第970回 長刀鉾注連縄切りで~祇園祭前祭山鉾巡行~その2
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前回ブログで京阪電鉄「祇園四条」駅から四条通を西に進み、
寺町通から四条通を西に向いています。
寺町通の約50m西で、四条通は
御幸町通(ごこまちどおり)と交差します。
今回は、「四条御幸町」交差点の西側で行われる
長刀鉾の注連縄切神事を取材します。
撮影日は、2023年7月17日月曜日午前8時30分。
人混みの多さで、上手く写真が撮れませんでした。

寺町通から四条通を約50m西に進み、
御幸町通との交差点に辿り着きました。
車道を覗き込み、四条通を西に向いています。
約400m先に、長刀鉾が立っています。
ただその手前に様々な車両が並んでいて、
この位置からでは長刀鉾が見えません。

御幸町通の約50m西に、麩屋町通が伸びています。
こちらは、御幸町通と麩屋町通の中間の四条通です。
2023年は、ここで長刀鉾を撮影します。
昨年(2022年)の際は前列の方々が手を挙げられたため、
(多くの方々がカメラを高く構えられたため)
生き稚児さんが刀を振り下ろす瞬間を撮れませんでした。
その対策で、カメラを構える方々と少し距離を置いたのですが……
後述しますが、あまり意味はありませんでした。

すると、長刀鉾の手前に並んでいた車両がこちらに来ました。
どちらも、人が乗れるクレーンが付いています。

停車したクレーン車が「四条麩屋町」交差点で停車して、
人を乗せたクレーンが信号機へと伸びていきます。
祇園祭の曳山や鉾は信号機より高いので、
通行の妨げにならないように、一時的に信号機を撤去します。

とは言え、別に信号機を持ち去るわけではありません。
クレーン車に乗った方が信号機を後ろから押すと、
どんどん歩道側に曲がっていきます。
実はもともと四条通沿いの信号機は、
こうなるように作られています。

さらに、信号機が曲がります。
これらの信号機は、アーケードの上に収納できるようになっています。

信号機を曲げると、作業されている方が信号機を固定されます。
1つの交差点に4つの信号機がありますから、
4台のクレーン車で同時に処理されていかれます。

そして、すぐに「四条御幸町」交差点の信号機も処理されます。
1か所の交差点で、大体3分くらいで作業を終えておられます。

「四条御幸町」交差点の信号機を収納されたクレーン車が、
さらに東の「四条寺町」交差点に向かわれます。
午前8時40分には、「四条河原町」交差点まで
信号機をアーケード上に収納されました。
そこからは、河原町通の信号機を同じように処理されていきます。

すると、車道上にいらした交通警官の皆さんが動き始められます。
規制線を張って、横断できないようにされています。
この時点から午前中いっぱい四条通は歩行者横断禁止です。
(どうしても渡りたいときは、地下道を利用できます)

2023年7月17日月曜日午前8時40分になって、
御幸町通から四条通を西に向いています。
四条通の車道上に、カメラマンの集団が控えておられます。
こちらTV局は報道関係者の皆さんで、
この位置で長刀鉾を撮影されます。

こちらは、「四条麩屋町」交差点のアーケード上です。
町衆が一人おられて、注連縄を引き上げておられます。

その時、自分の周囲を撮りました。
先ほどのスペースに、たくさんの方々がおられます。
まぁ路上は自分のものではないので、
故意に空けていれば割り込まれますよね。
結局たくさんの方々の後ろから、撮影することになりました。

その間も、「四条麩屋町」交差点の注連縄が引き上げられ続けます。
2023年7月17日月曜日午前8時50分時点で、
注連縄がこの高さまできました。

そして、2023年7月17日月曜日午前9時。
会所がある位置から、長刀鉾が動き出しました。
長刀鉾は、くじ取らずの鉾1番です。
つまり、必ず先頭を進む山鉾です。

長刀鉾会所は、御幸町通よりから約400m西にある
「四条東洞院」交差点付近に建っています。
注連縄が張られている「四条麩屋町」交差点までに、
長刀鉾が約5分で到着されました。

「四条麩屋町」交差点に、長刀鉾が停止されています。
祇園祭の鉾には、祇園馬橋を演奏される囃子方以外にも
生き稚児さんや鉾内を仕切られる町衆などがいらっしゃいます。
町衆さんのお一人が竹の棒を持たれて、
長刀鉾の先頭に来られました。

長刀鉾内の竹棒を持たれた方が、
棒の先の鉤で注連縄を持ち上げられました。
こうして注連縄切神事の準備が、粛々と進められます。

長刀鉾注連縄切神事の準備が完了しました。
すると、生き稚児さんが日本刀を持ち上げられました。
通常長刀鉾の生き稚児さんは、
背後に立たれる町衆さんの指示通り、
まるで浄瑠璃人形のような動きをされます。
この時も背後の町衆さんに合わせて、
生き稚児さんが日本刀を振り回されます。

鞘から刀身を抜き、大きく振りかぶられました。
祇園囃が演奏される中、生き稚児さんの動きは踊りのようです。

生き稚児さんが、日本刀を優雅に振り回されます。
そして、日本刀を真上に振り上げられます。

すると、周囲の方々も一斉に腕を振り上げられました。
スマートフォンや腕に遮られて、生き稚児さんを写せません。
ただこの時「トン」という音がして、
注連縄が長刀鉾の左右に落ちました。
長刀鉾の注連縄切神事は無事終了しましたが、
2023年はこんな写真になってしまいました。
次の機会には、もう少し対策を考えようと思います。

数秒後同じ場所で、拡大せずに撮影しました。
注連縄切神事直後には、これだけの方々がいらっしゃいました。

その場で振り返り、御幸町通から四条通を東に向きました。
ここから祇園祭前祭の山鉾が順々にやって来ますが、
それはもっと東で撮影します。
そのため、御幸町通から四条通を東に移動します。

御幸町通から、四条通を約50m東に移動しました。
ここで四条通は、寺町通と交差します。
この人混みで走ると危険なので、早歩きで移動しています。
山鉾はそこまで速くないので、これで十分間に合います。

寺町通から四条通を約30m東に移動して、南を向きました。
八坂神社お旅所の前に横断幕が張られて、
さらにその前に観覧席が設けられます。
その観覧席の向かい(北)側で、ここから撮影します。

京都市内のお祭りで巡行される際、
警察車両が必ず先導します。
祇園祭前祭山鉾巡行でも同じなのですが、
長刀鉾の注連縄切神事の後片付けの関係で、
いったん停車されて後続を待っておられます。

先ほどの時間から約3分後、警察車両が出発されました。
続いて、「祇園会」(ぎおんえ)と書かれた幟が行進します。
こちらも、例年通りの巡行です。

さらに、この長持が続きます。
多分熱中症対策の飲料水などが入っているのでしょう。

続いて、長刀鉾の幟の登場です。
ここから祇園祭前祭の山鉾が順々に登場しますが、
もうだいぶ写真を貼り付けました。
ですから、今回はここまでです。
~次回から、祇園祭前祭の山鉾が順々に登場します~
~追記 その1~
この辺りの地図を貼り付けます。
詳しくは、ここをクリックしてください。
八坂神社お旅所が起点です。
~追記 その2~
7月21日から祇園祭後祭の山鉾が立ちます
このブロスの更新日2023年7月21日金曜日から、
祇園祭後祭の山鉾が立ちます。
基本的には蛸薬師通以北に立つ山鉾が中心です。
新町通の南観音山と大船鉾は、例外です。
後祭の宵山は山鉾そのものの装飾品が立派で、
会所巡りが特に楽しいですね。
(特に、鯉山)
2023年度は鷹山の新調2年目で、
山の上に上りたかったのですが、やはり仕事で自分は行けません。
昨年(2022年)の祇園祭後祭宵山の様子は、
第697回ブログを参照してください。
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前回ブログで京阪電鉄「祇園四条」駅から四条通を西に進み、
寺町通から四条通を西に向いています。
寺町通の約50m西で、四条通は
御幸町通(ごこまちどおり)と交差します。
今回は、「四条御幸町」交差点の西側で行われる
長刀鉾の注連縄切神事を取材します。
撮影日は、2023年7月17日月曜日午前8時30分。
人混みの多さで、上手く写真が撮れませんでした。

寺町通から四条通を約50m西に進み、
御幸町通との交差点に辿り着きました。
車道を覗き込み、四条通を西に向いています。
約400m先に、長刀鉾が立っています。
ただその手前に様々な車両が並んでいて、
この位置からでは長刀鉾が見えません。

御幸町通の約50m西に、麩屋町通が伸びています。
こちらは、御幸町通と麩屋町通の中間の四条通です。
2023年は、ここで長刀鉾を撮影します。
昨年(2022年)の際は前列の方々が手を挙げられたため、
(多くの方々がカメラを高く構えられたため)
生き稚児さんが刀を振り下ろす瞬間を撮れませんでした。
その対策で、カメラを構える方々と少し距離を置いたのですが……
後述しますが、あまり意味はありませんでした。

すると、長刀鉾の手前に並んでいた車両がこちらに来ました。
どちらも、人が乗れるクレーンが付いています。

停車したクレーン車が「四条麩屋町」交差点で停車して、
人を乗せたクレーンが信号機へと伸びていきます。
祇園祭の曳山や鉾は信号機より高いので、
通行の妨げにならないように、一時的に信号機を撤去します。

とは言え、別に信号機を持ち去るわけではありません。
クレーン車に乗った方が信号機を後ろから押すと、
どんどん歩道側に曲がっていきます。
実はもともと四条通沿いの信号機は、
こうなるように作られています。

さらに、信号機が曲がります。
これらの信号機は、アーケードの上に収納できるようになっています。

信号機を曲げると、作業されている方が信号機を固定されます。
1つの交差点に4つの信号機がありますから、
4台のクレーン車で同時に処理されていかれます。

そして、すぐに「四条御幸町」交差点の信号機も処理されます。
1か所の交差点で、大体3分くらいで作業を終えておられます。

「四条御幸町」交差点の信号機を収納されたクレーン車が、
さらに東の「四条寺町」交差点に向かわれます。
午前8時40分には、「四条河原町」交差点まで
信号機をアーケード上に収納されました。
そこからは、河原町通の信号機を同じように処理されていきます。

すると、車道上にいらした交通警官の皆さんが動き始められます。
規制線を張って、横断できないようにされています。
この時点から午前中いっぱい四条通は歩行者横断禁止です。
(どうしても渡りたいときは、地下道を利用できます)

2023年7月17日月曜日午前8時40分になって、
御幸町通から四条通を西に向いています。
四条通の車道上に、カメラマンの集団が控えておられます。
こちらTV局は報道関係者の皆さんで、
この位置で長刀鉾を撮影されます。

こちらは、「四条麩屋町」交差点のアーケード上です。
町衆が一人おられて、注連縄を引き上げておられます。

その時、自分の周囲を撮りました。
先ほどのスペースに、たくさんの方々がおられます。
まぁ路上は自分のものではないので、
故意に空けていれば割り込まれますよね。
結局たくさんの方々の後ろから、撮影することになりました。

その間も、「四条麩屋町」交差点の注連縄が引き上げられ続けます。
2023年7月17日月曜日午前8時50分時点で、
注連縄がこの高さまできました。

そして、2023年7月17日月曜日午前9時。
会所がある位置から、長刀鉾が動き出しました。
長刀鉾は、くじ取らずの鉾1番です。
つまり、必ず先頭を進む山鉾です。

長刀鉾会所は、御幸町通よりから約400m西にある
「四条東洞院」交差点付近に建っています。
注連縄が張られている「四条麩屋町」交差点までに、
長刀鉾が約5分で到着されました。

「四条麩屋町」交差点に、長刀鉾が停止されています。
祇園祭の鉾には、祇園馬橋を演奏される囃子方以外にも
生き稚児さんや鉾内を仕切られる町衆などがいらっしゃいます。
町衆さんのお一人が竹の棒を持たれて、
長刀鉾の先頭に来られました。

長刀鉾内の竹棒を持たれた方が、
棒の先の鉤で注連縄を持ち上げられました。
こうして注連縄切神事の準備が、粛々と進められます。

長刀鉾注連縄切神事の準備が完了しました。
すると、生き稚児さんが日本刀を持ち上げられました。
通常長刀鉾の生き稚児さんは、
背後に立たれる町衆さんの指示通り、
まるで浄瑠璃人形のような動きをされます。
この時も背後の町衆さんに合わせて、
生き稚児さんが日本刀を振り回されます。

鞘から刀身を抜き、大きく振りかぶられました。
祇園囃が演奏される中、生き稚児さんの動きは踊りのようです。

生き稚児さんが、日本刀を優雅に振り回されます。
そして、日本刀を真上に振り上げられます。

すると、周囲の方々も一斉に腕を振り上げられました。
スマートフォンや腕に遮られて、生き稚児さんを写せません。
ただこの時「トン」という音がして、
注連縄が長刀鉾の左右に落ちました。
長刀鉾の注連縄切神事は無事終了しましたが、
2023年はこんな写真になってしまいました。
次の機会には、もう少し対策を考えようと思います。

数秒後同じ場所で、拡大せずに撮影しました。
注連縄切神事直後には、これだけの方々がいらっしゃいました。

その場で振り返り、御幸町通から四条通を東に向きました。
ここから祇園祭前祭の山鉾が順々にやって来ますが、
それはもっと東で撮影します。
そのため、御幸町通から四条通を東に移動します。

御幸町通から、四条通を約50m東に移動しました。
ここで四条通は、寺町通と交差します。
この人混みで走ると危険なので、早歩きで移動しています。
山鉾はそこまで速くないので、これで十分間に合います。

寺町通から四条通を約30m東に移動して、南を向きました。
八坂神社お旅所の前に横断幕が張られて、
さらにその前に観覧席が設けられます。
その観覧席の向かい(北)側で、ここから撮影します。

京都市内のお祭りで巡行される際、
警察車両が必ず先導します。
祇園祭前祭山鉾巡行でも同じなのですが、
長刀鉾の注連縄切神事の後片付けの関係で、
いったん停車されて後続を待っておられます。

先ほどの時間から約3分後、警察車両が出発されました。
続いて、「祇園会」(ぎおんえ)と書かれた幟が行進します。
こちらも、例年通りの巡行です。

さらに、この長持が続きます。
多分熱中症対策の飲料水などが入っているのでしょう。

続いて、長刀鉾の幟の登場です。
ここから祇園祭前祭の山鉾が順々に登場しますが、
もうだいぶ写真を貼り付けました。
ですから、今回はここまでです。
~次回から、祇園祭前祭の山鉾が順々に登場します~
~追記 その1~
この辺りの地図を貼り付けます。
詳しくは、ここをクリックしてください。
八坂神社お旅所が起点です。
~追記 その2~
7月21日から祇園祭後祭の山鉾が立ちます
このブロスの更新日2023年7月21日金曜日から、
祇園祭後祭の山鉾が立ちます。
基本的には蛸薬師通以北に立つ山鉾が中心です。
新町通の南観音山と大船鉾は、例外です。
後祭の宵山は山鉾そのものの装飾品が立派で、
会所巡りが特に楽しいですね。
(特に、鯉山)
2023年度は鷹山の新調2年目で、
山の上に上りたかったのですが、やはり仕事で自分は行けません。
昨年(2022年)の祇園祭後祭宵山の様子は、
第697回ブログを参照してください。
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