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第104回 二年坂から産寧坂へ~八坂通西から東~その3

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八坂通を文の助茶屋から東へ約20m進んで、西を振り返りました。
八坂の塔を見下ろすこの辺りが、
京都のドラマで一番よく使われています。
今回は、ここから二年坂を過ぎ、産寧坂まで進みます。
撮影日は、2013年1月27日日曜日午後4時。
そろそろ日が傾いてきました。


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先ほどの地点で、今度は東を向きました。
この辺りから、上り坂は少しずつ蛇行していきます。


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だいぶ錆びていますが、この辺りを表した表札です。
「東山区 八坂通下河原東入 八坂上町」
と書いてあります。



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先ほどの地点から、約50m進みました。
いつの間にか雪は止んで、日差しが出てきました。


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さらに約150m進みました。
そろそろ二年坂が見えてきました。


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二年坂まで来ました。たくさんの方が下っていきます。
道自体は続いていますが、八坂通はここで終わります。


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八坂通の東端から、二年坂を見下ろしています。
観光シーズンではありませんが、
日曜日なのでたくさんの方がいらっしゃいます。


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せっかく二年坂まで来たので、またここに寄ります。
毎度登場の「かさぎ屋」です。


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店先のショウウィンドウです。お品書きが書いてあります。
京都で「亀山」というと、こし餡のお汁粉のことです。
松原西洞院の和菓子屋さんの屋号がもとになっています。


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ここにはよく来ているので、
とうとう女将さんに顔を覚えられてしまいました。
ここはぜんざいもいいのですが、名物はこの「萩乃餅」です。


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今度は、「萩乃餅」をアップにします。
店の雰囲気とか女将さんの人柄が好きで
ここに来る方が多いのですが、
自分はこの小豆もお目当ての一つです。
豆の皮を破らずにつやを出す技術は、絶品ですね。

「小豆の品質がいいだけ」
女将さんはそうおっしゃるだけなのですが、
この技術はなかなか真似できません。


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二年坂を上って、八坂通の東端まで戻って来ました。
(湯豆腐の「奥丹」の前です)
だんだんこの道は右にカーブして、北を向きます。
八坂通は終わりましたが道は続いているので、
突き当りの産寧坂まで行きます。


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二年坂辺り化のカーブが収まると、この道は完全に北向きになります。
石畳の道をはさんで、両側にお土産物屋さんや茶店が並びます。
まぁ、この辺が京都で一番観光地化されているので、
人通りがかなり多いですね。


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道の途中でお地蔵さんがいらっしゃいました。
こちらは、第10回ブログにも掲載されています。


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お地蔵さんの向かいに、有喜屋吉晴庵がありました。
「有喜屋」といえば、先斗町に本店がある老舗の蕎麦屋さんです。
第10回ブログのときは、満員で入れなかったので、
今回は入ってみます。


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ここは天ざるもおいしいのですが、
いろいろ考えて「にしんそば」を頼みました。
ここは、ネギはお好みで入れます。
(自分は、中に入れずに別に食べます)


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今度はニシンそばのアップです。
他の地方の方は意外に思われるようですが、
身欠き鰊は京都人のソウルフードで、
蕎麦に入れる以外にも、茄子やエビイモと一緒に炊いたりします。


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「有喜屋吉晴庵」の前から、北を向いています。
産寧坂までは、もうすぐです。


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ここは、「有喜屋吉晴庵」の北隣です。
(その向こうには、「よ~じ屋」もあります)
お香のお店だったので、冷やかし半分で入ってみました。
中に入ると聞香のお香もありましたが、
仏壇に供える線香もありました。
今度は買い物に来ようと思います。


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そのさらに北側には、イノダコーヒーの清水支店があります。
実は、「有喜屋吉晴庵」からこの「イノダコーヒー」までが
もともとは「阪口」という料亭でした。
それが今では、様々なお店が入るテナントのようになっています。


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さらに、20mくらい北に向かっています。
興正寺本廟の南端の向かいに
あられ屋さんと清水焼のお店があります。
ここは自分が生まれる前からお店を開いています。


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その先にある石段が、産寧坂です。
ここを上がったところで、この道は突き当ります。


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産寧坂を上っています。石垣の上に、来迎院が見えます。
産寧坂は、30mほどで終わります。


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産寧坂を上り切りました。
右(北)側は来迎院で、左(南)側は七味家です。
「七味家」は文字通り七味のお店で、
その場で七味の配分を変えてくれたりします。
今、山椒を切らしているのですが、
ここまで飲食費を使いすぎてもう手持ちがありません。
今回は立ち寄るのを見送ります。


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七味家の前で、左(東)を向きました。
遠くに清水寺の宝塔が見えます。
ここをあと200m進めば、清水寺の仁王門に出ます。


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今度は右(西)を向きました。
だいぶ上ってきたので、京都市街地が一望できます。
ここは松原通で第18回ブログと同じ道を進むことになります。

八坂通編は、ここまでとします。
~次回は、節分に千本通をウロウロします~

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第105回 節分の千本ゑんま堂

何日かたってしまいましたが、節分です。
毎年違うところに行こうと思うのですが、
今年は千本通をウロウロしました。
二か所回りましたが、今回は千本ゑんま堂の記事を書きます。


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京都駅から水族館方面の206系市バスに乗って、
「乾隆校」バス停に着きました。
ここから北上して、「千本ゑんま堂」を目指します。
撮影日は、2013年2月3日日曜日午後3時半。
小春日和の一日でした。


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バス停を少し北に行くと、称福寺がありました。
浄土宗の寺院らしいのですが、詳細は分かりません。


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称福寺は、千本寺之内交差点の南西角にあります。
この辺りの千本通は、
西側歩道がアーケードのある商店街になっています。


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千本通から寺内通を西に向いています。
この道は、蛇行しながらこの先で廬山寺通と合流します。
ちなみに、東に進むと相国寺の門の前に出ます。


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千本寺之内の交差点から、千本通を北に少し進みました。
この餅屋さんは、文字通り「大福」といいます。
千本通は今は京都の西の方にある通りですが、
平安京のころは「朱雀大路」といい、
ここが京都の中央の通りでした。
(つまり、平安時代より京都は東にずれています)


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この辺りの千本通は、少し西にカーブしています。
この辺りだけ見ると上千本商店街はシャッター商店街ですが、
平日はもっと賑やかなところです。
(日曜日は、普通の商店は閉まってしまいます)


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さらに北にある商店が入っている商業ビルも閉まっていましたが、
この洋菓子店はこの日も開いていました。
時期的に、バレンタイン一色ですね。


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その洋菓子店が入っている商業ビルの北隣が、
引接寺(いんじょうじ)、通称「千本ゑんま堂」です。
「乾隆校」バス停から、北に約100mといったところです。


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引接寺の入り口を入ったところに、
「千本ゑんま堂会館」があります。


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「千本ゑんま堂会館」の上に、閻魔大王の像がありました。
やはり、ここの象徴ですね。


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その西側に、引接寺の本堂があります。
撮影許可をいただいて、今からここに入っていきます。


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本堂の入り口に、このようなお地蔵さんがいらっしゃいました。
北側は、頭にこぶを作って笑っておられます。


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本堂の入り口の南側にも、お地蔵さんがいらっしゃいます。
こちらの方は、こぶを作って泣いておられます。


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笑っておられるお地蔵さんの脇に大きな釜があって、
その中でコンニャクを炊いていました。
このコンニャクは縁起物なので、後でいただきます。


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本堂の中に入ると、正面に大きな香炉がありました。
中央に、梵字か書かれています。
これは「マン」と読み、文殊観音を意味します。


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その香炉の上部です。
こちらにはお金を払うと線香をあげられるので、
自分もここに線香をあげました。


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ついでにさらにお金を払って、(どちらも50円です)
蝋燭もあげました。


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香炉の向こうに、「べんつるさん」がいらっしゃいました。
こちらにもお参りして、とりあえず足をさすりました。


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「べんつるさん」の向こうに、ご本尊の閻魔大王がいらっしゃいます。
地獄で死者を極楽か地獄かどちらに行くか決める方ですね。
この日は節分なので、たくさんの僧侶が祈祷をされています。
また、参拝者も多くいらっしゃいました。
引接寺は、小野篁(おののたかむら)が開山したと伝えられています。
小野篁は、六原の「六道珍皇寺」を建立した人でもあります。
引接寺周辺は平安時代に「蓮台野」と呼ばれていて、
六原同様「野辺送り」(葬式)や埋葬が行われたところでした。
小野篁は、地獄とこの世を行き来したと言われる伝説のある人で、
この人が建立した寺院はいずれも「地獄信仰」が信じられています。
(善い行いをしないと地獄に落ちると教え、死後の安寧を祈る宗派)


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閻魔大王をアップにしました。
もともとは小野篁製作の像が安置されていたそうですが、
応仁の乱で焼失して、今の像は1488年に製作されたものです。
この写真は、クリックすると拡大されます。


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北側の壁に、地獄絵図と思われる物が掛けてありました。
法話などの際に使われるのでしょうか?


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閻魔大王の北側には、「司命尊」がいらっしゃいました。
死者の生前の記録を付け、それを閻魔大王に報告します。


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南側には、「司録尊」がいらっしゃいます。
閻魔大王の裁判の記録を付ける方ですね。


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「司録尊」のさらに南側に行ってみます。本堂から少し出ます。
寺務所があり、いろいろなものを売っていました。


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本堂の脇に、このようなものがありました。
地獄の鬼と子供が一緒に遊んでいる彫刻です。


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左端をアップにしてみました。
一番端にいらっしゃるのは、おそらく大地蔵菩薩ですね。
それでは、本堂に戻ってコンニャクをいただきます。


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400円払って、コンニャクを本堂の中でいただきます。
(本堂の参拝者とコンニャクを食べる人とでごった返しています)
これは痛風封じの縁起物で、昆布出汁で煮込んであります。
かなりの薄味ですが、自分はこのくらいの塩加減が好きです。
これも縁起物の昆布茶と一緒に頂きます。
なかなかおいしかったので、家族の土産用も買いました。
(こちらは、500円でした)


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では、本堂から外に出ます。


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本堂の北側に、鐘楼があります。
盂蘭盆会や除夜の鐘に使われます。
南北朝時代にできたものを今も使っています。


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鐘楼の西側に、「普賢象桜」の木があります。
染井吉野ではありませんので、開花時期は4月半ばくらいになります。
その向こうの石塔は、「紫式部の供養塔」です。
その周辺は、墓地になっています。


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鐘楼の前は駐車場になっています。
ここから見ていると、次々と参拝者が来られるのが分かります。
では、ここを出て千本通に戻ります。


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引接寺の前から、千本通を南に向いています。
今から、ここを南に進みます。


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先ほどの洋菓子店の前に、横断歩道があります。
今度はここを渡って、千本通の東側を通ります。


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その横断歩道を渡ったすぐ先に、「乾隆校前」バス停があります。
ちょうどバスが停まっています。
ただ、今回はまだまだ帰らずにもう少しこの辺りを散策します。
しかし、それは次回とします。

~次回は、釘抜き地蔵の節分会に行きます~

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第106回 節分の釘抜き地蔵

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前回同様「乾隆校前」バス停です。
この辺りには、千本ゑんま堂以外にも節分会を行うところがあります。
しかも、ここからわずか100m南に行ったところなので
その釘抜き地蔵にも寄りました。
撮影日は2013年2月3日日曜日午後4時。
そろそろ日が傾いてきました。


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千本通の東側歩道に移ってきました。(先ほどのバス停の向かいです)
ここは、京都市立乾隆小学校の通用門です。
「乾隆校前」バス停の由来になったところですね。


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京都市立乾隆小学校の前から南を向きました。
(すぐ横の診療所の看板ばかりが目立ちますが……)
今からこの千本通を進みます。


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京都市立乾隆小学校の通用門から南に約50m進みました。
千本通の西側歩道沿いに、「京都千本寺之内郵便局」がありました。
この日は日曜日だったので、中には人の気配はありませんでした。


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こちらは、千本通の西側歩道です。
赤い鉄板製の箱に入っているのは、消火器です。
京都市では、どの町内にも設置が義務付けられています。
ちなみに、ウチの町内にもあります。


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赤い消火器から、さらに50mほど南に進みました。
歩道の東側に、人がどんどん入っていくところがあります。
今度は、そちらに向かいます。


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こちらは、家隆山光明遍照院石像寺です。
通称「釘抜き地蔵」ですね。
小さいながらも参拝者の多い寺院です。
ここも、節分会を行っています。


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石像寺の門をくぐり、東に向かっています。
短い参道に、何軒か露店が出ています。
人でよく見えませんが、
右側で近所の寿司屋が「恵方巻き」を売っていました。
目の前のたこ焼きもおいしそうですが、先に参拝を済ませます。


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短い参道は、約10mで終わります。
石像寺の山門には、
大きく「釘抜き地蔵尊」と書かれた提灯が下がっています。


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門を入ってすぐに、手水舎がありました。
ここには「弘法三井」(こうぼうさんせい)の一つと
呼ばれる井戸があるのですが、
それはもっと境内の奥にあります。


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手水舎の右(東)に、藤掛観音の祠があります。
こちらは空海に関連した祠です。
ちなみに、ここを開いたのは空海です。


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石像寺の境内中央に、大きな釘抜きが飾ってあります。
やはり、「釘抜き地蔵」ということなのでしょうか?


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石像寺の本堂です。
もともとは「苦抜き地蔵」(くぬきじぞう)と呼ばれていましたが、
それが訛って「釘抜き地蔵」なったそうです。
(ただ、これには異説があります)
石像寺は、平安時代初期に空海が開きました。
一時荒廃しますが、鎌倉時代に再興して
その際に真言宗から浄土宗に変わりました。


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本堂の左(北)側に、「べんつるさん」がいらっしゃいます。
いろいろ落ちていらっしゃいますが、
それだけ多くの方が撫でられたのでしょう。
(それだけ多くの方の信仰を感じます)
自分も、撫でさせていただきました。


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本堂の右(南)側から、裏側に回ります。
こちらには、たくさんの祠がいらっしゃいます。


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本堂の南側には、
地蔵菩薩や十一面観音がいらっしゃいます。


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さらに東隣りには、
不動明王とお釈迦様(?)がいらっしゃいます。


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今度は、本堂の東側(真裏)です。
こちらは確か「玉姫稲荷」だったと思います。
とりあえず、賽銭を奉げました。


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ここは本堂のちょうど真裏になります。
この地蔵堂の石造りの大地蔵菩薩は、寺伝で空海作となっています。
(重要文化財です)


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さらに北隣にも、お地蔵さんの祠がいらっしゃいます。
こちらにも、お祈りしてきました。


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その祠の前から、西を向いています。
右(北)側に本堂が、左(南)側に寺務所があります。
向こうに、絵馬堂が見えます。
普段もここでお茶のサービスがあるのですが、
この日は節分ということもあり昆布茶が飲めました。
ただ、昆布を粉末にしたものを湯に溶く普通の昆布茶ではなく
大きな昆布を煎じて飲む「昆布出し茶」でした。
普通の昆布茶より塩気がないのですが、
自分はこちらの方が好みです。


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では、石像寺の門を出ます。


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石像寺の山門を出た所の短い参道です。
先ほどの「恵方巻き」の露店は、もう撤去されています。
(売り切れたのでしょうか?)
目の前に「べっこう飴」の店がありますが、
お目当てはその向こうのタコ焼きです。
(ちょっと空腹です)


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その露店で買ったタコ焼きです。9個で300円でした。
横のベンチでいただきます。
中にはしっかりタコが入っていて、
しかもちゃんと出汁で粉を溶いています。


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では、石像寺の門を出て千本通に戻ります。


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千本通に出ました。
石像寺の向かいに、瑞雲院という寺院があります。


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千本通を南に約5m進みました。
外側から、石像寺を見ています。
中にいると気づきませんでしたが、柑橘類がなっている木があります。


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石像寺から千本通を南に約50m進みました。
「乾隆校前」バス停よりこちらの方が近いので、
石像寺に参拝された大半の方は南に向かいます。


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石像寺から千本通を約100m進みました。
ここは、千本上立売の交差点です。
この辺りの上立売通は、だいぶ細くなっています。


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千本上立売の交差点を少し下がった(南に行った)ところに、
淡水魚専門の魚屋さんがありました。
ただ、この日は節分ということもあって
「イワシ」を店頭で炭火焼きしていました。
太くて大きくて、一瞬サバに見えたほどでした。
あまりにおいしそうだったので、
横断歩道を渡って買いに行きました。
(イワシの写真を撮り忘れました……)
1尾300円しましたが、
それでも安く感じるほどの大きさでした。


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そして、「千本上立売」バス停に着きました。
日も暮れてきたので、ここから帰ります。

2013年の「節分編」は、ここまでです。

~次回は、京都駅周辺を散策します~

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第107回 京都駅から東本願寺へ~京都駅散策~その1

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ここは、京都駅塩小路(北)側の改札を出た所です。
(第6回ブログ以来ですね)
京都駅はいろいろな観光地へ続く出発点なのですが、
今回から何回かに分けてこの周辺を散策します。
先ずは京都駅から東本願寺に向かいます。
撮影日は2013年2月11日月曜日の建国記念日午前11時23分。
晴れたり曇ったりの一日でした。


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京都駅の駅舎から外に出ました。
この瞬間は晴れていましたが、この日は突然雨が降ったりもしました。
ちょうど向かいに京都タワーホテルがあり、
その上に京都タワーが見えます。
ただ、京都タワーはエレベーター工事中で、
2013年4月まで中に入ることはできません。


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京都駅改札口から約50m北に進みました。
ここが、京都駅北側市バスターミナルです。
行き先別に、バス停が何か所かに分かれています。
(自分がYAHOO知恵袋への投稿でよく書いている所です)


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京都駅北側市バスターミナルの東側に、
塩小路烏丸の交差点が見えます。


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塩小路烏丸の交差点で、北の方を見ています。
京都タワーの右(東)側の通りが、烏丸通です。
京都市街地の中心を通り抜けるオフィスビル街です。
今回と次回ブログは、この烏丸通中心になります。


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塩小路烏丸の交差点から、烏丸通を北に向いています。
右(東)側に京都タワーホテルの1F部分が見え、
その北隣に、ヨドバシカメラビルがあります。
左(西)側は、京都銀行や京都中央信用金庫が並んでいます。


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こちらは、ヨドバシカメラビルの北隣です。
白い塀で覆われていますが、昨年までここは七条警察署でした。
現在は、第25回ブログに出てくる堀川警察署と統廃合されました。


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旧七条警察署から約10m北に行くと、七条烏丸の交差点に出ます。
ここ最近、この辺りには飲食店が増えました。


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烏丸七条の交差点から、七条通を西に向いています。
この少し先の「ゲーム」の看板は、
この辺りで数少ないゲームセンター「キング」です。
1Fは、パチンコ屋です。(この辺りには、パチンコ屋が目立ちます)


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今度は、七条通を東に向きました。
約2km先に京都国立博物館と三十三間堂があり、
そこで七条通は突き当ります。


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交差点を渡り、七条通から烏丸通を北に向いています。
もう東本願寺が見えてきました。


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七条通より少し北の方から、
烏丸通のど真ん中に公園が細長く伸びています。
(厳密には、花屋町通~下数珠屋町通間の烏丸通の路上)
ここは、1977年までこの辺りを走っていた
路面電車の巨大な停留所跡です。
東本願寺側の要求もあったのでしょうが、
安全面からこの広さが必要だったということです。
それだけ、この寺院に参拝する方が多いというエピソードです。


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七条烏丸の交差点から烏丸通を北に約10m進みました。
ここは、東本願寺の堀です。
ここには、鯉などいろいろな生き物が住んでいます。
自分が幼稚園児の頃、ここでたまにザリガニを釣っていました。
すると、東本願寺のお坊さんに見つかって怒られてしました。
「ここは聖地だ。生き物の捕獲は許さない」
そんなことを言われました。


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東本願寺周辺の街灯は、このようになっています。
ソーラーパネルで自家発電ですね。


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では、阿弥陀堂門から東本願寺に入ります。


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境内にあった東本願寺の地図です。上が西で、右が北、左が南です。
右下(南東)の阿弥陀堂門から境内に入り、
阿弥陀堂と御影堂に行くつもりです。


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東本願寺の境内に入ってきました。
現在東本願寺は、親鸞上人750年忌に向けて修復工事中です。


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東本願寺の境内で、南を向きました。
鐘楼越しに、京都タワーが見えます。


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阿弥陀堂門の正面に、阿弥陀堂があります。
本尊の阿弥陀如来がいらっしゃるのですが、
現在は修復中です。


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阿弥陀堂門の北側に、総合案内所があります。
周囲にハトが何羽もいますが、これは昔から変わりません。
自分が通っていた幼稚園が東本願寺系だったので、
幼稚園児の頃に来た時と同じ風景です。


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こちらは、総合案内所の屋根です。
ここにもハトがたくさんいます。


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総合案内所の中にあった自動販売機で、
このようなお茶を売っていました。
そう言えば、第14回ブログの知恩院でもお茶を売っていました。


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総合案内所の前にあった手水舎です。
ここで手を清めて、先に進みます。


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こちらは、阿弥陀堂の北隣御影堂です。
偶然ですが、この角度で撮ったら
ここの本尊親鸞聖人像が写ってしまっていました。
こちらは約1年前に修復が完了しました。


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では、靴を脱いで御影堂に久しぶりの参拝をします。
(写真はありません)
浄土真宗本願寺派は、親鸞の末娘真如が鎌倉時代に始めました。
室町時代~安土桃山時代は一向一揆の中心を担いましたが、
江戸時代初期に准如と教如が対立して、
西と東に本願寺は分裂しました。


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御影堂から、阿弥陀堂に移動しました。
ここは足場が組まれた状態です。
この日は祝日でしたが、平日には作業の様子が見られます。


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阿弥陀堂から、御影堂の廊下を見ています。
東本願寺では、自分はこの角度が一番好きです。


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御影堂の北の端から、大廊下に行けます。


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御影堂から、向かいの大廊下を写しています。
親鸞聖人などの言葉が書いた書画が展示されています。


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大廊下をずっと歩いていくと、この参拝接待所に着きます。
中は、参拝者のための休憩所です。
こういう大きな休憩所があること自体、
大人数が同時に参拝することを前提にしていることが分かります。


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参拝接待所から出ると、このような風景になります。
これで、東本願寺を軽く一周したことになります。


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では、御影堂前にある御影堂門から外に出ます。
慌てて撮ったら、少しボケてしましました。


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今度は烏丸通から御影堂門を撮りました。
親鸞上人750年忌事業は、約5年かけた大事業です。


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御影堂門前から、烏丸通を見ています。
今からこの横断歩道を渡って、向こう側に行きます。


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烏丸通を半分渡りました。ここは、烏丸通の路上公園です。
この噴水は、ここが路面電車の停留所だった頃からありました。


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烏丸通の路上公園は、ここが停留所だったころから
銀杏並木が続いていました。
自分が幼稚園児だった頃、ここに何度か銀杏を拾いに来ました。
(幼稚園の年中行事の一つでした)
今でも秋になると、
ここに銀杏を拾いに来る人がたくさんいらっしゃいます。


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そして、烏丸通の東側歩道に渡ります。


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烏丸通を東にわたって、北を向きました。
この辺は、仏具店がたくさんあります。
(やはり、門前町だからでしょう)
ここを北に進んでいくのですが、それは次回とします。

~次回は、東本願寺周辺を散策します~

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第108回 烏丸通から五条へ~京都駅周辺散策~その2

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ここは、東本願寺御影堂門から烏丸通を渡ったところです。
今回は、ここから五条富小路あたりまで歩いていきます。
大通りばかりでは面白くないので、東洞院経由で行きます。
撮影日は2013年2月11日月曜日の建国記念日午後0時半。
この時間帯は晴れていました。


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先ほどの写真から、約5m北に進み東を向きました。
ここは、正面通です。
東本願寺御影堂門から伸びたこの道は、
この先の渉成園の正門まで続きます。
そして、河原町通から再び復活して豊国神社の前まで続きます。
(その辺りは、第6回ブログで詳しく説明しています)
看板にある文子天満宮が近いのですが、
そこには次回ブログで行きます。


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正面通から、烏丸通を北に向かっています。
この辺りは仏具屋も多いのですが、実は旅館も多くあります。
これらの旅館は元々観光客のためではなく、
東本願寺に参拝に来た方のためのものでした。
今は、修学旅行生もたくさん引き受けています。


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正面通から烏丸通を約100m北に向かいました。
この上数珠屋町通より北は、烏丸通と不明門通が分裂します。
これは烏丸通の路上公園が終わり、元の道幅に戻るからです。
ちなみに、この角の仏具屋は
自分が以前友人の骨壺を買った店です。


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烏丸通から、上数珠屋町通を東に向いています。
この僧侶の銅像がある店も、仏具屋さんです。
ずっと先が道路工事で封鎖されているのが分かります。


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上数珠屋町通から烏丸通を北に進みます。
向こうに見える土塀は、東本願寺のものです。
その先に見える大きな建物は、予備校の代々木ゼミです。


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ここは、上数珠屋町通と花屋町通の間の烏丸通沿いです。
お昼時なので、このTe Concepcionに入ります。


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ここは、紅茶の専門店です。
ここで飲むこともできますが、茶葉を購入することもできます。
お昼時には食事メニューもありますが、
ここの名物はアフタヌーンティーセット(1500円)です。
(タワーには、なっていません)
セイロンのウバ茶をミルクティーでいただきます。


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プレートをアップにしました。
スコーンは、クロテッドクリームとジャムでいただきます。
他にはサンドイッチと、焼き菓子が付いています。
(手前はりんごのタルトです)
後は、果物とクリームチーズのアイスクリームですね。


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先ほどの「Te Concepcion」の前で北を向きました。
ついつい長居しすぎて、この時点で午後2時前です。
では、先を急ぎます。


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ここは、先ほどの店の北隣です。
こちらにも、ちょっと寄り道します。


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こちらは、東本願寺の総会所です。
独立した寺院ではなく、東本願寺の施設の一部です。
確か、門徒が一時待機するようなことに使われていたように思います。


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東本願寺の総会所は、この花屋町烏丸の交差点にあります。
ここから西に花屋町通が伸びています。


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烏丸通から、花屋町通を西に向きました。
ご覧のように、花屋町通は東本願寺の北端になります。
代々木ゼミの西隣に、「大谷会館」が見えます。
ここも東本願寺の施設の一つで、様々な催物が行われます。
(要するに、コンサートホールです)
ちなみに、花屋町通はJR嵯峨野線の線路でいったん途絶えますが、
(島原付近です)
京都市中央市場の中で復活し、さらに西に伸びています。
最終的には、阪急電車「西京極」駅前まで続きます。


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花屋町通より北は、
東本願寺の門前町からまたオフィスビル街に戻ります。
花屋町通から北に50mほど行くと、今度は六条通に出ます。


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烏丸通から、六条通を西に向きました。
六条通は、烏丸通より西はとても細い道になります。
実は商店街があったり、老舗がのれんを連ねたり、
結構面白いところなのですが、今回は寄りません。


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烏丸通から、六条通を東に向きました。
こちらは、烏丸通くらいの道幅があります。
ここで烏丸通から別れて、ここを進みます。


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烏丸通から、六条通を東に約30m進みました。
ここは、六条不明門通の角です。
烏丸通と比べて、六条通は人も自動車も少ないですね。


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ここは、六条不明門通の南東角にある神社です。
「菊姫稲荷神社」といいます。
いろいろ調べてみても、由来ははっきりしません。
「菊理媛」と習合しているというのが多数派の意見ですが、
実は「女性の名前」+「稲荷」というのは、
不幸な死に方をした女性の墓の跡だったり、
その女性の死体発見現場だったりして、
その祟りを恐れて神社が建っていることが多いのですが……
ここの場合は、本当によく分かりません。


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不明門通から、六条通を東に向いています。
不明門通から約50m東に行くと、東洞院通があります。
六条通もここから少し細くなります。


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六条通から、東洞院通を南を向いています。
ここを約700m進むと、京都駅の最東端に出ます。


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今度は、六条通から東洞院通を北に向いています。
右(東)側にある瀬川商店も、なかなかおいしい豆腐屋さんです。
(この日は祝日で、閉まっています)
ずっと向こうに五条通が見えます。
今から東洞院通を北上し、五条通に向かいます。


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六条通から、東洞院通を約100m北上しました。
左(西)側にある民家の前に、このような碑が立っていました。
赤松小三郎は、幕末の軍師です。(信州の上田藩士でした)
薩摩藩を英国式兵法で鍛え上げた人物でしたが、
1867年に暗殺されてしましました。


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石碑の前で、東洞院通を北に向きました。
左(西)側に、泉仙の本店が見えます。
(大徳寺の末寺大慈院などに支店があります)
ただ、ここは「仕出し屋」なので中で食事をすることはできません。
「仕出し屋」とは、旅館や料亭に料理を提供するお店のことです。
また、個人宅にも仕出し弁当やおせち料理・
法事の食事などを配送してくれたりします。


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こちらは、「泉仙」のほぼ向かいにある民家の窓辺です。
可愛らしい人形がいるので、撮りました。


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「泉仙」から東洞院通を北に約150m進みました。
左(西)側にお地蔵さんがいらっしゃいました。
お参りしましたが、
よく見るとお賽銭入れがあり、幾らか入れさせていただきました。


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お地蔵さんの前から、北を向いています。
いよいよ五条東洞院の交差点です。


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東洞院通から、五条通を西に向いています。
五条通は6車線で、京都で最も広い通りの一つです。
約100m先が五条烏丸の交差点で、
付近に地下鉄「五条」駅に続く階段があります。


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今度は東洞院通から、五条通を東に向きました。
南東角にあるのは、下京税務署です。
そう言えば、約60年前に若かりし三木元内閣総理大臣が
ここの所長を務めていたそうです。
今から、ここを進んでいきます。


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東洞院通から五条通を東に約50m進み、
間之町通との交差点まで来ました。
下京消防署が目の前に見えます。(もとは、下京保健所でした)
ここをさらに東に進みます。


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さらに五条通を約50m進み、今度は高倉通との交差点に来ました。
向こうに石の鳥居が見えます。
今からそちらに向かいます。


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ここは西念寺の末社の天満宮です。
こちらに寄ってみます。


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天満宮の祠です。こちらにも、お参りしました。
西念寺はここから奥の施設が、
住職のプライベートスペースと混在します。
そのため、ここから引き返して五条通に戻ります。


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西念寺を五条通から撮っています。
こうしてみると、まるで普通の民家です。
ただ、ファミリーレストランの手前にある竹垣の向こうは墓地です。
恐らく江戸時代くらいから、この辺り一体が墓地になっています。
五条通からは、塀やビルで直接見えないようになっています。


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ファミリーレストランから、北を向きました。
ここから北に、堺町通が伸びています。
ここから少し北に行った辺りに、鉄輪の井戸があります。
別れた夫との復縁を願った女性が後妻に呪いをかけたものの、
失敗して息絶えた死体が見つかった井戸です。
(井戸の前に、その女性を祀った命婦稲荷があります)


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ファミリーレストランから、100mほど東に進みました。
いよいよ富小路との交差点です。


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五条通から、富小路を北に向いています。
ここを約300m北に行くと、松原通との交差点です。
(第24回ブログの辺りに出ます)


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五条通から、今度は富小路を南に向きました。
京都市街地の寺院は寺町通に集中しますが、
五条通以南はこの富小路に集中します。
ここから神社仏閣が一気に出てくるのですが、
それは次回とします。

~次回は、市比売神社・長講堂・文子天満宮などを回ります~

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第109回 市比売神社と周辺寺院~京都駅周辺散策~その3

108-39.jpg
五条通から、富小路を南西に向いています。
京都駅から出発してこのコースも、ちょうど折り返しですね。
実はこの辺りには、市比売神社初め多くの神社仏閣があります。
そのようなわけで、たった300m進むのに一回分使ってしましました。
撮影日は、2013年2月11日建国記念日の月曜日午後2時半。
この辺りからだいぶ晴れてきます。


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ここは、五条富小路の南東角にある浄土宗佛性山本覚寺です。
先ずは、こちらに入っていきます。


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本堂の方には入れないので、この境内までとなります。
本覚寺は、鎌倉時代初期に坊門信子(源実朝の後室)が建立しました。
一時期は多くの末寺を持つ大きな寺院でしたが、
応仁の乱などでどんどん小さくなってしまいました。
また、ここは江戸時代の「八文字屋本」の出版を行った
八文字屋自笑のお墓があります。


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こちらは、本覚寺の鐘楼です。
向こうに棕櫚(しゅろ)の木が見えますが、
日本の神社仏閣には特に多い木ですね。


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では、本覚寺を出ます。また富小路を南下します。


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京都市街地の道は基本きれいに南北に伸びているのですが、
五条通から六条通にかけての富小路は少し傾きます。
(東の方にある鴨川が傾いている影響です)
ですから、今は富小路を南西に向いています。
向こうに京都タワーが見えるのは、そのためです。


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本覚寺の斜め向かいに、徳林院があります。
ここは、10年くらい前まで洋裁学校でもありました。
寺院の中で、洋裁を教えていたようです。


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徳林寺の南隣に、浄土宗塩竃山上徳寺があります。
今から、こちらに寄ります。


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薬医門をくぐって、すぐに上徳寺の本堂があります。
こちらの本尊の阿弥陀如来は、快慶の作と言われています。
ここ上徳寺は、1603年に徳川家康が建立しました。
たびたび火災にあい、今の本堂は明治時代のものです。
ここは地蔵信仰の寺院で、この奥に地蔵堂があります。
安産のご利益があると言われていて、
今も多くの人の信仰を集めています。


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こちらは、本堂の奥の地蔵堂です。
上手く写さないようにしていますが、、
本当はたくさんの参拝者がいらっしゃいました。
とりあえず、ここにお参りします。
その後は、この周囲にいらっしゃるお地蔵さんにもお参りします。


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では、順番にお地蔵さんにお参りします。
(本当は順路が逆です。後で知りました……)
先ずは、地蔵堂の西側の身代わり地蔵尊です。
参拝者が受ける厄の身代わりになってくれるそうです。


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身代わり地蔵尊の南隣に、歓喜地蔵がいらっしゃいました。
お姿が、だいぶ変わっていらっしゃいます。


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次に、地蔵堂の南側にいらっしゃるお地蔵さんです。
右(西)側には、延命地蔵尊がお二人いらっしゃいました。


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地蔵堂の南(裏)側中央には、水子地蔵尊がいらっしゃいます。
こちらには、たくさんの小さな卒塔婆が立っていました。


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水子地蔵尊の左(東)隣りには、はがため地蔵尊がいらっしゃいます。
こちらは、歯と長寿のご利益があります。


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地蔵堂を一周しました。
では、本堂の脇を通り抜けて外に向かいます。


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では、上徳寺の薬医門を出て富小路の南下を続けます。


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上徳寺の前から、富小路を南西に向いています。
よく見ると、寺院の隙間を縫うように家具屋や建具屋が並んでいます。
五条通以南の富小路は、夷川通と並ぶ昔ながらの「家具屋街」です。
(この日は祝日なので、全ての店が閉まっています)


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上徳寺から、富小路を約50m南西に進みました。
左(東)側に路地が見え、その先に新善光寺が見えます。
長野県の善光寺の本尊を製作した仏師が、
こちらにも同じものを製作したので、この名称になりました。


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新善光寺のある路地の前から、富小路を南西に約50m進みました。
こちらは、律宗太子堂白毫寺です。
元々は知恩院の辺りにありましたが、
安土桃山時代末期の慶長年間にこちらに移ってきました。
ご自身の作と言われている聖徳太子像が本尊ですが、
こちらの寺院は非公開です。


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太子堂白毫寺の前から、富小路を南西に向きました。
この辺に、一番家具屋が集中しています。
約5m先にT字路が見えます。


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富小路から、T字路を南東を向いています。
左(北)側は家具屋ですが、右(南)側は空き家が続きます。
ずっと先に、河原町通が見えます。
今からこちらに寄ります。


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T字路から、南東に約50m進みました。
こちらは、金光寺です。時宗市屋派の本山です。
元々は、鎌倉時代半ばに一遍上人が七条堀川に建立しました。
鎌倉時代の絵巻物にも登場する寺院ですが、
残念ながらここも非公開です。


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そして、金光寺の東隣りに市比売神社があります。
この日(2月11日)は祝日でたくさんの方が参拝されていました。
では、この中に入っていきます。


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入り口近くの手水舎です。
先ずは、こちらで手と口を清めます。


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では、いよいよ奥に行って参拝です。
写真の方に向かうと末社になりますので、
先にここより右側の本殿に向かいます。


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こちらが、市比売神社の本殿です。
ちょうど祈祷中だったので、ここでお参りします。
市比売神社は、素戔嗚尊(スサノオノミコト)の妃である
神大市比売(カミオオイチヒメ)を初め5柱の女神を祀っています。
ここはかつて東側に遊郭があって、
そのため女人信仰の神社として多くの信仰を集めていました。
また神大市比売は「市」の神様でもあるので、
京都中央卸売市場の守護神社でもあります。


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続いて、末社を回ります。先ずは、ここの井戸ですね。
ここは「天之眞名井」(あめのまない)と言って、
洛陽七名水の一つにも数えられています。
浮かんでいる赤い人形の中にはおみくじが入っています。


109-29.jpg
天之眞名井の奥にいらっしゃる祠です。
この井戸を守護しているものと思われます。


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天之眞名井の左側には、老松稲荷がいらっしゃいます。
こちらにも、参拝しました。


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老松稲荷の前で西を向きました。
アルミ製の箱みたいなものが、「カード塚」です。
その向こうに、たくさんの人が見えます。
この日は(2月11日)祝日だったこともあり、
ここはかなり賑わっていました。


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では、市比売神社の外に出ます。


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市比売神社から、富小路の方を向いています。
こうしてみると、西光寺が隣にあるのがよく分かります。
今から突き当りの富小路に向かいます。


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市比売神社から富小路に戻り、
先ほどのT字路から南西に向きました。
南西角の和菓子屋さんは、生菓子や懐中最中がおいしいです。
余談ですが、この店は夕方に閉まります。
ただ、ここの主人が店先で就寝までテレビを見ていることがあるので、
午後10時くらいまでなら運が良ければ和菓子を買うことができます。


109-35.jpg
和菓子屋さんの南隣に、浄土宗連光寺があります。
残念ながら非公開ですが、ここに長宗我部盛親の首塚があります。
四国の戦国大名長宗我部元親の子で、大坂夏の陣で豊臣方に就き、
敗軍の将となって家族ともども斬首となりました。


109-36.jpg
連光寺から、南西に約30m進みました。
ここは、浄土宗長講堂です。京都人は、「六条院」と呼んでいます。
もともとこの辺りは
平安時代源融(みなもとのとおる。光源氏のモデルの一人)の住居で、
(北は五条通、南は六条通、西は東洞院の辺り。
鴨川に隣接していて、当時は河原町通や高瀬川はありませんでした)
後に里内裏(大内裏の外にある天皇の住居)となりました。
それとは別に、後白河上皇はこの寺院をもっと西に建立したのですが、
豊臣秀吉が京都を再建した際にここに移りました。
内部には後白河上皇関連の文化財が多くあり、
庭園も見事なのですが、毎年4月13日以外は非公開です。


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長講堂の脇にある山茶花です。
きれいなので撮りました。この写真はクリックすると拡大されます。


109-38.jpg
長講堂の外から中の庭園をとりました。
ここから見るだけでも見事です。
この写真も、クリックすると拡大されます。


109-39.jpg
ここは、長講堂の塀の上です。
スズメが何羽か寄り添っていますね。
瓦には、しっかり「菊の御紋」が入っています。


109-40.jpg
この長講堂は、六条富小路の交差点にあります。
ここからさらに南に行って、文子天満宮に寄って
更に渉成園まで行きたいのですが、それは次回とします。

~次回はこの辺りをさらに散策しながら文子天満宮を目指します~

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ぴのぴな

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ぴのぴなと申します。
生まれたときから50数年
ずっと京都住まいです。
中2のころから
自宅近くを中心に
寺社巡りをしてきました。
このブログで,
本当に京都に来たような
そんな気分を
味わってください。

リンク・カテゴリの説明
いい加減複雑になったので、
サイドバーの説明をします。
☆リンク
「京の天気」
京都市内の今の天気と
天気予報が分かります。

「京都桜100景」
ブログ用に
今まで撮った写真に
新たに撮ったものを加え
独断と偏見で桜の名所を
100選びました。
少しずつ更新して
ゆっくり完成させます。

「祇園祭の歩き方」
YAHOO知恵ノートを
こちらも利用して、
祇園祭宵山で回る
ポイントを書きました。
実際に回るときの
参考にしてください。

「京都市バス路線図」
京都市交通局発行の
京都市バスと市営地下鉄の
路線図を貼り付けました。
バス停や駅の位置以外に、
各観光地の位置関係も
これで分かります。

「京都市バス検索」
系統(「5系」とか)別に
市バスを検索できます。
各系統の停留するバス停や
バス停別時刻表が
貼り付けてあります。
京都観光に来られる前に、
今一度確認してください。

「嵐電(京福電気鉄道)」
京福電車(嵐電)のサイトを
そのまま貼り付けました。
電車の情報もありますが、
嵯峨野嵐山など
沿線の観光情報が
詳しく書いてあります。

「きょうもいろいろ」
ここと同じ
京都観光のブログです。
許可をいただいたので、
リンクさせて
いただきました。

「ひまわりパパの
ときたま日記」
ご家族のことを書かれた
ブログです。
こちらも
許可をいただいて
リンクさせて
いただきました。

「アマランサス☆
だいあり~」
いろいろなことを
書かれたブログです。
こちらも、
許可をいただいて
リンクさせて
いただきました。

「写真缶」
京都周辺の写真と
短いコメントの
写真ブログです。
こちらも、
許可をいただいて、
リンクさせて
いただきました。

「子連れ京都旅行」
ウチと同じ京都の
観光ブログです。
「幼児連れで
便利な店と
不便な点」を
詳しく
書かれています。
こちらは、
自分がお願いして
リンクさせて
いただきました。

「京都パワースポット
体験」
京都の様々な情報を
連載されています。
こちらも、
許可を頂いて
リンクをしました。

「京都散歩
日々の出来事と
三毛猫ブログ」
飼い猫と京都観光地の
様子を書かれた
ブログです。
こちらも許可をいただいて
リンクしました。

「京都に夢中!
古都・京都
お祭りナビ」
これから始まる
京都のお祭りや
イベントの
情報が載っています。
こちらも許可をいただいて
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布袋山保存会
祇園祭前祭の布袋山の
サイトです。
宵山でここに訪れて、
ここの方と親しくなって、
そのまま相互リンク
することにしました。

One-Shot Photo Blog
北関東と東京の下町の
写真ブログです。
自分の大ファンの
写真家さんが
運営されています。
こちらからお願いして、
リンクさせて
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「春夏秋冬 京のくらし」
京都の季節の様子や
ご自身が経営されている
カフェの様子を
書かれたブログです。
この度、相互リンクさせて
いただきました。

☆カテゴリ
これまでの記事を
テーマ別に分けました。
記事は順番通り
並んでいますので、
観光コースをそのまま
追いかけられます。

「京のお店 今日のお品」
緊急事態宣言後の
京都市街地で
コロナ騒動下でも
頑張っておられる
さまざまなお店と
その商品を
紹介して宣伝します。

「未分類」
京都を書いては
いるのですが、
他の「道ブログ」とは
趣旨が違うものが
入ります。

「ここって、
何のブログなの?」
このブログの説明です。
記念すべき第1回です。

「限定公開」
パスワードがないと、
閲覧できません。
うちの家族の
個人情報満載なので、
こうなりました。
京都サンガの応援に、
東京に行った記事です。
(国立競技場と明治神宮)

「京都」
どのカテゴリにも
入らない記事です。

「京都サンガ」
Jリーグクラブの
京都サンガの 試合観戦や
イベントの様子を
記事にしました

「東福寺と泉涌寺」
ウチの近所なので、
一番よく行きます。

「伏見稲荷大社」
ウチの氏神様です。
初詣など
こちらも多くなります。

「ゑびす神社」
毎年参拝しているので、
独立させました。

「清水寺から平安神宮」
京都の東山周辺です。
京都観光の
一番有名なコースです。
これから京都観光を
考えておられる方は、
ここをご覧ください。

「京都紅葉散策」
紅葉の季節にあちこち
散策してきました。
毎年11月23日に行く
紅葉散策は含まれません。
そういうものに含まれない
短いものを集めました。

「京都桜案内」
桜の季節にあちこち
花見に行きました。
毎年少しずつ増えます。

「祇園散策」
花見小路の花街や
八坂神社・建仁寺など
祇園各地の散策です。

「祇園祭宵山散策」
祇園祭宵山を
毎年更新した記録です。
ゆっくり回ったので、
次に祇園祭に来られた時の
参考にしてください。

「節分」
毎年少しずつ増えます。

「京都のお祭り」
春から初夏を中心に
京都市内各地のお祭りを
記録したものです。

「松尾散策」
地蔵院や鈴虫寺、
松尾大社や法輪寺など
松尾を散策します。

「嵯峨野嵐山」
嵯峨野嵐山周辺散策です。

「京都駅前散策」
京都駅から
五条通にかけて
あちこち回りました。

「蹴上・鹿ヶ谷散策」
南禅寺のある蹴上や
哲学の道がある鹿ケ谷を
散策しています。

「太秦散策」
蚕ノ社や広隆寺、
映画村など太秦周辺を
散策しました。

「花園散策」
JR「花園」駅から
北側の衣笠山手前の
「きぬかけの路」に
かけて散策しました。
妙心寺や等持院など
並んでいます。

「松原通東から西」
清水寺~西小路間の
松原通を東から西へと
写真で追いかけます。
京都盆地を輪切りにして、
地域ごとの違いを
楽しんでください。

「松原通東から西」EX
松原通が終わる西小路から
京都盆地の西の端の
松尾までを書いています。
松原通の記事と
併せて読むと、
京都盆地の東西の様子が
よく分かります。

「三条通西から東」
嵐山から始まり、
名神高速道路
京都東インターまでの
三条通を西から東に
書いていきます。

「本町通北から南」
京都盆地の東側を通る
本町通を南から北に
進みます。

「寺町通南から北」
河原町通の1本西
寺町通を
五条通から北大路通まで
散策します。
[六原」経由で、
「本町通編」と
つながっています。

「烏丸通北から南」
「寺町通編」の最終回
今宮通から南に
十条通まで続きます。

「大和大路南から北」
本町通より1本東にある
大和大路を北上します。

「鞍馬口通東から西」
室町時代に
京都最北端の道だった
鞍馬口通を下鴨神社から
金閣寺まで進みます。

「きぬかけの路散策」
その金閣寺から西に
龍安寺や仁和寺経由で
北嵯峨まで進みます。

「塩小路東から西」
京都駅前の北側を
東西に貫く塩小路を
東端の智積院から
西端の梅小路公園まで
進みました。
そのあと、
七本松~佐井西通間の
{西塩小路編」も
続きます。

「千本通南から北」
平安時代の中心
旧朱雀大路である
千本通を
七条通から、
鷹峯まで進みます。

「高倉通南から北」
京都中心街を縦断する
烏丸通と河原町通の
中間を貫く高倉通を
北上していきます。
神社仏閣よりも、
飲食店の取材が中心に
なってしまいました。

「上立売通東から西」
今出川通の北側に伸びる
東西の道を散策します。
京都市街地屈指の
桜がきれいな通りです。

「若宮通南から北」
西本願寺と東本願寺の
中間点を通る小路を
北上しました。
京町家と古い商店街の
京都らしい町並みです。

「若宮通南から北」EX
「若宮通編」の最後から
三条通まで
若宮通の真北の通りを
北上していきます。

「釜座通南から北」
若宮通を真北に
延長した先の釜座通で
三条通~京都府庁間を
北上しました。
途中、二条城に
立ち寄りました。

「錦小路東から西」
四条通の1本北に伸びる
錦小路を東から西に
進みます。
錦市場から祇園祭鉾町へ
最終的に住宅街に
移動していきます。

「五辻通東から西」
上立売通と今出川通の
中間に伸びる五辻通を
東から西へと進みます。

「正面通東から西」
脳卒中のリハリビがてら、
比較的ウチに近い
正面通を
東から西に進みます。
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