屈指の
桜がきれいな通りです。

「若宮通南から北」
西本願寺と東本願寺の
中間点を通る小路を
北上しました。
京町家と古い商店街の
京都らしい町並みです。

「若宮通南から北」EX
「若宮通編」の最後から
三条通まで
若宮通の真北の通りを
北上していきます。

「釜座通南から北」
若宮通を真北に
延長した先の釜座通で
三条通~京都府庁間を
北上しました。
途中、二条城に
立ち寄りました。

「錦小路東から西」
四条通の1本北に伸びる
錦小路を東から西に
進みます。
錦市場から祇園祭鉾町へ
最終的に住宅街に
移動していきます。

「五辻通東から西」
上立売通と今出川通の
中間に伸びる五辻通を
東から西へと進みます。

「正面通東から西」
脳卒中のリハリビがてら、
比較的ウチに近い
正面通を
東から西に進みます。
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