第270回 深緑の祇王寺~北嵯峨紅葉散策~その4

今から訪問する祇王寺は、
2014年11月16日午後0時半に撮影したものです。
このブログの「紅葉特集」は、毎年一日で撮り溜めして
それを年末近くまで何日かに分けて更新しています。
いつもより1週間早い撮影だったせいか、
あちこちまだまだ紅葉には早いところもあります。
特に、この祇王寺は「深緑」と言ってもいい状態でした。

こちらは、前回ブログにも出てきた祇王寺の売店です。
正確にはここでは祇王寺のみの拝観チケットは売っておらず、
祇王寺と大覚寺とセットの拝観チケットを売っています。
この後に大覚寺に行く予定なので、こちらで買いました。

ですから、祇王寺のチケットそのものはありません。
このパンフレットがチケットの代用になりました。
2枚あるのは、この日はウチの母が同行しているからです。

売店の横に、ここから大覚寺までの地図が貼ってありました。
干し柿が吊ってあるので、昨年立ち寄った石峯寺を思い出します。

では、祇王寺に入っていきます。
こちらも前回ブログの滝口寺同様、茅葺屋根の素朴な寺院です。

祇王寺の門をくぐり、境内に入ってきました。
すると、約10m先にまた門があります。
門の脇に、嵯峨菊の鉢植えが並んでいます。

祇王寺の庭園は中央にカエデ並木があり、
その周囲を散策できるようになっています。
ただ、先述の通りこの日(2014年11月16日)は、
まだまだカエデの葉は深緑でした。
この写真はクリックすると拡大されます。

カエデの下は、このように苔が生しています。
日がそれほど差さないのは、この寺院の特徴ですね。

暫らく境内を散策していると、
カエデ並木越しに茅葺の祇王寺本堂が見えました。
隣の滝口寺本堂も茅葺ですが、自分の知る限り
寺院の茅葺の本堂は他には瑞光寺くらいです。
この写真も、クリックすれば拡大されます。

そして、祇王寺の外側はこのように竹林になります。
そう言えば、昔はこの辺り一帯が竹林でした。
(清凉寺や宝筺院周辺も竹林でした)
この写真も、クリックすれば拡大されます。

祇王寺境内の道で、前を向きました。
沿道をはさんで、外側に竹林が内側にカエデ並木があります。
この写真も、クリックすれば拡大されます。

沿道を端まで歩くと、左に曲がり、法堂の方に向かいます。
垣根の向こうは、前回ブログの滝口寺です。

垣根の前の道を歩いて、だんだん本堂に近づいています。
この写真も、クリックすれば拡大されます。

さらに角を曲がって、本堂のある通りに来ました。
では、ここをこのまま進み祇王寺本堂に向かいます。

いよいよ祇王寺本堂に入ります。……ただ、中は撮影禁止です。
こちらも、滝口寺同様茅葺屋根の本堂内でゆっくり休めます。
ここのご本尊は大日如来ですが、
周囲を囲む祇王や仏御前などの木像も参拝の対象になります。
こちらの詳しい沿革は、第95回ブログを参照してください。
そう言えば、滋賀県野洲市にも祇王寺がありますが、
そちらは祇王さんを慕った野洲の人々が建てた寺院です。
(祇王さんは野洲に用水路を寄贈し、日本有数の穀倉地になりました)

本堂から出てすぐに、こちらが鉢植えに植えられていました。
先ほどの登場した嵯峨菊です。
今から約160年前に作られたこの辺で栽培されている観賞用の菊です。
この後に出てくる大覚寺で、嵯峨菊の品評会が行われていました。

その嵯峨菊の脇に、こちらの鉢がありました。
時折涼しげな音を奏でるので、多分こちらは水琴窟です。

では、境内を1周したので祇王寺を出ます。
目の前の木札に書いてある順路通りに進みます。

では、こちらの入り口から祇王寺を出ます。
木札通りに進むと、2年前とは違い入り口と出口が異なるようです。

先ほどの道から右(東)に反れるとコンクリートで固めてあるものの、
完全に小倉山の中に入ります。
そこから約30mで、こちらに出ます。
この垣根の向こうは、駐車場になっています。

先ほどの道を進むと、こちらの藤棚の前に出ます。
前回ブログに出てきた檀林寺西門前の藤棚です。
こちらからなら、石仏がよく見えますね。

檀林寺に西門の前から、東に向いています。
左(北)側に見えるのが、檀林寺の石垣と土塀です。
では、この急な下り坂を進んでいきます。

その下り坂を東に約50m進みました。こちらは檀林寺の東門の前です。
この辺りから、少しずつ坂道は緩やかになっていきます。

先ほどの地点から、さらに50mほど東に進みました。
右(南)側の住宅で、2年前はガレージセルが開かれていました。

さらにさらに50mほど東に進みました。
このT字路を真っ直ぐ(東に)進むと、
二尊院や常寂光寺へ行く道と宝筺院や清凉寺に行く道に分岐します。
目の前に和服の方がいらっしゃいますが、
その右(南)側に露店が出ています。

その露店では、干し柿とこちらの竹トンボが売られていました。
この竹トンボはやじろべえの一種で、回しても飛びません。

ただ、この竹トンボは指でもどこでもバランスよく止まります。
さらに裏返しても、このように自力で元に戻ります。
3種類あったのですが、1,500円のものを買いました。
とりあえず、ウチの店に飾ってあります。

そのT字路で、北を向きました。約30m先に證安院があります。
そして、ここをずっと進むと鳥居本や化野(あだしの)に至ります。
2年前に嵯峨野嵐山を散策したときは、
時間がなくてここで引き返しました。
ですから、ここから先はこのブログで初登場となります。
とは言え、もう写真をだいぶ貼り付けたので今回はここまでとします。
~次回はここから鳥居本保存地区に入り、化野念仏寺にお参りします~
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