第878回 最後は大船鉾~祇園祭後祭山鉾巡行2022~その6
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第873回ブログから続いた「2022年祇園祭後祭山鉾巡行編」も、
いよいよ今回ブログの大船鉾で終了です。
「勝利の凱旋」を表す大船鉾が、
くじとらずの順番固定で最後尾で巡行します。
今回は、大船鉾の辻回しを取材した後帰宅します。
撮影日は、2022年7月24日日曜日正午。
午後からは、さらに暑くなりました。

くじ取らずで順番固定の最後尾「大船鉾」が、
河原町通を南下してきました。
大船鉾は前祭の船鉾同様に、天鳥船を模った鉾です。
また、それは神功皇后が朝鮮半島に攻め込んだときの船と
同一視されています。
もともと祇園祭は「疫病退散」の願いから始まったので、
「疫病との戦いに勝利した」ことを象徴する鉾でもあります。

「大船鉾」と書かれた幟を持たれた方が、
「四条河原町」交差点から四条通を西に進まれます。
その後から大船鉾の町衆も、「四条河原町」交差点を通過されます。

大船鉾が、「四条河原町」交差点に近づいてきました。
すると大船鉾の町衆の方々が、交差点に乾竹を敷き詰められます。
ここから、大船鉾の辻回しの準備が始まります。

「鶴翼の陣」と言いますかU字型に敷き詰められた乾竹に向かって、
大船鉾が河原町通を南下してきます。
大船鉾の舳は金箔が貼られた龍神ですが、
こちらは瀧尾神社の龍神を掘られた方の子孫が製作されました。
また、大船鉾の舳は1年おきに紙垂型と交代します。

大船鉾が、「四条河原町」交差点の中央に入ってきました。
大船鉾の上では囃子手さんたちが祇園囃子を演奏されていますが、
この辺りでゆっくりした曲調から
早いテンポの激しい曲調に変わりました。
また大船鉾の曳手んさんたちの法被に「四」と書かれていますが、
大船鉾は下京区新町通四条下る四条町の方々が町衆です。
この法被には、その四条町の紋章が入っています。

大船鉾が、「四条河原町」交差点の中央にはいてきました。
その位置で、大船鉾が固定されています。
そこで大船鉾の曳手さんたちが、河原町通から四条通へと移ります。

大船鉾の曳手の皆さんが、四条通の西側に集結されています。
これから、大船鉾を曳手さんたちが南側から西側に方向転換させます。

乾竹を敷き詰め終えて、大船鉾の辻回しの準備ができたようです。
すると、大船鉾の音頭取りさんたちが
扇子を大きく振りかぶられました。

「えいやらや~」の掛け声とともに、
大船鉾が西に40°曲がります。
一気に西に曲がると大船鉾が転倒しますので、
数回に分けて少しずつ西に傾けます。

1回目の辻回し直後の大船鉾を大写ししています。
敷き詰められた乾竹の位置を修正されて、
さらに西に曲げられるようにされています。
こうすると大船鉾の音頭取りの方々が3人に見えますが、
中央の方の背後にもう1人いらっしゃいます。

大船鉾前輪の周囲で、乾竹を並べ直されています。
この間曳手さんたちは、ちょっと手持無沙汰です。
「大」船鉾ではありますが、実は船鉾より一回り小さな鉾です。

大船鉾の辻回しの準備がまた終わりました。
大船鉾の音頭取りの方々が、再び扇子を振りかざされました。

「えいやらや~」の掛け声とともに、大船鉾が30°西に曲がります。
これで、大船鉾は70°傾きました。
辻回しは、あと1回あるようです。

そして、また乾竹を並び直されます。
最後の辻回しの準備が、もうすぐ完成します。

辻回しの準備が整うと、音頭取りの方々が扇子を翳されます。
「えいやらや~」の掛け声とともに、
大船鉾が西側から曳かれます。

そして、大船鉾が20°西に回転しました。
大船鉾は、合わせて90°曲がりました。
これで、大船鉾の辻回しが終了しました。

とは言え、大船鉾はすぐに出立しません。
大船鉾の下部に、乾竹を収納されています。
これが終わるまでは、大船鉾は動けません。

大船鉾の乾竹を収納する時間が続いています。
この辺りで祇園囃子のテンポが遅くなり、
通常の曲調に変わりました。

乾竹を収納し終えると、大船鉾の音頭取りの方々が
扇子を手前に翳されました。
すると、大船鉾が四条通をゆっくり西へと進みます。

大船鉾が、四条通を西へと進みます。
大船鉾が最後尾ですから、
大船鉾の後ろには山鉾が存在しません。

大船鉾が、四条通を西へと去っていきます。
写真では、最後尾の神功皇后がいらっしゃる祠が見えます。
大船鉾の背後にはもう山鉾が存在しませんが、
代わりにパトロールカーが続いています。

大船鉾の背後のパトロールカーが、
「四条河原町」交差点に入ってきます。
京都市街地のお祭り行列には、
先頭と最後尾に警察車両が続きます。
(葵祭の場合は、騎乗警察ですが)
パトロールカーの背後には、黄色い大型車両が続きます。
その車両は、信号機を元の状態に戻しています。
(祇園祭山鉾巡行中は、信号機は歩道の上に収納されます)

そろそろ交通規制が解除されるので、
自分たちは河原町通の車道上にいられなくなります。
そこで、「四条河原町」交差点南西角に移動します。

取りえず、「四条河原町」交差点南西角に移動しました。
車道にいらした方々が一斉に移動したので、
歩道が相当混み合っています。
車道を見ると、黄色いクレーン車量が通過した後は
普通に自動車が通っていました。
この時点で、2022年7月24日日曜日午後0時15分でした。

こちらは、「四条河原町」交差点南西角に建つ京都高島屋です。
こちらから地下に移動して、阪急電車と地下鉄を乗り継いで
いったん自宅に帰りました。
……という設定で、本当はこのまま高島屋で涼んでから
(この日の最高気温は、35℃を超えました)
「四条寺町」交差点の八坂神社御旅所の
祇園祭神輿巡行の取材し入りました。
~今回で、2022年祇園祭後祭山鉾巡行が終了です~