第231回 錦小路の山鉾~祇園祭前祭2014~その2

占出山を背に、錦小路を西に向いています。
目の前に、室町通との辻があります。
右(北)に行くと山伏山、左(南)に行くと菊水鉾、
このまま(西に)進むと霰天神山です。
今回は、この錦小路を西に進みつつ
四条通以北の山鉾の残りを全制覇します。
撮影日は、2014年7月14日月曜日午後2時半。
だんだん雨足が強くなりました。

錦小路室町の辻で、北に向きました。
この少し先に、山伏山があります。

錦小路から、室町通を北に約10m進みました。
この辺りの問屋さんは、このように表を飾ります。
祇園祭はこの辺りの住民のお祭りですが、
大昔から近隣の企業のお祭りでもあります。
(つまり、各企業も氏子として参加しています)

さらに室町通を北に約50m進みました。すぐ先に、山伏山です。
左(西)側に明倫幼稚園があり、反対側はかつての明倫小学校です。

かつての京都市立明倫小学校は「京都芸術センター」になっています。
この日も、しっかり開いていました。
また、中はカフェも開いていてそこに訪れた方も多かったようです。

京都市立明倫小学校の前から、室町通を北に向きました。
目の前に、山伏山が立っていますね。

山伏山が立っていた所の北側に、ここの会所があります。
こちらは1Fで山の装飾品が飾ってあって、
2Fにはご神体の木像が安置されています。
保昌山や後祭の橋弁慶山などが同じ構造の会所を持っています。

こちらは、山伏山の会所の1Fです。
胴掛や見送りが並んでいますね。
この写真は、クリックすると拡大されます。

こちらは、会所の2F部分です。
ご神体は、浄蔵貴所を模ったものです。
平安時代の有名な山伏で、法観寺の八坂の塔が傾いたとき
念力で修復したという伝説がある方です。
この写真も、クリックすれば拡大されます。

山伏山から、室町通を南に向いています。
では、また錦小路の方に戻っていきます。

錦小路室町の辻に戻ってきました。
右(西)に進むと霰天神山で、左(東)に進むと占出山です。
次はこのまま真っ直ぐ南に室町通を進み、
目の前に見えている菊水鉾に向かいます。

こちらが、菊水鉾です。鉾の先端が菊水紋です。
(写真には、写っていません)
この辺りにあった「菊水の井」という井戸に由来します。
1864年の禁門の変によるどんと焼けで焼失しましたが、
戦後に復活しました。
(どんと焼けは、大船鉾が長い間休み山になった理由でもあります)

菊水鉾の東側に、このような場所がありました。
会所と思って上がったところ、有料の茶席だったそうです。

菊水鉾から、北を向いています。
では、ここから北上し錦小路に戻ります。

菊水鉾の脇にある呉服問屋が、このように飾ってありました。
人形や小物の隣に、檜扇(ひおうぎ)が生けられています。
こちらは、祇園祭に鉾町で生ける風習があります。

またまた錦小路室町の辻にやって来ました。
右(東)に進むと占出山で、左(西)に進むと霰天神山です。
このまま室町通を北に進むと、山伏山です。
南西角の呉服問屋は、毎年この時期にバーゲンセールをしています。

室町通から、錦小路を西に向いています。
では、向こうに見える霰天神山に向かいます。

こちらが、霰天神山の会所です。先ずは、こちらに入っていきます。
この周辺を電気会社の方が巡回されていました。
山鉾が電線に引っ掛かっていないかチェックされていました。

会所の中に入ると、こちらの扇が目を引きました。
この霰天神山では、今年見送りの龍図が新調されて
それを記念してこちらが売られていました。

こちらが、霰天神山(あられてんじんやま)のご神体の祠です。
こちらも、クリックすれば拡大できます。
山のいくつかは、近所の神社のご神体をそのまま使用しています。
室町時代後期の大火の際、この天神さんの周囲にあられが降って
この辺りだけ火災を逃れたそうです。
それ以来、ここを「火除け天神」とも呼んで
「火災除け」のご利益があるとして、多くの信仰を集めてきました。
ただ、普段ここは閉まっていてお参りすることができません。

では、霰天神山の会所を出ます。
ここも、典型的な「うなぎの寝床」になっています。

霰天神山の会所の西隣に、こちらの中華料理屋さんがあります。
やはり、今年も「浸みだれ肉まん」の露店を出していました。
平日の日午後なのに、もう行列ができていました。
だんだんと祇園祭の名物になりつつありますね。
自分も空腹だったのですが、この日(7月14日)は給料日前で、
お金が無くて買うのをあきらめました。
ちなみに、2年前に買ったものがこちらです。

さらにその西側に、霰天神山が立っています。
巡行の際はこちらの上に、先ほどの祠が乗っかります。

こちらは、この辺りの錦小路にある呉服屋さんです。
2年前に来たときは、ショウウィンドウのかわいらしい人形を
撮影させていただきましたが、
入り口の方もけっこう渋いので今年(2014年)はここを撮りました。

その店の前から、錦小路を西に向いています。
目の前に、新町通が見えます。

錦小路から、新町通を北に向きました。
今までならここから南観音山が見えるはずだったのですが、
今年からここから北に山鉾は立ちません。
……そう書くと南観音山が廃止されたみたいですが、
単に山が立つ時期が変わっただけです。
南観音山・北観音山・八幡山などは、
後祭の方に立つことになります。

新町通から、錦小路を西に向いています。
この辺りは、自動車の交通量がいつも多いので大変です。
ここを真っ直ぐ進むと蟷螂山への近道になるのですが、
今回は別の道を進みます。

錦小路から、新町通を南に向いています。
だんだん雨が強くなってきて、傘がさらに目立ってきました。
向こうに、放下鉾が見えます。次は、そちらに向かいます。

錦小路から、新町通を南に約50m進みました。
放下鉾の脇に、町家を改装したイタリア料理店があります。
ここは露店でワインを売っていて、自分もこの後仕事がなければ
(さらに給料前でなければ)ここで1杯やっているところでした。

こちらから放下鉾の会所に入ることができ、
さらに放下鉾の内部に入ることもできます。
鉾の内部には放下僧(放下を行う僧)の像が安置されています。
それが、この鉾の由来です。

放下鉾の南側に出ました。
右(西)側にマンションのエントランスを利用して、
伏見の酒造メーカーによる露店が今年も出ています。
その南隣が、絹織物の展示会場ですね。

その展示会場の南隣に、こちらの町家が並んでいます。
この日はまだ7月14日ですので、
店内の美術品展示はまだ行われていませんでした。

錦小路から新町通を約100m南下して、四条通にまで来ました。
この四条通にもたくさんの山鉾が立ちますが、
この続きは次回にします。
今回は、ここまでです。
~次回は、四条通から西洞院通に向かいます~
今回は、山伏山→菊水鉾→霰天神山→放下鉾と回りました。
~追記~
7月18日~7月23日の間、
祇園祭の後祭が行われています。
今回ブログよりも北側で行われます。
詳しくは、こちらをクリックしてください。
~追追記~
今夏回った地域の地図を貼り付けます。
詳しくは、ここをクリックしてください。
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