第104回 二年坂から産寧坂へ~八坂通西から東~その3

八坂通を文の助茶屋から東へ約20m進んで、西を振り返りました。
八坂の塔を見下ろすこの辺りが、
京都のドラマで一番よく使われています。
今回は、ここから二年坂を過ぎ、産寧坂まで進みます。
撮影日は、2013年1月27日日曜日午後4時。
そろそろ日が傾いてきました。

先ほどの地点で、今度は東を向きました。
この辺りから、上り坂は少しずつ蛇行していきます。

だいぶ錆びていますが、この辺りを表した表札です。
「東山区 八坂通下河原東入 八坂上町」
と書いてあります。

先ほどの地点から、約50m進みました。
いつの間にか雪は止んで、日差しが出てきました。

さらに約150m進みました。
そろそろ二年坂が見えてきました。

二年坂まで来ました。たくさんの方が下っていきます。
道自体は続いていますが、八坂通はここで終わります。

八坂通の東端から、二年坂を見下ろしています。
観光シーズンではありませんが、
日曜日なのでたくさんの方がいらっしゃいます。

せっかく二年坂まで来たので、またここに寄ります。
毎度登場の「かさぎ屋」です。

店先のショウウィンドウです。お品書きが書いてあります。
京都で「亀山」というと、こし餡のお汁粉のことです。
松原西洞院の和菓子屋さんの屋号がもとになっています。

ここにはよく来ているので、
とうとう女将さんに顔を覚えられてしまいました。
ここはぜんざいもいいのですが、名物はこの「萩乃餅」です。

今度は、「萩乃餅」をアップにします。
店の雰囲気とか女将さんの人柄が好きで
ここに来る方が多いのですが、
自分はこの小豆もお目当ての一つです。
豆の皮を破らずにつやを出す技術は、絶品ですね。
「小豆の品質がいいだけ」
女将さんはそうおっしゃるだけなのですが、
この技術はなかなか真似できません。

二年坂を上って、八坂通の東端まで戻って来ました。
(湯豆腐の「奥丹」の前です)
だんだんこの道は右にカーブして、北を向きます。
八坂通は終わりましたが道は続いているので、
突き当りの産寧坂まで行きます。

二年坂辺り化のカーブが収まると、この道は完全に北向きになります。
石畳の道をはさんで、両側にお土産物屋さんや茶店が並びます。
まぁ、この辺が京都で一番観光地化されているので、
人通りがかなり多いですね。

道の途中でお地蔵さんがいらっしゃいました。
こちらは、第10回ブログにも掲載されています。

お地蔵さんの向かいに、有喜屋吉晴庵がありました。
「有喜屋」といえば、先斗町に本店がある老舗の蕎麦屋さんです。
第10回ブログのときは、満員で入れなかったので、
今回は入ってみます。

ここは天ざるもおいしいのですが、
いろいろ考えて「にしんそば」を頼みました。
ここは、ネギはお好みで入れます。
(自分は、中に入れずに別に食べます)

今度はニシンそばのアップです。
他の地方の方は意外に思われるようですが、
身欠き鰊は京都人のソウルフードで、
蕎麦に入れる以外にも、茄子やエビイモと一緒に炊いたりします。

「有喜屋吉晴庵」の前から、北を向いています。
産寧坂までは、もうすぐです。

ここは、「有喜屋吉晴庵」の北隣です。
(その向こうには、「よ~じ屋」もあります)
お香のお店だったので、冷やかし半分で入ってみました。
中に入ると聞香のお香もありましたが、
仏壇に供える線香もありました。
今度は買い物に来ようと思います。

そのさらに北側には、イノダコーヒーの清水支店があります。
実は、「有喜屋吉晴庵」からこの「イノダコーヒー」までが
もともとは「阪口」という料亭でした。
それが今では、様々なお店が入るテナントのようになっています。

さらに、20mくらい北に向かっています。
興正寺本廟の南端の向かいに
あられ屋さんと清水焼のお店があります。
ここは自分が生まれる前からお店を開いています。

その先にある石段が、産寧坂です。
ここを上がったところで、この道は突き当ります。

産寧坂を上っています。石垣の上に、来迎院が見えます。
産寧坂は、30mほどで終わります。

産寧坂を上り切りました。
右(北)側は来迎院で、左(南)側は七味家です。
「七味家」は文字通り七味のお店で、
その場で七味の配分を変えてくれたりします。
今、山椒を切らしているのですが、
ここまで飲食費を使いすぎてもう手持ちがありません。
今回は立ち寄るのを見送ります。

七味家の前で、左(東)を向きました。
遠くに清水寺の宝塔が見えます。
ここをあと200m進めば、清水寺の仁王門に出ます。

今度は右(西)を向きました。
だいぶ上ってきたので、京都市街地が一望できます。
ここは松原通で第18回ブログと同じ道を進むことになります。
八坂通編は、ここまでとします。
~次回は、節分に千本通をウロウロします~
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