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第860回 綾傘鉾の棒振囃子~祇園祭前祭山鉾巡行~その5

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「四条寺町」交差点に、「傘鉾2番」綾傘鉾がやって来ました。
「四条」傘鉾に対して、綾小路沿いに立つ傘鉾ですね。
今回はこちらの棒振囃子が、
八坂神社御旅所に奉納されたのを取材します。
撮影日は、2022年7月17日日曜日午前11時。
この時間帯は、炎天下の猛暑日でした。


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綾笠鉾に随行されていた町衆が、御旅所前に来られました。
よく見ると、何人か小学生が連れられていますね。


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綾傘鉾の町衆が、八坂神社御旅所で
八坂神社の宮司さんにお祓いを受けています。
町衆の皆さんが、拝礼されていますね。


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「傘鉾」の形状の関係で、綾傘鉾の囃子手は歩いて移動されます。
綾笠鉾の囃子手さんは、小型の銅鑼、横笛、
太鼓と踊り手で構成されています。
では、ここから綾傘鉾による「棒振り囃子」が始まります。
祇園祭山鉾巡行中に八坂神社御旅所へ奉納するための踊りですが、
京都府福知山市にいらっしゃる大原神社に出張されるなど、
あちこちで公演されるほどの人気のある舞踏です。


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綾傘鉾の囃子手さんたちが、八坂神社御旅所に登場されました。
そして、棒振囃子を始めるために配置に就かれます。


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綾笠鉾の囃子手さんが、配置に就かれました。
頭の天頂部に仮面を着けられた方が、
2人1組で太鼓を叩かれます。
この太鼓で、棒振囃子が始まります。


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棒振囃子演奏中に、八坂神社御旅所東側を撮りました。
こちらに、小型の銅鑼を演奏する囃子手さんが並ばれます。
写真はありませんが、西側には
横笛を演奏する囃子手さんが並ばれます。
後述しますが、この棒振囃子はかなり激しい踊りです。
ですから、綾傘鉾の祇園囃子は
通常の祇園囃子よりも速いテンポで、激しい踊りを支えています。


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だんだんと踊り手さんが、長い棒を手で回し始められます。
仮面を着けられた2人組は、
太鼓を上下に振りながら太鼓を叩かれます。
こちらは、囃子手さんというより踊り手さんです。


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写真では止まっていてそう見えますが、
棒を持つ踊り手さんが激しく棒を振り回されます。
仮面を着けた踊り手さんが頭の上に太鼓を固定されて、
速いテンポでバチを叩きつけておられます。
ちなみに、手前の踊り手さんは参加されておられません。
こちらは激しい踊りですので、
この後場所を移されて御池通で棒振囃子を再演されるとき、
棒を持つ踊り手さんが交代されます。


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今度は太鼓を下に置かれて、激しく演奏されています。
棒を持つ踊り手さんが、見栄を切られていますね。


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棒を持つ踊り手さんが、再び長い棒を振り回し始めます。
棒振囃子では、この棒回しがいちばん特徴的です。


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先程の踊り手さんが、さらに激しく棒を振り回されています。
ただ、手前の太鼓を叩かれる2人組も激しく踊ります。
そのため、棒を持つ踊り手さんがだんだん写真に写らなくなりました。


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とは言え、すぐに2人組の太鼓奏者が座られます。
すると、棒を持つ踊り手さんをまた写せるようになりました。
その棒を持つ踊り手さんは、こちらを向いて棒を振り回されます。


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さらに棒振囃子は、激しくなります。
太鼓を叩かれる2人組は、太鼓を上下に振りながら演奏を続けます。
棒を待つ踊り手さんも、棒を振り回す速度をさらに上げられます。


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そして、突然祇園囃子が鳴り止みました。
太鼓を叩かれていた2人組も、棒を持つ踊り手さんも、
急に動きを止められました。
これで、綾傘鉾の棒振囃子は終了です。
この直後囃子手さんたちと踊り手さんは、
「四条河原町」交差点へと歩いていかれました。


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すると、綾傘鉾も東に進みます。
綾傘鉾は、祇園祭初期(約1000年前)の状態を残す鉾です。
祇園祭に本格的に山鉾が参加するのは室町時代以降で、
それ以前は鷺の装束の踊り手や花笠を手に持つ踊り手が主力でした。
さらに、このような大きな傘が市街地を練り歩かれました。
大きな傘自体が「傘鉾」の全体で、こちらを曳き手さんが曳かれます。
ちなみに綾傘鉾が2基並ぶのは、
こちらを再興した際に寄付金が多く集まったのが理由です。


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その時点で「四条寺町」交差点を見ると、
2022年の「山10番」占出山がやって来ました。
こちらも、人気の山ですね。


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こちらが、占出山の上部です。
ご神体の神功皇后像の左脇には、三条宗近作の小太刀を差します。
三条宗近は平安時代の刀鍛冶で、時代が古い分作品が残っていません。
ですから、この小太刀は国宝です。


860-19.jpg
占出山は朝鮮半島にあった新羅との戦争前に、
神功皇后がアユ釣りで戦争を占った故事にちなんで「山」にしました。
ですから、「鮎」と「神功皇后」がこの山の象徴です。
この山の水引には三十六歌仙が描かれており、
前掛と胴掛には日本三景が描かれています。
前掛が宮島、左の胴掛が松島ですね。


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占出山に随行される町衆が、八坂神社お旅所前に集結されました。
こちらも、八坂神社の宮司さんにお祓いを受けます。


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占出山が、御旅所から「四条河原町」交差点へ向かいます。
占出山の見送りは近年修復新調されたものなので、
結構新しいですね。


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その時点で「四条寺町」交差点へと向くと、
2022年の「鉾5番」菊水鉾が現れました。
鉾の大半はくじ引きを引かない固定した順番ですが、
前祭では前回ブログに登場した鶏鉾と
この菊水鉾は順番を決めるくじを引きます。


860-23.jpg
菊水鉾に随行されていた町衆が、御旅所に集結されます。
こちらも、八坂神社の宮司さんからお祓いを受けます。


860-24.jpg
菊水鉾が、自分の目の前で急に停止しました。
また渋滞が起きているようです。
今回は、約10分停止していました。


860-25.jpg
先程の写真から、約10分経ちました。
ここで、菊水鉾が動き始めます。

かつて中京区室町通四条上がる菊水鉾町に、
「菊水井」と呼ばれた井戸がありました。
今はもう涸れているのですが、
この「菊水井」をモチーフにこの菊水鉾が作られました。
ただこの井戸は1864年のどんどん焼けで焼失したのですが、
1952年に再興されました。
とは言え、祇園祭の山鉾はどんどん焼けで焼失して
その後再興されたものが多いですね。
ですから装飾品は江戸時代以前のものが多いですが、
それ以外は明治時代以降に再建されたものが多いです。


860-26.jpg
菊水鉾が四条通を東に向かい、「四条河原町」交差点を目指します。
菊水鉾の装飾品は、大半が1955年~1975年に新調されたものです。
ですから、比較的新しいものが多いですね。


860-27.jpg
続いて、2022年の「山11番」芦刈山の登場です。
一度離縁した夫婦が年老いてから再婚する
一種の恋愛譚から取材しています。
ちなみに、主人公の老人が芦刈を職業にしていました。


860-28.jpg
こちらが、芦刈山です。
ご神体の老人の周囲に、芦の造花が差されています。
自分の芦刈山へのイメージは、
山口華陽が描いた獅子の前掛けです。


860-29.jpg
芦刈山が、自分の目の前に現れて左側を見せています。
芦刈山の胴掛は、尾形光琳の燕子花図を原画にしています。


860-30.jpg
芦刈山がさらに東に向かい、去っていきます。
芦刈山の見送りの「鶴図」も、山口華陽の作品です。


860-31.jpg
芦刈山に随行された町衆が、八坂神社御旅所に集結されました。
こちらも、八坂神社の宮司さんからお祓いを受けます。


860-32.jpg
続いて、2022年「山12番」伯牙山の登場です。
重要文化財杉本家邸宅が、この伯牙山の会所です。
(杉本家邸宅の詳細は、第853回ブログ参照)


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伯牙山が、八坂神社御旅所前にやって来ました。
伯牙山の装飾品は国産が多いのですが、
すべて中国をイメージしたものに統一されています。
(中には中国製のものもあります)


860-34.jpg
伯牙山が、自分の目の前にやって来ました。
伯牙山は、古代中国の箏の名手伯牙が
親友の死を悲しみ愛用の箏を斧で叩き割る話
歌謡の「伯牙」から取材されています。
苦悶の表情を浮かべた伯牙が、
愛用の箏を前に斧を持つ姿で山の上に立っています。


860-35.jpg
伯牙山が四条通を東に進み、「四条河原町」交差点に向かわれます。
ご神体の伯牙像を写すのに気を取られて、
伯牙山に随行される町衆を撮れませんでした。
ですから、参拝されている姿はブログには載りません。


860-36.jpg
すると、その直後に2022年「山13番」太子山が登場しました。
この太子山が、祇園祭前祭山鉾巡行で最後尾の担ぎ山です。


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太子山に随行されていた町衆が、八坂神社御旅所に集結されます。
こちらも、八坂神社の宮司さんからお祓いを受けます。


860-38.jpg
……と、ここでまた渋滞による山鉾の停止です。
今回も、約10分立ち止まっておられました。
こちらは、太子山の荷茶屋(にないちゃや)です。
この角度なら、荷茶屋の中が見えますね。
ちなみに、この瞬間祇園祭のボランティアが
各山鉾の町衆や曳き手に冷水と塩飴を配布されていました。
この時点で、地面の影が色濃くなってきました。
気温、日差しとも、だんだん厳しくなっています。


860-39.jpg
太子山が、御旅所の前を通過します。
こちらは、少年時代の聖徳太子を取材した山です。
元々こちらの装飾品はインド製の絨毯を使用されていましたが、
2018年にベトナムに特注してこちらの装飾品を新調しました。
(太子山の詳細は、第582回ブログ参照)


860-40.jpg
太子山が四条通を東に進み、「四条河原町」交差点に向かいます。
これで残るは、くじを取らない順番が固定された山鉾が3基です。
ただもうだいぶ写真を貼り付けましたので、
今回はここまでです。

~次回で、2022年祇園祭前祭山鉾巡行の連載が終了です~



~追記 その1~
この辺りの地図を貼り付けます。
詳しくは、ここをクリックしてください。
八坂神社御旅所が、起点です。

~追記 その2~
次回で、「祇園祭前祭山鉾巡行」の連載が終了です
2022年の祇園祭前祭山鉾巡行も、次回ブログの
放下鉾、岩戸山、船鉾のみとなりました。
ただ以前から周知のとおり、
2022年祇園祭前祭の記事はまだまだ残っています。
日本全国的には祇園祭は宵山と山鉾巡行が有名ですが、
実はこの日(7月17日)のメインは八坂神社の神幸祭です。
八坂神社から出発したお御輿が、京都市街地を練り歩きます。
京都では「わっしょい わっしょい」ではなく、
「ほいっと ほちっと」という掛け声で、お神輿を担がれます。
その模様は、次々回ブログから連載します。

さらに、2022年は祇園祭後祭も取材しています。
こちらも、宵山、山鉾巡行、神輿巡行を取材しています。
おそらくですが、2022年祇園祭の連載は
2022年9月末日まで続きます。
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生まれたときから50数年
ずっと京都住まいです。
中2のころから
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こちらも許可をいただいて
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こちらも許可をいただいて
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宵山でここに訪れて、
ここの方と親しくなって、
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この度、相互リンクさせて
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これまでの記事を
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「京都のお祭り」
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松尾大社や法輪寺など
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「嵯峨野嵐山」
嵯峨野嵐山周辺散策です。

「京都駅前散策」
京都駅から
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あちこち回りました。

「蹴上・鹿ヶ谷散策」
南禅寺のある蹴上や
哲学の道がある鹿ケ谷を
散策しています。

「太秦散策」
蚕ノ社や広隆寺、
映画村など太秦周辺を
散策しました。

「花園散策」
JR「花園」駅から
北側の衣笠山手前の
「きぬかけの路」に
かけて散策しました。
妙心寺や等持院など
並んでいます。

「松原通東から西」
清水寺~西小路間の
松原通を東から西へと
写真で追いかけます。
京都盆地を輪切りにして、
地域ごとの違いを
楽しんでください。

「松原通東から西」EX
松原通が終わる西小路から
京都盆地の西の端の
松尾までを書いています。
松原通の記事と
併せて読むと、
京都盆地の東西の様子が
よく分かります。

「三条通西から東」
嵐山から始まり、
名神高速道路
京都東インターまでの
三条通を西から東に
書いていきます。

「本町通北から南」
京都盆地の東側を通る
本町通を南から北に
進みます。

「寺町通南から北」
河原町通の1本西
寺町通を
五条通から北大路通まで
散策します。
[六原」経由で、
「本町通編」と
つながっています。

「烏丸通北から南」
「寺町通編」の最終回
今宮通から南に
十条通まで続きます。

「大和大路南から北」
本町通より1本東にある
大和大路を北上します。

「鞍馬口通東から西」
室町時代に
京都最北端の道だった
鞍馬口通を下鴨神社から
金閣寺まで進みます。

「きぬかけの路散策」
その金閣寺から西に
龍安寺や仁和寺経由で
北嵯峨まで進みます。

「塩小路東から西」
京都駅前の北側を
東西に貫く塩小路を
東端の智積院から
西端の梅小路公園まで
進みました。
そのあと、
七本松~佐井西通間の
{西塩小路編」も
続きます。

「千本通南から北」
平安時代の中心
旧朱雀大路である
千本通を
七条通から、
鷹峯まで進みます。

「高倉通南から北」
京都中心街を縦断する
烏丸通と河原町通の
中間を貫く高倉通を
北上していきます。
神社仏閣よりも、
飲食店の取材が中心に
なってしまいました。

「上立売通東から西」
今出川通の北側に伸びる
東西の道を散策します。
京都市街地屈指の
桜がきれいな通りです。

「若宮通南から北」
西本願寺と東本願寺の
中間点を通る小路を
北上しました。
京町家と古い商店街の
京都らしい町並みです。

「若宮通南から北」EX
「若宮通編」の最後から
三条通まで
若宮通の真北の通りを
北上していきます。

「釜座通南から北」
若宮通を真北に
延長した先の釜座通で
三条通~京都府庁間を
北上しました。
途中、二条城に
立ち寄りました。

「錦小路東から西」
四条通の1本北に伸びる
錦小路を東から西に
進みます。
錦市場から祇園祭鉾町へ
最終的に住宅街に
移動していきます。

「五辻通東から西」
上立売通と今出川通の
中間に伸びる五辻通を
東から西へと進みます。

「正面通東から西」
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