第214回 猛暑の東本願寺~烏丸通北から南~その26

渉成園入口のある間之町通から、正面通を西に向いています。
法衣店の向かい(南)側は、東本願寺の社員(?)寮です。
渉成園自体東本願寺の庭園ですし、
正面通の突き当りは(西に約100m先)東本願寺です。
つまりこの一帯は、東本願寺関連施設と言えます。
(そもそも江戸時代は、この辺一帯東本願寺の境内でした)
今回はこのまま正面通を西に進み、東本願寺を参拝します。
撮影日は、2014年6月2日月曜日午後4時。
5月末から、3日連続で30℃越えの異常気象です。
(おかげで、この時間からスタートです)

法衣店の西隣は表具屋さんですが、こちらは事実上仏具店ですね。
阿弥陀仏や親鸞の絵を掛け軸にしています。
(たぶん、各家庭の仏壇を飾るのでしょうね)

間之町通から、正面通を西に約50m進みました。
こちらは、東洞院通との辻です。
ここから先に、仏具店がたくさん並んでいるのが見えます。

正面通から、東洞院通を南に向いています。
約100m先に、七条通との交差点が見えます。
よく見ると、ずっと先に新幹線の高架がありますね。

今度は正面通から、東洞院通を北に向きました。
郵便局から約30m先に、「並河商店」という豆腐屋さんがあります。
こちらの「並河」さんの豆腐も、かなりおいしいです。

東洞院通から、正面通を西に約30m進みました。
仏具店に囲まれて、法蔵館書店がありました。
こちらは、仏教専門書限定の書店です。
大半が浄土真宗関連ですが、結構面白い本が並んでいました。

法蔵館書店から、正面通を約20m進みました。
この烏丸通で、正面通は突き当ります。

正面通から、烏丸通を南に向いています。
望遠にしなくても、京都タワーはこの大きさです。
……とは言え、厳密にはここは不明門通(あけずどおり)です。
上数珠屋町以南の烏丸通が大きく東に膨らんだために、
不明門通の一部が烏丸通に吸収されています。
ちなみに、ここから約100m南にある下数珠屋町通で
烏丸通がもとの道幅になるので、そこから不明門通は復活します。

正面烏丸交差点の南東角にある平安法衣店の2Fに、
このような表札が並んでいます。
上のものは、下のものよりさらに古いものですね。
(下のものも、少なくとも70年くらい前のものですが……)

正面通から烏丸通を南に約20m進み、西を向きました。
烏丸通の西側歩道に、修復中の東本願寺御影堂門が見えます。
では、横断歩道を渡ってそちらに向かいます。

烏丸通の真ん中に、このような緑地帯がありました。
中央の噴水は、仏教寺院らしくハスの花を模っています。
ここは、1976年まで市電(公営の路面電車)の停留所でした。
当時東本願寺参拝者の大半が、この停留所を利用していました。
ただその人数があまりにも多く車道に人が溢れてしまい
とても危険だったので、門徒の要望でこのように広くなりました。
(普通の停留所は、第55回ブログに出てくる
京福電車(嵐電)「西大路三条」駅くらいの幅でした)

こちらは、烏丸通の中央緑地帯の北側です。
銀杏(いちょう)の木が並ぶ公園になっています。
ただ、停留所だったころから銀杏並木はあって、
自分が幼稚園児だった約40年前、
よくここに銀杏(ぎんなん)を拾いに来ました。
(幼稚園で、炙って食べた記憶があります)

では、この横断歩道を渡り切って烏丸通西側歩道に向かいます。
東本願寺は、目の前ですね。

修復中の東本願寺御影堂門の内部で、一枚撮りました。
東本願寺には、阿弥陀堂門と御影堂門の二つの正門があります。
ちなみに、阿弥陀堂門は先に修復が終わっています。

御影堂門をくぐると、目の前に御影堂があります。
御影堂と阿弥陀堂門は、3年ほど前に修復が終わっています。
仏光寺など浄土真宗の総本山には、
阿弥陀堂と御影堂の二つの本堂があります。
東本願寺は、二つの本堂それぞれに対応する正門があります。

御影堂門の前で、東本願寺を南に向いています。
手水舎の向こうに、修復中の阿弥陀堂が見えますね。

こちらが、その手水舎です。
先ずはここで手を清めて、それからこの辺りを参拝します。

御影堂門の脇に、大量の瓦が積んでありました。
これ全て、御影堂門に使われるのでしょうね。

今度は御影堂門の前から、東本願寺境内で北を向きました。
では、ずっと先に見える寺務所の方に向かいます。

寺務所の西側に、こちらの木が立っています。
この写真からは分かりにくいですが、
人間の掌よりも約3倍程の巨大な白い花をいくつも付けています。
職員さんに聞いた所、木蓮の一種泰山木(たいざんぼく)だそうです。
この東本願寺の名物らしく、新聞などにも取り上げられています。
この写真は、クリックすると拡大されます。

東本願寺の寺務所の前に来ました。
ただ、どうやらもう閉まっているようですね。
この日はあまりにも暑くて、日の高いうちに動けませんでした。

寺務所には入れませんが、靴を脱いで廊下には上がれます。
そこから事務所沿いに歩いていきます。

さらに廊下を歩いていくと、西に進路が変わります。
ここは、泰山木の真裏辺りです。
この右(北)側には僧坊や貸しホールなどがありますが、
この時間ですのでここからは行けません。

廊下をさらに進むとスロープがあり、2Fの高さまで上っていきます。
その続きであるここも廊下のように見えますが、
右(北)側が書画が展示されるギャラリーになっています。
(そちらはさすがに写真を撮れません)

このギャラリーを進むと、突き当りから左(南)に折れ
渡り廊下経由でそのまま御影堂に通じています。

その渡り廊下から、南に向きました。
左(南)が寺務所とギャラリー、右(北)が御影堂です。
塀の向こうに、烏丸通の銀杏並木が見えますね。

廊下を渡りきると、御影堂です。
では、ここから御影堂の正面に回ります。

御影堂の北東端から、南に向いています。
この先で障子が開いていますが、ここから御影堂に入れます。
午後4時を回って御影堂の御影(親鸞像)には
御簾が下りてしまいましたが、中で参拝自体はできました。
ここで中国人の(たぶん台湾人)カップルがいらして、
ここがどういう施設か尋ねてこられました。
「本堂が二つ」の理屈が分かりにくかったようです。

御影堂から出て、東に向きました。
ずっと先に、初めに入ってきた御影堂門が見えますね。

御影堂正面から、南を向きました。
ここから仏光寺同様阿弥陀堂に直接移動できます。

では、こちらから阿弥陀堂に向かいます。
……ただ阿弥陀堂は、現在修復中です。

ここは厳密には阿弥陀堂ではなく、そこへ向かう渡り廊下です。
いくつもパネルが並んでいて、東日本大震災の被災地での
ボランティア活動の様子が書かれています。

そして、こちらから先はまた土足になります。
右側に飾ってある木の絵も、
東日本大震災の被災者に向けたメッセージが書いてあります。
同じ浄土真宗大谷派の寺院がたくさん被災したため、
東本願寺は京都でも特に東日本大震災の復興活動に積極的な寺院です。

こちらが東本願寺のもう一つの本堂阿弥陀堂です。
ご覧のように、現在は修復中です。
この日(2014年6月2日)は平日でしたので、
作業員が普通に修復されていました。
(隙間から、覗くことができます)

阿弥陀堂には、いろいろなものが展示されいました。
こちらは、1604年に徳川家康の指令で
この寺院が建立されたときからある鐘です。

では、阿弥陀堂を出て東本願寺境内に向かいます。
正面が阿弥陀堂門で、左(北)側が観光案内所です。

阿弥陀堂の前で、北を向きました。
先ほど訪れた手水舎と御影堂も見えますね。
……それにしても、この辺りだけしかハトがいません。
他の寺院と比べて、ハトの羽数が少なすぎます。

こちらは東本願寺阿弥陀堂前にある「阿弥陀堂門」です。
入ってきた場所とは違いますが、ここから外に出ます。

東本願寺阿弥陀堂門の門扉をアップで撮りました。
上の家紋は天皇家の「菊の御紋」ですが、
下の藤の家紋はどちらのものでしょうか?

東本願寺阿弥陀堂門を出て、烏丸通を南に向きました。
少し先に、七条烏丸の交差点と京都タワーが見えます。
次はそちらに向かいますが、それは次回とします。
今回は、ここまでです。
~次回は、京都タワーを目指します~
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