第197回 平安ホテルの日本庭園~烏丸通北から南~その9

中立売烏丸交差点を南に向いています。
目の前の看板にもあるように、ここから京都御苑に入れます。
今回はこの門から京都御苑に入った後、
少し南にある平安ホテルの日本庭園を見に行きます。
(そのホテルは、この写真にも写っています)
こちらは、自分の大好きな小川治兵衛による造営です。
(「円山公園」「平安神宮」「無鄰菴」などが代表作)
撮影日は、2014年3月29日土曜日午後3時。
天気予報は雨でしたが、この時点では晴れていました。

烏丸通から、中立売通を東を向きました。
こちらが、京都御苑で一番大きな門中立売御門です。
京都御苑に来る観光バスは、大半がここから入っていきます。
門から向こうを見ると、大文字山の「大文字」がはっきりと見えます。

中立売御門から、京都御苑に入ってきました。
ここの方が、「大文字」がさらによく見えます。
ここに入った自動車は、右(南)の方に曲がっていきます。

先ほどの地点で、南を向きました。
こちらが、京都御苑で一番大きな駐車場になります。
観光バスなどは、基本的にここに停車します。

中立売御門から、京都御苑を東に約50m進みました。
案内用の地図の横に、こちらの木の花が満開でした。
こちらは……木瓜(ボケ)ですね。
きれいに咲いていたので、臨時の撮影会になっていました。
この日は週末ということもあってかなりの人出でした。
(前回ブログで予想した通りです)
この写真はクリックすれば拡大されます。

案内用の地図の向こうには、桜並木が続いています。
ただ、この日の段階ではまだまだ開花していません……
この辺りはベンチがたくさんあって、
いろいろな方が休憩されていました。

木瓜の木からさらに50mほど東に進むと、この道は突き当ります。
この塀の向こうが、京都御所になります。

その突き当りで、左(北)を向きました。
北西角にあるのは、「御所車返しの桜」です。
江戸時代初期に、後水尾天皇がこの桜のあまりの美しさに
御所車を引き返させて、暫らく魅入られたそうです。
ただ、まだまだ開花には時間がかかるようです。
その向こう約200m先に、前回ブログで紹介した公園があります。
(こちらの桜の開花は、だいぶ進んでいます)

今度は、同じ地点で南を向きました。
この道をはずっと先の丸太町通まで続きます。
東側の門は閉まっていますが、こちらを通れば御所内部に入れます。

さらに同じ地点で、西を向きました。
では、ずっと先に見える中立売御門へと戻ります。

先ほどの地点から、中立売御門の前まで戻ってきました。
御門の北側に、このような施設がありました。
松の木に隠れて見えませんが、
「うどん」というのぼりも立っていました。
どうやらここで、軽食なども食べられるようです。

では、中立売御門から外に出ます。
ここから、また烏丸通を南に進みます。

中立売烏丸交差点で横断歩道を渡り、西側歩道に来ました。
そして、烏丸通から中立売通を西に向いています。
ここをずっと西に進むと千本通で「大将軍商店街」に出て、
最終的にくねくね曲がって北野天満宮で突き当ります。

今度は、中立売通から烏丸通を南に向きました。
この日は、烏丸通まで人出があふれていました。
次は、こちらに向かっていきます。

中立売烏丸交差点南西角にあった「上京教会」から2軒南に、
こちらの「京都平安ホテル」があります。
自分がこの「烏丸編」を書こうと思った一番の理由が、
実はこのホテルに寄りたいからでした。

こちらが、京都平安ホテルの入り口です。
フロントでお話をして許可をとった後、ここを撮影します。

1Fフロント前に「アルボア」というカフェがあるのですが、
その脇のガラス戸から外に出られます。
そしてここが、小川治兵衛作「池泉回遊式日本庭園」になります。

ガラス戸を開け、日本庭園の中に入ってきました。
元々江戸時代以前から、ここには公家屋敷が建っていました。
この庭園も、その時にはありました。
今の形になったのは、1923年に小川治兵衛が大改修をしたときです。
その後もここの所有者が転々とし、今のホテルに至りました。
この写真は、クリックすると拡大されます。

入り口付近の枝をアップで撮りました。こちらは、ヤマモミジです。
もうこれだけ葉が付いています。

先ほどの地点から、さらに西に進みました。
ここから石の道が続いていて、
川の先にいらっしゃる稲荷神社に続いています。

稲荷神社に向かう途中の川の上で、こちらを撮りました。
庭園の中央に池があって、その脇に水屋があります。
ここはほんの少し角度を変えただけで、風景が一変します。

日本庭園の西の端に、この稲荷神社がいらっしゃいます。
先ずは、こちらにお参りしました。

こちらは、稲荷神社の鳥居です。
「大正九庚申年 十月 健之」(1921年10月建立)とあります。
小川治兵衛による改修は1923年なので、
この神社はそれ以前からこちらにいらっしゃるようです。

稲荷神社の前から、南を向いています。
次は、こちらの水屋の方に進みます。

水屋の前の池は、こちらの石の上を通っていきます。
池は、水屋の縁の下にまで入ってきています。

池の上の石に乗って、こちらを撮っています。
(水屋の手前です)
左(北)に見えるのは、先ほどのヤマモミジです。
向かい(民味)側のヤマモミジは、
まだ全然葉が付いていませんね。
向こうに見えるのは、カフェ「アルボア」です。
そちらからも、ここの景色を見られます。

池の中を覗くと、比較的大きな錦鯉がいました。
まだ寒いのでしょうか、ちょっと泳ぎがゆっくりです。

池の石を渡り切り、次はこの水屋に向かいます。
この角度だと、茶室にも見えます。

水屋に入ったところに、やはり竃(かまど)がありました。
こちらは、昔は茶室としても使われていたのでしょうね。

水屋の中はこのように土間が半分、
テラス状になっているところが半分の広さです。
扁額の「龍鱗」は、龍のうろこ状の木の皮(松など)を指します。

水屋のテラスに座って、池を眺めています。
ヤマモミジの枝が上下に見えるので、
秋にはかなりの絶景になるでしょうね。
この写真も、クリックすると拡大されます。

水屋を出ると、こちらの手水が目の前に現れます。
端に椿が置いてあるのが風流ですが、
もしかして偶然そうなっているのでしょうか?

周囲を見ると、手水の上あたりに椿の木がありました。
さっきの花も、どうやらここから落ちたようです。

水屋から、そのまま東の方に向かいます。
(池の先ほどの向かい側に当たります)
見えにくいですが、この右(南)に「雄滝」があります。
この日は水が少なくて、滝の方は枯れていました。

「雄滝」を通り過ぎて、左(北)を向きました。
この橋を渡ればこの庭を一周したことになるのですが、
ここは通れなくなっています。
仕方がないので、来た道を戻ります。

庭園を出て、カフェ「アルボア」に入りました。
こちらからも、先ほどの庭園が見えます。
ただそちらの席は人気があって、自分は座れませんでした。

いろいろ考えて、こちらを注文しました。
右側は、伊予かんのシャーベットです。
果肉がしっかり入っていて、伊予かんの香りが強調されていました。
お茶は、カモミールにしました。
葉が上手に開かれていて、とても良い香りがしました。

では、京都平安ホテルから出ます。
いつの間にか、空が曇り出していました。

京都平安ホテル前から、烏丸通を南に向いています。
午後4時を回って急に曇り出し、この数時間後に雨が降りました。

京都平安ホテルの南側は、上長者町通に面しています。
この道をはさんで民放局KBS京都がありますが、
ここから南は、次回とします。
今回は、ここまでです。
~次回は蛤御門から京都御苑に入った後、護王神社に向かいます~
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