第494回 先ず保昌山から~前祭宵山散策2017~その1
[保昌山] ブログ村キーワード
この度デジタルカメラの故障により、
ブログ更新が遅れました。
そのことについて励ましのコメント等を頂き、
ありがとうございました。
そういう訳で多少日が経ちましたが、
今年(2017年)も祇園祭の連載記事を始めます。
2015年と2016年は後祭の宵山を散策しましたので、
今年は3年ぶりに前祭の宵山を散策します。
山鉾だけでなく周辺の神社なども回りましたので、
相当ボリュームのある内容となりましたが、
よくよく考えたら休憩なしで
1日で回る分量ではありませんでした……

京都駅から地下鉄烏丸線に乗って、約5分。
こちらは、地下鉄烏丸線「四条」駅です。
写真がちょっと斜めなのは、ご愛嬌ということで。
今回も、ここから祇園祭前祭宵山散策を始めます。
撮影日は、2017年7月16日前祭宵山の午前11時半。
この時間帯は、むしろ熱中症が気になりました。
そうそう、今回ブログの写真はクリックすると全て拡大されます。

今まで乗っていた国際会館行きの地下鉄が、出発しました。
おそらく四条通に近い北側は相当混んでいるのでしょうが、
仏光寺通に近い南側はそうでもありません。

では、こちらの地下鉄「四条」駅南階段から上がります。
仏光寺通には、ここからが便利です。

コンコースを上がり、地下鉄「四条」駅南改札口に来ました。
では、ここからこの駅を出ます。

地下鉄「四条」駅南改札を抜けて、東を向きました。
では、こちらの5番階段から上がります。

地下鉄烏丸線「四条」駅5番階段を上っています。
その途中に、こちらの「サイゼリヤ」があります。
2012年の全山鉾完全制覇のときに、立ち寄ったお店です。
(2013年までは、祇園祭の宵山は毎年7月16日のみでした)
地下にあるので観光客に気づかれにくく、
おかげでこういうお祭りでも空席が確保できます。
まぁ常連が多いお店なので、いつもそこそこ人がいます。
(それを知っているのは、自分がよくここを利用しているからです)

そのサイゼリアの入り口に背を向けて西を向いています。
では、こちらから地上に上がります。

地下鉄烏丸線「四条」駅5番出口から、地上に出ました。
すると、ちょうど「仏光寺烏丸」交差点北東角に出ます。
こちらは、烏丸通から仏光寺通を西に向いています。
第389回ブログでは、こちらから菅大神社に向かいました。
今回の連載でも、何回か後に立ち寄ります。

今度は仏光寺通から、烏丸通を北に向いています。
ここから約200m先に、「四条烏丸」交差点があります。

さらに、仏光寺通から烏丸通を南に向きました。
先に烏丸通以南の山鉾を見て回りますので、
こちらの方を進んでいきます。

仏光寺通から、烏丸通を約30m南下しました。
こちらは、祇園祭の主神八坂神社の大政所御旅所です。
祇園祭では、山鉾巡行の後に神輿渡御が行われます。
その際、こちらには「三若会」の中御座と
「錦神輿会」の西御座が立ち寄られます。

八坂神社大政所御旅所の前で、烏丸通を南に向きました。
では、さらにこちらを進んでいきます。

その辺りの烏丸通を南下中に、西を向きました。
元々、こちらには五条警察署がありました。
それが七条警察署など京都市街地中心部の警察署同士統合され、
「下京警察署」として生まれ変わりました。

仏光寺通から、烏丸通を約100m南下してきました。
ここで、烏丸通は高辻通と交差します。

烏丸通から、高辻通を東に向いています。
「高辻烏丸」交差点は、京都銀行本店とその関連ビルに囲まれます。
次は、ここを東に進みます。

京都銀行本店東館の最東端に、小さな祠がいらっしゃいます。
こちらは、匂天神社です。(沿革は、第210回ブログの終盤で)
お参りを済ませたら、先を急ぎます。

その辺りで、高辻通を南に向きました。
約40m先に見える瓦屋根は、天台宗智山派平等寺のものです。
(本山は、智積院です)
「がん封じ」で有名ですが、今回は立ち寄りません。
(平等寺の様子は、第211回ブログを参照)

烏丸通から、高辻通を東に約100m進みました。
こちらで、高辻通は東洞院通と交差します。

東洞院通から、高辻通を東に向いています。
約100m先に、浄土真宗仏光寺派本山佛光寺が見えます。
第388回ブログなど、たびたびお邪魔しています。

高辻通から、東洞院通を南に向きました。
ここから、保昌山(やすまさやま)が見えますね。
では、今年(2017年)も祇園祭前祭の山鉾を回っていきます。

高辻通から、東洞院通を約50m南下しました。
こちらが、保昌山です。先ずはこちらにお参りです。

保昌山の脇に、保昌山の会所があります。
こちらは1Fに前掛や見送りなどを展示し、
2Fには外から見える位置にご神体の木像が安置されます。
この形式は、他の多くの山で見られます。
(形式上、「鉾」にこの展示方法はありません)
そして、こちらのご神体は平井保昌の木造です。
脇に梅の造花がありますが、
後の妻和泉式部に求婚するため、天皇所有の梅の木の枝を折って
それを平井保昌が和泉式部に送ったという伝承に基づいています。
(バレたら、もちろん処刑です……と言いますか、
梅園から保昌が逃げる際に矢を射かけられ、危うく死ぬところでした)

こちらはその1Fですが、人混みでこれ以上中に入れません。
保昌山は高辻通以南唯一の山鉾なのですが、
若い女性中心にたくさんの方々が参拝に来られていました。
各山鉾はそれぞれ独立した神社なので、
御利益の方も千差万別です。
求婚に命を懸けた平井保昌を祀るこの山は、
「縁結び」「恋愛成就」のご利益があるとされます。
実は山の周囲に掛かっているたくさんの絵馬も撮ったのですが、
そちらは祈願された方の住所や氏名がはっきり写っていたので、
ブログの掲載は割愛します。

保昌山から、東洞院通を北に向いています。
では、ここから高辻通に戻ります。

「高辻東洞院」交差点の北東角に、
こちらのお医者さんがいらっしゃいます。
大桜の大木が、毎年春になると絶景に変わります。
(第388回ブログをを参照)

東洞院通から、高辻通を西に向きました。
この保昌山を除けば、高辻通が祇園祭最南端です。
では、こちらを進んでいきます。

東洞院通から高辻通を約100m西に進み、
「高辻烏丸」交差点に戻ってきました。
では、こちらの横断歩道を渡りさらに高辻通を西進します。

烏丸通から、高辻通を西に向いています。
向こうに見える信号の辺りで、室町通と交差しています。

烏丸通から、高辻通を西に約100m進みました。
こちらが、「高辻室町」交差点です。

では室町通の横断歩道を渡り、高辻通北側歩道に移ります。
祇園祭で立つ山鉾の約3割が、この室町通に集中します。

室町通から、高辻通を西に向きました。
向こうに見える瓦屋根の建物は、小さな神社です。

では、この小さな神社「繁盛神社」にお参りします。
自分も含めたこの辺の人間は、「繁盛の宮」と呼んでいます。

「繁盛宮」と書かれた扁額が架かる鳥居をくぐると、
すぐにこちらがありました。
先ずは、この手水舎で手を浄めます。

では、繁盛神社の本殿にお参りします。
社務所にいつもどなたかいらっしゃるのですが、
この時間帯は留守でした。
「繁盛」神社だけに、こちらは商売繁盛のご利益があります。
この神社の御祭神は諸説ありますが、
祇園祭ご祭神「祇園 牛頭天王」の妻「頗梨采女」(はりさいにょ)が
有力と考えられます。

繁盛神社の前から、高辻通を東に向いています。
では、ここから約50m先の室町通に戻ります。

高辻通から、室町通を北に向いています。
室町通には、西陣織などの呉服問屋や小売店が建ち並びます。
これは15世紀以降600年間変わらず、
祇園祭は「町衆」と呼ばれるこのような商人に支えられてきました。
ではここから、室町通を北上していきます。

こちらは、先ほどの写真にも写り込んでいた
「森茂」という呉服問屋です。
祇園祭の間中、この辺りの企業はお祭りモードに変わります。

こちらは、その「森茂」の北隣の呉服問屋です。
祇園祭期間中は、かつてはこのような企業が
屏風など家宝の美術品を展示したり、
このような催し物を行ったりしていました。
ただバブル崩壊(1993年)以後家宝の展示は激減し、
催し物も取引先や近親者に限定した
招待者のみの非公開が一般的になりました。

その呉服問屋の向かい(西)側にあった駐車場で、
このようなガレージセールが行われていました。
実は、これも祇園祭のもう一つの側面です。
こちらも、たくさんの人で結構賑わっていました。

高辻通から、室町通を約100m北上しました。
ここで室町通は、仏光寺通と交差します。
「仏光寺室町」の辻北東角に、第237回ブログで紹介した
日吉神社がいらっしゃるのですが、
この日(2017年7月16日)は閉まっていました。
次はこの先(北)に見える「白楽天山」に向かいますが、
今回はもうだいぶ写真を貼り付けたので、ここまでとします。
~次回は、綾傘鉾が立つ大原神社に参拝します~
この度デジタルカメラの故障により、
ブログ更新が遅れました。
そのことについて励ましのコメント等を頂き、
ありがとうございました。
そういう訳で多少日が経ちましたが、
今年(2017年)も祇園祭の連載記事を始めます。
2015年と2016年は後祭の宵山を散策しましたので、
今年は3年ぶりに前祭の宵山を散策します。
山鉾だけでなく周辺の神社なども回りましたので、
相当ボリュームのある内容となりましたが、
よくよく考えたら休憩なしで
1日で回る分量ではありませんでした……

京都駅から地下鉄烏丸線に乗って、約5分。
こちらは、地下鉄烏丸線「四条」駅です。
写真がちょっと斜めなのは、ご愛嬌ということで。
今回も、ここから祇園祭前祭宵山散策を始めます。
撮影日は、2017年7月16日前祭宵山の午前11時半。
この時間帯は、むしろ熱中症が気になりました。
そうそう、今回ブログの写真はクリックすると全て拡大されます。

今まで乗っていた国際会館行きの地下鉄が、出発しました。
おそらく四条通に近い北側は相当混んでいるのでしょうが、
仏光寺通に近い南側はそうでもありません。

では、こちらの地下鉄「四条」駅南階段から上がります。
仏光寺通には、ここからが便利です。

コンコースを上がり、地下鉄「四条」駅南改札口に来ました。
では、ここからこの駅を出ます。

地下鉄「四条」駅南改札を抜けて、東を向きました。
では、こちらの5番階段から上がります。

地下鉄烏丸線「四条」駅5番階段を上っています。
その途中に、こちらの「サイゼリヤ」があります。
2012年の全山鉾完全制覇のときに、立ち寄ったお店です。
(2013年までは、祇園祭の宵山は毎年7月16日のみでした)
地下にあるので観光客に気づかれにくく、
おかげでこういうお祭りでも空席が確保できます。
まぁ常連が多いお店なので、いつもそこそこ人がいます。
(それを知っているのは、自分がよくここを利用しているからです)

そのサイゼリアの入り口に背を向けて西を向いています。
では、こちらから地上に上がります。

地下鉄烏丸線「四条」駅5番出口から、地上に出ました。
すると、ちょうど「仏光寺烏丸」交差点北東角に出ます。
こちらは、烏丸通から仏光寺通を西に向いています。
第389回ブログでは、こちらから菅大神社に向かいました。
今回の連載でも、何回か後に立ち寄ります。

今度は仏光寺通から、烏丸通を北に向いています。
ここから約200m先に、「四条烏丸」交差点があります。

さらに、仏光寺通から烏丸通を南に向きました。
先に烏丸通以南の山鉾を見て回りますので、
こちらの方を進んでいきます。

仏光寺通から、烏丸通を約30m南下しました。
こちらは、祇園祭の主神八坂神社の大政所御旅所です。
祇園祭では、山鉾巡行の後に神輿渡御が行われます。
その際、こちらには「三若会」の中御座と
「錦神輿会」の西御座が立ち寄られます。

八坂神社大政所御旅所の前で、烏丸通を南に向きました。
では、さらにこちらを進んでいきます。

その辺りの烏丸通を南下中に、西を向きました。
元々、こちらには五条警察署がありました。
それが七条警察署など京都市街地中心部の警察署同士統合され、
「下京警察署」として生まれ変わりました。

仏光寺通から、烏丸通を約100m南下してきました。
ここで、烏丸通は高辻通と交差します。

烏丸通から、高辻通を東に向いています。
「高辻烏丸」交差点は、京都銀行本店とその関連ビルに囲まれます。
次は、ここを東に進みます。

京都銀行本店東館の最東端に、小さな祠がいらっしゃいます。
こちらは、匂天神社です。(沿革は、第210回ブログの終盤で)
お参りを済ませたら、先を急ぎます。

その辺りで、高辻通を南に向きました。
約40m先に見える瓦屋根は、天台宗智山派平等寺のものです。
(本山は、智積院です)
「がん封じ」で有名ですが、今回は立ち寄りません。
(平等寺の様子は、第211回ブログを参照)

烏丸通から、高辻通を東に約100m進みました。
こちらで、高辻通は東洞院通と交差します。

東洞院通から、高辻通を東に向いています。
約100m先に、浄土真宗仏光寺派本山佛光寺が見えます。
第388回ブログなど、たびたびお邪魔しています。

高辻通から、東洞院通を南に向きました。
ここから、保昌山(やすまさやま)が見えますね。
では、今年(2017年)も祇園祭前祭の山鉾を回っていきます。

高辻通から、東洞院通を約50m南下しました。
こちらが、保昌山です。先ずはこちらにお参りです。

保昌山の脇に、保昌山の会所があります。
こちらは1Fに前掛や見送りなどを展示し、
2Fには外から見える位置にご神体の木像が安置されます。
この形式は、他の多くの山で見られます。
(形式上、「鉾」にこの展示方法はありません)
そして、こちらのご神体は平井保昌の木造です。
脇に梅の造花がありますが、
後の妻和泉式部に求婚するため、天皇所有の梅の木の枝を折って
それを平井保昌が和泉式部に送ったという伝承に基づいています。
(バレたら、もちろん処刑です……と言いますか、
梅園から保昌が逃げる際に矢を射かけられ、危うく死ぬところでした)

こちらはその1Fですが、人混みでこれ以上中に入れません。
保昌山は高辻通以南唯一の山鉾なのですが、
若い女性中心にたくさんの方々が参拝に来られていました。
各山鉾はそれぞれ独立した神社なので、
御利益の方も千差万別です。
求婚に命を懸けた平井保昌を祀るこの山は、
「縁結び」「恋愛成就」のご利益があるとされます。
実は山の周囲に掛かっているたくさんの絵馬も撮ったのですが、
そちらは祈願された方の住所や氏名がはっきり写っていたので、
ブログの掲載は割愛します。

保昌山から、東洞院通を北に向いています。
では、ここから高辻通に戻ります。

「高辻東洞院」交差点の北東角に、
こちらのお医者さんがいらっしゃいます。
大桜の大木が、毎年春になると絶景に変わります。
(第388回ブログをを参照)

東洞院通から、高辻通を西に向きました。
この保昌山を除けば、高辻通が祇園祭最南端です。
では、こちらを進んでいきます。

東洞院通から高辻通を約100m西に進み、
「高辻烏丸」交差点に戻ってきました。
では、こちらの横断歩道を渡りさらに高辻通を西進します。

烏丸通から、高辻通を西に向いています。
向こうに見える信号の辺りで、室町通と交差しています。

烏丸通から、高辻通を西に約100m進みました。
こちらが、「高辻室町」交差点です。

では室町通の横断歩道を渡り、高辻通北側歩道に移ります。
祇園祭で立つ山鉾の約3割が、この室町通に集中します。

室町通から、高辻通を西に向きました。
向こうに見える瓦屋根の建物は、小さな神社です。

では、この小さな神社「繁盛神社」にお参りします。
自分も含めたこの辺の人間は、「繁盛の宮」と呼んでいます。

「繁盛宮」と書かれた扁額が架かる鳥居をくぐると、
すぐにこちらがありました。
先ずは、この手水舎で手を浄めます。

では、繁盛神社の本殿にお参りします。
社務所にいつもどなたかいらっしゃるのですが、
この時間帯は留守でした。
「繁盛」神社だけに、こちらは商売繁盛のご利益があります。
この神社の御祭神は諸説ありますが、
祇園祭ご祭神「祇園 牛頭天王」の妻「頗梨采女」(はりさいにょ)が
有力と考えられます。

繁盛神社の前から、高辻通を東に向いています。
では、ここから約50m先の室町通に戻ります。

高辻通から、室町通を北に向いています。
室町通には、西陣織などの呉服問屋や小売店が建ち並びます。
これは15世紀以降600年間変わらず、
祇園祭は「町衆」と呼ばれるこのような商人に支えられてきました。
ではここから、室町通を北上していきます。

こちらは、先ほどの写真にも写り込んでいた
「森茂」という呉服問屋です。
祇園祭の間中、この辺りの企業はお祭りモードに変わります。

こちらは、その「森茂」の北隣の呉服問屋です。
祇園祭期間中は、かつてはこのような企業が
屏風など家宝の美術品を展示したり、
このような催し物を行ったりしていました。
ただバブル崩壊(1993年)以後家宝の展示は激減し、
催し物も取引先や近親者に限定した
招待者のみの非公開が一般的になりました。

その呉服問屋の向かい(西)側にあった駐車場で、
このようなガレージセールが行われていました。
実は、これも祇園祭のもう一つの側面です。
こちらも、たくさんの人で結構賑わっていました。

高辻通から、室町通を約100m北上しました。
ここで室町通は、仏光寺通と交差します。
「仏光寺室町」の辻北東角に、第237回ブログで紹介した
日吉神社がいらっしゃるのですが、
この日(2017年7月16日)は閉まっていました。
次はこの先(北)に見える「白楽天山」に向かいますが、
今回はもうだいぶ写真を貼り付けたので、ここまでとします。
~次回は、綾傘鉾が立つ大原神社に参拝します~
スポンサーサイト