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第949回 西京極への道~花屋町通東から西~その1

「京のお店 今日のお品」カテゴリートップに
進みたい方は、ここをクリックしてください。


今回から、約3か月ぶりに新しい道の取材を始めます。
「京の道 今日の道」では新しい道を連載するときは、
最初にその道を紹介する記事を書きます。
そして、この回は写真を貼り付けません。
……ということは、前回ブログと並び2回連続で写真を掲載しません。
実は2回連続で写真を掲載しないのは、
約11年このブログを連載していて初めてです。

今回から連載するのは、花屋町通です。
五条通と七条通の中間に位置する通りで、
幾つかのバス停には「花屋町」の名称が付いています。
(「西大路花屋町」バス停など)
下京区西新屋敷地区(元花街島原)周辺と東端以外は
歩道の付いた2車線の道で
京都市街地では自動車の交通量が比較的多い通りです。
自分は脳卒中を患う前は自転車で花屋町通をよく通りました。
花屋町通最西端は西京極で、
我らが京都サンガのかつてのホームスタジアムがあります。

本当に花屋さんが多い通りでした
花屋町通は、「はなやちょうどおり」と読みます。
794年の平安京遷都当時からこの位置に道は存在していましたが、
別の名称で呼ばれていました。
京都の中心街は応仁の乱で荒廃し、豊臣秀吉が復興しました。
今回紹介する道が花屋町通と呼ばれるようになるのは、
豊臣秀吉の後に続く江戸時代からでした。
こちらの道の南側に東本願寺と西本願寺が並んでおり、
両寺院で必要な生花を販売するお店が建ち並んだことが由来です。
安土桃山時代には大宮通~元花街島原間だけでしたが、
明治時代に新町通以東の万年寺通と繋がって、
その万年寺通も花屋町通に吸収されました。
さらに新千本通以西は、高度経済成長期以降に伸びました。

典型的な京都の小路
花屋町通最東端は、富小路です。
富小路は、河原町通と烏丸通の間に伸びるそこそこ狭い道です。
かつての平安京の最東端は、寺町通です。
ただ豊臣秀吉の再開発以降は、
五条通以南の京都市街地最東端が富小路でした。
ですから五条通以南の富小路には寺町通同様に、
たくさんの寺院が林立していました。
富小路と花屋町通と交差する辺りには、
雅松(わかまつ)児童公園があります。
その南側には、約20年前まで京都市立雅松小学校がありました。
つまりこの公園の周辺にはかつて小学生が多く集まり、
その児童目当てのお店が多く建ち並んでいました。
(文房具店とか、駄菓子屋さんとか)
現在はWALDEN WOOWDS KYOTOが建っています。
高倉通以西の花屋町通には多くの京町屋が建ち並びましたが、
だんだん現代風の建物に取って変わられています。

東本願寺の北端
烏丸通以西の花屋町通は、歩道付きの2車線通りになります。
その辺りの花屋町通の南側に、東本願寺が広がります。
そしてその向かい(北)側に、東本願寺の関連施設が建ち並びます。
その中でも「しんらん交流館」には立ち寄ろうと思います。

西本願寺の北端
花屋町通も新町通を越えると、
飲食店などが建ち並び、小さな繁華街が形成されています。
そして堀川通から西は、西本願寺北端を貫きます。
西本願寺の向かい(北)側は、聞法会館という宿坊です。
「宿坊」とは、宗教施設に付属している宿泊施設です。
智積院茶寮 桔梗のように飲食店が入っている場合があって、
この聞法会館の精進料理もなかなかおいしいです。

元花街島原の中心
花屋町通は大宮通を越えると、島原地区に突入します。
大宮通沿いは島原口商店街で、大門を越えると元花街島原です。
島原はいったん花街としての機能を終えていますが、
輪違屋など置屋は現存しており、現在も大夫さんは営業されています。
その西側はJR嵯峨野線の高架で、
さらに西側は京都市中央卸売市場です。
ですからその辺りで、花屋町通はいったん途切れます。

西京極への抜け道
京都市中央卸売市場より西にも、花屋町通は続きます。
この辺りの花屋町通は観光地の近くには通っていません。
基本的に住宅街なのですが自動車の交通量が多いので、
飲食店が数多く建ち並びます。
そして西大路より西はもう少し道幅が広がります。
さらに葛野大路より西には、阪急電車「西京極」駅があります。
その西側に天神川通と天神川が伸びており、
そこで花屋町通の突き当ります。
この位置から北西に向かうと、
すぐに西京極陸上競技場(たけびしスタジアム)です。

では、次回から花屋町通を取材した記事を掲載します。
もう写真は撮り終えています。
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ぴのぴなと申します。
生まれたときから50数年
ずっと京都住まいです。
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「太秦散策」
蚕ノ社や広隆寺、
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散策しました。

「花園散策」
JR「花園」駅から
北側の衣笠山手前の
「きぬかけの路」に
かけて散策しました。
妙心寺や等持院など
並んでいます。

「松原通東から西」
清水寺~西小路間の
松原通を東から西へと
写真で追いかけます。
京都盆地を輪切りにして、
地域ごとの違いを
楽しんでください。

「松原通東から西」EX
松原通が終わる西小路から
京都盆地の西の端の
松尾までを書いています。
松原通の記事と
併せて読むと、
京都盆地の東西の様子が
よく分かります。

「三条通西から東」
嵐山から始まり、
名神高速道路
京都東インターまでの
三条通を西から東に
書いていきます。

「本町通北から南」
京都盆地の東側を通る
本町通を南から北に
進みます。

「寺町通南から北」
河原町通の1本西
寺町通を
五条通から北大路通まで
散策します。
[六原」経由で、
「本町通編」と
つながっています。

「烏丸通北から南」
「寺町通編」の最終回
今宮通から南に
十条通まで続きます。

「大和大路南から北」
本町通より1本東にある
大和大路を北上します。

「鞍馬口通東から西」
室町時代に
京都最北端の道だった
鞍馬口通を下鴨神社から
金閣寺まで進みます。

「きぬかけの路散策」
その金閣寺から西に
龍安寺や仁和寺経由で
北嵯峨まで進みます。

「塩小路東から西」
京都駅前の北側を
東西に貫く塩小路を
東端の智積院から
西端の梅小路公園まで
進みました。
そのあと、
七本松~佐井西通間の
{西塩小路編」も
続きます。

「千本通南から北」
平安時代の中心
旧朱雀大路である
千本通を
七条通から、
鷹峯まで進みます。

「高倉通南から北」
京都中心街を縦断する
烏丸通と河原町通の
中間を貫く高倉通を
北上していきます。
神社仏閣よりも、
飲食店の取材が中心に
なってしまいました。

「上立売通東から西」
今出川通の北側に伸びる
東西の道を散策します。
京都市街地屈指の
桜がきれいな通りです。

「若宮通南から北」
西本願寺と東本願寺の
中間点を通る小路を
北上しました。
京町家と古い商店街の
京都らしい町並みです。

「若宮通南から北」EX
「若宮通編」の最後から
三条通まで
若宮通の真北の通りを
北上していきます。

「釜座通南から北」
若宮通を真北に
延長した先の釜座通で
三条通~京都府庁間を
北上しました。
途中、二条城に
立ち寄りました。

「錦小路東から西」
四条通の1本北に伸びる
錦小路を東から西に
進みます。
錦市場から祇園祭鉾町へ
最終的に住宅街に
移動していきます。

「五辻通東から西」
上立売通と今出川通の
中間に伸びる五辻通を
東から西へと進みます。

「正面通東から西」
脳卒中のリハリビがてら、
比較的ウチに近い
正面通を
東から西に進みます。
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