第475回 上立売町の玉姫稲荷~上立売通東から西~その7

GWに入り、ようやく2017年の桜散策の連載も終わりました。
……という訳で、約1ヵ月ぶりの地下鉄烏丸線「今出川」駅です。
今回は、ここから上立売通を西へと進みます。
撮影日は、2017年5月1日午後2時半。
雨が止むと、急に日差しの強い夏日になりました。

地下鉄烏丸線「今出川」駅ホームで、北を向きました。
今まではここから南に進んだ「今出川烏丸」交差点付近の
6番出口からこの駅を出ていたのですが、
今回は、北側にある1番出口から地上に上がります。

先程の写真で写っていたエスカレーターから、
コンコース階に上がってきました。
改札の向こう(北)側に、コンビニエンスストアがありますね。

そのコンビニエンスストアの店頭から、東を向いています。
ここは地下1階ですが、東側から同志社大学に入ることができます。
では手前の階段から、地上に上がります。

その階段を上がって、地上まで来ました。
周囲の壁が暗いのは、それだけ外の日差しが強いからです。

地下鉄烏丸線「今出川」駅1番出口を出て、南を向きました。
こちらが、同志社大学今出川キャンパスです。
正午に自宅を出たのですが、その時点では曇り空でした。
それが北大路VIVREで昼食を摂ってからここに来ると、
見事な快晴になりました。

地下鉄烏丸線「今出川」駅1番出口の前で、
烏丸通の向かい(西)側を見ています。
あちらは大聖寺で、かつて室町第があった場所です。
(第195回ブログを参照)

さらに同じ場所で、烏丸通を北に向きました。
では、ここを北上します。

地下鉄烏丸線「今出川」駅1番出口から、烏丸通を北上しています。
烏丸通の両脇に、同志社大学の赤レンガの校舎が並びます。
こちらにはメレル・ヴォーリズが設計した校舎が多くありますが、
烏丸通に面したものはどれもここ数年で建てられたものです。
(同志社のヴォーリズ建築は、第459回ブログに出てきます)
この写真は、クリックすると拡大されます。

地下鉄烏丸線「今出川」駅1番出口から、
烏丸通を約100m北上しました。
ここで、烏丸通は上立売通と交差します。
「上立売烏丸」交差点北東角に、
「ヤオイソ」烏丸店という青果店があります。
こちらにも、四条大宮の本店同様フルーツパーラーがあります。
そちらの名物も、本店同様フルーツサンドです。
(第193回ブログで、そちらを頂きました)
ただ、今回は先に昼食を摂ったので素通りします。
この写真も、クリックすると拡大されます。
~2017年5月5日午後8時追記~

2017年5月5日にこの辺を再訪したときに
「ヤオイソ」にお邪魔しました。
時節柄、旬のイチゴが美味しそうでした。
本当は1,600円の「イチゴづくし」がおいしそうでしたが、
GWでお金を使いすぎて「イチゴパフェ」だけにしました。
この写真は、クリックすると拡大されます。
~ここも、2017年5月5日午後8時追記~

「イチゴパフェ」を上から撮りました。
アイスクリームとホイップクリームの間に、イチゴが満ちています。
まぁ、こちらは単にイチゴだけを出すようなメニューもある
食材勝負のお店ですし……
この写真も、クリックすると拡大されます。

烏丸通から、上立売通を東に向いています。
ここを進むと、臨済宗相国寺派相国寺境内に入っていきます。
つまり、上立売通は相国寺の境内を貫いています。
(第194回ブログと同じルートです)
また、第471回ブログでは
寺町通からこちらまで上立売通を西に進みました。
左(北)側に見える赤い壁のお店は、
チーズケーキ専門店の「Papa Jon's」です。
第471回ブログの追記でお邪魔しました。

今度は、同じ場所で上立売通を西に向きました。
ここから先の上立売通は、だいたいこのくらいの道幅ですね。
では、こちらの横断歩道を渡っていきます。

烏丸通から、上立売通を西に向いています。
左(南)側に見えるのは同志社大学今出川キャンパスの寒梅館で、
こちら側には業者さんの搬入口があります。
(寒梅館は、学食などが入っている校舎です)
右(北)側はアパートや倉庫が並んでいます。

その倉庫の隙間に、こちらのお地蔵さんがいらっしゃいました。
後述しますが、上立売通はお地蔵さんが多い通りですね。

烏丸通から上立売通を約50m進むと、上立売通南側も
京町家とお地蔵さんという京都市街地によくある風景に変わります。
お地蔵さんの脇にブリキ製の表札が貼り付けてあります。
錆びてよく読めませんが、こう書いてありました。
「京都市上京区上立売通烏丸西入ル 上立売東町」
つまり、この辺りがこの上立売通の起源になりました。
この写真は、クリックすると拡大されます。

こちらは、その向かい(北)側です。
こちらも、だんだん京町家の割合が増えてきました。
この写真も、クリックすると拡大されます。

こちらは……ちょっと変わった家屋ですね。
2Fの屋根が低かったり、壁が少し奥まったりしていることから、
壁のタイル地を剥せば元は京町家だったのでしょうね。
壁が奥まっているのは、犬矢来の名残でしょう。
この写真も、クリックすると拡大されます。

その辺りで、上立売通を西に向きました。
こちらで、上立売通は室町通と交差します。
中世(鎌倉時代~室町時代)、
路上で物を売る行商人を「立売」(たちうり)と言いました。
その立売が、現在のちょうどこの辺りに定期市を立てました。
それがこの地を「京都市上京区上立売町」と呼ぶ起源で、
この道の名称の由来ともなりました。
(詳細は、第466回ブログ参照)
この写真も、クリックすれば拡大されます。

上立売通から、室町通を南に向いています。
京町家に、小さな鯉のぼりが立っています。
そう言えば、あと数日で端午の節句ですね。
この写真も、クリックすると拡大されます。

今度は、上立売通から室町通を北に向きました。
約40m先に赤い郵便ポストが見えますが、
そちらが「京都室町上立売郵便局」ですね。

室町通から、上立売通を西に向いています。
では、ここを進んでいきます。
この写真も、クリックすると拡大されます。

室町通から、上立売通を西に約40m歩きました。
京町家の小売店が見えますが、
あちらが老舗文房具屋さんの「大塚和洋紙店」です。
京都には紙問屋が文房具屋さんに転身したものが多いですが、
こちらもそういうものの1軒です。
コンビニエンスストアとかに売っていない文房具は、
自分はたいていこういうお店で買っています。
この写真も、クリックすると拡大されます。

こちらは、その文房具店の向かい(北)側です。
この辺は、京町家が建ち並びます。
この写真も、クリックすると拡大されます。

大塚和洋紙店の前から、上立売通を西に約50m進みました。
ここで南を向くと路地があって、その奥に朱い祠が見えます。
ちょっとそちらにお邪魔します。

上立売通から、南に約20m進みました。
路地の突き当りにいらっしゃるのは、案の定稲荷社ですね。

こちらが、その玉姫稲荷社です。
上立売通側からこちらを撮影していると、
不審に思われた近所の方に職務質問されてしまいました。
そこで自分が身分を明かして事情を話すと、
一転してこの辺りの話を詳しくしていただきました。
この神社はかなり昔からいらっしゃるそうで、
沿革はよくわからないそうです。
ただ「おひたきさん」(おそらく「御火焚さん」)というお祭りが、
1年に1回行われているようです。
この写真も、クリックすれば拡大されます。

その神社の裏(西)側に、こちらがいらっしゃいます。
先述の近所の方の話によると、こちらは
「お地蔵さん」ではあるのですが、地蔵尊ではなく大日如来です。
以下は、その近所の方のお話です。
大昔こちらで家を建てられたとき、地中から地蔵尊が出てきました。
そのためこの位置にお祀りしたのだそうですが、
その直後からこの町内を中心に疫病が発生したそうです。
その時この近くの三時知恩寺の僧侶が、こうおっしゃったそうです。
「こちらの地蔵尊をここにお祀りしてはいけない。
ウチの寺院でお祀りするべきである」
そのままそちらにお地蔵さんを移して、
こちらに大日如来をお祀りしたところ疫病が治まったそうです。
その地蔵尊は今も三時知恩院にお祀りされているので、
次回ブログでそちらにお邪魔します。
この写真も、クリックすると拡大されます。

玉姫稲荷社の前で、北を向きました。
では、こちらから上立売通に戻ります。

上立売通に戻り、西に向きました。
目の前に、新町通が見えますね。

上立売通から、新町通を北に向いています。
……とは言え、ここから西に約40m先でまた新町通が伸びています。
という訳で、上立売通~寺之内通間は新町通が2本並行しています。

今度は上立売通から、新町通を南に向きました。
約50m先に浄土宗の三時知恩寺があるのですが、
もうだいぶ写真を貼り付けました。
ですから、今回はここまでです。
~次回は、三時知恩寺に向かいます~
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