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第147回 暑い日の智積院~七条通散策~その2

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こちらは七条通最東端にある真言宗智山派総本山智積院です。
今回は、ここを散策します。
ただ出入り口はここではなく、もう少し南の方にあります。
撮影日は、2013年8月13日火曜日午後3時。
まだまだ炎天下が続きます。


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智積院の総門から後ろを振り返りました。
ここから西に、七条通が伸びています。


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七条通最東端から、東大路通を南に向いています。
東大路通は、九条通以北の京都市街最東端の幹線道路です。
(九条通以南は、本町通が最東端の幹線道路になります)


147-4.jpg
七条通から、東大路通を約50m南に進みました。
智積院には、こちらから入っていきます。


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先ほどの門をくぐると、カエデ並木をどんどん奥に入っていきます。
(秋には、この辺は絶景になります)
沿道には、キキョウが植えてあります。


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東大路通から東に約100m進むと、智積院金堂(本堂)が見えてきます。
ただ、そちらに行く前に先に左折します。


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先ほどの地点で、左(北)を向きました。
こちらは、智積院の講堂(方丈)と大書院庭園です。
ただそちらに向かう前に、手前の宝物殿に入ります。


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拝観料を支払い、このチケットをもらいました。
ここ智積院の障壁画が、長谷川等伯と長谷川久蔵父子の代表作です。


147-9.jpg
先に、庭園の前にある宝物殿に寄ります。
こちらには、大書院にあった
長谷川等伯・長谷川久蔵父子の障壁画が
保存目的で移されていました。


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宝物殿から出ました。中は冷房が効いていました。
これは拝観者のためというよりは、絵画の保存目的でしょう。


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では、こちらの庭園に入っていきます。
先ずは、ここの講堂の前を通ります。


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門をくぐると、講堂の正面が見えます。
こちらの本尊周辺の障壁画が素晴らしいのですが、
残念ながら撮影不可です。


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門の脇に、このような句碑があります。
こちらは高浜虚子がここを訪れて歌ったもので、
「ひらひらと つくもをぬひて 落花かな」
というような俳句です。
では講堂を回り込んで、庭園の方に向かいます。


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講堂の北側に大書院があります。
次は、大書院に併設されている「利休好みの庭」に向かいます。


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大書院は、土足禁止です。
ここで靴を脱いで上に上がります。


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靴を脱いで、すぐに庭園の方に向かいます。
この部屋中に、長谷川等伯の障壁画のレプリカが貼られていました。
(元々、長谷川等伯の障壁画はこの部屋を飾っていました)
部屋の縁側で、数名の男子学生が座り込んでいます。
あの辺りが絶景ポイントなのですが、先を越されてしまいました……


147-17.jpg
縁側の先は、池が広がっています。
さらにその向い岸に、大きな築山があります。
これが、ここの風景の大きなアクセントになっています。
この写真は、クリックすると拡大されます。


147-18.jpg
こちらは、縁側の真下です。
この建物は寝殿造のように縁の下にも水が張ってあります。
(放射冷却で、この部屋を涼しくしています)
大きな鯉が何尾もいて、人を見ると大きな口を開けています。
(餌が欲しいのでしょうか?)


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築山の北側を見ています。
この辺りはカエデがたくさん植わっています。
サイトには、「5~6月が絶景」とありましたが、
多分11月がここの見頃でしょうね。
この写真もクリックすると拡大できます。


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庭園を眺めていると、白人の中年女性がやって来ました。
(遅れて彼女の子供らしき小学生二人も来ました)
席を譲るべきかと思い、庭園を立ち去りました。

こちらは、大書院の反対側の庭園です。
一転して、枯山水の石庭です。


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その石庭の北側に、大書院から講堂に向かう渡り廊下があります。
ここを西に進み、講堂に向かいます。


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講堂内は、撮影不可になっています。
ご本尊の他に、障壁画が見事でした。
こちらは長谷川等伯など歴史上の人物ではなく、
田渕俊夫画伯が数年前に描いたものですが、
四季を墨の濃淡だけで表した水墨画でした。
このような作品が、数百年後に「歴史」になるのでしょうね。

こちらの写真は、総門越しに講堂の西側から七条通を見た構図です。
今回ブログの最初の写真の真裏になります。


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こちらは、講堂の西側庭園です。
カエデが多いので、ここも秋には絶景になるでしょうね。


147-24.jpg
講堂と大書院を一通り回りました。
では、ここを出て次に進みます。


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そして、ここを出ます。
先ほどの学生さんはここから出た後帰ってしまわれましたが、
自分にはもう一ヶ所目的地があります。


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それが、こちらの金堂(本堂)です。
せっかくなので、中に入ろうと思います。


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東大路通から金堂に向かう道沿いには、キキョウが植えられています。
今がちょうど花の盛りですね。もちろん、それには訳があります。


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遂に、智積院金堂に着きました。
両脇に、キキョウの紋章が付いています。
要するに、キキョウは智積院の象徴なのです。
実は他にも5名ほど参拝者がいらっしゃたのですが、
自分以外は遠慮されて中に入られませんでした。
というのも、ちょうど午後4時になって
堂内で読経が始まったからです。
普段から声を出される方は、きれいな声をしています。


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読経の声を背景にして、金堂を後にしました。
ここを100mも進めば、東大路に行き当たります。


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先ほどの道をまっすぐに進み、智積院の入り口付近に戻ってきました。
ここの前の通りが、東大路通です。
では、ここ智積院を出て東大路を北上します。


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東大路通を北上しています。
東大路は、九条通以北の京都市街地最東端です。
ですから、この通りの東側に大谷本廟八坂神社知恩院などがあり、
観光シーズンともなるとここはかなりの渋滞になります。


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東大路通を約50m進み、七条東大路のT字路に戻ってきました。
(今回ブログ最初の地点ですね)
右(東)側に見えるのは、智積院の石垣です。
実は、智積院の周辺にはたくさんの神社仏閣があるのですが、
この時点で午後4時15分です。
もうこれ以上回るのは、限界のようです。
とは言え、もう写真をだいぶ貼り付けましたし
ここから先は次回とします。

~次回は、この辺りをうろうろします~


~追記~
智積院のサイトを貼り付けました。
今回ブログの参考にしてください。
詳しくは、ここをクリックしてください。
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No title

ここへは行ったことが(入ったことが)ないのですが、なかなか
よい感じですね。

しかし・・・街歩きには辛い暑さが続きますね。体には気をつけ
てくださいね。

Re: No title

na-ohさん、こんにちは。
たびたびコメントありがとうございます。

ご心配、ありがとうございます。
ただ、一昨日辺りから急に気温が下がってきました。
たぶん今年はもう熱中症を気にしなくてもいいでしょう。
……ただ、おかげで風景が一変したので
既に撮ってあった七条以北の本町通の写真は全廃棄になりそうです。
豊国神社まで撮ってあったのですけどね。
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参考にしてください。

「節分」
毎年少しずつ増えます。

「京都のお祭り」
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京都市内各地のお祭りを
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「松尾散策」
地蔵院や鈴虫寺、
松尾大社や法輪寺など
松尾を散策します。

「嵯峨野嵐山」
嵯峨野嵐山周辺散策です。

「京都駅前散策」
京都駅から
五条通にかけて
あちこち回りました。

「蹴上・鹿ヶ谷散策」
南禅寺のある蹴上や
哲学の道がある鹿ケ谷を
散策しています。

「太秦散策」
蚕ノ社や広隆寺、
映画村など太秦周辺を
散策しました。

「花園散策」
JR「花園」駅から
北側の衣笠山手前の
「きぬかけの路」に
かけて散策しました。
妙心寺や等持院など
並んでいます。

「松原通東から西」
清水寺~西小路間の
松原通を東から西へと
写真で追いかけます。
京都盆地を輪切りにして、
地域ごとの違いを
楽しんでください。

「松原通東から西」EX
松原通が終わる西小路から
京都盆地の西の端の
松尾までを書いています。
松原通の記事と
併せて読むと、
京都盆地の東西の様子が
よく分かります。

「三条通西から東」
嵐山から始まり、
名神高速道路
京都東インターまでの
三条通を西から東に
書いていきます。

「本町通北から南」
京都盆地の東側を通る
本町通を南から北に
進みます。

「寺町通南から北」
河原町通の1本西
寺町通を
五条通から北大路通まで
散策します。
[六原」経由で、
「本町通編」と
つながっています。

「烏丸通北から南」
「寺町通編」の最終回
今宮通から南に
十条通まで続きます。

「大和大路南から北」
本町通より1本東にある
大和大路を北上します。

「鞍馬口通東から西」
室町時代に
京都最北端の道だった
鞍馬口通を下鴨神社から
金閣寺まで進みます。

「きぬかけの路散策」
その金閣寺から西に
龍安寺や仁和寺経由で
北嵯峨まで進みます。

「塩小路東から西」
京都駅前の北側を
東西に貫く塩小路を
東端の智積院から
西端の梅小路公園まで
進みました。
そのあと、
七本松~佐井西通間の
{西塩小路編」も
続きます。

「千本通南から北」
平安時代の中心
旧朱雀大路である
千本通を
七条通から、
鷹峯まで進みます。

「高倉通南から北」
京都中心街を縦断する
烏丸通と河原町通の
中間を貫く高倉通を
北上していきます。
神社仏閣よりも、
飲食店の取材が中心に
なってしまいました。

「上立売通東から西」
今出川通の北側に伸びる
東西の道を散策します。
京都市街地屈指の
桜がきれいな通りです。

「若宮通南から北」
西本願寺と東本願寺の
中間点を通る小路を
北上しました。
京町家と古い商店街の
京都らしい町並みです。

「若宮通南から北」EX
「若宮通編」の最後から
三条通まで
若宮通の真北の通りを
北上していきます。

「釜座通南から北」
若宮通を真北に
延長した先の釜座通で
三条通~京都府庁間を
北上しました。
途中、二条城に
立ち寄りました。

「錦小路東から西」
四条通の1本北に伸びる
錦小路を東から西に
進みます。
錦市場から祇園祭鉾町へ
最終的に住宅街に
移動していきます。

「五辻通東から西」
上立売通と今出川通の
中間に伸びる五辻通を
東から西へと進みます。

「正面通東から西」
脳卒中のリハリビがてら、
比較的ウチに近い
正面通を
東から西に進みます。
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