第142回 東福寺方丈で雨宿り~本町通北から南~その21

東福寺通天橋から南に移動してきました。
法堂には向かわずに東を向くと、向こうに庫裏が見えます。
今回は庫裏に隣接する方丈庭園を見た後、
東福寺境内をうろうろします。
撮影日は2013年7月14日日曜日午後2時半。
この時点では、まだ小雨でした。

庫裏に入って、拝観料をまた払います。
(通天橋と方丈は、別料金です)
500円払い、このパフレットをもらいました。

庫裏を通り抜けて、方丈に向かいます。
(庫裏内部は、撮影不可)
庫裏と方丈を結ぶ渡り廊下の上から、東を向きました。
ここは南側方丈庭園の狭い方(東側)です。
この渡り廊下が、砂の海に架かる橋に思えてきます。

先ほどと同じ場所で、今度は西側を向きました。
こちらが南側方丈庭園の広い方です。
この方丈庭園のメインになります。

東福寺方丈の南側に張り出した縁側の上に腰を下ろしました。
そこから、庫裏の方を向いています。
自分の周囲には十数人くらいが同じように腰を下ろして、
この眺めを楽しんでおられました。
この写真はクリックすれば、拡大できます。

先ほどと同じ角度で、もう一枚撮りました。
雨はだんだん激しくなってきます。
先ほどの写真と比べて
庫裏の屋根が濡れていることが分かるでしょうか?
ここでぼ~っとすることが東福寺での一番の楽しみなのですが、
今回は少し違う理由でここへ急ぎました。

更に雨粒が大きくなってきました。
もう写真でも確認できるほどになってきました。
屋根や砂を打つ雨の音色も、だんだん大きくなってきました。
自分が芬陀院庭園を眺めていたとき感じた予感が、
確信に変わっていきます。
「いつもの方丈」が、だんだん別の顔を見せていきます。

雨は、さらにさらに激しくなっていきます。
まだ日が高いうちなので、雨粒が光を反射します。
激しい雨が石に当たって光り、砂の模様を変えていきます。
今までゆっくり流れていた方丈庭園の時間が、
急に速く激しく流れていきます。
この写真も、クリックすれば、拡大できます。

今度は少し西にずれて撮っています。
南側の法堂を借景に眺めています。

今度は、法堂の屋根をアップにしてみました。
大きな雨粒が、法堂の屋根に当たると1m以上跳ね上がります。

いつの間にか、自分の周囲に人がたくさん集まっていました。
皆、手にカメラを持ち一心不乱にこの辺りを撮影されていました。
確かに、方丈はこの日が今までで一番「絶景」だったのですが。

雨が降り始めて約30分がたちました。
だんだん雨粒が小さくなってきて、
このパノラマも終わりに近づいてきました。
始めのころと、砂の波の線がだいぶ違うものになっていますね。
この写真も、クリックすると拡大されます。

そして、雨がやみました。
砂の上には水たまりができて、石や塀を写し込んでいます。
この写真も、クリックすれば拡大できます。

雨が止んで、心なしか雲が薄くなったように思えます。
すると、周囲にいらした方々が一斉に立ち上がり
ここから出て行かれました。
これで、またいつものゆっくりと時が流れる方丈庭園に戻ります。

では、自分もここから移動します。
ただし、ここから出る前に他の方丈庭園を眺めていきます。

東福寺方丈庭園の西側に回ってきました。
三ノ瀬川の向い岸に、前回ブログで訪れた開山堂が見えます。
では、この先の北西角にある展望台に向かいます。

西側の東福寺方丈庭園と展望台との間で立ち止まりました。
通天橋の向こうに、京都タワーが見えますね。

東福寺方丈の北西角にある展望台から、西を向きました。
ここから見る通天橋もなかなか絶景です。
その向こうには、臥雲橋も見えますね。
ちなみに、この下に三ノ瀬川が流れています。
この写真も、クリックすれば拡大できます。

展望台から、北側の方丈庭園に回ってきました。
ここは、石の配置が変わっていますね。

東福寺方丈庭園の北東角から、さらに東を見ています。
この先に偃月橋があるのですが、
いろいろあってよく見えません……

東福寺方丈庭園を一周しました。
では、この渡り廊下を通り抜けて庫裏へと進みます。

東福寺庫裏を出て、南を向きました。
向こうに見えるのは、法堂ですね。
その手前に、大きな水たまりができていました。
先ほどの豪雨を物語っています。

東福寺庫裏の南側から、東を向いています。
ここをずっと進めば偃月橋を通り抜けて、
即宗院・龍吟庵にたどり着きます。
ただ時間がないので、今回は諦めます。

東福寺法堂の東側を南に歩いています。
紅葉シーズンはここに茶店が建ちますが、
普段はこんな様子です。

更にここを南へと進みます。
東側に山の方に登るカエデ並木道があって、
その先に最勝金剛院があります。
ただ、今回もこちらには向かいません。
(一度も行ったことがないので、次回は寄りたいと思います)

さらに南に行くと、五社成就宮へと通じる石段があります。
途中に重要文化財指定の石塔があるのですが、
今回は時間の関係で寄りません。

東福寺境内の南東端まで来ました。
ここは浴室です。(たぶん、今は使っていないと思います)
ここのカエデはいつでも赤く染まっています。

東福寺境内の南端を西に移動しています。
右(北)側に大きな池があって、その向こうに勅使門があります。
どこの寺院も、勅使門は普段閉めています。(建仁寺は例外)

池の中に、大きな鳥が一羽羽を休めていました。
これは、鷺(さぎ)でしょうか?
鴨川でよく見かけますね。

そしてこちらが、その池の向こうにある三門越しの法堂です。
禅寺の絶景ポイントの一つですね。
この写真も、クリックすれば拡大できます。

今度は東福寺境内の西側に回ってきました。
(この左側に、六波羅門があります)
今から、ここを北上します。
(右側に見えるのは、三門です)

東福寺境内の西側を北上しています。
だんだん法堂が大きく見えてきました。

こちらが東福寺法堂です。要するに、本堂ですね。
ここの天井画の雲竜はなかなか見事なのですが、
今回は先を急ぎます。

法堂から西を向きました。こちらが、東福寺僧堂です。
こちらも、山門や法堂、通天橋・開山堂同様に国宝です。

さらに北に進むと、通天橋へ向かうためのチケット売り場があります。
ですから、これで東福寺境内を一折見て回ったことになります。

先ほどの写真の地点で、西を向きました。
こちらが、東福寺日下門です。
ここから東福寺を出て京阪電鉄「東福寺」駅へ向かいますが、
それは次回とします。
今回は、ここまでです。
~次回は、臥雲橋に寄った後本町通を北上し
「東福寺」駅を目指します~
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