第337回 二条城 本丸散策~千本通南から北~その16

今、二条城本丸櫓門の前に立っています。
今回は、橋を渡って門をくぐり本丸の中に入っていきます。
撮影日は、2015年8月13日木曜日午後3時半。
まただんだん雲行きが怪しくなっていきます……

本丸に続く橋の上で、南を向きました。
ここは、二条城の内堀、つまり本丸を囲む堀です。
心なしか外堀よりも鯉が多いように思うのですが、
写真ではわかりません。

では、西を向いてこの橋を渡ります。
この本丸櫓門は、金属でできています。
その様子から、大砲の砲撃を想定していますね。
政務を執る二の丸に対して、本丸は将軍の邸宅です。
そして、有事の際には大きな砦になります。

櫓門をくぐり、脇を見ました。
こちらに梯子があって、さらに上部に上れます。
外側から見ると櫓門の上部に窓は見えませんでしたが、
有事の際にはどこかに穴が開くのでしょうか?

と言いますのも、櫓門の周囲には
このようにたくさんの狭間があったからです。
形状から見て、こちらは鉄砲を撃つためのものですね。
(矢を撃つためものは、三角形が多いです)
ですから、姫路城や彦根城のように「隠し狭間」が
櫓門の上部についているのではないか、と思った訳です。
つまり、櫓門上部は内側の壁を壊すと
狭間ができるように作られているのではないか、
そう思ったわけですね。

本丸櫓門をくぐります。
その先は曲がりくねっていて、さらに急な石段です。
これにも、理由があります。

反対側から、本丸櫓門方向を撮りました。
たとえ本丸櫓門を突破されても、次はこちらが控えています。
攻め込んできた敵方の武将は、
曲がりくねった進路と急な石段を前に
ここで身動きが取れなくなります。
その一瞬を衝いて、ここで一斉射撃をすれば
相当数の敵方武将を討ち取れます。
しかも、残った敵方武将も討ち取られた武将の死体が邪魔で
なかなか前進ができません。
このようによく考えられた設計ですが、
これは日本の多くの城で採用されています。
この写真は、クリックすれば拡大されます。

急な石段を上り、左(南)を向きました。
では、この道を進んでいきます。

そして、この道は西へと曲がっていきます。
すると、急に周囲が開けて芝生が敷かれた庭園になります。
向こうに見える樹木の配置が、見事ですね。

しばらく西へ進んでると、三叉路に出ました。
ここでは、順路通り左(南東)に進みます。

三叉路付近で、右(北東)を向きました。
芝生の向こうに見えるのは、本丸御殿です。
征夷大将軍の邸宅ですね。
この写真も、クリックすれば拡大されます。

三叉路を南東へ進んでいくと、本丸の南東端に来ました。
目の前に、かなり急な石段が見えますね。

その急な石段を上っています。
こちらには、特に人が集中していて
日本をはじめ様々な国の方々がいらっしゃいました。

石段を上りきると、小さな公園がありました。
こちらは、かつての二条城天守閣跡です。
徳川家から明治政府に明け渡されてから、
天守閣は廃されました。
この写真も、クリックすれば拡大されます。

では、鉄柵越しに遠くを見てみます。
絶景であるからでしょうか、
たくさんの方が鉄柵に張り付いていました。

二条城天守閣跡で、南端から東を向いています。
二の丸御殿はもう少し左(北)ですが、
白い幕が張ってある修復中の東大手門が見えますね。
この写真も、クリックすれば拡大されます。

今度は、南側に張り付いて撮っています。
この木々の向こうに、外堀と押小路があります。
とはいえ、ここからはこの木々しか見えません。
この写真も、クリックすれば拡大されます。

南側を見ていて、目線を下に落としていきます。
内堀の石垣の上に、1羽の白鷺がいました。
魚を狙っているのでしょうか?
この写真も、クリックすれば拡大されます。

その内堀の南側です。
堀沿いに松並木がありますが、その向こうは桜並木のようですね。
この写真も、クリックすれば拡大されます。

鉄柵の場所から、後ろを振り返りました。
正方形の空間にベンチがあって、
たくさんの方が寛いでいます。
実は、大半の方が日本語を話していません。
家族連れの白人が、一番多かったですね。
この写真まで、クリックすれば拡大されます。

では、急な石段を下りていきます。
今度は、先ほど進まなかった道を進みます。

石段を下りて、北西に向かっています。
中国人の家族連れの向こうに、先ほどの三叉路があります。

こちらが、その三叉路です。
ここを右に進むと、今回ブログ最初の櫓門に辿り着きます。
次は、左(北)へと進みます。

三叉路から、北に進むとすぐにこちらの門があります。
本丸の庭園は、ここまでです。

門をくぐると、また広い空間になります。
ここは二条城のかなり西のほうで、
向こうの石段の上は、城壁の先端です。
(危険ですので、上れないようになっています)
写真の手前にに、帽子が放置してあります。
忘れ物でしょうか?

この辺りが、本丸の北西端になります。
右手(北)に、大きな建物が見えてきました。

こちらが、その大きな建物です。重要文化財の二条城本丸御殿です。
二条城に住んだ歴代征夷大将軍は、ここで暮らしました。
ここは、二の丸御殿とは違い非公開です。
(毎年夏に公開されますが、2015年は公開されませんでした)
この写真も、クリックすれば拡大されます。

本丸御殿の脇に、こちらが置いてありました。
消火用の手動ポンプ車ですね。
消防車が来るまでは、こちらが活躍するわけですね。

二条城本丸御殿の前で、北を向いています。
向こうの塀が、二条城本丸最北端です。
では、順路に沿ってここを出ていきます。

順路は、急な下り坂になります。
二条城本丸の石垣をかき分けるように進みます。

さらに順路を進んでいくと、二条城本丸の内堀に出会います。
そこから、さらに西側に向けて橋が架かっています。
ただ、もうだいぶ写真を貼りましたので
ここから先は次回とします。
今回は、ここまでです。
~次回は、二条城東大手門まで散策します~
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