第135回 大祓前日の伏見稲荷~本町通南から北~その16

ここは、JR奈良線「稲荷」駅のホームです。
京都駅、「東福寺」駅の次の駅ですね。
今回は、ここ伏見稲荷大社にこのブログ何度目かの参拝をします。
大祓前日というのに、完全に通常モードでした……
撮影日は、2013年6月29日土曜日午後1時。
前日の雨がウソのような熱中症になりそうな日でした。

JR奈良線「稲荷」駅のホームから、改札口に向かいます。
修学旅行生が多いのか、制服姿が目立ちます。

JR奈良線「稲荷」駅を出て、東を向いています。
本町通越しに、赤くて大きな鳥居が姿を表します。
ここから、伏見稲荷大社になります。

本町通を越え、赤い鳥居をくぐり、
石畳の上り坂を本殿のある東に進んでいます。
この石畳の両脇は、カエデ並木になっています。
秋には壮観な眺めになります。
今年(2013年)の秋に、この辺の紅葉特集をする予定です。
そのときに、再訪しようと思っています。

本町通から、石畳の参道を東に約100m進みました。
右(北)側に、末社の3柱がいらっしゃる祠が並んでいます。
右から、霊魂社(物故した歴代神官を祀る)
藤尾社(祭神:舎人親王)、熊野社(祭神:伊邪那美大神)が
いらっしゃいます。

末社の祠の向かい(南)側に、駐車場と駐輪場が見えます。
自動車で来られる方は、ここを利用します。
その向こうは「参集殿」で、
参拝者のための食事と宿泊のための施設です。
(前回ブログでも出てきました)

本町通から東へ、石畳の上り坂を約150m進みました。
いよいよ伏見稲荷大社の楼門前に来ました。

楼門をくぐる前に、手水舎に寄ります。
先ずは、手と口の中を清めます。

では、楼門をくぐって中に入っていきます。
この日は、日本語以外もいろいろ飛び交っていました。
楼門付近では、韓国語が多かったように思います。
(自分に通じたので、韓国語です)

楼門をくぐり、東を向いています。
骨組みだけで、大祓の「茅の輪」はできていません。
拝殿越しに本殿が見えます。右(南)の方から本殿の方に回り込みます。

こちらは、拝殿の南側です。
右側のお屋敷は、荷田春満の邸宅跡です。
荷田氏は代々伏見稲荷大社の神官職を務めていた関係で、
ここに邸宅があったのでしょう。

荷田春満の東隣りに、「東丸神社」があります。
荷田春満は、晩年「東丸」(あずままろ)と改名しました。
つまり、ここの祭神は荷田春満です。
京都では「受験の神様」として、
北野天満宮と並んで親しまれています。

東丸神社の東隣りに、南へ通じる細い道が続いています。
「荷田東丸大人墓道」と書いてあります。
ここを真っ直ぐ進むと、
少し蛇行した後前回ブログのカーブミラーのある十字路に出ます。
そこから、ぬりこべ地蔵尊や荷田春満のお墓がある墓地に行けます。

拝殿を回り込み、本殿の前に来ました。
いよいよ本殿に参拝しますが、本殿そのものは撮影不可です。
ここから先は、カメラをしまいます。

カメラを片付ける前に、これだけは撮りました。
先ほどの骨組みとこの立札以外
大祓を連想させるものはここにはありません。

こちらは、本殿の真裏からさらに東を向いています。
賽銭箱などがありますが、ご神体を祀る祠や社がありません。
それは、ここのご神体が稲荷山そのものだからです。

本殿の北側に、大きな社務所があります。
赤い提灯がぶら下げてあり、
もう次の「本宮祭」の準備が始まっています。

その社務所と講務本庁との間に、
さらに東に進むための石段があります。
両脇のカエデ並木がきれいですね。

この石段は、玉山稲荷の祠の前で終わります。
ただ、そこから少し南に折れると
さらに東へ進む石段が姿を現します。

そしてその石段の突き当りに、稲荷山への登山口があります。
鳥居がたくさん並んでいるのが、目印です。

いよいよ稲荷山に足を踏み入れました。
この日は本当なら熱中症になりそうなくらい暑い日でしたが、
この辺りはとても涼しく過ごしやすかったですね。
少し先に石製の鳥居があります。
そこを左(北)に折れると祭場に出ますが、
公開していないので誰も向かいません。

稲荷山を登り始めてから、約100m東に進みました。
いろいろなところで紹介されている千本鳥居の分かれ道ですね。
別にどちらから行ってもいいのですが、
自分はいつも長くて起伏のある左側の道を進んでいます。
今回も、そちらに進みます。

千本鳥居の左側の道を約50m進みました。
ここは赤い鳥居のトンネル状になっていますが、
その上もたくさんの樹木に囲まれており、
それが直射日光を抑えてくれています。

急に鳥居の密度が濃くなり、隙間がほとんどなくなってきました。
そのため、この辺りだけまるで夕方のように暗くなります。
その先が急に広くなります。奥社に着きました。

広場の中央に、奥社の社があります。
元々稲荷山自体が古代の共同墓地で、
今も「霊山」としての役割があります。
稲荷山登山は、「お山巡り」と言って
途中にある社や塚・お墓などをお参りする巡礼でもあります。

こちらは、奥社の手水舎です……
目の前の方が、自分の手足にここの水をかけていらっしゃいました。
多分マレー系の方と思うのですが、
この手水舎が宗教施設とは理解されていないようでした。
明らかに悪意などはなくて、
単に暑いからこのようなことをされているのでしょうが……

奥社の社に、このようなことが書いてありました。
せっかくここまで来たので、ここにも寄ってみます。

千本鳥居の分かれ道を背に、東を向いています。
この左側に、奥社の社があります。
奥に石灯籠が二つありますが、あれが「おもかる石」です。

「おもかる石」をアップにしました。
厳密には、石燈籠の上に置いてあるまるい石が「おもかる石」です。
この二つの石を持ち上げてみて、思ったより軽かったら
願い事がかなうという言い伝えがあります。
自分は持ち上げてみて、予想よりはるかに重かったです……
まぁ、かなわないことこそ「願い事」と思うようにします。

今度は、奥社の前で西を向きました。
千本鳥居の脇に、茶店があります。
「冷やしあめ」とのれんに書いてあるので、
そちらに寄ります。

諸事情で、「冷やしあめ」の写真はありません。
(単に、撮り忘れただけなのですが)
代わりに、こちらの写真を掲載します。
縁側に座って「冷やしあめ」を飲んでいる間、
この桔梗を見ていました。
この写真は、クリックすると拡大されます。

こちらは、奥社の北側です。
ここから北に進むと、熊鷹社・三辻経由で
四辻の展望台に行くことができます。
ただ時間がないので、今回はここで引き返します。

では、千本鳥居を通って元の場所に戻ります。
今度は左の道を進みます。

こちらの道は、右側の道の半分くらいの長さしかありません。
また平坦なので、すぐに合流点に着きました。

千本鳥居の合流点から、西に約100m進みました。
この辺りで、稲荷山の登山が終わります。

稲荷山の登山口から西を向いています。
ここから、伏見稲荷大社本殿辺りに向かいます。

石段を西の方へ、ずっと降りてきました。
ここは、講務本庁と社務所との間です。
(さらに左に、本殿があります)
ここを、突き当りまで西に進みます。

拝殿の北側を西に歩いています。
右(北)側は一見土産物屋さんですが、
神具と伏見人形を売っているお店です。

稲荷山登山口脇の石段から続いた道も、ここで突き当りです。
この左(南)側に、先ほどの手水舎と楼門があります。
次は、楼門前から西に伸びる石畳の道を
JR奈良線「稲荷」駅に向かいます。

伏見稲荷大社楼門前から、JR奈良線「稲荷」駅へと向かっています。
カエデ並木の向こうに本町通が見え、
その向こうに豆大福がおいしいコンビニエンスストアがあります。

伏見稲荷大社から西に約150m進み、本町通まで来ました。
残念ながら、コンビニエンスストアの豆大福は売り切れていました。
仕方がないので、今日は南隣の「稲荷」駅から帰ります。
今回は、ここまでです。
~次回は、伏見稲荷大社の門前町を紹介します~
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