第167回 紅葉の伏見稲荷~深草紅葉散策~その1
一昨年は東福寺、昨年は東福寺と嵯峨野嵐山を回りましたが、
今年は少しイレギュラーなところを回ります。
伏見稲荷大社から始めり、そこから南下して
攝取院→ぬりこべ地蔵→石峯寺→宝塔寺→嘉祥寺→真宗院と
伏見区深草東部を回ります。
「本町通編」でも回りましたが、
今度は紅葉をメインに回ってみたいと思います。
この時期にたくさんの人で賑わう嵯峨野嵐山と違い、
まったく「観光地化」されていない紅葉の名所を巡ります。

今年4回目のJR奈良線「稲荷」駅です。
ここ数日の冷え込みで、周囲の木々が一気に赤く染まりました。
今回はこの駅から伏見稲荷大社に向かいます。
撮影日は、2013年11月23日土曜日勤労感謝の日午前11時。
久しぶりにぽかぽか陽気の日でした。

電車を降りて、すぐに南を向きました。
今まで乗っていた電車が、奈良方面に去っていきます。
この向こうに踏切があって、
その周辺に次々回ブログで訪れる予定の攝取院があります。

JR奈良線「稲荷」駅のホームに、このような看板がありました。
実はJR琵琶湖線は、明治時代はもっと南を通っていました。
(現在の新幹線が通っている大岩街道付近です)
その辺りから京都駅に向けて伸びていたのが、元々のこの路線でした。
当時使われていたランプ小屋が、この看板の裏にあります。

では、改札口を抜けて駅舎を出ます。
東福寺ほどではありませんが、
この日もたくさんの方々が乗降していました。

こちらは、駅舎の出口から東を見たものです。
本町通をはさんで、JR奈良線「稲荷」駅の向かいに
伏見稲荷大社がありました。

この日の本町通は、いつも以上に渋滞していました。
では、そこを渡って伏見稲荷大社の参道を歩いていきます。

大きな赤い鳥居の根元に、カエデの木が植えてありました。
ここのカエデは、枝が低いので華やかですね。
この写真は、クリックすれば拡大されます。

JR奈良線「稲荷」駅から本殿への参道を東へ歩いています。
赤く色づくカエデ並木が見事ですが、
こちらは昔からあったものではありません。
第5回ブログで紹介した「1300年祭」による大改修の際に
植えられたものです。
まだ細くて短い木ですが、日光が十分に当たっているので
鮮やかな色に染まっています。
この写真も、クリックすれば拡大されます。

参道の途中に、小さな末社が並んでいました。
左から、「熊野社」「藤尾社」「霊祖社」です。

末社の前から東を向きました。神社の楼門が、もうすぐです。
この写真も、クリックすれば拡大されます。

楼門の北側に手水舎があります。
門をくぐる前に、ここで両手を清めます。

では、いよいよ伏見稲荷大社の楼門をくぐります。
この日は、中国語を初め英語やスペイン語が飛び交っていました。
様々な国の方が参拝されています。

伏見稲荷大社の楼門をくぐりました。
拝殿の向こうに、本殿が見えますね。

拝殿の右(南)側に、東丸神社があります。
そして、その西隣にはこの神社の御祭神荷田春満の旧宅があります。

こちらが東丸神社の境内です。
伏見稲荷大社の境内に鎮座されていますが、
末社というわけではありません。
御祭神は、江戸時代に国学を考え出した荷田春満です。
「学問の神様」なので、初詣の際は受験生でいっぱいになります。
気のせいか、ここ数年で急に参拝者が増えました。

東丸神社の東側に、南へと続く細い道があります。
ここを進むと、次々回ブログで訪れる予定の
ぬりこべ地蔵や荷田春満のお墓に通じています。
ただ、今回は別ルートで行きますので、この道には進みません。

東丸神社の前から、北東に向きました。
この先に、伏見稲荷大社の本殿があります。
では、今からそちらに向かいます。

こちらが、伏見稲荷大社の本殿です。
ここのところ、最低でも半年に一回は来ていますね。
この日は、「勤労感謝の日」でした。
要するに、戦前の「新嘗祭」ですね。
農耕神でもあるこの神社でも、
この日は様々な神事が行われていました。
(諸事情により、その辺は避けて取材しています)

伏見稲荷大社の本殿から、北東に抜けていきます。
向こうに大きな鳥居が見えますが、
そちらの方に向かっていきます。

こちらは、本殿の真裏になります。
社も祠もない所に、祭壇だけあります。
こちらは、稲荷山自体がご神体になります。
つまり、ここから先が稲荷山の霊場になります。

ここは、先ほどの写真で写っていた赤い鳥居です。
稲荷山に入るには、ここを通ることになります。
この辺りも、だんだんと紅葉に染まってきました。
ここもクリックすると、拡大できます。

その鳥居をくぐり石段を上ると、
左(北)側にまた小さな末社が並ばれます。
こちらに、日本中の様々な神様とともに
秦氏や荷田氏の祖霊神が祀られています。

石段を上がると、末社の玉造稲荷で神事をされていました。
たくさんの方が見守っておられましたが、
そこを尻目にさらに石段を上がっていきます。

石段を上りきると、その先にたくさんの鳥居が並んでいました。
こちらが、「千本鳥居」ですね。
今からこちらに向かうわけですが、
ちょうど切れがいいのでここから先は次回とします。
今回は、ここまでです。
~次回は、千本鳥居を通って奥院まで進みます~