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第138回 役行者山の護摩焚 前編~祇園祭宵山散策~番外

今年も、祇園祭の季節がやって来ました。
昨年は6時間かけて全山鉾制覇しましたが、
今年は昨年行けなかった「役行者山の護摩焚」を取材しました。
他の山鉾にはほとんど行っていないのですが、
それでも前後編2回分になってしまいました。


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約1年ぶりの地下鉄「烏丸御池」駅です。
今回はここから烏丸通を北上し、
姉小路経由で「役行者山」に向かいます。
撮影日は、2013年7月16日火曜日午後1時20分。
一時雨が降ったりしました。


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地下鉄「烏丸御池」駅のホームを南に進んでいます。
ここを北に向かいと御池通方面に出ますが、
南に向かうと三条通に出ます。


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地下鉄「烏丸御池」駅の6番出口から、地上に向かいます。
ここを上がると、三条通より50mほど北の烏丸通沿いになります。


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地下鉄「烏丸御池」駅の6番出口から地上に出ました。
向い(東)側にある新風館では、何かイベントが行われていました。
「Country Road」が聞こえてきました。


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地下鉄「烏丸御池」駅の6番出口前で、北を向きました。
このまま北に向かいます。


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地下鉄「烏丸御池」駅の6番出口から、
烏丸通を北に約150m進みました。
こちらは、「鈴鹿山」です。
三重県鈴鹿山脈に住む女神様「鈴鹿大権現」が
山の中に出没した人食い鬼を退治したという故事に則っています。


138-7.jpg
こちらは、姉小路烏丸の交差点です。
北西角に鈴鹿山の会所があります。
今からこちらに寄っていきます。


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昨年は隙を見つけて会所内の写真を撮ったのですが、
今年は厳しかったです。
また、時間が時間なので売り子さんも小学生ではなく、
成人女性がされていました。
(会所には、今年も「牛頭天王」の掛軸が掛かっていました)
一方で、鈴鹿大権現の女神像は撮り放題だったのですが、
(戦乙女の姿のご神体です)
自分の気が引けて祠だけという中途半端な写真になりました。

向こうに見えるのは、姉小路通です。
こちらから出て、西に向かいます。


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鈴鹿山の会所から、姉小路通西に向いています。
(烏丸通より、約10m西です)
この姉小路通が、山鉾町最北端の道です。
今から、ここを西に進みます。


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鈴鹿山会所から、姉小路通を西に約100m進みました。
頭上に、「役行者山」と書いた提灯が釣り下がっています。
左(南)側のしめ縄の付いた門から役行者山の会所に入れますが、
もう少しこのまま西に進みます。


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先ほどの写真から20mほど西に進み、
姉小路室町の角で左(南)を向きました。
ちょうど南側に、役行者山があります。
南東角のショウウィンドウは、永楽屋の小売店です。
手拭いの製造と卸売、小売をしているこの町内の会社ですね。


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姉小路室町の角から、室町通を南に約10m進みました。
永楽屋の小売店の南隣に、役行者山の会所があります。
まだ護摩焚きには時間があるので、先にこちらにお邪魔します。
(この時点で、午後1時半)


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こちらも会所の写真が撮りにくかったのですが、
(やはり、町内の方を写すのはいろいろ問題がある気がするので)
その代わり、こちらは御神体をはっきり写させていただきました。
左から、一言主・神変大菩薩・葛城神です。
「神変大菩薩」とは、役行者山の仏としての姿です。
役小角(役行者)は、人であり、神であり、仏ということです。


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ご神体の東側に、役行者山の腰掛石があります。
また、井戸の手前に御神水の手桶と並び砂の入った小鉢がありました。
こちらの会所で買ったお守りに、この砂を詰めるそうです。


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では、役行者山の会所を出て室町通の方に戻ります。
そろそろ護摩焚きの準備が始まります。


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役行者山の会所を出て、室町通に戻ってきました。
役行者山の南側に、松の葉を重ねた護摩壇がすでに組上っています。
修験者装束のこの町内の世話役の方が、準備を進められています。
(こちらは、どうやら修験者ではないそうです)
京都市左京区の聖護院から、修験者一行が向かっておられます。
ただ、あちこちお参りしながら徒歩で来られるので、
到着までもう少し時間がかかるようです。


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護摩壇の西側で、これから火に投げ込まれる護摩木が
どんどん積み上げられていきます。


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護摩壇をしめ縄の結界で囲みます。その四隅に、笹が立っています。
しめ飾りが色紙で作られていて、とてもきれいです。
これは、後で勝手に持って帰っても構いません。


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護摩壇の南側に、長椅子が並んでします。
これは、今から来られる聖護院の修験者のために用意されたものです。
(松の葉は、座布団の代わりです)

ところが、午後2時開始予定で午後2時半現在まだ来られていません。
世話役の方も、長椅子に座りこんでしまわれました。
そのうち、修験者装束のまま携帯電話をいじり始められました。
(修験者と連絡を取られておられるようです)


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さらに15分ほどたちました。
そのうち町内の方が、人一人分通れるくらいの
道を空けるように指示されました。
その直後に、法螺貝の音色がこちらに聞こえてきました。
いよいよ聖護院の修験者がご到着です。


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修験者は一人ではなく、十数人の御一行です。
今からここを通って、北側に抜けていかれます。


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修験者御一行はいったん護摩壇の前を通り過ぎ、
姉小路通まで向かわれます。
その後、役行者山の会所内に入られて
ご神体の前で祈祷されます。


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10分ほどして、修験者御一行が再び姿を現されました。
そして、長椅子に向かわれました。


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そして、修験者御一行のうち15名ほどが長椅子に座られました。
ただ、年少の修験者が一人
年長の修験者に傘を差しかけてずっと直立不動でした。


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ところが、修験者御一行のうち最後の五名は
町内の世話役の方々によって「通せんぼ」をされてしまいます。
ここから世話役による修験者の審査が始まります。
つまり、この方々が本物の修験者かどうか
問答によって確かめようとしてるのです。
(もちろんこれは、毎年の行事の一環です)
毎日経を唱えておられるせいか、
世話役の方も修験者もとてもきれいな声で問答されていました。
(中央メガネの方が答えられた修験者で、
向かい合って背を向けられている方が質問する世話役の方です)


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問答の質問内容は、修験道の教義や
身に着けている装束、さらには錫杖などの法具の謂れなどです。
これは、ここにいる聴衆に
修験道とは何かを教授している意味合いもあるようです。

「なるほど、お主らは本物のようだ。ここを通ってもよし」
最後に世話役の方がそうおっしゃると、
最後の修験者御一行も、ここに入ってこられます。

これでようやく護摩焚きが始まるのですが、
ここから何枚も写真を撮ってしまいました。
相当枚数になるので、その様子は次回とします。

今回は、ここまでです。

~次回は、いよいよ護摩壇に火が付きます~

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第139回 役行者山の護摩焚 後編~祇園祭宵山散策番外

138-26.jpg
毎年祇園祭宵山で役行者山の護摩焚が行われます。
いよいよ修験者問答も終わり、護摩壇に火が付きます。
今回は、この護摩焚の様子を書いていきます。
撮影日は2013年7月16日火曜日午後3時。
小雨が降ったり、日が差したり、不安定な日でした。


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とは言え、聖護院の修験者全員が結界の中に入っても
すぐには護摩壇に火が付きません。
この場を祓い清める祈祷が行われます。

先ずは、破魔矢を周囲に射掛けます。
まぁ、本当に射掛けたらかなり危険なので、
弓を引くときに故意に地面に矢を落とします。
面白いのは、破魔矢の色が射掛ける方向によって違うことです。
東は緑、南は赤、西は色、北は黒でした。
そう、四神獣ですね。(青龍、朱雀、白虎、玄武のことです)


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次は、別の修験者が現れて小刀を抜きました。
そして、九字祈祷を行いました。
(臨・兵・闘・者・皆・陣・裂・在・前です)


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更に別の修験者が現れました。
こちらは斧で、護摩壇を四方から切りつけました。


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そして、いよいよ松明の登場です。
世話役の二人が、役行者山の方にある火に向かいます。
(火は、金色の香炉にあります)


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香炉の中から火を取り出し、松明に点火されました。
ようやく護摩焚きが始まります。


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ただ、すぐには護摩壇に点火しません。
護摩壇の前に松明を立たせます。


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そして、この状態で祈祷が始まります。
年長の修験者が、紙に書いてある文言を述べます。


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それが終わると、松明を護摩壇に突き刺します。
これで、護摩壇に点火されました。


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松明の火が、少しずつ護摩壇の松の葉に付いてきました。
すると、護摩壇から白い煙が上がり出しました。


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今年はついさっきまで小雨が降っていたこともあり
護摩壇の火は、燃え上がることなく燻ぶり続けました。
すると、白い煙がもうもうと立ち上がり
暫らく前が見えなくなってしまいました。
(この写真は、だいぶマシになってから撮りました)

年長の修験者が、祈祷を続けておられます。
小型で封を切り、護摩木を火に投げ込まれます。


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そして、年長の修験者が次々と護摩木を火に投げ込まれます。

世話役の方がうまく水をかけられると、
護摩壇の煙は真上に上がるだけになりました。
これでもう煙たくありません。


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年長の修験者が護摩木を一通り投げ込まれると、
次は扇で火を仰がれました。
護摩壇の松の葉がすべて燃えたので、白い煙は上がらなくなりました。


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その後は、修験者ほぼ全員による読経が始まりました。
文言から、「般若心経」とわかります。
とても短いお経なので、何度も繰り返し唱えられていました。

実はここではプロと素人合わせて数十人が撮影していたのですが、
西側で撮っているとそろそろ他の方に邪魔になってきたので、
南側最後列に移動しました。
とは言え、さっきの位置よりここの方がいい角度のようです。
次からは、ここから撮ります。


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読経が終わると、今度は別の文言を修験者全員で唱えられました。
「南無祇園 牛頭天王」(牛頭天王は、祇園社の神様)
「南無 神変大菩薩」(神変大菩薩は、役行者の仏としての名前)
こう何度も唱えられていました。

その際、世話役の方々が昨年の粽などを火にくべられていました。


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その直後に、一人の修験者が法螺貝を吹き始めました。
どうやら、祈祷も終わりのようです。


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すると法螺貝を吹く修験者が3人になって、
全員が立ち上がりました。


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そして、年長の修験者が北の方に歩いて行かれました。
この先にある役行者山の会所に向かわれるようです。


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さらに、その後を他の修験者が付いていきます。
多分、会所で休憩されるのでしょう。


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これで、役行者山の護摩焚きが終了です。
実はここからいろいろあるのですが……


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結界のしめ縄に下がっていたしめ飾りの色紙を
見物人が一斉に取り外し始めました。
皆、これを持ち帰ります。
(撮影している間に、自分の分がなくなってしまいました)


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次に、四隅の笹が片づけられていきます。
少しずつ後片付けが始まっていきます。


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これは、長椅子の上にあった座布団代わりの松の葉です。
自分は、これをいただきました。


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そして、まだ火が残っている護摩壇に向かいます。
まだまだ護摩木が燃え盛っていますね。


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これは、先ほど拝借した松の葉です。
これをこの護摩壇に投げ込みます。


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松の葉を護摩壇の火の中に投げ込みました。
その煙を体に浴びて、無病息災を祈ります。


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護摩壇の前で、室町通を南に向きました。
プロも素人もカメラマンは、三々五々解散です。


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では、自分も役行者山から立ち去ります。
室町通を南の方に向かいます。


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姉小路通から、室町通を南に約70m進みました。
西側に、「永楽屋」があります。
ここでは、手ぬぐいの製造と卸しをされています。
(姉小路室町の角で、小売をされていました)
ここは、祇園祭の期間中「手拭いの美術館」になります。
屋内に様々な絵が描かれた手拭いが展示されました。
今年は時間がないので入りません。
昨年(2012年)の様子は、ここをクリックしてください。


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三条室町の角まで来ました。
真っ直ぐ室町通を南に進めば、すぐに黒主山があります。
三条通を右(西)に曲がれば、
新町通に八幡山、角にはトゥレ・ドゥーがあります。
当初はどちらにも寄る予定だったのですが、
この時点で午後3時半を大幅に回っていました。
もう職場に戻らないといけない時間なので、
ここから先は諦めます……


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室町通から、三条通を東に向いています。
このまま進み、烏丸通を目指します。
時間が早いので、まだ露店は出ていません。


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三条烏丸の交差点に着きました。
ビルの脇で、花が咲いています。禊萩でしょうか?
昨年は、全然咲いていませんでした。


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三条通から、烏丸通を北に向いています。
ここからは、烏丸通を北上します。


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三条通から、烏丸通を北に約50m進みました。
こちらは、地下鉄「烏丸御池」駅6番出口です。
では、ここから地下鉄に乗って職場に戻ります。
2013年の祇園祭はこれにて終了です。

~次回は、東福寺の方に本町通を進みます。
夏場の青いカエデもなかなか綺麗でした~

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第410回 もう一つの祇園祭 前編

前回ブログで2016年祇園祭前祭の山鉾巡行を取材しました。
いつもの年ならここで祇園祭前祭の取材が終わるのですが、
今年(2016年)は7月17日が日曜日なので、
仕事を気にせずに夕方の取材もできます。


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一度家に帰ってから、また自転車で七条通から川端通に出ました。
七条通から川端通を松原通まで北上して、
松原通から大和大路に出ました。
そこからすぐ北の八坂通から東に進み、庚申堂の前で北上します。
その道を約400m進むと、この八坂神社南楼門前に出ます。
今回は、この門の先で行われる祇園祭神幸祭を取材します。
撮影日は、2016年7月17日日曜日午後3時半。
この写真のみ、クリックすると拡大されます。


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ところが、ここから八坂神社本殿には向かえません。
祭事のために、ここから北は通行止めです。
そこで、八坂神社南楼門前で東を向きました。
左(北)に中村楼を見ながら、この急な坂を上ります。
中村楼の東隣長楽館の角で左(北)に折れ、
円山公園に入って枝垂桜の前で西に向かいます。


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円山公園の枝垂桜から、西に約100m進みました。
こちらから、八坂神社に入ります。
要するに、ここまで遠回りしました。


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先程の赤い鳥居をくぐり、八坂神社境内に入ってきました。
左(南)側に八坂神社本殿が、右(北)側に刃物社など末社が見えます。


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その場所で、南を向きました。
右(西)に、八坂神社本殿が見えます。
ここを進み、八坂神社本殿の表側に回り込みます。


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先程の石畳の道を約10m進み、西を向きました。
ここから先は、規制線で進めません。
写真の白装束の神職さんに尋ねたところ、
本殿南側の拝殿前がベストポジションとのことでした。


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八坂神社本殿の南に、八坂神社の拝殿があります。
第12回ブログでは、こちらで神楽が舞われていました。
ここに、何人かの見物人が並んでいます。
日本人よりも、白人の割合が高いですね。
拝殿には、すでに神輿が3基載っています。
7月15日の祭事で、こちらにご神体も移っておられます。


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拝殿のさらに南には、八坂神社南楼門があります。
今回ブログの最初の時点で、この反対側にいました。
現在こちらの門は修復中で、来年の春に完成します。


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ここから、しばらく八坂神社拝殿の東側に陣取ります。
午後3時50分くらいから、白い法被姿が方々が
八坂神社南楼門をくぐって、境内に入ってこられました。


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その法被姿の方々は、神輿の担ぎ手さんです。
担ぎ手の皆さんは、本殿の前に並ぶと神社に参拝されました。


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そして、担ぎ手の皆さんは
八坂神社南楼門から境内をいったん出て行かれました。


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八坂神社斎館の能舞台の脇から、
薄紫色した束帯姿の方々が出て来られました。
こちらは、八坂神社の囃手さんです。
神事の間中、祇園囃を演奏されます。


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囃手の皆さんは拝殿の前を通り過ぎると、
八坂神社本殿に入って行かれました。


410-14.jpg
その直後に、今度は紋付姿の方々が本殿に入って行かれます。
こちらは、八坂神社の氏子衆の代表の方々でしょうね。


410-15.jpg
すると、南楼門の方から馬に乗られたお稚児さんが現れました。
この日(2016年7月17日)の朝に、
山鉾巡行で長刀鉾に乗られた生稚児さんですね。


410-16.jpg
それに合わせるように、能舞台の方から
臙脂色の束帯姿の方々が、本殿に入って行かれました。


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一方、生稚児さんを乗せた馬は本殿には入らず
こちらに向かって来ました。


410-18.jpg
生稚児さんを乗せた馬が、自分たちの前を通り過ぎました。
しかし南楼門の方にも向かわず、拝殿の周りを回り始めました。


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そのように生稚児さんを乗せた馬は、
何周か拝殿の周りを回った後、本殿前に停まりました。
そこで稚児さんが下馬されて、本殿に入って行かれました。


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この時点で神幸祭開始の午後4時を回っております。
ここから祭事は本殿の中で行われて、
自分たちは時折聞こえる祇園囃に耳を傾けていました。
約30分後に、担ぎ手の皆さんが再び境内に入ってこられました。


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担ぎ手さんの一人が、こちらの大旗を振られています。
「三若」と書かれていますが、これは「三条台若中会」の略です。
江戸時代初期17世紀の元禄年間より
祇園祭の神輿を担いでいる担ぎ手の集団で、
現在至るまで会員のすべてが一子相伝です。
三条会商店街のそばに、独自の会所を有します。


410-23.jpg
大旗が通り過ぎると、その後から日ノ丸の扇子に先導されて、
鈴の付いた神具を持った方々が境内に入ってこられました。
鈴がよく鳴るように両腕を振られて踊られていますね。


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その後から、角材を持たれた方が続きます。
こちらは、担ぎ棒として神輿に据え付けられます。
法被の紋から、三条台若中会以外の担ぎ手の方々も
だんだん境内に入って来られているのが分かります。


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角材の一部が、拝殿ではなく東北門の方に運ばれます。
こちらは、法被から「錦神輿会」の方々と分かります。
文字通り錦市場の青年部による担ぎ手です。


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午後5時を回り、八坂神社本殿内の神事が終わりました。
臙脂色の束帯姿の方々が本殿を出て、斎館に向かわれます。


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その後を、薄紫色の束帯姿の囃手の皆さんが続きます。
同じく、斎館の方へと向かっておられます。


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さらに紋付袴姿の方々が、出て来られました。
こちらも、斎館に向かわれました。


410-29.jpg
その間に、法被姿の方々が拝殿南側に集結されました。
三条台若中会・錦神輿会以外も、
後から「四若神輿会」の方々も来られます。



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そうこうしているうちに、生稚児さんも本殿から出て来られました。
また、馬に乗られていますね。


410-31.jpg
法被姿の担ぎ手の皆さんが道を開けると、
生稚児さんを乗せた馬は
そのまま南楼門から八坂神社を出ていきました。
さて、ここからいよいよ神輿の登場なのですが
もうだいぶ写真を貼り付けました。
ここから先は、次回とします。

~次回は、拝殿からこちらの神輿が担がれていく様子を取材します~

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第411回 もう一つの祇園祭 後編

410-31.jpg
生稚児さんを乗せた馬が、八坂神社南楼門から出ていきます。
いよいよここから神輿が移動します。
撮影日は、2016年7月17日日曜日午後5時。
ここまでは、雨が降っていません。


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生稚児さんを乗せた馬と入れ替わって、
新たに法被姿の担ぎ手の方々が境内に入って来られました。


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新たに来られた方々の大旗と提灯に、「四若」と書かれています。
こちらは、「四若神輿会」の略です。
こちらは、祇園の北端若松町若竹町の住民による団体です。


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「三若会」「四若会」「錦神輿会」の皆さんが、
八坂神社拝殿南側に集結されました。
ここで、神輿渡御直前の簡単な集会が始まります。
簡単な連絡事項の後、責任者の方がこうおっしゃいました。
「祇園祭は観光イベントやない。神事なんや。
そやから、けがと事故を絶対出さんようにしっかりいこう」


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この段階で、拝殿に一斉に担ぎ手の皆さんが上がられます。
そして、前回ブログにも出てきた角材を神輿に据え付けます。


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まず、「三若会」の皆さんが八坂神社本堂の前に集結します。
こちらは、素戔嗚尊(すさのおのみこと)を乗せた
中御座という神輿を担がれます。


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「三若会」の皆さんが、八坂神社本殿前に集結されました。
そこで、2礼2拍1礼の参拝をされます。


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参拝を終えられた「三若会」の皆さんは、
鉢巻きを締め直されて拝殿前に集合されました。
いよいよ神輿が拝殿から出発します。


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そして「三若会」の皆さんが拝殿に上がり、
中御座の神輿を肩に担がれました。


411-10.jpg
中御座の神輿が、持ち上がりました。
すると「三若会」の大旗が降られ、日ノ丸の扇子が翻りました。
「四若会」や「錦神輿会」の方々から、
「ほいっと ほいっと」の掛け声がかかります。
山鉾巡行とは違った喧騒の中、
中御座の神輿が拝殿から境内に姿を現します。


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やがて、神輿を担がれておられる「三若会」の皆さんや
沿道の自分たちの周囲からも、
「ほいっと ほいっと」の大きな掛け声がかかります。
(ちょっと、松尾祭に似ていますね)
中御座の神輿は、時計回りに本殿前に向かいます。
ここから最後まで、クリックした写真は拡大されます。


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「三若会」の大旗と提灯が、八坂神社本殿に差し掛かりました。
ただ皆さん立ち止まらず、こちらに向かってこられます。


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「三若会」の大旗と提灯が、こちらに来ました。
中御座の神輿も立ち止まらず、こちらにやって来ます。


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「ほいっと ほいっと」の大歓声とともに、
中御座の神輿が自分たちの目の前を通り過ぎます。
「三若会」の大旗はそのまま南楼門も通り過ぎて、
また拝殿の周りを回り始めました。


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「三若会」の大旗に続いて、中御座の神輿も
拝殿の周りを回っていきます。
辺りは、「ほいっと ほいっと」の大歓声に包まれています。


411-16.jpg
再び中御座の神輿が、こちらに向かって来ました。
中御座の神輿は、拝殿の周りを3周目に入っていきました。


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中御座の神輿が3周目に入ると、八坂神社本殿前で
「三若会」の大旗と提灯が立ち止まりました。


411-18.jpg
すると「三若会」の皆さんが、
本殿前で中御座の神輿を頭上高く持ち上げられました。


411-19.jpg
「ほいっと ほいっと」の大歓声の中、
「三若会」の大旗が大きく振られます。
すると、頭上高く持ち上げられた中御座の神輿が
上下に大きく揺らされました。


411-20.jpg
その状態が、約3分続きました。
その後、中御座の神輿がこちらに3度向かってこられました。


411-21.jpg
中御座の神輿が、自分たちの前を通り過ぎました。
すると今度は、神輿は八坂神社南楼門に向かっていきました。


411-22.jpg
中御座の神輿は、八坂神社南楼門に差し掛かると
そのまま八坂神社の外に出ていきました。


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八坂神社境内南西部の神輿庫から、小さな神輿がやって来ました。
先頭の提灯には、「東若御座」と書いてあります。



411-24.jpg
「東若御座」と書かれた提灯が、八坂神社本殿前を通過します。
先頭にいらっしゃるのは、見た目小学生の方々です。
こちらは、どうやら「子供神輿」のようです。


411-25.jpg
ただ、神輿を実際に担がれておられるのは
中高生や成人男性が大半です。
本当に小学生だけで担いでは、危ないですからね。


411-26.jpg
八坂神社拝殿の南に側に回り込むと、「東若御座」の神輿は
そのまま南楼門から八坂神社を出ていきました。


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「東若御座」の神輿が出ていくと、
「四若会」の皆さんが拝殿に上がられました。
次は、「東御座」の神輿が担がれます。
こちらの中には、奇稲田姫(くしなだひめ)のご神体が乗られます。
(素戔嗚尊と夫婦神です)


411-28.jpg
「東御座」の神輿は拝殿を出られた後、境内の南西部に置かれます。
(要するに、地面の上です)


411-29.jpg
最後に、「錦神輿会」の方々が拝殿に上がられました。
そして、「西御座」の神輿を担がれていきます。
こちらのご神体は八柱御子神で、素戔嗚尊の子8柱とされています。
向こうを見ると、「東御座」の神輿が置かれています。


411-30.jpg
「西御座」を担がれた錦神輿会の皆さんは、
他の神輿と異なり、反時計回りでこちらに来られました。
そして、そのまま八坂神社東南門付近に進まれると
そこで神輿を下ろされました。


411-31.jpg
ここで、約10分何も動かない時間帯になります。
その間、神職さんが神輿の上部に
「ネギ」のようなものを括りつけておられました。
(一見「九条ネギ」なのですが、どうやら違うそうです)


411-32.jpg
その「ネギ」状のものが括りつけられると、
「四若会」の皆さんが「東御座」の神輿を担がれました。
こちらは、時計回りで八坂神社本殿に向かわれます。


411-33.jpg
ただ、「四若会」の大旗も
八坂神社本殿の前まで来られると立ち止まられました。
勿論、「東御座」の神輿もここで立ち止まります。


411-34.jpg
「四若会」の皆さんも、八坂神社本殿前で
「東御座」の神輿を頭上に掲げられました。
そして、こちらも神輿を上下に揺すって
「ほいっと ほいっと」の大きな声を掛けられます。


411-36.jpg
そして「ほいっと ほいっと」の歓声とともに、
自分たちの前を通り過ぎて行かれました。


411-37.jpg
「東御座」の神輿が、八坂神社南楼門前に差し掛かりました。
そして、そのまま八坂神社の外に出て行きました。


411-38.jpg
最後に、「錦神輿会」の方々による「西御座」の神輿が動きます。
こちらも、「ほいっと ほいっと」という歓声が上がります。


411-39.jpg
気のせいか、「錦神輿会」の方々は
他の神輿と比べて自分たちの方に近いルートを辿られます。
ですから、いちばん迫力のある写真を撮れるのですが
外側の担ぎ手の方々が自分たちに迫って来られていました。
まぁ、外周をしっかり神輿会の方々がガードしておられるので、
事故などが起こる可能性はないのですが……


411-40.jpg
「西御座」の神輿はそのまま八坂神社南楼門を通過されて、
拝殿の周りを時計回りで進まれました。
「西御座」の神輿も、その後に続きます。


411-41.jpg
そして、「西御座」の神輿は八坂神社本殿前をまた通り過ぎました。
再びこちらの前に、やって来られました。
今回ブログは、40枚以上写真を貼り付けます。


411-42.jpg
自分たちの前を通り過ぎた「西御座」の神輿は、
八坂神社南楼門の前も通り過ぎ拝殿の周りを3周目に入ります。


411-43.jpg
「西御座」の神輿が、3周目で八坂神社本殿の前で停止しました。
こちらの神輿を担ぐ「錦神輿会」の方々も、
神輿を頭上に持ち上げられました。


411-44.jpg
「錦神輿会」の方々が持ち上げられた神輿が、
担ぎ手の皆さんの頭上で上下に揺れています。
据え付けられた鈴が鳴っているので、とても賑やかです。


411-45.jpg
「錦神輿会」の方々も頭上で神輿を揺らし終えると、
こちらの方に向かってこられました。


411-46.jpg
それからここを通り過ぎると、
「西御座」の神輿はそのまま南楼門の方に向かわれました。


411-47.jpg
「西御座」の神輿が、南楼門の方に向かっています。
その脇を、臙脂色の束帯装束の方々が本殿へと歩いていかれました。


411-48.jpg
そして、「西御座」の神輿も南楼門をくぐっていきます。
これで、全ての神輿が八坂神社境内を出て行きました。
現在2016年7月17日日曜日午後6時です。
そろそろ3基の神輿が、八坂神社石段下の
「祇園」交差点に集結して出陣式が行われます。
それで急いでそちらに向かおうとしたのですが……


411-49.jpg
こちらが、「祇園」交差点です。
車道は封鎖されていて、歩道には人で溢れかえっています。
しかも、ここから急に大雨が降りました。
あちこち雨傘が広げられて、視界がさらに狭くなります。


411-50.jpg
少し移動しました。
やっと1基だけ神輿が見えましたが、これ以上は無理です。
神幸祭の方に長くいすぎて、席取りに後れをとりました。


411-51.jpg
また位置を変えてみましたが、やはりこれ以上は見えません。
神幸祭は全然見物者がいなかったので、ちょっと油断していました。


411-52.jpg
そうこうしているうちに、出陣式はどんどん進行しています。
多くの方々が背伸びして頭上にカメラを掲げておられますが、
(自分も含めて)どうも上手く生きません。
上手く撮れたのは、「自撮り棒」を持たれている方だけです。
自分は「自撮り棒」反対派なのですが、
この時ばかりは「自撮り棒」が羨ましいです。
結局、このまま出陣式が終わってしまいました……

2016年の神幸祭取材は以上です。
結局最後はこんな感じでしたが、
これが次の取材に経験として活かせればいいと思っています。
……次回が何年後かが問題なのですが。

今回は、ここまでです。

~次回は、後祭宵山の日にうろうろします~

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第749回 祇園祭御神霊渡御 前編

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2020年の祇園祭は山鉾巡行や神輿巡行などが休止され、
宵山の会所巡りもできなくなりました。
ただ神職さんたちによる神事自体は粛々と行われ、
厳密には祇園祭は中止ではありません。

さらにあちこちのサイトを見てみると、
葵祭のようにただの「居祭」になったわけではなく、
山鉾巡行や神輿巡行に代わる行列が京都市街地を巡行されます。
2020年7月17日午前9時ごろから山鉾巡行に代わり、
榊を奉げた各山鉾町の代表者が
八坂神社から寺町通まで巡行されたようですが、
自分は同日夕方に行われた神輿巡行に代わる
御神霊渡御の様子を取材してきました。


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京都駅前北側市バスターミナルから東回りの206系市バスに乗って、
約30分掛けて「東山安井」バス停に辿り着きました。
今回はここから移動して、八坂神社に向かいます。
撮影日は、2020年7月17日金曜日午後5時。
自分が祇園祭神輿渡御を取材すると、なぜか毎回雨が降ります。


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「東山安井」バス停から、東大路を約50m北上しました。
ここで東大路は、安井通と交差します。


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安井通から、東大路を北に向いています。
このまま東大路を約300m北上すると、
八坂神社西楼門前の「祇園」交差点に出ます。


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今度は、東大路から安井通を西に向きました。
安井通は約300m先で花見小路と交差し、建仁寺に辿り着きます。
(第577回ブログを参照)


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さらに、東大路から安井通を東に向いています。
では、次はこちらの上り坂を進みます。


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東大路から、安井通の上り坂を東に進んでいます。
安井通は、約100m先の下河原通で突き当たります。


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安井通から、下河原通を南に向いています。
下河原通は、約250m先の八坂通で突き当たります。
この先に見える八坂の塔の袂の辺りですね。


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今度は、安井通から下河原通を北に向きました。
ではこちらを進み、八坂神社南楼門を目指します。


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安井通から下河原通を約10m北上して、東を向いています。
ここから東に「ねねの道」まで石塀小路が伸びています。


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石塀小路から、下河原通を北に向いています。
約150m先に、八坂神社の鳥居が見えますね。


749-11.jpg
石塀小路から、下河原通を北上しています。
こちらに第729回ブログでも撮影させていただいた楽焼のお店です。
「コロナ騒動」下でなかなか厳しい状況ですが、
こちらのお店は頑張っておられます。


749-12.jpg
その楽焼のお店の脇に、こちらのお地蔵さんがいらっしゃいました。
こちらにお参りして、さらに下河原通を北上します。


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そのお地蔵さんの前で、下河原通を北に向いています。
さらにさらに八坂神社の石製鳥居が、近づいてきましたね。


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その辺りで、下河原通の東側を眺めています。
栗を使った和菓子匠の若菜屋さんは、通常通り営業していました。


749-15.jpg
レンズの倍率で遠くに見えますが、
本当はだいぶ八坂神社に近づいています。
安井通から下河原通を約100m北上すると、また四辻に出ます。


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その四辻で、下河原通から東に向いています。
この上り坂を進むと、約200m先に円山音楽堂があります。
(第623回ブログを参照)


749-17.jpg
その四辻で、今度は下川通を西に向きました。
目の前のテナントビルのお店は、どこも開店中です。
緑色の暖簾をくぐると2Fに上るエレベーターに通じていて、
そこから2Fに入っているジュバンセル本店に行けます。
こちらも、営業中でした。


749-18.jpg
ちょっと時間があったので、ジュバンセルに寄り道しました。
閉店間近ということもあって、お客さんは自分一人でした。
ですから、遠慮なく店内全景が撮れます。

自分のジュバンセルのお気に入りは
生チョコレートたっぷりのしょこら古今のショートケーキですが、
今回は「ちょこれーとようかん」の抹茶味を頂きます。
煎茶とのセットで、1,100円です。
ちょこれーとようかんは、文字通りカカオの入った羊羹です。
おそらく寒天で固められているのですが、
舌の上で蕩ける生チョコレートが繊細な味わいを出しています。


749-19.jpg
ジュバンセルには、約30分いました。
現在2020年7月17日金曜日午後5時半。
そろそろ、八坂神社に向かいます。


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ジュバンセルの前で、下河原通を北に向いています。
八坂神社の石製鳥居まで、あと約50mです。


749-21.jpg
ジュバンセルの前から下河原通を約30m北上して、
東を向いています。
東本願寺の霊園の大谷祖廟への参道ですね。
大谷祖廟には、この参道を約350m進む必要があります。


749-22.jpg
さらに下河原通を東に約20m進むと、
下河原通最北端でもある八坂神社の石製鳥居に辿り着きます。
その脇に、大きな枝垂桜の木が立っていました。
これだけ立派だと毎年4月には絶景になるはずですが、
今まで自分はこの枝垂桜の存在に気付いていませんでした。


749-23.jpg
八坂神社石製鳥居の前で、東に見きました。
左(北)側の朱い壁は、老舗料亭の中村楼のものです。
東に上る山道は、約400m先の長楽寺で突き当たります。
その長楽寺の北側に、同じく老舗料亭の左阿彌があります。
江戸時代初期に、この中村楼から左阿彌にかけて
(現在の円山公園周辺です)
茶店や料亭などの飲食店が建ち並んでいました。
それが、花街「祇園」の発祥です。


749-24.jpg
今度は八坂神社石製鳥居の前で、西に向きました。
この下り坂を進むと、約80m先で東大路と交差します。
そしてさらに約200m西に進むと、花見小路に突き当たります。
(第458回ブログを参照)


749-25.jpg
さらに、同じ場所で北を向いてます。
下河原通最北端に、八坂神社南楼門が立ています。
あまり知られていませんが、こちらが八坂神社の正門です。
(四条通側の西楼門は、正門ではありません)

毎年祇園祭神輿巡行は、こちらの門からあちこちに回ります。
(第411回ブログを参照)
その神輿巡行に代わって取り仕切られる2020年御神霊巡行も、
この南楼門から「四条寺町」交差点まで回ります。
この時点で、2020年7月17日金曜日午後5時半。
御神霊渡御がここを通過するまで、あと30分です。
既に石製鳥居の許には、何人かの方々がおられます。
自分のような一般の方もいらっしゃいますが、
民法のTV局スタッフにプロのカメラマン、
彼らを仕切る氏子衆など多岐にわたる方々ですね。
では彼らに混じって、自分も御神霊巡行をここで出待ちします。

ここがちょうど切りがいいので、今回はここまでです。

~次回は八坂神社御神霊渡御を取材した後、
八坂神社自体に参拝します~

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第751回 祇園祭御神霊渡御 後編

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751-1.jpg
第749回ブログで、安井通から下河原通を北上して、
下河原通最北端の八坂神社南楼門前に辿り着きました。
今回は、この位置から八坂神社御神霊渡御を見物します。
撮影日は、2020年7月17日午後5時40分。
御神霊渡御がここを通過するまで、あと20分です。


751-2.jpg
2020年7月17日金曜日午後5時45分になりました。
ここで八坂神社境内から数十人の方々が、やって来られました。
こちらは、全てマスコミ関係者です。
八坂神社御神霊渡御直前の八坂神社本殿での神事が終了し、
御神霊渡御を取材するべくこちらに向かわれています。


751-3.jpg
結局マスコミの方々はその前からここで張っていた方々を吸収し、
さらに約5m下がって待機されました。
これで、あと約15分待機ですね。


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その直後に、八坂神社の神職さんたちが出て来られました。
だんだん御神霊渡御の準備が整い、
マスコミの方々もカメラを回しておられました。


751-4.jpg
ところが、その直後に1台のトラックがやって来ました。
しかも左折しようとしているので、マスコミの列に突っ込みます。
マスコミ隊列は、いったん解散して再び集結されました。


751-5.jpg
八坂神社境内から、和太鼓と……こちらは何でしょうね。
小型の「担ぎ山」のようにも見えますが……
午後5時50分になり、これらが登場しました。


751-6.jpg
すると、八坂神社一の鳥居と南楼門の間に建つ老舗料亭
中村楼から、たくさんの方々が出て来られました。
考えてみれば、中村楼の方々も八坂神社の氏子衆ですね。
おそらく御神霊渡御をここから参拝されるのでしょうね。


751-7.jpg
そうこうしているうちに、午後5時55分です。
和太鼓の前に氏子衆が数人立たれて、用意されます。
いよいよ祇園祭御神霊渡御が始まります。


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2020年7月17日金曜日午後6時となりました。
シャッターチャンスを逃しましたが、和太鼓が叩かれ
祇園祭御神霊渡御の始まりを告げられました。


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すると和太鼓が曳かれて八坂神社境内を出て、右折しました。
そして、そのまま目の前の道を西へ進んでいきました。


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続いて、赤い和傘を差された神職さんが行進されます。
こちらが、十人程度続かれます。


751-11.jpg
神職さんたちの後は、こちらの幟が立ちます。
「清神社」と読めるのですが、広島県安芸高田市の神社でしょうか?
あちらはあちらで、祇園祭を催されますが……


751-12.jpg
「清神社」の幟の後に、「宮本組」と書かれた小さな提灯続きます。
「宮本組」は京都市東山区祇園地区でも、
八坂神社周辺の弥栄(やさか)地区の住民で構成された
祇園祭や八坂神社の様々な仕事をされる集団です。


751-13.jpg
その後ろから、先程から脇に鎮座されていた
小さめの「担ぎ山」が続いていきます。
ここまでの行列は全て左(西)側へと曲がり、
東大路から八坂神社西楼門前の「祇園」交差点に向かいました。


751-15.jpg
「担ぎ山」の後は、羽織袴姿の男性が通り過ぎていかれます。
両手に、長刀や弓など武具を持たれていますね。


751-16.jpg
さらにその後から、白馬の登場です。
第410回ブログでは、こちらの馬上に
長刀鉾の生稚児さんが乗られていました。


751-17.jpg
その馬上を大写ししました。
榊が3本建っていますが、祇園祭の神輿にいらっしゃる
素戔嗚尊・奇稲田姫命・八柱御子神が憑依された御印なのでしょう。
(八坂神社の御祭神とその妻子の神様ですね)


751-18.jpg
さらに、後からこちらが付いてこられます。
雰囲気から、上位の神職さんと有力な氏子衆なのでしょう。


751-19.jpg
さらに羽織袴姿の方々が、通過されていきます。
こちらも、有力な氏子衆なのでしょうね。


751-20.jpg
有力な氏子衆が十数人通り過ぎた後、
御神霊渡御の行列が途絶えました。
多分、こちらが御神霊渡御の隊列最後尾です。


751-21.jpg
隊列の最後尾を見送った後、
八坂神社一の鳥居前で西に向きました。
祇園祭御神霊渡御の隊列が東大路に向かっています。
東大路に出た後は「祇園」交差点まで北上し、
そこから四条通を西に向かい、
「四条寺町」交差点の御旅所まで向かいます。


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祇園祭御神霊渡御の行列が、八坂神社から出て行きました。
マスコミ関係者や参拝者の隊列は、ここで解散です。
御神霊渡御の隊列にそのまま付いていかれる方、
八坂神社に戻られる方、様々ですね。


751-23.jpg
そこで自分は、八坂神社に参拝する方を選びました。
最後に、御神霊渡御の隊列を背後から大写ししました。
周囲に、こちらに付いて行かれた方々もいらっしゃいますね。


751-24.jpg
八坂神社一の鳥居前で、北を向いて八坂神社南楼門を見ています。
八坂神社に戻られる方が、なかなか境内に入っていかれません。
おそらく境内におられる祇園祭の御神輿を担がれている方々が、
「ほいっと ほいっと」と唱えられているからでしょうね。
(三若会・四若会・錦神輿会の方々ですね)


751-25.jpg
「ほいっと ほいっと」の掛け声は、約1分くらいで終了しました。
すると、あちら側からこちら側に担ぎ手の代表者が
丁寧な一礼をされました。


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代表者の一例で、八坂神社境内の方々も解散です。
ここで、自分の周囲の方々も八坂神社境内に向かわれました。
さらにこの脇にいらした中村楼の方々も、屋内に戻られました。


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八坂神社南楼門をくぐり、八坂神社境内を北に向いています。
「錦」の文字が大きく書かれた法被姿の男性以外にも、
何人か法被の方がいらっしゃいます。
「錦」の法被は、祇園祭神輿のうち西御座を担がれる
「錦神輿会」の方々のものですが、
さらに近づくと三若会や四若会といった
祇園祭神輿渡御に毎年参加されている担ぎ手の皆さんが、
この周囲に集結されていたことが分かりました。


751-28.jpg
八坂神社南楼門の北側に舞殿が建っており、
さらに北側に八坂神社本殿がいらっしゃいます。
先月30日よりもたくさんの参拝者がいらっしゃいますね。
取りあえず、自分も参拝します。


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八坂神社本殿の西側に、こちらの茅の輪が掲げられています。
こちらも、6月30日以来茅の輪くぐりが可能になっています。


751-30.jpg
その場所で、南を向きました。
八坂神社社務所の南側に、倉庫があります。


751-31.jpg
八坂神社の倉庫の中には、祇園祭の神輿が並んでいました。
こちらは今年(2020年)巡行しませんので、
祇園祭の期間中こちらに安置されます。
左から奇稲田姫命をご祭神とする東御座、
素戔嗚尊をご祭神とする中御座、
八柱御子神をご祭神とする西御座です。


751-32.jpg
祇園祭の神輿が安置されている八坂神社倉庫の前で、
境内を西に向いています。
では手前の八坂神社社務所を通り過ぎ、
八坂神社境内を西に進みます。


751-33.jpg
八坂神社社務所を通り過ぎ、境内を西に向いています。
さらに八坂神社境内を西に進み、この先を右折します。


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先程の角で八坂神社境内を北上すると、
八坂神社の末社である疫神社がいらっしゃいます。
こちらは毎年月末の7月31日に茅の輪くぐりの行事があるのですが、
コロナウィルス流行の2020年は
ここ半年ずっと茅の輪が備え付けられています。
(茅の輪くぐりには厄落としのご利益があるのですが、
元々は疫病平癒のご利益がありました。
第748回ブログを参照)


751-35.jpg
疫神社の前で、八坂神社境内を西に向きました。
この先に八坂神社西楼門が見えますが、
左(南)側に露店が立っていました。
この時点(2020年7月17日金曜日午後6時半)で
もう片付けられていましたが、
八坂神社境内で久しぶりに露店を見ました。


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八坂神社西楼門をくぐり、さらに西に向いています。
目の前に「祇園」交差点があって、
さらに西に四条通が伸びていますね。


751-37.jpg
八坂神社西楼門をくぐったところで、四条通を大写ししました。
祇園祭御神霊渡御の行列一行が、四条通を西に歩かれています。
ちょうど花見小路を通過されたところです。
この行列一行はこのまま四条通を西に進み、鴨川を越えて
最終的には「四条寺町」交差点の八坂神社御旅所に向かわれます。


751-38.jpg
その場で、西に振り返りました。こちらが、八坂神社西楼門です。
こちらの門の方が有名ですが、
今回ブログ最初の南楼門が八坂神社の正門です。


751-39.jpg
八坂神社西楼門の前から、東大路を南に向いています。
「祇園」交差点を南に約50m進むと、
「餃子の王将」祇園八坂店の前に、「祇園」バス停が立っています。
ではここから206系市バスに乗り、京都駅に戻ります。
(本当は、ウチの近所「京阪七条」バス停まで戻りました)

これで、「祇園祭御神霊渡御」の連載を終えます。

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第862回 「祇園」交差点で~2022祇園祭神輿巡行~その1

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前回ブログで、2022年祇園祭前祭山鉾巡行の
連載記事が一段落しました。
ところが、祇園祭前祭はまだまだ続きます。
山鉾巡行で厄払いを終えた京都市街地に、
今度は八坂神社のご神体が神輿に載られて巡行されます。
山鉾巡行よりも観光客が少なかった神輿巡行でしたが、
最近はこちらにも観光客が集まるようになりました。


862-1.jpg
京都駅北側市バスターミナルから、七条通→東大路経由で約25分。
正直渋滞を覚悟していたのですが、結構早く着きました。
こちらは、北行きの「祇園」バス停です。
前回ブログから帰宅後約1時間デジタルカメラに充電して、
急いでこちらに来ました。
自分が乗っていた市バスからたくさんの方々が降車されますが、
全員目的は同じでしょう。
撮影日は、2022年7月17日日曜日午後3時半。
少し前に雨が降ったので、先程よりは気温が下がっています。


862-2.jpg
こちらが、自分が乗ってきた86系市バスです。
梅小路公園→京都駅→祇園→岡崎公園→四条京阪という
かなり変わった路線を進む市バスです。
観光地が多いので、需要はありそうですが……


862-3.jpg
北行きの「祇園」バス停前に、吉本祇園花月が建ちます。
吉本興業所有の寄席ですが、元々は祇園会館でした。
ですから、現在も北部祇園の歌舞練場でもあります。


862-4.jpg
ほかの方同様、自分も北行き「祇園」バス停から東大路を南下します。
第840回ブログと同じコースですが、周囲の人の数が違います。


862-5.jpg
北行き「祇園」バス停から、東大路を約100m南下しました。
ここで、東大路から西に四条通が伸びています。
こちらが、今回ブログのメイン「祇園」交差点です。
(通称「祇園石段下」です)


862-6.jpg
「祇園」交差点北西角から、南に向いています。
横断歩道前にたくさんの方々がいらっしゃいますが、
ほとんどの方が横断歩道を渡られません。
実は、皆さんこの交差点自体が目的地だからです。
ちなみに八坂神社境内(舞殿付近)では、
この段階で祇園祭の神事が行われております。
第410回ブログ第411回ブログに詳しく載せましたが、
そちらの取材を終えて「祇園」交差点に向かっても、
人が多すぎてこちらに立ち入ることができませんでした。
ですから、今回は「祇園」交差点のみの取材です。


862-7.jpg
「祇園」交差点北西角をうろうろしています。
おそらく東大路沿いよりも四条通沿いの方がいい写真が撮れるので、
あちらに見える横断歩道の前まで移動します。


862-8.jpg
こちらが、2022年7月17日日曜日午後3時半段階での
八坂神社西楼門付近の様子です。
本当はあの石段辺りが最高の特等席なのですが、
もうすでに満席です。
あちらに座るには前回ブログ終了後、
その足で四条通を東に進まないと間に合いません。
それが、ちょっと辛かったもので……


862-9.jpg
先程の横断歩道の前に着き、四条通を西に向いています。
東大路も四条通も、この段階では交通規制が掛かっていません。


862-10.jpg
先程の写真を撮った位置で、今度は四条通を東に向きました。
これが、ここからのブログ取材の拠点です。

交通規制はまだなのですが、車道を歩く歩行者がいらっしゃいます。
法被の紋章が、横3本線の三角形です。
JR嵯峨野線「二条」駅付近の三条会商店街付近を拠点とする
「三若会」に属された方のようです。
お一人だけですので、大半の方々は到着済みでしょう。
「三若会」は祇園祭発祥以来神輿を担がれた方々の子孫で、
約300年前に江戸府の許可を得て
「三若会」と名乗られました。
現在は八坂神社ご祭神の素戔嗚尊のご神体を載せる
中御座という神輿を専門に担がれています。


862-11.jpg
続いて、四条通の真ん中をリアカーが東へと進んでいきます。
「三若会」とは別の紋章が付いた法被を着こんでいらっしゃいますね。


862-12.jpg
その方々を大写しにしました。
横四本線を背景に「若」の紋章が、法被についています。
こちらは、「四若会」の方々ですね。


862-13.jpg
リアカーに載る籐籠にも、「四若組」と書かれています。
「四若組」と「四若会」は、同一団体です。


862-14.jpg
四若会の方々が曳いておられるリアカーは、
他の自動車を一緒に「祇園」交差点を右折され、
東大路を南下されました。


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そこから、少し時間が経ちました。
この時点で、2022年7月17日日曜日午後4時です。
四若会の方が「祇園」交差点の中央に立たれて、
交通整理を始められました。
まだ信号機は機能しているのですが、これには事情があります。


862-16.jpg
四条通を西から東へ、法被を着た大集団がやって来ました。
四若会が、大挙しての登場です。
(三若会は、自分が到着する前にここを通過されました)


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翻る紫紺の旗には、「東御座 四若神輿會」と書かれています。
四若会は、東山区祇園地区最北端三条通以南の住民で
組織された団体です。
(第70回ブログの大将軍神社付近の住民です)
八坂神社のご祭神の一柱奇稲田姫のご神体を載せた神輿
東御座の担ぎ手を務められる方々ですね。


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旗頭の方に続いて、四若会の方々が近づいて来られました。
襷(たすき)を掛けられておられるのは、四若会幹部の方々です。
ちなみに、四若会はこれで全員ではありません。
東御座を担がれる方は、100名以上いらっしゃいます。
祇園祭のお御輿は相当重量で、一度に約30名で担ぎます。
しかも約50mで、担ぎ手が替わります。
これを何㎞も継続するわけですから、
相当数の交代要員が必要です。


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四若会の大集団が、「祇園」交差点を通過されます。
この間、自動車は物理的に通れません。
先程の交通整理は、この辺の事情からのものです。


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四若会の皆さんが「祇園」交差点を右折し、東大路を南下されます。
「あれ?石段から、八坂神社に入らないの?」
周囲にそうおっしゃる方もいらっしゃいましたが、
八坂神社の正門は目の前の西楼門ではありません。
そもそもガードレールが邪魔で、そちらには進めません。


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四若会の大集団が、「祇園」交差点から東大路を南下されています。
この写真をよく見ると、餃子の王将 祇園八坂店の南側に
東へ進む急な上り坂があります。
四若会の大集団はその道を東に進み、
八坂神社南楼門から境内に入られました。


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さらに時間が経ち、2022年7月17日日曜日午後4時20分です。
さらに、別の法被を着ておられる方々が登場されました。
その法被には、「西御座 錦市場」と書かれています。


862-23.jpg
さらに、「錦」と書かれた提灯が続きます。
こちらは、錦神輿会の皆さんです。
文字通り錦市場の各店主による団体で、
八坂神社のご祭神の一柱八柱御子神のご神体を載せる神輿
西御座を担がれます。
八柱御子神とは、素戔嗚尊の8柱の子の総称です。
お気づきの方も多いでしょうが、
神輿巡行は山鉾町と全然違う地域の氏子が取り仕切ります。


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錦神輿会の皆さんは車道ではなく歩道に上がられると、
そのまま雑踏の中に紛れて進まれました。
そのまま横断歩道を渡って、西楼門から八坂神社に向かわれました。
錦神輿会の皆さんは大集団を形成されない代わりに、
ここから約90分にわたって徐々に八坂神社に入っていかれました。


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ここで、少し時計を回します。
その間錦神輿会に限らず、三若会、四若会の方々も
5人前後の集団を作り八坂神社に入っていかれました。

この時点で、2022年7月17日日曜日午後5時20分です。
四条通を西から東へ進む集団が、登場します。


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先頭の幟には、「豊園泉正寺榊」と書かれています。
「豊園」とは、浄土真宗佛光寺派本山佛光寺に近い
京都市立洛央小学校(旧京都市立豊園小学校)の学区を指します。
泉正寺はその学区内にあった寺院で、今は廃寺となりました。


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たくさんの方々が随行されて運ばれているのが、この榊です。
こちらは、祇園祭のお御輿のうち中御座に奉納されます。
元々はお御輿3基すべてにそれぞれ奉納される榊が存在したのですが、
だんだん廃れていって現在はこの1基のみとなりました。


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豊園泉正寺榊が、だんだん近づいてまいりました。
こちらは毎年7月16日に組み立てられ、
翌7月17日の夕方にここまで運ばれます。


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豊園泉正寺榊を大写しにしました。
元々は泉正寺境内で組み立てられていたのですが、
泉正寺廃寺後は京都市立洛央小学校の校内で組み立てられます。
また近年学区内の人口減少に伴い、
京都市立洛央小学校の学区外の方々の協力も仰いでおられます。


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豊園泉正寺榊が、「祇園」交差点に入ってきました。
「祇園」交差点には、たくさんの制服警官が立っておられます。
この時点(2022年7月17日日曜日午後5時20分)から、
「祇園」交差点で一般車両が徐々に交通規制を受けました。
(自転車なども、制服警官に制止されていました)


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豊園泉正寺榊が「祇園」交差点を右折して、
東大路を南下されています。
豊園泉正寺榊はお御輿ではありませんが、
この後の神輿巡行では3基のお御輿より前に立ち、
そのまま一緒に巡行されます。
もう少ししたらお目当ての神輿巡行が始まるのですが、
だいぶ写真を貼り付けました。
ですから、今回はここまでです。

~次回から、八坂神社のお御輿が登場します~

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第863回 宮本組神宝奉持行列~祇園祭前祭神輿巡行~その2

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前回ブログ最後の写真から、約10分経ちました。
三若会の方々が樽を肩に載せ、車道に飛び出されます。
今回は、間もなく始まる八坂神社神幸祭巡行の先頭部分を紹介します。
撮影日は、2022年7月17日日曜日午後5時半。
取材ポイントが多すぎて、今回は中御座まで辿り着けませんでした。


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樽を運ばれた三若会の方々は、四条通南側歩道に移られました。
ちょうど漢字ミュージアムの辺りですね。


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三若会の方々が、その樽をテーブルの上に載せられました。
……のですが、実は今回の取材でこの樽はもう出てきません。
ですから、結局この樽の使い途は分かりませんでした。


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その瞬間、東大路から四条通を西に向きました。
もう自動車が、1台も通過していません。
これで、四条通は鴨川も越えて烏丸通まで
約1500mに渡って通行止めです。


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今度は東を向いて、「祇園」交差点を見ています。
東大路も、自動車が1台も通っていません。
これで、ここをお御輿が通過する準備が整いました。


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さらに、約20分経ちました。
この時点で、2022年7月17日日曜日午後5時50分です。
「祇園」交差点に、各新聞社の報道カメラマンが集結されます。
山鉾巡行と異なり、神輿巡行にはTV中継はありません。


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そして、2022年7月17日日曜日午後5時55分。
「祇園」交差点に、大きな太鼓の音色が響きました。
八坂神社神幸祭の境内での神事が終わり、八坂神社南楼門を出て
餃子の王将 祇園八坂店の前で東大路を北上して、
こちらの太鼓が「祇園」交差点まで到達しました。
この音色で、「祇園」交差点での八坂神社神幸祭が始まります。
つまり、ここからが祇園祭前祭神輿巡行です。


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その大太鼓を大写しにしました。
ここからが見えにくいですが、太鼓の裏に男性がいらして
この方が太鼓を鳴らしておられます。


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続いて、白地の幟が行進します。
こちらには、「清々講社 宮本組」と書かれていました。

清々講社とは、山鉾やお御輿には直接関わらず
八坂神社や祇園祭の様々な神事に携わる方々です。
江戸時代以前は寄町制度があって、
そちらが同じ仕事をしていたのですが、
明治時代に入り寄町制度が廃止され清々講社が誕生しました。

その清々講社の筆頭格が、宮本組です。
「宮」の「本」、つまり八坂神社周辺住民による組織で、
その多くが先祖代々八坂神社に仕えて来られた方々です。


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東大路を北上していた大太鼓が、「祇園」交差点に入ってきました。
そして八坂神社西楼門の前で、進路を西に変えました。


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今度は大太鼓が、四条通を西に進みます。
この角度なら、太鼓を叩かれる方もよく写ります。


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ところが大太鼓の次に四条通を西に進むのは、
白ではなく紫紺の幟です。
こちらの一団が、清々講社宮本組より先行します。


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紫紺の幟には、「豊園泉正寺榊」と書かれています。
前回ブログに出てきた榊の山車が、ここで登場です。


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「豊園」とは、下京区の豊園地区のことです。
地下鉄「四条」駅に近い、浄土真宗佛光寺派本山佛光寺脇の
京都市立洛央小学校の建つ場所です。
この行列も、その豊園地区の住民が参加されています。


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「祇園」交差点から、豊園泉正寺榊が四条通を西に進みます。
こちらは、先頭を進むお御輿「中御座」に奉納された榊です。
中御座に先行して、八坂神社から約1㎞西にいらっしゃる
八坂神社御旅所まで巡行して、その後そちらに捧げられます。
要するに、自分が2022年祇園祭前祭山鉾巡行を
ずっと眺めていた場所です。


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豊園泉正寺榊を大写ししました。
こちらは元々豊園地区内の泉正寺で作られていましたが、
その泉正寺廃寺後は京都市立洛央小学校内で
下京区豊園地区の住民によって作られています。


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そして、いよいよ清々講社 宮本組の白い幟が続きます。
その後続の方々も、清々講社宮本組に属されています。
つまり、ここからが清々講社宮本組による神宝奉持行列です。
八坂神社の神宝が、八坂神社御旅所まで約1㎞移動します。


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白い幟の次は、「宮本組」書かれた提灯が続きます。
八坂神社の神宝は、普段から維持管理されている宮本組しか
触れることが許されていません。
そのため祭事で神宝を持ち出すなら、
必ず清々講社宮本組が神宝を抱えて行列を組みます。


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ただ、その先頭は円融天皇による勅板です。
つまり、円融天皇からの勅令が書かれた板ですね。
869年に祇園御霊会が発祥しましたが、
これを毎年の恒例行事としたのは970年の円融天皇の勅令からです。
この紅い袋の中に、勅令が書かれた石板が入っています。
(実は毎年、右京区宇多野福王子町に鎮座される
円融天皇陵から宮本組が持ち出されています)


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勅板の後続は、武具型の神宝が行進されます。
武具型の神宝は、3つで1組です。
手前が矛で、後列が菊花紋の楯です。
日本の武士は通常楯を使用しませんが、
古代になると日本人の武人も楯を使っていました。


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さらに、弓も3本続きます。
背後の黒い神宝は、矢束だと思います。
これらの神宝を宮本組の誰が持つかは、
毎年くじで決めているそうです。


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……と、ここでちょっと停止です。
先頭より後続が速いので、渋滞のようです。
ちなみに矢束の後に続く神宝は、剣のようですね。


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そして、大きな箏が一艘続きます。
確かに箏は1艘のみですが、神宝でも最大で最重量です。
ですから、こちらの運搬される交代要員が他の神宝より多いですね。


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そして、こちらが神宝奉持行列の最後尾です?
こちらは……何でしょうね。
いろいろ調べたのですが、よく分かりません。
形状から、ご神体をお運びする際に使われる神具ですが……


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そして、このリアカーで清々講社宮本組の神宝奉持行列が終わります。
ただ、神輿巡行行列はまだまだ続きます。
そもそもお御輿は、この後から登場します。


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リアカーの背後に、新たな紫紺の幟が立ちます。
角度的に分かりにくいですが、「国中神社」と書かれています。
久世綾戸国中神社は、京都市南区久世地区にいらっしゃいます。


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その幟の後ろから、1頭の白馬が追従します。
こちらは、久世綾戸国中神社から来られた久世駒形稚児です。


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久世駒形稚児は、中御座の先触れとして中御座を先導します。
……のはずですが、馬上にそのお稚児さんがいらっしゃいません。
代わりに、鞍の上に稚児の冠だけが置かれています。
2022年はコロナ禍の「第7波」の途中ということで、
祇園祭のこまごまとした行事のいくつかが中止になったり、
簡略化されたりしています。
(そもそも、この神輿巡行も結団式が中止になりましたし)


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久世駒形稚児が「祇園」交差点を通過した直後、
東大路を南側から、こちらの旗が北上してきました。
「ほいっと ほいっと」の掛け声とともに、
大きな鈴の音が鳴り響きます。
旗の文字から、こちらが三若会の大集団であることが分かります。
つまり、八坂神社の主神素戔嗚尊のご神体を載せたお御輿
中御座が「祇園」交差点に登場します。

ですが、もうだいぶ写真を貼り付けました。
今回ブログは、ここまでです。

~次回は、中御座、東御座、西御座の順で、
八坂神社のお御輿が「祇園」交差点に登場します。
飛んだり、跳ねたり、回ったり、まぁ忙しかったです~

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第864回 中御座 東御座~祇園祭前祭神輿巡行~その3

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前回ブログで先導行列を紹介して、
いよいよ中御座三若神輿会の登場です。
「三若」と書かれた紫紺の旗が翻り、
その後ろを日の丸の付いた扇子を手に、
「ほいっと ほいっと」と叫ぶ法被姿の方々が途切れません。
今回は、3基のお御輿のうち
中御座と東御座が「祇園」交差点に入ってきた模様を載せます。
撮影日は、2022年7月17日日曜日午後6時15分。
結団式は中止ですが、そこはそれです。


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すると、「三若」と書かれた対の提灯が紫紺の旗を追い抜きます。
「祇園」交差点には、この提灯が先行します。


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その直後三若会の方々に囲まれて、大きなお御輿が登場します。
こちらは、八坂神社の主神素戔嗚尊のご神体を載せた中御座です。
すると「祇園」交差点周辺の歩道にいらした方々が、
「ほいっと ほいっと」との声を担ぎ手と一緒に唱和します。

ちなみに京都ではお神輿を担ぐとき、
「ほいっと ほいっと」と声を上げます。
松尾祭でも、同じですね。


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「ほいっと ほいっと」の掛け声とともに、
中御座が東大路を北上しています。
中御座は八坂神社西楼門の前まで来ると、その場で停止されました。


864-4.jpg
すると三若会の担ぎ手さんは、中御座を頭上に持ち上げられました。
沿道の観衆からは、拍手と歓声が上がります。


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そこで「ほいっと ほいっと」の掛け声が、
「まわ~せ まわ~せ」に替わります。
すると、中御座が時計回りに回転し始めました。


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中御座が、90度回転しました。
これで中御座は、西に進むことができます。


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そして三若会の担ぎ手さんは、中御座を自分の肩に載せます。
ここから中御座は、四条通を西に進みます。


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「三若」と書かれた紫紺の旗が、四条通を西に進みます。
中御座は、その後をついていきます。


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中御座が四条通を西に進み、自分に近づいてきました。
中御座の周囲には、担ぎ手さん以外にも
三若会の方々が集結されています。


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中御座のお御輿が、自分の前を通過します。
お御輿には大きな鈴が幾つか付いていて、
その鈴が鳴るように担ぎ手さんが上下にお御輿を揺らします。


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三若会の集団を見ていると、いくつかの役割に分かれています。
中心に、担ぎ手さんが常時30人前後いらっしゃいます。
(写真で見えない反対側にも、こちらと同人数いらっしゃいます)
いちばん外側にいらっしゃる方々が、
お御輿と沿道の方々の間に入り壁として立ちはだかっておられます。
これは宗教上の意味というより、安全面を考えてのことでしょう。
そして、この集団の外側から中心に向かって来られる方が
相当数いらっしゃいます。
こちらの方々は、そのまま担ぎ手さんに加わります。
祇園祭のお御輿は相当重量ですので、
担ぎ手さんの負担も相当なものです。
ですから、少しずつ担ぎ手さんは交代しています。


864-12.jpg
さっきまで担ぎ手だった方は、いったん集団から抜けられます。
そして少し休憩して、また担ぎ手さんに加わられます。
写真中央の方は、だいぶお疲れのようです。


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ただ若手の担ぎ手さんは、まだまだ元気なようです。
写真中央の方は、交代後雄叫びを上げておられました。


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中御座が、四条通を西に進んでいきます。
例年なら中御座はこのまま四条通を延々西に進み、
三若会の氏子地域である三条会商店街まで進みます。
(約5㎞の行程です)
ただ2022年はコロナウィルス感染者急増(第7波)に伴い、
祇園祭の様々な行事が簡略化されています。
この神幸祭も、「祇園」交差点前の結団式が中止となり、
神輿巡行コースも、八坂神社~八坂神社御旅所と
かなり短縮されています。


864-15.jpg
ちなみに、中御座は花見小路を超えた辺りで停止されました。
すると今度は「四若」と書かれた紫紺の旗が、
東大路を北上して「祇園」交差点に入ってきました。
ここで、東御座四若神輿会の登場です。


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そして、その直後に大きなお御輿の登場です。
「ほいっと ほいっと」の掛け声とともに、
東御座が東大路を北上しています。
八坂神社のご祭神奇稲田姫のご神体を載せたお御輿ですね。


864-17.jpg
すると、その脇をすり抜けていかれる小集団がありました。
清々講社の方々に引率されて、烏帽子と束帯姿の神官が通過されます。
八坂神社御旅所に向かわれてられるのでしょうか?


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東御座が、東大路を北上されています。
取り敢えずの目標は、八坂神社西楼門前です。


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東御座も沿道から「ほいっと ほいっと」の掛け声を受け、
八坂神社西楼門前まで北上しました。
そして、ここでいったん停止されます。



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そこで東御座の担ぎ手さんも、お御輿を頭上に持ち上げられます。
2022年はこの「祇園」交差点前での結団式が中止のせいか、
どのお御輿も「祇園」交差点前のパフォーマンスが派手ですね。


864-21.jpg
そしてここでも、掛け声が「ほいっと ほいっと」から
「まわ~せ まわ~せ」に替わります。
すると、やはり東御座が時計回りに回転し始めました。


864-22.jpg
東御座が、90度回転しました。
ところが、「まわ~せ まわ~せ」の掛け声が中断されません。
さらに「まわ~せ まわ~せ」の掛け声が継続されます。


864-23.jpg
案の定、東御座の回転は止まりません。
「まわ~せ まわ~せ」の掛け声が続く中、東御座は回り続けます。
沿道の観衆は、拍手と歓声でこれに応えます。


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東御座が、八坂神社西楼門前で180度回転しました。
けれど、「まわ~せ まわ~せ」の掛け声は止まる気配がありません。


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さらに東度座は回り続け、これで270度回転しました。
東御座はさらに勢いを増し、回転し続けます。


864-26.jpg
合計270度を超えても、東御座は回り続けます。
見ている観衆は大歓声ですが、担ぎ手さんは大変です。
肘を伸ばしたまま腕を伸ばして、
お御輿を頭上に持ち上げ続けています。
その状態で「祇園」交差点で回り続けているのですから、
体力消費は相当でしょうね。
しかも、途中交代できませんし……


864-27.jpg
遂に、東御座が360度回転しました。
ところが、1周回転しても東御座は止まりません。
もはや沿道の観衆も、「まわ~せ まわ~せ」の大合唱です。


864-28.jpg
東御座の回転が、2周目に入ります。
さすがに、ここから90度回転して時点で東御座は回転をやめました。
360度からさらに90度回転したので、計450度回転しました。


864-29.jpg
四若会の皆さんが、頭上に掲げていた東御座を
自分たちの肩の上に載せられました。
ここからは、東御座は四条通を西に進みます。


864-30.jpg
「四若」と書かれた紫紺の旗と提灯が、四条通を西に進みます。
東御座も、これらに続いて四条通を西に進みます。


864-31.jpg
東御座が、四条通を西に進みます。
三若会同様、四若会の皆さんもお御輿の周囲を取り囲みます。


864-32.jpg
四若会の担ぎ手さんの先頭部分を大写ししました。
東御座の担ぎ棒の先端に金具が取り付けてあり、
先頭の担ぎ手さんはそちらを持って上下に揺らしながら進まれます。
金具には小さな玉が取り付けてあり、
その球が上下すると鈴のような音がします。
また東御座自体にも鈴が付いており、
先頭の担ぎ手さんが上下に揺れると振動で鈴が鳴ります。
そのため、先頭の担ぎ手さんは常に飛び跳ねながら進まれています。


864-33.jpg
東御座が四条通を西に進み、自分の前を通過します。
第411回ブログでも思ったのですが、
お御輿は近くで見ると迫力があります。


864-34.jpg
この写真ではわかりにくいのですが、四若会の何人かが
集団の外からやって来て担ぎ手に加われました。
450度回転の直後ですから、ここで一気に担ぎ手交代です。


864-35.jpg
交代で退かれる担ぎ手さんは、多くが疲労困憊です。
まぁあれだけのことをしたのですから……


864-36.jpg
東御座の担ぎ手さんの最後尾も、大写ししました。
こちらにも、先頭と同じ金具が取り付けてあります。
ですから、こちらの担ぎ手さんも常に飛び跳ねていらっしゃます。


864-37.jpg
東御座が、四条通を西に進みます。
通年でしたら、東御座は八坂神社政所経由で氏子地域に進みます。
四若会の氏子地域は、東山区祇園地区の北端
地下鉄「三条京阪」駅と言いますか京阪電鉄「三条」駅周辺です。
厳密には、駅近くの大将軍神社周辺です。
とは言え先述の通り、2022年は神輿巡行が簡略化されています。
2022年は、八坂神社~八坂神社御旅所の約1500mの行程です。


864-38.jpg
また、この時点で中御座はまだ花見小路の西側で停止しています。
東御座も、花見小路の手前で停止しました。
次回ブログに書きますが、この後西御座も交えて
3基のお御輿が四条通でちょっとしたパフォーマンスをします。
そのため、ここで西御座を待っている模様です。


864-39.jpg
そこで「祇園」交差点の方を向くと、新たに紫紺の旗の登場です。
旗には、「西御座 錦神輿会」と書かれています。
3基あるお御輿のうち、最後尾の1基西御座の登場です。
ただもうだいぶ写真を貼り付けましたので、
今回はここまでです。

~次回は、ちょっとだけ違う記事を掲載します~

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第866回 そして西御座~祇園祭前祭神輿巡行~その4

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864-39.jpg
八坂神社神幸祭も、だいぶ進行してきました。
八坂神社のお御輿のうち、第864回ブログで
中御座と東御座が「祇園」交差点を通過しました。
最後に登場するのは、「西御座 錦神輿会」です。
文字通り錦市場を氏子地域としていて、西御座を担ぎます。
今回はこの西御座の様子を追いかけて、
祇園祭前祭のすべての記事を終えます。
(まぁまだ祇園祭後祭の記事が残っていますが……)
撮影日は、2022年7月17日日曜日午後6時45分。
この日の日没は、午後7時半ごろでした。


864-40.jpg
東大路を北上して、大きなお御輿が「祇園」交差点に入ってきました。
八坂神社のご祭神八柱御子神のご神体を載せた西御座です。
「錦」の背中に書かれた法被を身に着けられた錦神輿会の方々が、
この西御座を囲んでおられます。


866-1.jpg
「ほいっと ほいっと」の掛け声の中、
西御座が八坂神社西楼門の前まで来ました。
すると、西御座がこの位置で停止しました。


866-2.jpg
やはり錦神輿会の方々も、ここで西御座を頭上に持ち上げられます。
微妙に傾いているのは、この時点で西御座が揺れているからです。
故意に西御座を揺らすことで、鈴や金具から大きな音色がします。


866-3.jpg
その場面で、少しカメラを引きました。
西御座は他のお御輿より自分がいる位置に近い場所で停止したので、
かなり大きく写ります。
その分沿道の方々も、写り込んでしまいますが……

こうしてみると、西御座が揺れている様子がよく分かります。
先頭と最後尾の担ぎ手さんが、飛び跳ねておられますね。


866-4.jpg
そして西御座の「揺れ」が治まると、
「ほいっと ほいっと」の掛け声が、
「まわ~せ まわ~せ」に替わります。
すると西御座も、時計回りに回転し始めました。


866-5.jpg
西御座が90度回転しても、
「まわ~せ まわ~せ」の掛け声が止まりません。
西御座も、90度を超えて回転し続けます。


866-6.jpg
西御座が、時計回りに180度回転しました。
ただ、ここでは「まわ~せ まわ~せ」の掛け声が止まりません。


866-7.jpg
西御座が、180度を超えてさらに回転しています。
沿道からも、拍手と歓声が起こりました。


866-8.jpg
さらにさらに、西御座が時計回りに回転しています。
これで、270度以上回りました。


866-9.jpg
「まわ~せ まわ~せ」の掛け声は、さらに続きます。
遂に、西御座は360度回転しました。
これで、回転前の状態に戻ります。


866-10.jpg
ところが、ここで西御座の回転が小休止です。
ただし、ここから違う動きが始まります。


866-11.jpg
突然西御座が、上下に激しく揺れました。
錦神輿会の担ぎ手さんが、西御座を激しく揺すっておられます。


866-12.jpg
西御座錦神輿会の担ぎ手さんの先端部分を大写ししました。
激しくお御輿を揺すっておられるので、
だいぶ写真がブレてしまいました。


866-13.jpg
そして、ここで錦神輿会の皆さんは西御座を肩の上に載せられます。
これから、さらに西御座を回転させられました。


866-14.jpg
さらに、西御座が90度回転されます。
これで、西御座も四条通を西に向かえるようになりました。


866-15.jpg
ここで「錦」と大きく書かれた紫紺の旗と対の提灯が、
「祇園」交差点から四条通を西に進まれます。


866-16.jpg
「ほいっと ほいっと」の掛け声とともに、
西御座が「祇園」交差点から四条通を西に進みます。
だんだんと自分の前に、西御座が近づいてきました。


866-17.jpg
西御座が、四条通を西に進んでいます。
やはりこのタイミングで、
西御座を担いでおられる方々が交代されています。


866-18.jpg
こちらは、西御座の担ぎ手さんの先頭です。
金具部分を持たれて、それを上下に揺らしておられます。
そのことで、金具に付いた玉が揺れて大きな音がします。
それを意図的に、大きく鳴らしておられます。


866-19.jpg
今度は、西御座の担ぎ手さんの最後尾です。
こちらも金具を上下に揺らして、玉を鳴らしておられます。


866-20.jpg
西御座が、四条通を西に進んでおります。
交代した担ぎ手さんが、少しずつ錦神輿会の輪から外れておられます。
皆さん、だいぶお疲れですね。


866-21.jpg
先述の通り西御座錦神輿会の氏子地域は、錦市場です。
例年なら、八坂神社政所経由で錦市場へと向かいます。
ただ2022年はコロナ禍の関係で、
このまま八坂神社御旅所に向かいます。
……のはずですが、西御座がこの位置で停止しました。


866-22.jpg
西御座の背後から、こちらの軽トラックがやって来ました。
こちらが、祇園祭前祭神輿巡行行列の最後尾です。
ただ、この軽トラックも
「祇園」交差点を西に進んだ地点で停車されました。


866-23.jpg
辺りが止まっているので、車道に1歩飛び出して
「祇園」交差点から四条通を西に向いています。
目の前に西御座が止まっていますが、
さらに約50m西に東御座が停止しています。
実は西御座が「祇園」交差点で回転していた間、
東御座はずっとこの位置にいらっしゃいました。
さらにさらに、花見小路の交差点付近に中御座がいらっしゃいます。


866-24.jpg
「祇園」交差点から、デジタルカメラをズームしました。
突然中御座が動き出し、「三若」の紫紺の旗が翻ります。
さらに、「まわ~せ まわ~せ」の掛け声が掛かりました。
(大声なので、「祇園」交差点まで聞こえます)
すると、中御座がその場で円を描きます。


866-25.jpg
ただ、この段階で西御座は動きません。
その代わり、中間地点の東御座は動き出しました。
……と言うことで、自分も四条通を西に移動します。


866-26.jpg
そこで、慌てて東御座を大写しします。
フレームから外れていますが、「四若」と書かれた紫紺の旗が翻る中
東御座が激しく上下に揺れています。
東御座四若神輿会からは、
「ほいっと ほいっと」の掛け声が聞こえます。


866-27.jpg
第864回ブログの後、停止していた中御座と東御座が動き出しました。
そして、四条通を西へと移動しています。
この時点で、東御座が一力亭の赤壁の前を通過して
「四条花見小路」交差点をさらに西に向かっていますね。


866-28.jpg
一方、西御座はこの時点で漢検ミュージアム前で停止されています。
ただ、こちらもそろそろ動き出します。


866-29.jpg
錦神輿会の皆さんが、一斉に西御座を担ぎ直されます。
そして、このまま四条通を西へ進んでいかれました。


866-30.jpg
「ほいっと ほいっと」の掛け声とともに、
西御座が四条通を西に進みます。
西御座は、このまま休まずに鴨川を越えていきます。


866-31.jpg
西御座が漢検ミュージアムを通過して、
西隣のアパホテル前に差し掛かります。
よく見ると、自分以外の沿道の観衆も西御座を追いかけています。


866-32.jpg
アパホテル前を通過した西御座が、四条通を西に進みます。
では他の沿道の観衆同様、自分も西御座を追いかけます。


866-33.jpg
「祇園」交差点から、西御座が約100m四条通を西に進みました。
西御座も一力亭の赤壁の前を通過しました。


866-34.jpg
一力亭の赤壁前を通過して、
西御座が「四条花見小路」交差点を西に進みます。
この時点で四条通の歩道は観衆で溢れかえり、
もう何人かが車道まではみ出ていらっしゃいます。


866-35.jpg
さらに西御座が、花見小路から四条通を西に約100m進みました。
ここで西御座は、「四条大和大路」交差点を西に進みます。
このブログでは、約2週間ぶりの「祇園の呑み屋街」ですね。


866-36.jpg
大和大路から、さらに西御座が四条通を西に進みます。
ただし鴨川を渡る直前に、ここでいったん停止させられていました。
実は鴨川東岸の川端通が、この日交通規制を受けていません。
そのため、西御座もここでは信号待ちしています。


866-37.jpg
ですから、南座の前では観衆が車道まで溢れていました。
錦神輿会の方々も、ちょっとだけ休憩ですね。


866-38.jpg
さらに、総本家 松葉のお客さんも西御座の巡行を眺めておられます。
この日から2週間前は総本家 松葉も閉まっていましたが、
祇園祭期間中は普通に開店させておられました。
しかもこの直後に立ち寄ろうとしても、
超満員で入店できませんでした……


866-39.jpg
信号が替わり、西御座が四条通を西に進みます。
とは言え、そろそろ日没が近くなり
ウチのカメラでの撮影が厳しくなりました。
そのため、これ以上の撮影はしません。
この後、西御座は約400m先の八坂神社御旅所に向かいます。
そして、そのままお旅所に1週間他のお御輿とともに安置されます。
八坂神社の3基のお御輿は、後祭で八坂神社に戻ります。

ちょっと中途半端になりましたが、
これで「祇園祭前祭神輿巡行編」は、終了です。
……ということは、これで祇園祭前祭の取材は終了です。
まだ祇園祭の取材は後祭が残っていますが、
それはまた後日掲載ということで……

~次回は、1回だけ「京のお店 今日のお品」の記事に戻ります~

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第880回 八坂神社還幸祭 その1

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2022年祇園祭は上手い具合に次々と取材できたのですが、
この祇園祭後祭神輿巡行で最後です。
八坂神社神幸祭で神輿に載られて御旅所に移動されたご神体が、
再び神輿に載られて八坂神社にお戻りになります。


880-1.jpg
京都駅から国際会館行きの市営地下鉄に乗って、2駅。
地下鉄烏丸線「四条」駅から約50m北上して、
「烏丸」駅から阪急電車に乗り換えて、1駅。
阪急電車京都線の終点「河原町」駅で降りて、
6番出口から四条通に出ました。
……という設定ですが、本当は第778回ブログ撮影後
京都高島屋でウィンドウショッピングしたり、
この写真でも写っているモスバーガーで食事をしながら
デジタルカメラの充電をしたりしていました。
今回は、八坂神社御旅所の前で
神輿巡行の準備をされている様子を取材します。
撮影日は、20022年7月24日日曜日午後4時。
この日は炎天下の猛暑日でしたが、
この時間帯では少しだけ気温が下ってきました。


880-2.jpg
6番出口から、四条通を西に向いています。
目の前に、「四条河原町」バス停があります。
今回ブログでは、このまま四条通を西に進みます。


880-3.jpg
6番出口から、四条通を西に約50m進みました。
目の前の横断歩道は、「四条寺町」交差点のものです。
とは言え、この横断歩道の西側で
四条通から北に新京極通が伸びています。
よく見ると、横断歩道付近に法被姿の方々がいらっしゃいます。
背中の紋章から、三若会の方々と分かります。


880-4.jpg
先程の横断歩道の東側で、四条通を南に向いています。
目の前が、八坂神社御旅所です。
社と社の間に土産物屋さんが並ぶのですが、
毎年7月17日~7月24日の間はその土産物屋さんはお休みで、
代わりに祇園祭のお御輿が並びます。


880-5.jpg
三若会の方々は、軽トラックから荷物を下ろされています。
三若会の拠点は三条会商店街なので、ちょっと距離があります。
歩いて運ぶのには無理がありますので、軽トラックなのでしょうね。


880-6.jpg
先程の三若会の方々が四条通の横断歩道を渡り、
八坂神社御旅所に向かわれました。
そして、八坂神社のご祭神素戔嗚尊が載られる中御座に
脚立を立てておられます。
奇稲田姫が載られる東御座は、
四若会によって提灯などの装飾が終わっています。
ですから、ここから中御座の装飾が始まります。


880-7.jpg
中御座の天頂部に鳳凰像があるのですが、
そちらに九条ネギが括り付けられます。
実は、お御輿に葱が付く理由を自分は知りません。


880-8.jpg
九条ネギの次は、提灯が付きます。
こちらは、先程の軽トラックから運び込まれています。


880-9.jpg
すると「四条河原町」交差点方面(つまり、東側)から、
三若会の大集団が来られました。
たぶんですが、それまで八坂神社で神事があったのでしょうね。
(方角からの、想像です)


880-10.jpg
三若会の方々が、さらに大きな集団になってきました。
これは、100人を超えていますね。
もはや歩道を通行できる状態ではないので、
車道を歩いておられます。
この時点で祇園祭神輿巡行が始まる約90分前ですから、
自動車などはまだまだ制限されていませんが……


880-11.jpg
ですから、三若会の方々と自動車が混じり合って移動されています。
三若会の方々は、八坂神社御旅所の前に集結されました。


880-12.jpg
三若会の方々が、次々と集結されます。
すると、皆さんが「ほいっと ほいっと」の掛け声を挙げられます。
京都市街地ではお御輿を担ぐときは
「わっしょい わっしょい」ではなく、
「ほいっと ほいっと」と掛け声を挙げます。


880-13.jpg
三若会の方々は信号が変わると、四条通の北側歩道に移動されました。
「ほいっと ほいっと」の掛け声とともに、
鈴の音のような金属音も発せられています。


880-14.jpg
三若会の大集団は四条通北側歩道に移動されると、
そのまま新京極通を北上されていきました。
この先には錦市場錦市場などがありますが、
この後三若会の大集団がどこに行かれたかは分かりません。


880-15.jpg
三若会の大集団が去られた後も、中御座の装飾は続きます。
だいぶ提灯も、付いてきました。


880-16.jpg
そして、中御座の提灯がすべて付きました。
この時点で、2022年7月24日午後4時半。
あと約90分で、祇園祭のお御輿が動き出します。


880-17.jpg
2022年7月24日日曜日午後5時45分になりました。
八柱御子神が載られる西御座を担がれる錦神輿会の方が、
八坂神社御旅所の前に現れました。
錦市場各店舗の店主さんたちの集まりです。
「ウチだけ準備できてない。大丈夫?」
そうおっしゃる声が、聞こえてきました。
西御座の準備がまだなのは予定通りと思っていたのですが、
どうもそうではないようです。


880-18.jpg
その直後に錦神輿会の方数名が、
錦市場の方から提灯を持って来られました。
ここから、西御座の装飾が始まります。


880-19.jpg
信号が青に変わると、錦神輿会の方が
八坂神社御旅所に向かわれました。
すると、後から錦神輿化の方々がさらに来られて
西御座の装飾品が次々と取り付けられていきました。


880-20.jpg
錦神輿会の方々は西御座の天頂部の鳳凰像を外すと、
次々と提灯を広げられました。
祇園祭神輿巡行にはまだ1時間以上あるのですが、
西御座の準備を急がれています。


880-21.jpg
20分少々掛けて、西御座の提灯が並べ終わりました。
あとは、九条ネギを取り付けるだけですね。
この時点で、2022年7月24日日曜日午後5時10分です。


880-22.jpg
その直後に「ほいっと ほいっと」との掛け声が聞こえてきました。
白い法被姿の集団が、新京極通を南下されてこちらに来られました。
この写真には上手く写りませんでしたが、
紫紺の大旗には「錦」の文字が見えました。
ここで、西御座を担ぐ錦神輿会の皆さんが勢ぞろいです。


880-23.jpg
紫紺の大旗の後から「錦」の文字が入った提灯が続き、
その背後から錦神輿会の皆さんが続かれます。
とは言え、この時点(2022年7月24日午後5時10分)では
まだまだ四条通には自動車足バスが走行していました。
ですから、錦神輿会の皆さんは四条通北側歩道で待機です。


880-24.jpg
そのため、錦神輿会の皆さんは自分のような見物人と
入り混じっておられます。
もともとこの辺りは京都市街地でいちばん賑やかな場所ですが、
この時点で「四条寺町」交差点で移動するのは難しかったでしょう。
ずっと同じ場所にいる自分は、特に気になりませんでしたが……


880-25.jpg
この時点で、まだ西御座には九条ネギが付いていません。
とは言え提灯はすべて付いているので、
そこまで大きな問題ではないのでしょうね。


880-26.jpg
自分の前に、何人か錦神輿会の方々が立っておられます。
実は2022年7月24日日曜日午後5時ごろに、
歩道の規制線の位置が変わり、
歩道が狭くなった分車道が広くなっていました。


880-27.jpg
2022年7月24日日曜日午後5時25分ごろ、
四若会の方々が四条通に現れました。
四若会は、東山区祇園地区最北端の方々で構成されています。
奇稲田姫が載られる東御座を担がれる方々です。
とは言えまだ大集団ではなく、提灯を持たれる方を含め数人だけです。


880-28.jpg
すると、この時点で西御座の天頂部に九条ネギが付きました。
これで、祇園祭の各神輿の準備は終わりました。


880-29.jpg
この時点で、2022年7月24日日曜日午後5時半です。
ここで四条通に、交通規制がかかりました。
ここから神輿巡行が終わるまで、
烏丸通以東の四条通は自動車が通行禁止です。
すると、錦神輿会の最集団が四条通の車道に移動されました。


880-30.jpg
その直後に、四若会の大集団が新京極通を南下されてきました。
四若会の皆さんは、ここで四条通の車道に移動されます。
あとは三若会の大集団が再登場されれば神輿巡行が始まりますが、
もうだいぶ写真を貼り付けました。
ですから、今回はここまでです。

~次回は、中御座、東御座、西御座の順でお御輿が動きます~

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第881回 八坂神社還幸祭 その2

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880-30.jpg
前回ブログで今いる「四条寺町」交差点前の八坂神社御旅所に来て、
約90分が経ちました。
既に四条通は交通規制がかかっていて、
錦神輿会の方々が四条通の車道上にいらっしゃいます。
すると京都市街地随一の繁華街新京極通から、
東山区祇園地区最北端に拠点を置かれる四若会の皆さんが
南下してこられました。
四条通に来られた四若会の皆さんは、
そのまま四条通の車道に移動されて、
錦神輿会の方々と混じり合っておられます。
今回は三若会の中御座、四若会の東御座、錦神輿会の西御座の
祇園祭のお御輿3基が動き出します。
撮影日は、2022年7月24日午後5時半。
祇園祭後祭神輿巡行が、いよいよ始動します。


881-1.jpg
一方、四条通に目を向けると
清々講社宮本組の皆さんがいらっしゃいます。
八坂神社周辺に住まわれている方々で構成されている
祇園祭の一切の雑務を担う団体です。
(清々講社宮本組の詳細は、第863回ブログ参照)


881-2.jpg
清々講社宮本組の皆さんが、錦神輿会と四若会の皆さんの中を
左(東)へと通過されます。
そして、八坂神社御旅所の社前で待機されました。


881-3.jpg
さらに、その直後に西御座の軽トラックが来ました。
こちらは、前祭の神輿巡行でも来られました。
(その様子は、第866回ブログ参照)


881-4.jpg
その軽トラックから、小さな段ボール箱を持ち運ばれています。
直接見ていませんが、周囲の会話から
どうも中身は熱中症対策の塩飴のようです。
この日(2022年7月24日日曜日)は、炎天下の暑い日でした。


881-5.jpg
西御座の軽トラックが去った後、
清々講社宮本組の皆さんが左(東)へと進まれます。
あちらは通常ご神体を収めるものですが、
こちらが何かは自分はよく知りません。


881-6.jpg
2022年7月24日日曜日午後6時になりました。
三条会商店街周辺を拠点とする三若会の大集団が、
新京極通を南下してきました。
「ほいっと ほいっと」の大合唱とともに、
鈴のような金属音を発しての行進です。


881-7.jpg
三条会の紫紺の大旗が、新京極通から四条通へ南下します。
交通規制で自動車が通らなくなっているので、
三若会の大集団は、そのまま八坂神社お旅所に向かわれます。


881-8.jpg
三若会の大旗が、八坂神社御旅所に迫ります。
お御輿を担ぐ際の掛け声「ほいっと ほいっと」の大合唱が、
だんだん沿道の方々からも聞こえてきました。


881-10.jpg
そして三若会の皆さんが、そのまま中御座に取りつかれます。
中御座は八坂神社の主神素戔嗚尊のご神体を載せたお神輿で、
常に祇園祭神輿巡行の先頭に立ちます。


881-11.jpg
直後に、中御座が傾きます。
三若会の皆さんが、中御座を担ぎ上げられました。


881-12.jpg
少し傾きながら、三若会の皆さんが担がれる中御座が
八坂神社御旅所から四条通に出てきました。
この段階では長い担ぎ棒を付けられませんので、
少人数で担がれて大変でしょうね。


881-13.jpg
三若会の皆さんが担がれる中御座が、四条通に出ました。
そして、ここで三若会の方々の掛け声が変わります。


881-14.jpg
今まで「ほいっと ほいと」と声が挙げられていた三若会の皆さんが、
「もどーせ もどーせ」と声を掛けられます。
三若会の皆さんは左(東)に向いておられるのですが、
ここで中御座は右(西)に進みます。


881-15.jpg
「もどーせ もどーせ」の掛け声の中、中御座が西に進みます。
八坂神社御旅所の西ということは、「四条寺町」交差点方面ですね。


881-16.jpg
祇園祭の3基のお御輿が安置されていた場所の左右に、
八坂神社御旅所の社がいらっしゃいます。
三若会の方々が担がれる中御座は、西側の社に向かっておられます。


881-17.jpg
八坂神社御旅所の社前に、中御座が安置されます。
すると、三若会だけでなく他の神輿会の方々も
四条通に座り込まれます。
ここで三若会会長がマイクを持たれて、短い集会が開かれました。
何よりも安全面を強調されて、お話を続けられました。
神様の乗り物であるお御輿を穢してはいけないのはもちろんですが、
相当の重量のあるお御輿は何か事故があったら
死亡者を出す可能性すらあります。
ですから神輿巡行は荘厳であるだけでなく、
慎重でなければなりません。


881-18.jpg
中御座が安置された社には、八坂神社の神職さんがいらっしゃいます。
三若会の幹部の方々が立会いの下、神事が始まりました。


881-19.jpg
そうして中御座を中心として神事が続く中、
四若会の皆さんはこの集団から外れていかれます。
四若会の皆さんは、東御座を動かす準備に入っておられます。


881-20.jpg
四若会の皆さんが、東御座に取りつかれます。
ただ今は目の前に中御座が安置されているので、ここから動けません。
ですから四若会の皆さんは、中御座が移動されるまで待機です。


881-21.jpg
一方、中御座前の神事が続いています。
錦神輿会の皆さんも、こちらに参加されています。


881-22.jpg
そのころ、四条通を西から東へ白馬が歩いていきました。
鞍の上には誰も乗っておらず、お稚児さんの冠だけ置かれています。


881-23.jpg
おそらくですが、この白馬は八坂神社へ移動されているのでしょう。
こちらは、中御座の先触れとしてお御輿の前を進まれます。
錦神輿会の皆さんが、神事を終えて西御座の近くで待機されています。


881-24.jpg
三若会の皆さんが、再び中御座を担がれました。
三若会の皆さんの周囲を錦神輿会の皆さんが囲まれています。


881-25.jpg
再び「ほいっと ほいっと」の掛け声の中、中御座が東に進みます。
初めにいらした八坂神社御旅所の前を通り過ぎても、
さらに東に進み続けておられます。


881-26.jpg
八坂神社御旅所より2軒東のマクドナルド四条河原町店の前で
中御座が立ち止まり、そこから暫く三若会の方々は一休みです。
中御座が長距離移動するには、もっと大人数が担げるげるように
さらに長い担ぎ棒を取り付けなければなりません。
その取り付けは、ほかの2基のお御輿が四条通に出てからです。


881-27.jpg
すると四若会の皆さんが、東御座に取りつかれます。
そして、そのまま東御座を担がれます。


881-28.jpg
四若会の皆さんが東御座を担がれると、
「ほいっと ほいっと」の掛け声とともに、四条通に出られます。
再び沿道の方からも、「ほいっと ほいっと」の声がしました。


881-29.jpg
奇稲田姫のご神体を載せる東御座が、四条通に出ました。
すると、ここで東御座に掛かる声も変わります。


881-29.jpg
東御座への掛け声が「ほいっと ほいっと」から、
「もどーせ もどーせ」に変わりました。
すると東を向いた状態の東御座が、西へ進みました。


881-30.jpg
東御座も、八坂神社御旅所西側の社の方に進まれます。
「もどーせ もどーせ」の掛け声の中、
四若会の皆さんが東御座を社の前へ担いで運ばれます。


881-31.jpg
そして中御座が停止した社の前に来ると、
東御座もその場所に安置されました。
ここから、東御座の神事が始まります。


881-32.jpg
さらに、錦市場を拠点にされている錦神輿会の皆さんが
八柱御子神のご神体を載せる西御座に取りつかれます。
八柱御子神は、素戔嗚尊の8柱のご子息の総称です。


881-33.jpg
錦神輿会の皆さんが担がれる西御座が、
八坂神社御旅所から四条通に移動されます。
これで祇園祭のお御輿3基が、すべて動き出しました。


881-34.jpg
西御座も、四条通に出てきました。
ただ他のお御輿と異なり、西御座の掛け声は
この段階でも「ほいっと ほいっと」から変わりません。


881-35.jpg
四条通に出た西御座は、ほかの2基と異なり
この位置から東に向かわれました。
そちらにも、八坂神社御旅所の社がいらっしゃいます。
(つまり、八坂神社御旅所の社は2棟あります)


881-36.jpg
西御座は、そのまま八坂神社御旅所東側の社前で停止しました。
中御座は、この時点でもマクドナルドの前に止まっています。
東御座は、西側の社での神事が終わっていません。
「東」と「西」が逆のようですが、神仏分離令以前は
東御座と西御座の名称が逆でした。
社とお御輿の方角が合っていないのは、その辺の事情でしょうね。


881-38.jpg
西御座が、八坂神社御旅所東側の社前に置かれました。
ここから、西御座に対して八坂神社の神職さんが神事を行います。
錦神輿会の皆さんも、立ったまま神事に参加されました。


881-39.jpg
西御座が四条通に移動したことで、
祇園祭のお御輿はすべて動きました。
ですから、この位置は空になりました。
ちなみに、通常のこちらは土産物店が立ち並んでいます。
おそらく次の日の営業に間に合うように、
ここから急いで後片付けされるのでしょうね。


881-40.jpg
一方、西側の社前では東御座の神事が続いています。
四若会の皆さんは、社前で座り込んでいらっしゃいます。
御旅所から動き出した3基のお御輿ですが、
長距離移動のためには担ぎ棒を延長しないといけません。
この後にその作業が始まり、
そしてここで3基同時にパフォーマンスをして
八坂神社に向かうのですが、
もうだいぶ写真を貼り付けました。
ですから、今回はここまでです。

~次回は、3基のお御輿が同時に派手に動き回ります~

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第882回 八坂神社還幸祭 その3

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881-40.jpg
祇園祭のお御輿3基が、四条通で待機しています。
この写真では、東山区祇園地区最北端を拠点にされる四若会が
八坂神社御旅所の西側の社の前に東御座を安置して、
神事を行っています。
この左(東)側では錦市場を拠点とされる錦神輿会が、
八坂神社御旅所の東側の社の前に西御座を安置して、
神事を行っています。
三条会商店街付近を拠点にされる三若会が担がれる中御座は、
もう神事を終えてさらに東で待機されています。
今回は3基のお御輿が長距離移動できるように、
長い担ぎ棒を各お御輿に取り付ける様子を取材します。
撮影日は、2022年7月24日日曜日午後6時半。
今回で、お御輿を担ぐ準備が終わります。


882-1.jpg
一方、こちらは八坂神社御旅所東側の社の前です。
西御座の前に、錦神輿会の皆さんが集結されていますね。
こちらの神事は、始まったばかりです。


882-3.jpg
ほどなく錦神輿会の皆さんが、四条通に座り込まれました。
こちらも、八坂神社の神職さんがお祓いを始められました。
ここから、西御座の神事が本格化します。


882-4.jpg
一方東御座の神事は、この時点で終了しました。
ここで四若会の皆さんが、一斉に動き出します。


882-5.jpg
そして、東御座が再び四若会の皆さんによって担ぎ上げられます。
東御座は、西御座に衝突しないように四条通の北側にズレてきました。
つまり、自分たちの目の前に移動してきました。


882-6.jpg
「ほいっと ほいっと」の掛け声と共に、
東御座が自分たちの目の前を東に進んでいきます。
一方西御座の神事は、まだまだ続いています。


882-7.jpg
東御座は、自分たちのいる位置より少し東で停止しました。
ここから一休み……というわけにはいきません。
ここから東御座を長距離担ぐための最終的な準備が始まります。


882-8.jpg
四若会の皆さんが、東御座を縛る綱を持って来られました。
一方、錦神輿会の皆さんも西御座の神事を終えたようです。
一斉に立ち上がって、西御座を担ぎ上げられます。


882-9.jpg
錦神輿会の皆さんが、西御座を担ぎ上げられました。
今度は西御座の方から、「もどーせ もどーせ」の声が掛かります。


882-10.jpg
四若会の皆さんが、大勢で長い角材を運んでおられます。
そして、それをお御輿の担ぎ棒の下に当てられます。
一方、西御座は西へ西へと移動していきます。


882-11.jpg
四若会の皆さんが、先程の角材を取り付ける作業をされています。
その背後(南側)で、西御座が八坂神社御旅所の前を移動されてます。


882-12.jpg
西御座が、どんどん西に移動されています。
祇園祭のお御輿は、通常中御座→東御座→西御座の順に並びます。
今年(2022年)は八坂神社旅所から東へ
八坂神社に一斉に移動しますので、
西御座はいちばん西へと移動します。


882-13.jpg
結局西御座は、「四条寺町」交差点の手前(東側)で停止しました。
ここから西御座も中御座や東御座同様に、
長い長い担ぎ棒をお御輿に取り付けます。


882-14.jpg
四若会の皆さんが、東御座に長い角材を当てがわれています。
まだお御輿に角材が固定されていませんので、
四若会の皆さんが数人で角材を持ち上げておられます。
ちなみに、この段階で中御座と西御座で同じことが行われています。


882-15.jpg
ちょっと東の方まで、カメラのアングルを伸ばしました。
この角材は長くて、お御輿の前後を貫いています。
ですから、大人数で持ち上げたまま
四若会の皆さんはこの姿勢を保っておられます。


882-16.jpg
そして、その角材は東御座の左右1対取り付けられます。
こちらを長くするため、大人数での神輿担ぎが可能になります。
ただし、これによってお御輿がそれなりの重量になります。


882-17.jpg
この担ぎ棒は釘もほぞも使われず、
綱だけで繋ぎ合わされています。
こちらは、先に立った祇園祭の山鉾と同じ工法ですね。
担ぎ手の若手が長い角材を支えて、
年長者が綱を結び、ベテランの担ぎ手が監修されています。
こういう風に、伝統が受け継がれているのですね。


882-18.jpg
ところが、そのうちベテランの担ぎ手さんが手を出されました。
さすがにベテランの担ぎ手さんは、結ぶのが早いです。


882-19.jpg
先程まで綱を結んでおられた年長者の担ぎ手さんは、
長い担ぎ棒をしっかり支えておられます。
このような綱を結ぶ部分は、合わせて4か所です。


882-20.jpg
そうこうしているうちに、ベテランの担ぎ手さんは
お御輿と担ぎ棒を綱で結び付けていかれます。
それを他の担ぎ手さんが、熱心に見ておられます。


882-21.jpg
こちらが、完成した結び目です。
これが前後左右4か所に付いて、お御輿と担ぎ棒を支えます。
ちょっと漁師さんや船乗りが船上で行う結び目に、似ていますね。


882-22.jpg
長い長い担ぎ棒を取り付け終わって、四若会の方々が入れ替わります。
いよいよ四若会の皆さんが、本格的に東御座を担がれます。


882-23.jpg
四若会の皆さんが、順番通りに東御座の担ぎ棒の前で並ばれます。
これで東御座を担ぐ準備が、完全に整いました。


882-24.jpg
四若会の皆さんが東御座の担ぎ棒の下に潜られ、
その担ぎ棒を肩の上に載せられました。
そして合図とともに、四若会の皆さんが立ち上がられます。


882-25.jpg
長い担ぎ棒を設置して、四若会の皆さんが東御座を担いておられます。
先程の数倍の人数で担がれているので、
長距離移動だけでなく飛び跳ねたり回ったりもできます。
担ぎ棒の取り付けは、この時点で中御座も西御座も終えています。
まぁこのまま八坂神社まで移動も可能なのですが、
せっかくですからここから3基のお御輿は、
この位置で飛び跳ねたり回ったりします。
ただちょうど切りがいいので、今回はここまでです。

~次回は、3基のお御輿が八坂神社に向かいます~

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第883回 八坂神社還幸祭 その4

「京のお店 今日のお品」カテゴリートップに
進みたい方は、ここをクリックしてください。

883-1.jpg
前回ブログで、祇園祭の3基の神輿に担ぎ棒が取りつけられました。
この写真は、四若会の皆さんが東御座を担ぎ上げられた瞬間です。
今回はこの位置で3基のお御輿が飛び跳ねたり回ったりした後、
そのまま八坂神社に向かいます。
撮影日は2022年7月24日日曜日午後7時。
今回で、2022年祇園祭の長い長い連載が終わります。


883-2.jpg
八坂神社のご祭神の1柱奇稲田姫を載せた東御座が、
四若会の皆さんが担ぎ上げられた直後に回転しています。
通常「ほいっと ほいっと」の掛け声も、
「まわーせ まわーせ」に変わります。
この瞬間から、3基のお御輿が派手なパフォーマンスを行います。


883-3.jpg
東山区祇園地区最北端を拠点としている四若会の皆さんが、
東御座の担ぎ棒を肩に載せて右回りを繰り返しておられます。
さらに、担ぎ棒の先端についている金具を揺らしておられます。
その音が、鈴のように響いています。


883-4.jpg
すると、その時四条通の東側から中御座が近づいてきました。
三条会商店街近くを拠点とされる三若会が担いでいる中御座は、
八坂神社の主神素戔嗚尊を載せています。


883-5.jpg
「もどーせ もどーせ」の掛け声と主に、中御座が西に進んできます。
東御座の脇にまで西に進むと、中御座もパフォーマンスを始めます。


883-6.jpg
ここで、中御座も回転します。
東御座が近いので、中御座の回転中に四若会の皆さんも写ります。


883-7.jpg
その間、東御座も回り続けています。
さすがに途中で担ぎ手が交代されていますが、
それでもかなり長時間続いていますね。


883-8.jpg
そして錦市場の店主さんたちで構成されている錦神輿会が、
八柱御子神を載せる西御座を担がれます。
八柱御子神は、素戔嗚尊の8柱のご子息のことです。
今回ブログが始まったときには
「四条寺町」交差点上にいらしたのですが、
現在はもう少し東御座に近い位置にいらっしゃいますね。


883-9.jpg
西御座を担がれる錦神輿会の皆さんが、
西御座を激しく揺らしていらっしゃいます。
こちらの担ぎ棒にも金具がついていますので、
鈴の音のような金属音が甲高く聞こえます。


883-10.jpg
そして、東御座はその間も回り続けています。
かなり長い時間を回り続けていますね。


883-11.jpg
その時西御座を担がれる錦神輿会の皆さんが、
さらに高く西御座を持ち上げられました。
この写真では分かりにくいですが、
錦神輿会の皆さんの頭上に西御座を持ち上げられています。


883-12.jpg
同じ瞬間に中御座を担がれる三若会の皆さんも、
お御輿を頭上高く持ち上げられました。
そして、持ち上げられたまま回り続けておられます。
マクドナルド四条河原町店のお客さんも、
その様子を眺めておられます。


883-13.jpg
さらに東御座を担がれる四若会の閔さんも
東御座を頭上に持ち上げられました。
この状態でも、東御座は回り続けます。


883-14.jpg
三若会の皆さんが担がれる中御座も、回り続けます。
気のせいか、さらに東御座に近づいた気がします。


883-15.jpg
四若会の皆さんが担がれる東御座は回り続けているのですが、
時折錦神輿会の皆さんが担がれる西御座がフレームに入ってきます。


883-16.jpg
ちょっと角度を変えて、「四条寺町」交差点付近を撮っています。
こうすると、神輿神輿会の皆さんが担がれる西御座がよく見えます。
錦神輿会の皆さんも、西御座を頭上に持ち上げて回転されています。
ですから、この間祇園祭のお御輿3基が同時に回っています。
あちこちから「まわーせ まわーせ」の掛け声が響き、
かなり賑やかな状態ですね。


883-17.jpg
西御座の東隣の東御座も、まだまだ回り続けます。
肩で担がれている時間も考えれば、相当の時間回り続けています。


883-18.jpg
さらに東隣りの中御座も、、まだまだ回り続けます。
途中で担ぎ手さんが入れ替わっているかもしないですが、
それでも大変な力仕事ですね。


883-19.jpg
今度は、少しずつ西にレンズを移動させます。
四若会の皆さんも、頭上に持ち上げたまま長時間回り続けられます。


883-20.jpg
さらに西にカメラを向けると、西御座を担がれる錦神輿会の皆さんが
西御座を頭上に掲げて回り続けておられます。
祇園祭の3基のお御輿が回り続ける状況が、ずっと続いていますね。


883-21.jpg
ちょうど東御座が、こちらの方を向いています。
長時間回っていますので、普段担ぎ手さんが入らない正面にも
かなりの方々がいらっしゃいます。


883-22.jpg
東御座もかなり長い時間回っていますが、
その東側の中御座もかなり長い時間回っています。
だんだんこちらに近づいておられるので、
東御座の担ぎ棒も簡単に写り込んでしまいます。


883-23.jpg
……と、ここで東御座が回転をやめました。
とは言え、この状態でも四若会の皆さんは
東御座を頭上に持ち上げられています。
そして、東御座を激しく揺らしだされました。


883-24.jpg
そして、中御座も回転が止まりました。
三若会の皆さんも、頭上に中御座を持ち上げておられます。


883-25.jpg
ただ中御座を担がれる三若会の皆さんは、
頭上からすぐに肩の上に中御座を担ぎ直されました。
そして「ほいっと ほいっと」の掛け声の中、
このまま八坂神社がいらっしゃる東に四条通を進まれました。


883-26.jpg
この時点で、西御座を担がれる錦神輿会の皆さんも
回転をやめられていました。
こちらも、西御座を頭上に持ち上げられたまま飛び跳ねておられます。


883-27.jpg
一方、東御座を担がれる四若会の皆さんは
肩まで東御座を下ろされてそのまま四条通を東に進まれました。
先行している中御座とともに、八坂神社に向かいました。


883-28.jpg
西御座を担がれる錦神輿会の皆さんも、
八坂神社御旅所の前まで移動されました。
こちらも、八坂神社に向かう様子です。


883-29.jpg
「ほいっと ほいっと」の掛け声の中、
西御座が八坂神社御旅所から四条通を東に向かわれます。
沿道の見物人もこのまま西御座についていって、東に向かわれます。


883-30.jpg
西御座を担がれる錦神輿会の皆さんが四条通を東に去られたことで、
八坂神社御旅所前は静かになりました。
そこで、警官と神職さんが四条通を元通りにしていかれます。


883-31.jpg
八坂神社御旅所の前で、神職さんや巫女さん、錦神輿会の方々が
祇園祭神輿巡行の後片付けをされています。
今まで3基のお御輿が立っていた場所は、
翌日にはお土産物屋さんに戻ります。
ですから、後片付けを急がないといけません。


883-32.jpg
四条通の歩道の一部が、広く開いています。
祇園祭のお御輿3基がこの辺りにいらしたときは、
このスペース分だけ歩道が狭くなっていました。
その分車道を広くして、お御輿が回転するスペースを作っていました。
ですから、こちらも今から元に戻ります。


883-33.jpg
先ずは、路上に貼りついたガムテープを剥がされます。
そして、地面の中からポールを引き出されます。
あとはこちらにロープを通して、ここを歩道と車道の境にします。


883-34.jpg
四条通の歩道が広くなったので、自分もそこまでせり出します。
お御輿がまだ四条通にいらっしゃるので交通規制は解かれませんが、
歩道は完全に元通りです。


883-35.jpg
まだ交通規制が解除されていませんので、
車道を小走りに移動しました。
3基のお御輿が「四条河原町」交差点をまだ通過していませんので、
すぐに追いついてしまいました。
ここからは、四条通を東に進みながら撮影します。


883-36.jpg
「四条河原町」交差点で、先頭の中御座を撮りました。
2022年7月24日日曜日は午前中は河原町通も
交通規制が掛かっていましたが、
夕方は交通規制が掛かっていませんでした。
そのため、祇園祭のお御輿も河原町通は
信号待ちをしなければなりません。


883-37.jpg
ここからは、中御座と一緒に四条通を東に移動します。
中御座が、「四条木屋町」交差点に辿り着きました。
ちょうど四条小橋の上にいらっしゃいますね。
四条小橋は、高瀬川に架かっています。


883-38.jpg
東華菜館の脇に、中御座が辿り着きました。
写真中央に南座が見えますが、その間が鴨川に架かる四条大橋です。
四条大橋よりこちら(西)が下京区先斗町で、
あちら(東)側が東山区祇園地区です。


883-39.jpg
鴨川に架かる四条大橋を渡り、東山区祇園地区に入りました。
さらに約400m東に進むと、祇園祭を主催する八坂神社です。
ただ、ここで日が沈んで急に暗くなりました。
南座のテナント総本家 松葉も、ぼんやり写っています。


883-40.jpg
この時点で、2022年7月24日日曜日午後7時半です。
南座前を西御座が通過した直後に、その西御座を撮影しました。
だいぶ暗くなってきて、はっきりと写らなくなりました。
ですから祇園祭のお御輿を追いかけるのは、ここまでです。
この直後に、歩いて川端通を南下して帰宅しました。

2022年祇園祭は、前祭宵山前祭山鉾巡行前祭神輿巡行、
後祭宵山後祭山鉾巡行後祭神輿巡行と長期連載しましたが、
今回で最終回です。

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ぴのぴな

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ぴのぴなと申します。
生まれたときから50数年
ずっと京都住まいです。
中2のころから
自宅近くを中心に
寺社巡りをしてきました。
このブログで,
本当に京都に来たような
そんな気分を
味わってください。

リンク・カテゴリの説明
いい加減複雑になったので、
サイドバーの説明をします。
☆リンク
「京の天気」
京都市内の今の天気と
天気予報が分かります。

「京都桜100景」
ブログ用に
今まで撮った写真に
新たに撮ったものを加え
独断と偏見で桜の名所を
100選びました。
少しずつ更新して
ゆっくり完成させます。

「祇園祭の歩き方」
YAHOO知恵ノートを
こちらも利用して、
祇園祭宵山で回る
ポイントを書きました。
実際に回るときの
参考にしてください。

「京都市バス路線図」
京都市交通局発行の
京都市バスと市営地下鉄の
路線図を貼り付けました。
バス停や駅の位置以外に、
各観光地の位置関係も
これで分かります。

「京都市バス検索」
系統(「5系」とか)別に
市バスを検索できます。
各系統の停留するバス停や
バス停別時刻表が
貼り付けてあります。
京都観光に来られる前に、
今一度確認してください。

「嵐電(京福電気鉄道)」
京福電車(嵐電)のサイトを
そのまま貼り付けました。
電車の情報もありますが、
嵯峨野嵐山など
沿線の観光情報が
詳しく書いてあります。

「きょうもいろいろ」
ここと同じ
京都観光のブログです。
許可をいただいたので、
リンクさせて
いただきました。

「ひまわりパパの
ときたま日記」
ご家族のことを書かれた
ブログです。
こちらも
許可をいただいて
リンクさせて
いただきました。

「アマランサス☆
だいあり~」
いろいろなことを
書かれたブログです。
こちらも、
許可をいただいて
リンクさせて
いただきました。

「写真缶」
京都周辺の写真と
短いコメントの
写真ブログです。
こちらも、
許可をいただいて、
リンクさせて
いただきました。

「子連れ京都旅行」
ウチと同じ京都の
観光ブログです。
「幼児連れで
便利な店と
不便な点」を
詳しく
書かれています。
こちらは、
自分がお願いして
リンクさせて
いただきました。

「京都パワースポット
体験」
京都の様々な情報を
連載されています。
こちらも、
許可を頂いて
リンクをしました。

「京都散歩
日々の出来事と
三毛猫ブログ」
飼い猫と京都観光地の
様子を書かれた
ブログです。
こちらも許可をいただいて
リンクしました。

「京都に夢中!
古都・京都
お祭りナビ」
これから始まる
京都のお祭りや
イベントの
情報が載っています。
こちらも許可をいただいて
リンクしました。

布袋山保存会
祇園祭前祭の布袋山の
サイトです。
宵山でここに訪れて、
ここの方と親しくなって、
そのまま相互リンク
することにしました。

One-Shot Photo Blog
北関東と東京の下町の
写真ブログです。
自分の大ファンの
写真家さんが
運営されています。
こちらからお願いして、
リンクさせて
いただきました。

「春夏秋冬 京のくらし」
京都の季節の様子や
ご自身が経営されている
カフェの様子を
書かれたブログです。
この度、相互リンクさせて
いただきました。

☆カテゴリ
これまでの記事を
テーマ別に分けました。
記事は順番通り
並んでいますので、
観光コースをそのまま
追いかけられます。

「京のお店 今日のお品」
緊急事態宣言後の
京都市街地で
コロナ騒動下でも
頑張っておられる
さまざまなお店と
その商品を
紹介して宣伝します。

「未分類」
京都を書いては
いるのですが、
他の「道ブログ」とは
趣旨が違うものが
入ります。

「ここって、
何のブログなの?」
このブログの説明です。
記念すべき第1回です。

「限定公開」
パスワードがないと、
閲覧できません。
うちの家族の
個人情報満載なので、
こうなりました。
京都サンガの応援に、
東京に行った記事です。
(国立競技場と明治神宮)

「京都」
どのカテゴリにも
入らない記事です。

「京都サンガ」
Jリーグクラブの
京都サンガの 試合観戦や
イベントの様子を
記事にしました

「東福寺と泉涌寺」
ウチの近所なので、
一番よく行きます。

「伏見稲荷大社」
ウチの氏神様です。
初詣など
こちらも多くなります。

「ゑびす神社」
毎年参拝しているので、
独立させました。

「清水寺から平安神宮」
京都の東山周辺です。
京都観光の
一番有名なコースです。
これから京都観光を
考えておられる方は、
ここをご覧ください。

「京都紅葉散策」
紅葉の季節にあちこち
散策してきました。
毎年11月23日に行く
紅葉散策は含まれません。
そういうものに含まれない
短いものを集めました。

「京都桜案内」
桜の季節にあちこち
花見に行きました。
毎年少しずつ増えます。

「祇園散策」
花見小路の花街や
八坂神社・建仁寺など
祇園各地の散策です。

「祇園祭宵山散策」
祇園祭宵山を
毎年更新した記録です。
ゆっくり回ったので、
次に祇園祭に来られた時の
参考にしてください。

「節分」
毎年少しずつ増えます。

「京都のお祭り」
春から初夏を中心に
京都市内各地のお祭りを
記録したものです。

「松尾散策」
地蔵院や鈴虫寺、
松尾大社や法輪寺など
松尾を散策します。

「嵯峨野嵐山」
嵯峨野嵐山周辺散策です。

「京都駅前散策」
京都駅から
五条通にかけて
あちこち回りました。

「蹴上・鹿ヶ谷散策」
南禅寺のある蹴上や
哲学の道がある鹿ケ谷を
散策しています。

「太秦散策」
蚕ノ社や広隆寺、
映画村など太秦周辺を
散策しました。

「花園散策」
JR「花園」駅から
北側の衣笠山手前の
「きぬかけの路」に
かけて散策しました。
妙心寺や等持院など
並んでいます。

「松原通東から西」
清水寺~西小路間の
松原通を東から西へと
写真で追いかけます。
京都盆地を輪切りにして、
地域ごとの違いを
楽しんでください。

「松原通東から西」EX
松原通が終わる西小路から
京都盆地の西の端の
松尾までを書いています。
松原通の記事と
併せて読むと、
京都盆地の東西の様子が
よく分かります。

「三条通西から東」
嵐山から始まり、
名神高速道路
京都東インターまでの
三条通を西から東に
書いていきます。

「本町通北から南」
京都盆地の東側を通る
本町通を南から北に
進みます。

「寺町通南から北」
河原町通の1本西
寺町通を
五条通から北大路通まで
散策します。
[六原」経由で、
「本町通編」と
つながっています。

「烏丸通北から南」
「寺町通編」の最終回
今宮通から南に
十条通まで続きます。

「大和大路南から北」
本町通より1本東にある
大和大路を北上します。

「鞍馬口通東から西」
室町時代に
京都最北端の道だった
鞍馬口通を下鴨神社から
金閣寺まで進みます。

「きぬかけの路散策」
その金閣寺から西に
龍安寺や仁和寺経由で
北嵯峨まで進みます。

「塩小路東から西」
京都駅前の北側を
東西に貫く塩小路を
東端の智積院から
西端の梅小路公園まで
進みました。
そのあと、
七本松~佐井西通間の
{西塩小路編」も
続きます。

「千本通南から北」
平安時代の中心
旧朱雀大路である
千本通を
七条通から、
鷹峯まで進みます。

「高倉通南から北」
京都中心街を縦断する
烏丸通と河原町通の
中間を貫く高倉通を
北上していきます。
神社仏閣よりも、
飲食店の取材が中心に
なってしまいました。

「上立売通東から西」
今出川通の北側に伸びる
東西の道を散策します。
京都市街地屈指の
桜がきれいな通りです。

「若宮通南から北」
西本願寺と東本願寺の
中間点を通る小路を
北上しました。
京町家と古い商店街の
京都らしい町並みです。

「若宮通南から北」EX
「若宮通編」の最後から
三条通まで
若宮通の真北の通りを
北上していきます。

「釜座通南から北」
若宮通を真北に
延長した先の釜座通で
三条通~京都府庁間を
北上しました。
途中、二条城に
立ち寄りました。

「錦小路東から西」
四条通の1本北に伸びる
錦小路を東から西に
進みます。
錦市場から祇園祭鉾町へ
最終的に住宅街に
移動していきます。

「五辻通東から西」
上立売通と今出川通の
中間に伸びる五辻通を
東から西へと進みます。

「正面通東から西」
脳卒中のリハリビがてら、
比較的ウチに近い
正面通を
東から西に進みます。
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