第221回 瀧尾神社の龍神~大和大路南から北~その2

さて、今回から実際に大和大路を北上していくわけですが、
いきなり大和大路最南端の泉涌寺道からではなく、
先ずは最寄駅の「東福寺」駅から始めます。
(写真は、京阪電鉄の方の「東福寺」駅です)
今回はここから本町通を北上し、瀧尾神社の木彫りの龍を見た後
泉涌寺道から大和大路に入ります。
途中まで、第144回ブログと同じ道をたどります。
撮影日は、2014年6月12日木曜日午後2時。
曇り空でしたが、また雨が降りませんでした。

今まで乗っていた京阪電鉄の車両が、大阪方面に向かいます。
目の前の陸橋内部に、JR「東福寺」駅の改札があります。

そのホームの中央に、東への抜け道があります。
すぐ先に改札口があります。では、ここから駅を出ます。

京阪電鉄「東福寺」駅から出て、東を向いています。
隣接するJR「東福寺」駅から東福寺に向かう場合でも、
この場所に出ます。
目の前にある南北の道は、本町通です。

「東福寺」駅前から、本町通を南に向いています。
東福寺へ行くなら、こちらのルートになります。
(さらに、自分の母校の通学路でもあります)
今は観光シーズンではないので閑散としていますが、
11月ともなると自動車が通れないくらい混み合います。
ただ、今回は大和大路を目指すのでこちらには向かいません。

今度は、同じ場所で本町通を南に向きました。
この辺りに飲食店がたくさんありますが、
東福寺が流行り出したここ数年突然増えました。
こちら側は、朝夕に大谷高校の生徒でごった返します。
その大谷高校が大和大路沿いにあるので、
今回ブログの前半はその大谷高校の通学路を進みます。

「東福寺」駅前から、本町通を北に約100m進みました。
貸衣装屋さん「エ・マーサ」の北隣に石製鳥居があります。
先ずは、そちらに向かいます。

そして、こちらがその石製鳥居がある瀧尾神社です。
境内には、数人の写真を撮られる方がいらっしゃいました。
約1年前に来たときより、拝観される方が多少増えた気がします。

鳥居の左(北)側に、手水舎があります。
水は、相変わらず枯れていますが……

そして、鳥居の右(南)側は、絵馬殿です。
古いながらも立派な絵馬が、たくさん掲げられています。

こちらは、拝殿越しに本殿を見ています。
通常は本殿がメインになるのですが、
この神社だけはこの拝殿目当てで来られる方が大半です。
靴を脱いで、この拝殿に上がります。

その拝殿で寝転がると、天井がよく見えます。
雲竜図はよくあるのですが、こちらは龍の木像が貼り付けてあります。
(たぶん、この構図で上下が合っているはずです)
全長は8mを越え、頭部だけで1mを越えます。
こちらは、京都のものとしては比較的新しい江戸時代後期の作品です。
天保年間の彫刻家九山新太郎の代表作になります。

その龍の彫刻の東部です。先述のとおり、ここだけで約1mあります。
よく見ると、目の部分に青い塗料が塗られています。
ですから、元々はもっと鮮やかな色彩だったのでしょうね。
この写真は、クリックすると拡大されます。

その拝殿に腰掛けながら、こちらの本殿を撮りました。
瀧尾神社は少なくとも平安時代末期にはあったのですが、
設立時の沿革は今となっては分かっていません。
(実は、京都の神社にはそういうことが多いようです)
御祭神は、大己貴命(オオナムチノミコト)と
素戔嗚尊(スサノオノミコト)です。
元々は今の豊国神社の辺りにありましたが、
豊臣秀吉によってここに移されました。

瀧尾神社の本殿を格子越しに見ています。
本殿の周囲に2匹の猿がいますね。
実は、この神社にある九山新太郎の作品は他にもあります。
(手水社周辺や拝殿・絵馬殿の柱などです)

瀧尾神社の前から、本町通を北に向きました。
約20m先(瀧尾神社の斜め向かい)に、小さな寺院が見えますね。

こちらは、浄土宗西山禅林派宝樹寺です。
京阪電鉄の車窓越しに見える墓地がある寺院です。
1159年(平安時代末期)源義朝が平清盛に敗死したとき、
源義朝の妻である常盤御前が
息子の牛若丸(後の源義経)とともに隠れ潜んだ寺院です。

宝樹寺の前から、本町通を北に向いています。
この辺りは少し地面が高くなっていますが、
ここにかつて「旧伏見街道第1橋」が架かっていました。
(つまり現在交差する東西の道が、かつては川でした)
それがこの辺の地名「一橋」(いちはし)の由来です。
また、ここが奈良街道(大和街道)の起点だった時代もあり、
常盤御前がここに逃れてきた理由もその辺にあります。

さらに、本町通を北に約50m進みました。
いよいよ泉涌寺道との交差点です。

本町通から、泉涌寺道を西に向いています。
厳密には西北西を向いているので、ここから京都タワーが見えます。
手前のテーブルが出ている魚屋さんは第144回ブログで寄りました。
(いつも焼き魚がおいしそうです)
この道は、京阪電鉄の線路に沿って北に方向を変えます。

今度は本町通から、泉涌寺道を東に向いています。
ここから約50m先に、大和大路の最南端が見えます。
左(北)側の小中高は第144回ブログでは建設中でしたが、
京都市立一橋小学校ではなく別の小中一貫校になったみたいです。

本町通から、泉涌寺道を東に約50m進みました。
このT字路から北に、大和大路が伸びています。

大和大路から、泉涌寺道を東に向いています。
このくねくねした道は、この先で少しずつ南東に進路をとります。
そして、ここから約1km先の泉涌寺で突き当ります。

泉涌寺道から、大和大路を北に向いています。
右(東)側の運動場では、ちょうど小学生が体育の授業中でした。
では、ここから大和大路を最北端まで進みます。

その学校の運動場に、こちらがあります。
これは、先ほどの宝樹寺の前にあった
「旧伏見街道第1橋」を模った記念碑です。

その橋の記念碑がある辺りで、大和大路を北に向きました。
この辺りの大和大路は、自動車がやっと1台通れるほどの細い道です。
この辺りは学校が集中するので、高い塀が続きます。

泉涌寺道から、大和大路を北に約100m進みました。
右(東)側に、大谷中高の校門があります。
つまり、このブログの最初からここまでが
大谷中高の通学路ということになります。

大谷中高の校門の前から、大和大路を北に向いています。
ただ、この辺りの大和大路は多少蛇行しています。
右(東)側は大谷中高の塀が続き、
左(西)側は大谷高校の学生寮やアパート、民家が並んでいます。
どちらの軒先にも花が咲いたプランターがあり、とてもきれいでした。

その辺りに、こちらのお地蔵さんがいらっしゃいました。
大和大路も、本町通同様にお地蔵さんがたくさんいらっしゃいます。
お地蔵さんの前に咲いているスズランが、とてもきれいでした。

そのお地蔵さんの前で、大和大路を北に向いています。
ここから短くて急な坂道あり、
その先で大和大路は醍醐道と交差しています。

その坂道を上り、醍醐道との交差点に出ました。
左(西)側に、大きな鉄柵があります。ここから下を覗いてみます。

鉄柵越しに下を覗きました。
すると、東京に向かう新幹線がこちらにやって来るところでした。
本町通側からこの大和大路側を見ると、
ここがトンネルの頂上部だと分かります。
新幹線は、ここからそのまま山科盆地まで長いトンネルに入ります。

その鉄柵を背に、東を向きました。
この醍醐道は、その名の通りこのまま東山を越えて醍醐に至ります。
右(南)側の柵の向こうは大谷中高の運動場ですが、
時間帯の関係か誰もいませんでした。
大和大路はこの横断歩道を渡って、
左(北)にある小さな階段に続いていきます。

その階段を上ると、JRの在来線の線路をまたぐ陸橋になります。
(向こうに見えるのは、本町通の陸橋です)
ちょうど今滋賀県大津市から、京都駅に普通電車が入ってきました。
こうして見ると、京都駅と京都タワーが離れていることが分かります。

次は、大和大路の陸橋から東を向きました。
東大路の陸橋を過ぎると、
在来線も東山のトンネルの中に入っていきます。

大和大路の陸橋を北に渡り切り、この階段を下ります。
大和大路は本町通より坂の上なので、階段の数がずっと少ないです。

大和大路の陸橋を北渡り切り、東を向きました。
ここから約250m先の東大路で、この道は突き当ります。

その陸橋から、大和大路を北に向いています。
ここからの大和大路は、
自動車がやっと1台通れるほどの細い道になります。

この辺りの大和大路は、細い道ですが飲食店が並んでいます。
(和菓子店とか、お好み焼き屋さんとか)
こちらは、駐車場脇の延命地蔵尊です。
多分風で煽られて茶わんが落ちて砕けているのですが、
なぜか放置されています。
何か意味があるのでしょうか?

JR線路上の陸橋から、大和大路を北に約100m進みました。
こちらは、塩小路との辻です。
(塩小路は、第215回ブログの京都駅前の通りですね)
この先に見える土塀は、三十三間堂のものですね。
ここからその三十三間堂に向かうわけですが、それは次回とします。
今回は、ここまでです。
~次回は、三十三間堂と周辺寺院を拝観します~
~追記その1~
ここの所ワールドカップを毎日毎試合見ていて、
そのネタをここで書いていたのですが、
今回もそれを続けるといい加減違うブログになりそうなので、
(ワールドカップ期間中に京都サンガにも激震が走りましたし、
いろいろ書き出したら止まらなくなって別のブログになるので)
今回からサッカーネタは数回おきに書こうと思います。
(2回に1回くらいに抑えます)
~追記その2~
実は、京都も雨が降っています
今回ブログ撮影日は一日中雨が降らず、
確かに今年は梅雨入りしてもあまり雨が降っていません。
ただ、こう書くと全く雨が降っていないようになってしまいますが、
実は小雨程度なら2日に1回くらいは降っています。
今回ブログから数回文読み返してみて、
まるで全然雨が降っていない異常気象のように書いていたので、
ここで少し訂正します。
~追記その3~
この辺の地図を貼り付けます。
今回は移動距離が長かったので、2枚貼り付けます。
本町通の部分は、ここをクリックしてください。
大和大路の部分は、こちらになります。
~追記その4~
今ちょうど枇杷(びわ)が旬ですね。
そこで、今年も「枇杷タルト」を作ってみました。

どういう訳か、こういう向きでしか貼り付けられません。
枇杷の皮をむいて、種を取って二つに切りました。
それを10個分鍋に入れて、粗目砂糖をかけて混ぜました。

サッカーの一試合分放置すると、水分が浮き上がっていました。
(ここを利用して、グループリーグのスペイン対チリを見ました)

そのまま何も入れず、(水を足さず)煮込んでいきます。
沸騰したら火を弱めて、かき混ぜながら煮込み続けます。
(そうしないと、簡単に焦げます)

また写真が、こちら向きになってしまいました……
鍋をいったん冷ますと、また水が浮き上がってきます。
これを弱火で煮込みながら、水気を一通りとばします。

こちらはいつものココナッツ生地ですが、
今回は水分を抑えて代わりに枇杷のみじん切りを入れました。
ただ、こうすると早く使いきらないとすぐ黒くなります。

そして、プリン型にタルト生地を貼り付けます。
お気づきの方もいらっしゃるかもしれませんが、
今回は粗目砂糖を使って敢えてベトベトにしました。
焼いて水分が抜けると、逆にガチガチになります。
中が柔らかいときは、その方がおいしいと思いました。

今回はトッピングがないことと焦げにくい材料なので、
途中休ませずに一気に25分200℃で焼きました。

こちらが、完成品です。
とりあえず職場に持って行って、試食してもらいました。
「こっちののタルト皮の方がおいしい」
そう言ってくれた方もいましたが、それは少数派でした……
このタルト皮は、もっと柔らかい生地のときがいいですね。
(エッグタルト生地のときが、最適でしょうね)
ここの所ワールドカップを毎日毎試合見ていて、
そのネタをここで書いていたのですが、
今回もそれを続けるといい加減違うブログになりそうなので、
(ワールドカップ期間中に京都サンガにも激震が走りましたし、
いろいろ書き出したら止まらなくなって別のブログになるので)
今回からサッカーネタは数回おきに書こうと思います。
(2回に1回くらいに抑えます)
~追記その2~
実は、京都も雨が降っています
今回ブログ撮影日は一日中雨が降らず、
確かに今年は梅雨入りしてもあまり雨が降っていません。
ただ、こう書くと全く雨が降っていないようになってしまいますが、
実は小雨程度なら2日に1回くらいは降っています。
今回ブログから数回文読み返してみて、
まるで全然雨が降っていない異常気象のように書いていたので、
ここで少し訂正します。
~追記その3~
この辺の地図を貼り付けます。
今回は移動距離が長かったので、2枚貼り付けます。
本町通の部分は、ここをクリックしてください。
大和大路の部分は、こちらになります。
~追記その4~
今ちょうど枇杷(びわ)が旬ですね。
そこで、今年も「枇杷タルト」を作ってみました。

どういう訳か、こういう向きでしか貼り付けられません。
枇杷の皮をむいて、種を取って二つに切りました。
それを10個分鍋に入れて、粗目砂糖をかけて混ぜました。

サッカーの一試合分放置すると、水分が浮き上がっていました。
(ここを利用して、グループリーグのスペイン対チリを見ました)

そのまま何も入れず、(水を足さず)煮込んでいきます。
沸騰したら火を弱めて、かき混ぜながら煮込み続けます。
(そうしないと、簡単に焦げます)

また写真が、こちら向きになってしまいました……
鍋をいったん冷ますと、また水が浮き上がってきます。
これを弱火で煮込みながら、水気を一通りとばします。

こちらはいつものココナッツ生地ですが、
今回は水分を抑えて代わりに枇杷のみじん切りを入れました。
ただ、こうすると早く使いきらないとすぐ黒くなります。

そして、プリン型にタルト生地を貼り付けます。
お気づきの方もいらっしゃるかもしれませんが、
今回は粗目砂糖を使って敢えてベトベトにしました。
焼いて水分が抜けると、逆にガチガチになります。
中が柔らかいときは、その方がおいしいと思いました。

今回はトッピングがないことと焦げにくい材料なので、
途中休ませずに一気に25分200℃で焼きました。

こちらが、完成品です。
とりあえず職場に持って行って、試食してもらいました。
「こっちののタルト皮の方がおいしい」
そう言ってくれた方もいましたが、それは少数派でした……
このタルト皮は、もっと柔らかい生地のときがいいですね。
(エッグタルト生地のときが、最適でしょうね)
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