第114回 高瀬川 正面公園の桜~前編~
京都の花見シーズンはずっと先です。
ようやく3分咲きといったところでしょうか。
今回訪れる正面公園は、普通の児童公園です。
ただ、観光地ではありませんが
高瀬川沿いの桜並木と相まって知る人ぞ知る絶景になります。
では、先ずは京阪電鉄「七条」駅から始めます。

こちらは、京阪電鉄「七条」駅です。
ちなみに、京阪電鉄は「七条」駅以北は地下鉄になります。
先ずはここから200m北にある正面通を目指します。
撮影日は、2013年3月26日火曜日午後3時。
まだ少し肌寒い日が続きます。

京阪電鉄「七条」駅は、他の駅と違い
三条方面と大阪方面で改札口や切符売り場が異なります。
ちなみに、こちらは北行きの三条方面の改札口と切符売り場です。
では、ここから上がり出口を目指します。

エスカレーターを上がると、このようになっています。
ここから右(東)に進むと、
七条通に出て国立博物館や三十三間堂の前に出ます。
今回は、この細い道を北上して正面通近くで上に上がります。

先ほどの場所から約100m北に進みました。
では、京阪電鉄「七条」駅5番出口から地上に上がります。

地上に出ると、川端通の七条通と正面通の中間に出ます。
鴨川の東岸を通る道です。
この通りも、桜並木で知られています。
有名なのは祇園界隈の方ですが、
今出川通から塩小路通までこの桜並木は続いています。
(下鴨神社の辺りから、JRの高架付近です)

川端通を北に歩いています。
鴨川に面している方の桜は、もう見頃です。
時折携帯電話などで写真を撮る方もいらっしゃいます。
この写真は、クリックすると拡大されます。

ただ、車道に面している方の桜並木はこんな感じです。
川の方は枝垂桜など比較的早く咲く品種が多く、
こちら側はソメイヨシノが中心になるせいでしょうか。

京阪電鉄「七条」駅5番出口から川端通を北に約100m進むと、
鴨川に架かる橋が見えてきました。
あれが、正面通です。

川端正面の交差点に来ました。
今は、川端通から正面通を東に向いています。
南側の「甘春堂」という和菓子屋は、
比較的テレビなどの露出が多いのでご存知の方も多いでしょう。
ここを東に向かうと、第6回ブログの道順になり
約200m先の豊国神社に行けます。

ただ、今回向かう正面公園はここから西に約100mの地点にあります。
そのため、今回はこの正面橋から鴨川を渡ります。

正面橋から鴨川を渡っています。
南側を見ると、ずっと向こうに七条通が見えます。
実は、川端通から鴨川の河川敷に下りられます。
そちらも遊歩道になっていて、この時期はなかなかの絶景になります。

正面橋を半分くらい渡って、東の方を振り返りました。
分かりにくいのですが、この写真の中央に清水寺の多宝塔が見えます。
以前は結構の絶景だったのですが、
ゴチャゴチャ建ってきていろいろ台無しになってしまいました……

今度は正面橋から西を向いています。
この辺りから、京都市東山区から京都市下京区になります。
では、このまま西に向かい正面通を進んでいきます。

正面橋西詰めに、このように鐘楼が放置されていました。
ここは仏具屋さんですが、鐘楼も売っているのでしょうか?

正面橋西詰めから正面通を西に向いています。
この橋を挟んだ正面通は、「正面通商店街」になります。
(第6回ブログでも紹介しています)
右(北)側の日用品のお店は閉まっていますが、
左(南)側の仏具屋さんや向こうに見える看板のお店は
全て営業中でした。(時計屋さん・洋品店・酒屋さんです)

正面橋から正面通を約20m西に進みました。
二宮通との北西角にこのようなお店がありました。
「山ノ内任天堂」と書かれたカルタ屋さんです。
たぶんあの「任天堂」と関連があると思います。

こちらは、「山ノ内任天堂」の向かいにいらしたお地蔵さんです。
(第6回ブログでも紹介しました)
今回も、賽銭を払ってお参りしました。
ちなみに、こちらの建物は正面通商店街の事務所です。

さらにこちらは「山ノ内任天堂」の西隣にある
眼科の医療器具を紹介した博物館です。
ここは元々「奥澤眼科」という江戸時代から続くお医者さんでした。
ところが先代が亡くなると医院は南東に約1㎞の所に移転してしまい、
ここはこのような博物館になりました。
場所が移っても評判のいいお医者さんで、
花粉症の自分はとてもお世話になっています。

正面通を二宮通から西に約30m移動しました。
三宮通との北西角に、このような民家がありました。
ここも、典型的な京町家ですね。
確かここは昔米屋さんだった記憶があるのですが、
はっきり覚えていません。

その町家に、このような看板がありました。
ここは三宮通との角のはずなのですが、
「木屋町通東入」と書いてあります。

正面通を三ノ宮通から西に約50m進みました。
いよいよ高瀬川沿いにやって来ました。
ちなみに、正面通は約100m先の河原町通で一旦途切れます。
ちょうど渉成園にぶつかるためで、
渉成園の西側で正面通は復活し、
そのまま東本願寺の辺りまで伸びています。
(詳しくは、第108回ブログを参照してください)

高瀬川に架かる正面小橋の上から、南を向きました。
高瀬川沿いの桜の木は、川の上に枝をのばしています。
それが両側から伸びているため、この季節はこのようになります。
とは言え、ソメイヨシノはここもまだ咲いていませんので、
本格的に絶景になるのはもっと先のことですね。
この写真もクリックすると、拡大されます。

では、正面小橋の西隣にある正面公園に向かいます。
ここから見ても分かるように、
正面公園はすべり台などの遊戯具がある普通の児童公園です。

公園の南側の入り口から入ると、この木が出迎えてくれます。
この桜の木は、そこそこ咲いています。
ただ、よく見ると半分くらいはまだつぼみですね。
ここの見ごろは、まだまだ先でしょうか。
この写真もクリックすると、拡大されます。

さらに、高瀬川側の桜の木の枝をアップにしました。
まだまだ完全につぼみの状態です。
実は、この公園の桜の半分がこの状態でした。
見頃は4月に入ってからでしょうか?

公園の南東にあるベンチに座って、砂場の方の桜の木を見ています。
この桜の木が散るとき、この砂場が桜の花びらで敷き詰められます。
それがなかなかの絶景なのですが、
4月の初旬にならないとみられないようですね。
この写真もクリックすると、拡大されます。
~2013年4月5日追記~
2013年4月4日木曜日に、再び正面公園を訪れました。
この下の写真は、その時の様子です。
ちょうど満開になっていました。


今度はブランコ近くの桜の枝をアップにしてみました。
こうして見ると、ところどころまだつぼみが固いのが分かります。
よく見ると、何羽かかスズメがとまっています。
そう言えば、そのような声があちこちでしていました。
この写真もクリックすると、拡大されます。

正面公園の北東角に、延命地蔵尊がいらっしゃいます。
こちらにも、お参りしました。
ここから見ると、藤棚も見えます。
ここは、藤の花も結構きれいです。

今度は、正面公園公園を北側から撮りました。
先ほどから撮影していたのは、シーソー横のベンチからでした。
では、南側から正面公園を出ます。

正面公園を南側の入り口から出ました。
次は高瀬川西岸の西木屋町通を七条通方面に南下していきます。
ただ、それは次回とします。
今回は、ここまでです。
~次回は、高瀬川沿いの木屋町通と西木屋町通を南下して、
京阪電鉄「七条」駅まで向かいます~