第866回 そして西御座~祇園祭前祭神輿巡行~その4
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八坂神社神幸祭も、だいぶ進行してきました。
八坂神社のお御輿のうち、第864回ブログで
中御座と東御座が「祇園」交差点を通過しました。
最後に登場するのは、「西御座 錦神輿会」です。
文字通り錦市場を氏子地域としていて、西御座を担ぎます。
今回はこの西御座の様子を追いかけて、
祇園祭前祭のすべての記事を終えます。
(まぁまだ祇園祭後祭の記事が残っていますが……)
撮影日は、2022年7月17日日曜日午後6時45分。
この日の日没は、午後7時半ごろでした。

東大路を北上して、大きなお御輿が「祇園」交差点に入ってきました。
八坂神社のご祭神八柱御子神のご神体を載せた西御座です。
「錦」の背中に書かれた法被を身に着けられた錦神輿会の方々が、
この西御座を囲んでおられます。

「ほいっと ほいっと」の掛け声の中、
西御座が八坂神社西楼門の前まで来ました。
すると、西御座がこの位置で停止しました。

やはり錦神輿会の方々も、ここで西御座を頭上に持ち上げられます。
微妙に傾いているのは、この時点で西御座が揺れているからです。
故意に西御座を揺らすことで、鈴や金具から大きな音色がします。

その場面で、少しカメラを引きました。
西御座は他のお御輿より自分がいる位置に近い場所で停止したので、
かなり大きく写ります。
その分沿道の方々も、写り込んでしまいますが……
こうしてみると、西御座が揺れている様子がよく分かります。
先頭と最後尾の担ぎ手さんが、飛び跳ねておられますね。

そして西御座の「揺れ」が治まると、
「ほいっと ほいっと」の掛け声が、
「まわ~せ まわ~せ」に替わります。
すると西御座も、時計回りに回転し始めました。

西御座が90度回転しても、
「まわ~せ まわ~せ」の掛け声が止まりません。
西御座も、90度を超えて回転し続けます。

西御座が、時計回りに180度回転しました。
ただ、ここでは「まわ~せ まわ~せ」の掛け声が止まりません。

西御座が、180度を超えてさらに回転しています。
沿道からも、拍手と歓声が起こりました。

さらにさらに、西御座が時計回りに回転しています。
これで、270度以上回りました。

「まわ~せ まわ~せ」の掛け声は、さらに続きます。
遂に、西御座は360度回転しました。
これで、回転前の状態に戻ります。

ところが、ここで西御座の回転が小休止です。
ただし、ここから違う動きが始まります。

突然西御座が、上下に激しく揺れました。
錦神輿会の担ぎ手さんが、西御座を激しく揺すっておられます。

西御座錦神輿会の担ぎ手さんの先端部分を大写ししました。
激しくお御輿を揺すっておられるので、
だいぶ写真がブレてしまいました。

そして、ここで錦神輿会の皆さんは西御座を肩の上に載せられます。
これから、さらに西御座を回転させられました。

さらに、西御座が90度回転されます。
これで、西御座も四条通を西に向かえるようになりました。

ここで「錦」と大きく書かれた紫紺の旗と対の提灯が、
「祇園」交差点から四条通を西に進まれます。

「ほいっと ほいっと」の掛け声とともに、
西御座が「祇園」交差点から四条通を西に進みます。
だんだんと自分の前に、西御座が近づいてきました。

西御座が、四条通を西に進んでいます。
やはりこのタイミングで、
西御座を担いでおられる方々が交代されています。

こちらは、西御座の担ぎ手さんの先頭です。
金具部分を持たれて、それを上下に揺らしておられます。
そのことで、金具に付いた玉が揺れて大きな音がします。
それを意図的に、大きく鳴らしておられます。

今度は、西御座の担ぎ手さんの最後尾です。
こちらも金具を上下に揺らして、玉を鳴らしておられます。

西御座が、四条通を西に進んでおります。
交代した担ぎ手さんが、少しずつ錦神輿会の輪から外れておられます。
皆さん、だいぶお疲れですね。

先述の通り西御座錦神輿会の氏子地域は、錦市場です。
例年なら、八坂神社政所経由で錦市場へと向かいます。
ただ2022年はコロナ禍の関係で、
このまま八坂神社御旅所に向かいます。
……のはずですが、西御座がこの位置で停止しました。

西御座の背後から、こちらの軽トラックがやって来ました。
こちらが、祇園祭前祭神輿巡行行列の最後尾です。
ただ、この軽トラックも
「祇園」交差点を西に進んだ地点で停車されました。

辺りが止まっているので、車道に1歩飛び出して
「祇園」交差点から四条通を西に向いています。
目の前に西御座が止まっていますが、
さらに約50m西に東御座が停止しています。
実は西御座が「祇園」交差点で回転していた間、
東御座はずっとこの位置にいらっしゃいました。
さらにさらに、花見小路の交差点付近に中御座がいらっしゃいます。

「祇園」交差点から、デジタルカメラをズームしました。
突然中御座が動き出し、「三若」の紫紺の旗が翻ります。
さらに、「まわ~せ まわ~せ」の掛け声が掛かりました。
(大声なので、「祇園」交差点まで聞こえます)
すると、中御座がその場で円を描きます。

ただ、この段階で西御座は動きません。
その代わり、中間地点の東御座は動き出しました。
……と言うことで、自分も四条通を西に移動します。

そこで、慌てて東御座を大写しします。
フレームから外れていますが、「四若」と書かれた紫紺の旗が翻る中
東御座が激しく上下に揺れています。
東御座四若神輿会からは、
「ほいっと ほいっと」の掛け声が聞こえます。

第864回ブログの後、停止していた中御座と東御座が動き出しました。
そして、四条通を西へと移動しています。
この時点で、東御座が一力亭の赤壁の前を通過して
「四条花見小路」交差点をさらに西に向かっていますね。

一方、西御座はこの時点で漢検ミュージアム前で停止されています。
ただ、こちらもそろそろ動き出します。

錦神輿会の皆さんが、一斉に西御座を担ぎ直されます。
そして、このまま四条通を西へ進んでいかれました。

「ほいっと ほいっと」の掛け声とともに、
西御座が四条通を西に進みます。
西御座は、このまま休まずに鴨川を越えていきます。

西御座が漢検ミュージアムを通過して、
西隣のアパホテル前に差し掛かります。
よく見ると、自分以外の沿道の観衆も西御座を追いかけています。

アパホテル前を通過した西御座が、四条通を西に進みます。
では他の沿道の観衆同様、自分も西御座を追いかけます。

「祇園」交差点から、西御座が約100m四条通を西に進みました。
西御座も一力亭の赤壁の前を通過しました。

一力亭の赤壁前を通過して、
西御座が「四条花見小路」交差点を西に進みます。
この時点で四条通の歩道は観衆で溢れかえり、
もう何人かが車道まではみ出ていらっしゃいます。

さらに西御座が、花見小路から四条通を西に約100m進みました。
ここで西御座は、「四条大和大路」交差点を西に進みます。
このブログでは、約2週間ぶりの「祇園の呑み屋街」ですね。

大和大路から、さらに西御座が四条通を西に進みます。
ただし鴨川を渡る直前に、ここでいったん停止させられていました。
実は鴨川東岸の川端通が、この日交通規制を受けていません。
そのため、西御座もここでは信号待ちしています。

ですから、南座の前では観衆が車道まで溢れていました。
錦神輿会の方々も、ちょっとだけ休憩ですね。

さらに、総本家 松葉のお客さんも西御座の巡行を眺めておられます。
この日から2週間前は総本家 松葉も閉まっていましたが、
祇園祭期間中は普通に開店させておられました。
しかもこの直後に立ち寄ろうとしても、
超満員で入店できませんでした……

信号が替わり、西御座が四条通を西に進みます。
とは言え、そろそろ日没が近くなり
ウチのカメラでの撮影が厳しくなりました。
そのため、これ以上の撮影はしません。
この後、西御座は約400m先の八坂神社御旅所に向かいます。
そして、そのままお旅所に1週間他のお御輿とともに安置されます。
八坂神社の3基のお御輿は、後祭で八坂神社に戻ります。
ちょっと中途半端になりましたが、
これで「祇園祭前祭神輿巡行編」は、終了です。
……ということは、これで祇園祭前祭の取材は終了です。
まだ祇園祭の取材は後祭が残っていますが、
それはまた後日掲載ということで……
~次回は、1回だけ「京のお店 今日のお品」の記事に戻ります~