第150回 五条を越えて六原へ~本町通南から北~その26

約1週間で、空模様が一変しました。雨が降ったりやんだりします。
気温も一気に下がり、最高気温が30℃に達さない日もあります。
ここは方広寺の入り口で、西側の大和大路の方を向いています。
今回は、ここから本町通を北上し六原(六波羅)に向かいます。
撮影日は、2013年9月1日日曜日午後2時。
今回で、本町通最北端に到達します。

方広寺の前で大和大路通を南に向いています。
この左(東)側に、方広寺があります。
約50m先に正面通とのT字路があります。
(その東側は、豊国神社です)

大和大路通から、正面通を西を向きました。
(豊国神社を背にしています)
ずっと向こうに、「耳塚」が見えますね。
ここからは、正面通を西に進みます。
画像が多少汚いのは、ご愛嬌ということで……

第7回ブログ・前回ブログで登場されたお地蔵さんです。
また前を通ったので、撮らせていただきました。

大和大路通から、正面通を西に向かっています。
百日紅は9月に入っても、まだ咲いています。
少し先に、甘春堂東店があります。今から、そちらに向かいます。

店舗の軒先に、このような道標がありました。
方広寺は、今回ブログが始まった所です。
三十三間堂は、大和大路通を南に約200m行くとあります。

では、甘春堂東店にお邪魔します。
こちらは和菓子屋さんですが、2Fの喫茶室に向かいます。

いろいろ迷ったのですが、結局「葛切り」を注文しました。
すると、黒蜜に浸かったこのようなものが出てきました。
食べてみると、葛のかたまりを切ったというより
「ところてん」に近い食感でした。
(ちなみに、京都人はところてんを食べる習慣がありません)
黒蜜は、かなり濃厚で黒砂糖独特の風味が残っていました。
横の干菓子は、最後のデザートですね。

帰りに、ここでいくつか菓子を買いました。
面白いので、家に帰ってから菊と芒(ススキ)の絵柄の盆に
ウサギの干菓子と月型の麩菓子を並べてみました。
中央の「しめじ」は、有平糖と呼ばれる飴細工です。

甘春堂東店の前で、向かい(南)を見ています。
前回ブログでも出てきた児童公園と「耳塚」ですね。

今度は、甘春堂東店の前で、正面通を西に向きました。
手前の大黒寺通の角には、前回ブログで紹介した専称寺があります。
今回は、その先をどんどん進んでいきます。

正面本町の交差点まで来ました。
正面通がここで突き当たっているように見えますが、
半分の道幅になって、ずっと東に伸びています。

正面通から、本町通を北に向いています。
(やっと、本町通に戻ってきました)
もう少しだけ、ここを北上していきます。
向こうに見えるのは、「大仏前郵便局」です。
この「大仏」とは、焼失した方広寺の大仏を指します。
(詳しくは、前回ブログを参考にしてください)

正面通から、本町通を約130m北に進みました。
民家と民家の間に、児童公園が見えてきました。

こちらは、「本町公園」の南側入り口です。
南側に、貞教消防団の施設があります。
この近くにある一橋小学校には、元々貞教小学校がありました。
元々の一橋小学校は、第144回ブログで出てきた
「旧伏見街道第一橋」付近にありました。

こちらが、「本町公園」の様子です。
この日は日曜日でしたが、雨が降っていたので誰も遊んでいません。
ここも、自分が子供のころはよく遊びに来ました。

そしてこちらが「本町公園」の北側入り口です。
脇に、お地蔵さんが何体もいらっしゃいます。

「本町公園」前から、西を向きました。
この太い道は、鴨川沿いの川端通で突き当ります。
ですから、この辺りの本町通は
川端通の「渋滞除け」によく利用されます。

「本町公園」から、本町通を北に約100m進みました。
この辺りは、このような味のある民家が続きます。

さらに本町通を北に進み、五条通が近くなってきました。
西側にも、味のある民家が並んでいます。
酒屋さんの木彫りの看板が面白いですね。

その酒屋さんのほぼ向かいに、このように寺院の入り口がありました。
では、こちらの浄土宗浄雲寺に入っていきます。
ただ、その前に……

浄雲寺の鬼瓦の横に、このような看板がありました。
この辺りが本町通の起点になっているので、
「本町1丁目」と書いてあります。

浄雲寺の入り口を入ると、しばらく細い道が続きます。
まるで「うなぎの寝床」(京町家の典型)ですね。
こちらの植木は、この近所の方のものです。
実はこの横にも、ご近所の家の出入り口があります。
つまりここは、公道でもあります。

本町通から、入り口を通ってまっすぐ東に来ました。
右手は、近所の方の民家です。さらに進み、本堂に向かいます。

こちらが、浄土宗浄雲寺の本堂です。
(これ以上中には入れません)
いろいろ調べたのですが、詳しい沿革は分かりませんでした。
個人的には、ここは伏見街道(本町通)の起点なので
その関連があると思っています。

本堂の手前(西)に、「亀翁弁財天」がいらっしゃいました。
見たところ、かなり古い祠です。こちらにも、お参りしました。

本堂前の庭に、手水舎がありました。
こちらは、手動式ポンプを使うのですね。

では、この浄雲寺を出ます。
また、本町通に戻ります。

浄雲寺の前から、本町通を北に向きました。
目の前の大通りが五条通で、
この辺りが「本町通1丁目交差点」になります。
つまり、ここが本町通最北端になります。

本町1丁目交差点から、五条通を東に向いています。
約150m先の大和大路通沿いに見える大きな建物は、東山郵便局です。
さらに500mほど先で東大路通と交差して、
その辺りから清水寺に行ける五条坂があります。

今度は逆に五条通を西を向きました。
約150m先に、京阪電鉄「清水五条」駅があります。
その向こうは鴨川で、さらに向こうに高瀬川が流れています。

本町通はここで終わりなのですが、
道自体はもう少し北の方に伸びています。
せっかくですので、この道の最北端まで進みます。

五条通から北は、「森下町通」と名前を変えます。
本町1丁目交差点から、森下町通を北に向いています。
すぐそこで、北東方向に道が曲がり出しました。

古い民家が様々なお店を開いています。
五条以北のこの辺りを「六波羅」と言います。
結構面白いので、写真に撮りました。

森下町通を五条から約50m進むと、北東方向に道が落ち着きます。
ずっと先に、この道の突き当りが見えます。

こちらは、「和風堂」書店という古書店です。
御簾に架かる芒(ススキ)がとてもきれいですね。
ただ、(本能寺前のように)古書専門家と思っていたのですが
最近発売された文庫本もありました。

こちらは、東山区森下町の延命地蔵尊です。
京都のお地蔵さんは、延命地蔵尊と大日如来が多いですね。

そのお地蔵さんの前から、森下町通を北に向きました。
六波羅裏門通とのT字路で、森下町通が突き当ります。
(今度こそ完全に突き当りです)
本町通はいくつか名前を変えて、
伏見区の墨染南部から延々続いていましたが、
東山区六原で本町通も完全に終わりました。
半年近く続いた「本町通編」も、ここで終了となります。
今回は、ここまでです。
~次回から、何回かに分けて六原を散策します。
実は、六波羅蜜寺はこの横にあります~
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