fc2ブログ

第908回 湯立て神楽神事 前編~初ゑびす2023~その3

「京のお店 今日のお品」カテゴリートップに
進みたい方は、ここをクリックしてください。

908-1.jpg
前回ブログでゑびす神社境内であちこち参拝して、
いよいよゑびす神社本殿にお参りします。
……のですが本殿への参拝行列が例年になく長くて、
とうとう大和大路まで戻ってしまいました。
今回はこの行列の最後尾に並び本殿を参拝した後、
この日(1月8日)に催された神事を取材しました。
撮影日は、2023年1月8日日曜日午後2時。
まさに「貫けるような」快晴でした。


908-2.jpg
最後尾に並びだして、数分経ちました。
ここで、再びゑびす神社境内に入ります。
こちらの行列は見かけほど混み合っておらず、
ものの何分かで本殿まで辿り着けました。


908-3.jpg
ですからゑびす神社一の鳥居から二の鳥居までは、
1分ほどで辿り着きました。
ここから境内を西に進んで本殿にお参りするまでも、
約1分で済みました。


908-4.jpg
ゑびす神社二の鳥居をくぐり、境内を西に向いています。
だんだんゑびす神社本殿が、近づいてきました。


908-5.jpg
ゑびす神社境内南西端に社務所があって、
その左(東)側に、ゑびす神社拝殿があります。
その拝殿では、例祭期間中に巫女さんが神楽を舞われます。
その巫女さんは両手に笹を持っておられますが、
この笹はこの後参拝者に有料で配布されます。
(1本3,000円くらい?)
こちらの参拝者はこの笹を持ち帰って軒先に飾り、
「商売繁盛」を祈願します。
こちらは京都に限らず、大阪の今宮戎や
兵庫県の西宮神社など、関西の各ゑびす神社でも行われます。
「商売繁昌で、笹持って来い」ですね。


908-6.jpg
一方で行列は、ゑびす神社本殿にさらに近付いています。
本殿参拝まで、制服姿の警察官が整列させています。
これは、明らかに韓国の梨泰院事件の影響です。
この事件は日本でも、かなり衝撃を受けましたので……


908-7.jpg
いよいよゑびす神社本殿に、お参りします。
ご祭神は、七福神の一柱ゑびす神です。
ですから、「商売繁盛」のご利益があります。
ゑびす神の起源がインドの水神と言う説も有力ですが、
ヒルコ神を起源とする説も有力です。
(川や海沿いにいらっしゃる「蛭子」と表記するゑびす神社は、
すべてこのヒルコ神が起源です。
その場合、ご神体は水死体か水死体のお墓です)


908-8.jpg
ゑびす神社本殿に、こちらが奉納されていました。
例年ならゑびす神社には冷凍マグロが奉納されますが、
(第23回ブログ参照)
コロナウィルスの影響がまだまだ濃い2023年は、
このようにマグロ型の蒲鉾が奉納されています。
どうも、茨木屋が奉納されたようです。


908-9.jpg
さて午後2時も少し回りますと、
ゑびす神社拝殿前の境内中央で、窯の中の水が薪で炊かれます。
(前回ブログから、こちらの準備をされていました)
準備されている赤い法被姿の方々は、ゑびす神社の氏子衆です。
(氏子は神社近くの住民で、その神社を管理されています)


908-10.jpg
そしてその窯の周りに、神具が並びます。
いよいよ湯立て神楽が始まるのですが、
この時点でこちら側が正面ではないことに気付きました。


908-11.jpg
そこで、ゑびす神社拝殿前に移動しました。
向こう(北)側に見える石製鳥居は、末社の小松天満宮のものです。
左(西)側に、ゑびす神社本殿がいらっしゃいます。
ただ移動したために、見物客の最前列ではありません。


908-12.jpg
2023年1月8日日曜日午後2時を数分回りました。
ゑびす神社拝殿前に、こちらの巫女さんが登場されました。
こちらの方が、ここから始まる神事を取り仕切られます。


908-13.jpg
続いて、束帯姿の男性が登場されます。
おそらく、こちらがゑびす神社の神主でしょう。
神主が紙垂を振るい、既に置かれた神具を清められます。


908-14.jpg
ゑびす神社神主が、紙垂を振るい続けています。
神具は左から手桶、お神酒、盃、鈴、紙垂、榊です。
盃には、米粒と塩が入っています。


908-15.jpg
続いて、神主は本殿の方を向いて紙垂を振るわれます。
その間、巫女さんは直立不動で静止されていました。


908-16.jpg
神具を清め終えた神主が、ゑびす神社社務所に退かれました。
ここから、こちらの巫女さんによる神楽が始まります。
先ずは巫女さんが紙垂を持たれて、本殿に拝礼されます。


908-17.jpg
巫女さんが、こちら(拝殿)側に向き直られました。
そして紙垂を左手に持たれ、右手に鈴を持たれました。


908-18.jpg
巫女さんが、本殿に向き直られました。
巫女さんが右手を振るわれるので、時折鈴の音が聞こえます。


908-19.jpg
そして、巫女さんが左右の手を交差されます。
その時々に、鈴の清らかな音色が響きます。


908-20.jpg
やがて、巫女さんが両手を大きく広げられます。
そのまま巫女さんが両手を天上に掲げ、
くるくるとその場で回転されました。


908-21.jpg
巫女さんは、この姿のままくるくる回り続けられます。
撮り易いポーズなので、カメラのフラッシュがあちこち光りました。


908-22.jpg
巫女さんが、回転し続けます。
実は、他の神社(伏見稲荷大社など)とほぼ同じように舞われます。
ですから、約束事に則って舞っておられるのでしょう。



908-23.jpg
ようやく、巫女さんの回転が止まりました。
そして、巫女さんは本殿の方に向かれました。


908-24.jpg
続いて、巫女さんが両手を交差されました。
先程の繰り返しですが、だんだん神楽が終わりに近づいています。


908-25.jpg
巫女さんが、こちら(拝殿側)に向かれました。
そして両手を広げて、こちらに一礼されました。


908-26.jpg
また巫女さんが、回り始めました。
ただ今回は何周もではなく、1周だけ回転されました。


908-27.jpg
そして、最後に巫女さんが本殿に向かって一礼されました。
これで、今回神事の神楽が終了です。


908-28.jpg
神楽が終わり、巫女さんが鈴と紙垂をこちらに置かれました。
ただ、湯立て神事はここからが本番です。


908-29.jpg
続いて、巫女さんがお神酒を持ち上げられます。
この中はお酒と思いますが、もしかすると水かもしれません。
巫女さんは、このお神酒を本殿前に零されました。
おそらく、お神酒を本殿に奉げられたのだと思います。


908-30.jpg
ここで巫女さんは、巫女装束の上着を脱がれました。
ここから動きが激しくなるので、襷で袖を縛り上げられます。


908-31.jpg
続いて、巫女さんが手桶を手に持たれます。
ここから湯立て神事に移行されるのですが、
だいぶ写真を貼り付けました。
ですから、今回はここまでです。

~次回は、ゑびす神社の湯立て神事を取材します~



~追記 その1~
この辺りの地図を貼り付けます。
詳しくは、ここをクリックしてください。
京都のゑびす神社が、起点です。

~追記 その2~
祝!訪問者数34万人越え

2023年1月13日金曜日に
「京の道 今日の道」の訪問者数が、
34万人を越えました。
これも、皆さんのご愛顧の賜物です。
どうも、ありがとうございました。


~追記 その3~
再びのぜんざい
908-32.jpg
前回ブログの追記で、自分が作った鏡開きのぜんざいを紹介しました。
さらにそのぜんざいに、ウチの母が不満を漏らしたことも書きました。
すると2023年1月15日にウチの母は自ら小豆を買ってきて、
そちらを長々と煮込みました。
そうして約12時間後に、こちらのぜんざいができました。


908-33.jpg
こちらが、ウチの母によるぜんざいです。
京和菓子匠ほどではありませんが、
小豆の皮がそこまで破れていません。
美味しく上手に炊き上げていますね。
自分の腕では、ここまではいきません。
やはり、自分の腕もまだまだということです。

~追記 その4~
猫はこたつの外で丸くなる
908-34.jpg
2023年1月15日日曜日のウチのネコです。
もともとこたつの中にいたのですが、中でのぼせて出てきました。
その直後にこたつ布団に乗っかって、そのまま居眠りですね。
関連記事
スポンサーサイト



テーマ : 京都道案内
ジャンル : 地域情報

コメントの投稿

非公開コメント

検索フォーム
プロフィール

ぴのぴな

Author:ぴのぴな
ぴのぴなと申します。
生まれたときから50数年
ずっと京都住まいです。
中2のころから
自宅近くを中心に
寺社巡りをしてきました。
このブログで,
本当に京都に来たような
そんな気分を
味わってください。

リンク・カテゴリの説明
いい加減複雑になったので、
サイドバーの説明をします。
☆リンク
「京の天気」
京都市内の今の天気と
天気予報が分かります。

「京都桜100景」
ブログ用に
今まで撮った写真に
新たに撮ったものを加え
独断と偏見で桜の名所を
100選びました。
少しずつ更新して
ゆっくり完成させます。

「祇園祭の歩き方」
YAHOO知恵ノートを
こちらも利用して、
祇園祭宵山で回る
ポイントを書きました。
実際に回るときの
参考にしてください。

「京都市バス路線図」
京都市交通局発行の
京都市バスと市営地下鉄の
路線図を貼り付けました。
バス停や駅の位置以外に、
各観光地の位置関係も
これで分かります。

「京都市バス検索」
系統(「5系」とか)別に
市バスを検索できます。
各系統の停留するバス停や
バス停別時刻表が
貼り付けてあります。
京都観光に来られる前に、
今一度確認してください。

「嵐電(京福電気鉄道)」
京福電車(嵐電)のサイトを
そのまま貼り付けました。
電車の情報もありますが、
嵯峨野嵐山など
沿線の観光情報が
詳しく書いてあります。

「きょうもいろいろ」
ここと同じ
京都観光のブログです。
許可をいただいたので、
リンクさせて
いただきました。

「ひまわりパパの
ときたま日記」
ご家族のことを書かれた
ブログです。
こちらも
許可をいただいて
リンクさせて
いただきました。

「アマランサス☆
だいあり~」
いろいろなことを
書かれたブログです。
こちらも、
許可をいただいて
リンクさせて
いただきました。

「写真缶」
京都周辺の写真と
短いコメントの
写真ブログです。
こちらも、
許可をいただいて、
リンクさせて
いただきました。

「子連れ京都旅行」
ウチと同じ京都の
観光ブログです。
「幼児連れで
便利な店と
不便な点」を
詳しく
書かれています。
こちらは、
自分がお願いして
リンクさせて
いただきました。

「京都パワースポット
体験」
京都の様々な情報を
連載されています。
こちらも、
許可を頂いて
リンクをしました。

「京都散歩
日々の出来事と
三毛猫ブログ」
飼い猫と京都観光地の
様子を書かれた
ブログです。
こちらも許可をいただいて
リンクしました。

「京都に夢中!
古都・京都
お祭りナビ」
これから始まる
京都のお祭りや
イベントの
情報が載っています。
こちらも許可をいただいて
リンクしました。

布袋山保存会
祇園祭前祭の布袋山の
サイトです。
宵山でここに訪れて、
ここの方と親しくなって、
そのまま相互リンク
することにしました。

One-Shot Photo Blog
北関東と東京の下町の
写真ブログです。
自分の大ファンの
写真家さんが
運営されています。
こちらからお願いして、
リンクさせて
いただきました。

「春夏秋冬 京のくらし」
京都の季節の様子や
ご自身が経営されている
カフェの様子を
書かれたブログです。
この度、相互リンクさせて
いただきました。

☆カテゴリ
これまでの記事を
テーマ別に分けました。
記事は順番通り
並んでいますので、
観光コースをそのまま
追いかけられます。

「京のお店 今日のお品」
緊急事態宣言後の
京都市街地で
コロナ騒動下でも
頑張っておられる
さまざまなお店と
その商品を
紹介して宣伝します。

「未分類」
京都を書いては
いるのですが、
他の「道ブログ」とは
趣旨が違うものが
入ります。

「ここって、
何のブログなの?」
このブログの説明です。
記念すべき第1回です。

「限定公開」
パスワードがないと、
閲覧できません。
うちの家族の
個人情報満載なので、
こうなりました。
京都サンガの応援に、
東京に行った記事です。
(国立競技場と明治神宮)

「京都」
どのカテゴリにも
入らない記事です。

「京都サンガ」
Jリーグクラブの
京都サンガの 試合観戦や
イベントの様子を
記事にしました

「東福寺と泉涌寺」
ウチの近所なので、
一番よく行きます。

「伏見稲荷大社」
ウチの氏神様です。
初詣など
こちらも多くなります。

「ゑびす神社」
毎年参拝しているので、
独立させました。

「清水寺から平安神宮」
京都の東山周辺です。
京都観光の
一番有名なコースです。
これから京都観光を
考えておられる方は、
ここをご覧ください。

「京都紅葉散策」
紅葉の季節にあちこち
散策してきました。
毎年11月23日に行く
紅葉散策は含まれません。
そういうものに含まれない
短いものを集めました。

「京都桜案内」
桜の季節にあちこち
花見に行きました。
毎年少しずつ増えます。

「祇園散策」
花見小路の花街や
八坂神社・建仁寺など
祇園各地の散策です。

「祇園祭宵山散策」
祇園祭宵山を
毎年更新した記録です。
ゆっくり回ったので、
次に祇園祭に来られた時の
参考にしてください。

「節分」
毎年少しずつ増えます。

「京都のお祭り」
春から初夏を中心に
京都市内各地のお祭りを
記録したものです。

「松尾散策」
地蔵院や鈴虫寺、
松尾大社や法輪寺など
松尾を散策します。

「嵯峨野嵐山」
嵯峨野嵐山周辺散策です。

「京都駅前散策」
京都駅から
五条通にかけて
あちこち回りました。

「蹴上・鹿ヶ谷散策」
南禅寺のある蹴上や
哲学の道がある鹿ケ谷を
散策しています。

「太秦散策」
蚕ノ社や広隆寺、
映画村など太秦周辺を
散策しました。

「花園散策」
JR「花園」駅から
北側の衣笠山手前の
「きぬかけの路」に
かけて散策しました。
妙心寺や等持院など
並んでいます。

「松原通東から西」
清水寺~西小路間の
松原通を東から西へと
写真で追いかけます。
京都盆地を輪切りにして、
地域ごとの違いを
楽しんでください。

「松原通東から西」EX
松原通が終わる西小路から
京都盆地の西の端の
松尾までを書いています。
松原通の記事と
併せて読むと、
京都盆地の東西の様子が
よく分かります。

「三条通西から東」
嵐山から始まり、
名神高速道路
京都東インターまでの
三条通を西から東に
書いていきます。

「本町通北から南」
京都盆地の東側を通る
本町通を南から北に
進みます。

「寺町通南から北」
河原町通の1本西
寺町通を
五条通から北大路通まで
散策します。
[六原」経由で、
「本町通編」と
つながっています。

「烏丸通北から南」
「寺町通編」の最終回
今宮通から南に
十条通まで続きます。

「大和大路南から北」
本町通より1本東にある
大和大路を北上します。

「鞍馬口通東から西」
室町時代に
京都最北端の道だった
鞍馬口通を下鴨神社から
金閣寺まで進みます。

「きぬかけの路散策」
その金閣寺から西に
龍安寺や仁和寺経由で
北嵯峨まで進みます。

「塩小路東から西」
京都駅前の北側を
東西に貫く塩小路を
東端の智積院から
西端の梅小路公園まで
進みました。
そのあと、
七本松~佐井西通間の
{西塩小路編」も
続きます。

「千本通南から北」
平安時代の中心
旧朱雀大路である
千本通を
七条通から、
鷹峯まで進みます。

「高倉通南から北」
京都中心街を縦断する
烏丸通と河原町通の
中間を貫く高倉通を
北上していきます。
神社仏閣よりも、
飲食店の取材が中心に
なってしまいました。

「上立売通東から西」
今出川通の北側に伸びる
東西の道を散策します。
京都市街地屈指の
桜がきれいな通りです。

「若宮通南から北」
西本願寺と東本願寺の
中間点を通る小路を
北上しました。
京町家と古い商店街の
京都らしい町並みです。

「若宮通南から北」EX
「若宮通編」の最後から
三条通まで
若宮通の真北の通りを
北上していきます。

「釜座通南から北」
若宮通を真北に
延長した先の釜座通で
三条通~京都府庁間を
北上しました。
途中、二条城に
立ち寄りました。

「錦小路東から西」
四条通の1本北に伸びる
錦小路を東から西に
進みます。
錦市場から祇園祭鉾町へ
最終的に住宅街に
移動していきます。

「五辻通東から西」
上立売通と今出川通の
中間に伸びる五辻通を
東から西へと進みます。

「正面通東から西」
脳卒中のリハリビがてら、
比較的ウチに近い
正面通を
東から西に進みます。
サイトやブログのリンク
シリーズごと読むなら、こちらから
最新記事
最新コメント
月別アーカイブ
最新トラックバック
ブログの訪問者数
 
現在の訪問者数
現在の閲覧者数:
カレンダー
05 | 2023/06 | 07
- - - - 1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30 -
RSSリンクの表示
Powered By FC2ブログ

今すぐブログを作ろう!

Powered By FC2ブログ

ランキング参加バナー
ブログ村ポイント
メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文: