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第861回 そして、船鉾巡行~祇園祭前祭山鉾巡行~その6

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861-1.jpg
第856回ブログから続いた2022年祇園祭前祭山鉾巡行も、
残すはくじを取らない順番固定の3基のみです。
今回はこの3基を見物した後、帰宅します。
撮影日は、2022年7月17日日曜日午前11時半。
この日は、この時間帯がいちばん猛暑でした。


861-2.jpg
今回ブログ最初の山鉾は、「鉾6番」の放下鉾です。
くじを取らない順番固定の鉾で、この形状の鉾の最後尾です。
稚児人形の三光丸が派手に踊っていますが、
こちらは芸事全般のご利益がある鉾です。


861-3.jpg
放下鉾が、「四条寺町」交差点に近づいてきました。
放下鉾自体は曳き始めてすぐなのですが、
曳き手の皆さんがだいぶお疲れのようです。
2022年7月17日の京都市街地は、
この時点で35度を超えていました。
(最高気温は、人間の体温を超えました)
御池通経由で鉾町まで曳く上に、
放下鉾はあと3回辻回しがあります。
曳き手の皆さんは、本当に大変です。


861-4.jpg
放下鉾が、八坂神社御旅所前にやって来ました。
放下鉾の「放下」とは、大道芸の一種です。
鎌倉時代以降は、この放下を主に旅の僧侶が行いました。
そちらを「放下僧」というのですが、
放下鉾のご神体は、その放下僧の神像です。


861-5.jpg
……と思ったら、ここでまたまた山鉾の渋滞です。
放下鉾はいったん停止しますが、
約5分後音頭方の扇子が前進を指し示しました。


861-6.jpg
放下鉾が、八坂神社御旅所の前を通過します。
こちらの胴掛は、ペルシャ絨毯ですね。


861-7.jpg
放下鉾が四条通を東に進み、「四条河原町」交差点を目指します。
放下鉾の見送りは、イスラム寺院と白いフクロウですね。
ある意味、こちらが放下鉾の象徴です。

……と暢気に書いていたら、放下鉾の町衆が
八坂神社御旅所に参拝された写真を撮り忘れたことに、
たった今気づきました。


861-8.jpg
続いては、岩戸山の登場です。
くじを取らない順番固定の山で、
祇園祭前祭山鉾巡行唯一の曳山です。


861-9.jpg
岩戸山に随行された町衆が、八坂神社御旅所の前に集結されます。
八坂神社の宮司さんから、お祓いを受けていますね。


861-10.jpg
先述の通り、岩戸山は祇園祭前祭唯一の曳山です。
槍の一種である鉾が天頂部に付かず、
「山」であることを表す松の神木が立ちますが、
車輪がついており「辻回し」をすることが可能です。


861-11.jpg
岩戸山は、古事記や日本書紀の「天岩戸」伝説に取材した山です。
素戔嗚尊の暴虐に耐えかねた天照大神が、
天岩戸に逃れて隠れられたお話です。
結局他の神々の説得で天岩戸から外に出た天照大神は、
素戔嗚尊を高天原から追放しました。
素戔嗚尊は、この「天岩戸」伝説までは死神で疫病神です。
(この直後から、一転英雄となるのですが……)
疫病をばら撒く疫病神に勝利する伝説に取材したこの山を
山鉾巡行のこの位置に置いたことは、呪術的意味があると思います。


861-12.jpg
岩戸山が、八坂神社御旅所の前を通過します。
こちらの胴掛は、インド産の絨毯です。
この角度なら、今尾景年が描いた庇の絵もよく見えます。


409-34.jpg
この時点で、岩戸山の見送りを撮ってないことに気付きました。
そこで、2016年7月17日の写真を貼り付けます。
この時は御池通で撮影していたので、西へ進んでいます。
岩戸山の見送りは他にイタリアのベネチア市街を描いたものがあり、
そちらと交互に取り付けられます。
2022年は、たぶんこちらの方だったと思います。
(2016年前祭山鉾巡行の詳細は、第409回ブログ参照)


861-13.jpg
そして2022年祇園祭前祭山鉾巡行の殿(しんがり)は、
くじ引きを引かない順番固定の船鉾です。
独特の形状なので、「船鉾」という種類に分類されます。


861-14.jpg
船鉾に随行された町衆が、八坂神社御旅所に集結されます。
こちらも、八坂神社の宮司さんからお祓いを受けます。


861-15.jpg
船鉾が、「四条寺町」交差点から、四条通を東に向かいます。
船鉾というだけに、完全に船の形をした鉾ですね。


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船鉾が、八坂神社御旅所にやって来ました。
舳先(完全に船形ですので、そう呼びます)の鷁が、勇壮ですね。
鷁(げき)とは、中国にいるとされた空想上の水鳥です。


861-17.jpg
さらにまた山鉾巡行が渋滞して、船鉾が自分の目の前で停止しました。
そこで、船鉾の左側を撮影しました。

船鉾は、神功皇后が朝鮮半島に攻め込んだ船を模りました。
さらにこの船自体も神格化されて、天鳥船とも呼ばれています。
「疫病退散」を象徴する岩戸山に続いて、
「勝利」を象徴する船鉾で前祭山鉾巡行を終わらせるのは、
疫病に打ち克つ願いが込められているからでしょうね。


861-18.jpg
今回の渋滞も、約5分で解消されました。
船鉾の音頭方が扇子を前に差し出すと、船鉾が再び前進しました。


861-19.jpg
船鉾が前進したので、後半分を撮影しました。
横縞の胴掛、黒漆塗りの舵が、船鉾の象徴ですね。
黒漆塗りの舵の真上に祠がありますが、
そちらにご神体の神功皇后の神像がいらっしゃいます。


861-20.jpg
船鉾が四条通を東に進み、「四条河原町」交差点に向かいます。
これで、祇園祭前祭のすべての山鉾が自分の前を通過しました。


861-21.jpg
……と言いたいところでしたが、ここで何度目かの渋滞です。
祇園祭前祭山鉾巡行の最後の3基は、すべて辻回しを行います。
この辻回しは、どんなに急いでも約20分は掛かります。
しかもこの日は数年ぶりの辻回しのせいか、
どの鉾も平均で30分くらい掛かってしまいました。
この時点で放下鉾が辻回しをしていますが、
ここから河原町通を北上するまで約20分掛かりました。


861-22.jpg
「四条寺町」交差点付近に、八坂神社の神職さんと
制服姿の警察官が集まってます。
この時点から、四条通に一般車両が通れるように準備が始まります。


861-23.jpg
とは言え「四条河原町」交差点ではまだ放下鉾の辻回しが続いており、
岩戸山と船鉾はその様子を見物している段階です。
それでも、「四条寺町」交差点以西の四条通と
八坂神社御旅所は後片付けを始めます。


861-24.jpg
まずは、この紅白の横断幕を八坂神社の神職さんが取り外されます。
手際よく、素早く作業されていました。


861-25.jpg
その脇を警察車両と祇園祭の関係者を載せた自動車が通過します。
その後ろは、交通警察の車両です。


861-26.jpg
警察車両が八坂神社御旅所の前を通過するころには、
紅白の横断幕は片付けられていました。
次の段階のテントの撤去に入っておられますね。
なみにその横断幕を支えてたポールですが、
すべて簡単に四条通の歩道に収納できる仕組みです。


861-27.jpg
四条通のアーケードの上に収納された信号機を
交通警察の車両が元の位置に戻しています。
四条通の信号機はもともとこういう仕様なので、
信号機1基にかかる時間は5分未満です。
通常なら毎年祇園祭の山鉾巡行が行われるので、
四条通には準備と後片付けを簡素化できるよう
様々な仕掛けがあります。


861-28.jpg
では、そろそろ自分も八坂神社御旅所前を移動します。
取り敢えずは、四条通を東に進みます。
この時点でも放下鉾の辻回しの途中で、
岩戸山と船鉾が停止しています。


861-29.jpg
八坂神社御旅所前から、四条通を約50m東に進みました。
この時点で、2022年7月17日日曜日午前11時53分です。
多分ですが、通常より約1時間遅れています。
ではこちらの6番口から阪急電車に乗って、
地下鉄に乗り換えて帰宅します。

……と言う設定で、本当は四条通南側歩道沿いの
モスバーガーで昼食を摂ってから帰宅しました。
自分がモスバーガーを出た時点で、
まだ船鉾は「四条河原町」交差点に入れませんでした。
いずれにしても、これで2022年祇園祭前祭山鉾巡行編は終了です。

~次回から、祇園祭前祭神輿巡行編が始まります~


~追記 その1~
この辺りの地図を貼り付けます。
詳しくは、ここをクリックしてください。
八坂神社四条御旅所が、起点です。

~追記 その2~
また下書き段階で更新されてしました
今回ブログはいろいろトラブル続きで、
何回か全削除しており、最終的に下書き段階で更新してしまいました。
ちなみに、現時点ではほぼ解消されています。
いろいろご迷惑をおかけしています
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「松原通東から西」
清水寺~西小路間の
松原通を東から西へと
写真で追いかけます。
京都盆地を輪切りにして、
地域ごとの違いを
楽しんでください。

「松原通東から西」EX
松原通が終わる西小路から
京都盆地の西の端の
松尾までを書いています。
松原通の記事と
併せて読むと、
京都盆地の東西の様子が
よく分かります。

「三条通西から東」
嵐山から始まり、
名神高速道路
京都東インターまでの
三条通を西から東に
書いていきます。

「本町通北から南」
京都盆地の東側を通る
本町通を南から北に
進みます。

「寺町通南から北」
河原町通の1本西
寺町通を
五条通から北大路通まで
散策します。
[六原」経由で、
「本町通編」と
つながっています。

「烏丸通北から南」
「寺町通編」の最終回
今宮通から南に
十条通まで続きます。

「大和大路南から北」
本町通より1本東にある
大和大路を北上します。

「鞍馬口通東から西」
室町時代に
京都最北端の道だった
鞍馬口通を下鴨神社から
金閣寺まで進みます。

「きぬかけの路散策」
その金閣寺から西に
龍安寺や仁和寺経由で
北嵯峨まで進みます。

「塩小路東から西」
京都駅前の北側を
東西に貫く塩小路を
東端の智積院から
西端の梅小路公園まで
進みました。
そのあと、
七本松~佐井西通間の
{西塩小路編」も
続きます。

「千本通南から北」
平安時代の中心
旧朱雀大路である
千本通を
七条通から、
鷹峯まで進みます。

「高倉通南から北」
京都中心街を縦断する
烏丸通と河原町通の
中間を貫く高倉通を
北上していきます。
神社仏閣よりも、
飲食店の取材が中心に
なってしまいました。

「上立売通東から西」
今出川通の北側に伸びる
東西の道を散策します。
京都市街地屈指の
桜がきれいな通りです。

「若宮通南から北」
西本願寺と東本願寺の
中間点を通る小路を
北上しました。
京町家と古い商店街の
京都らしい町並みです。

「若宮通南から北」EX
「若宮通編」の最後から
三条通まで
若宮通の真北の通りを
北上していきます。

「釜座通南から北」
若宮通を真北に
延長した先の釜座通で
三条通~京都府庁間を
北上しました。
途中、二条城に
立ち寄りました。

「錦小路東から西」
四条通の1本北に伸びる
錦小路を東から西に
進みます。
錦市場から祇園祭鉾町へ
最終的に住宅街に
移動していきます。

「五辻通東から西」
上立売通と今出川通の
中間に伸びる五辻通を
東から西へと進みます。

「正面通東から西」
脳卒中のリハリビがてら、
比較的ウチに近い
正面通を
東から西に進みます。
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