第288回 節分の法住寺~塩小路東から西~その5

三十三間堂入り口から、三十三間堂回りの道を南に向いています。
今回は向こうに見える三十三間堂南大門をくぐり塩小路に戻る前に、
手前の法住寺にまたまた訪問します。
撮影日は、2015年2月3日節分の火曜日正午。
法住寺は節分行事の真っ最中でした。

三十三間堂回りの道を南下中です。南大門が近づいてきました。
青紫の幟にある「身代不動尊」は、法住寺のご本尊のことですね。

三十三間堂入口から、三十三間堂回りを南に約100m進みました。
東側に、第286回ブログで紹介した養源院が見えます。
5日前の2015年1月29日に訪れたので、ここは素通りします。

養源院と法住寺の間に、細い道が東に伸びています。
こちらを進むと後白河天皇陵に行けますが、
ここも第286回ブログで訪れているので素通りします。

さらに南隣が、天台宗法住寺です。
第286回ブログで訪れた5日前と異なり、
完全に「節分モード」になっています。

法住寺の門をくぐりました。
すると、ちょうど中からこちらの方が出てこられました。
島原の大夫さんが毎年参加されているようです。
歴史的にも、この寺院は島原と関わりがあるそうです。

法住寺の紋の南側に、こちらの釜が並んでいました。
5日前は炉が並んでいるだけでしたが、この日は様変わりですね。

4つの釜のうち、手前の2つは甘酒を炊いておられました。
こちらは、参拝者に志納で配られていました。
午前10時から配られていましたが、
正午段階でもまだまだ残っていました。
しっかり米と麹の感触が残っているのが、おいしいですね。

法住寺本殿前の5日前に「鬼」と書かれた砂文字の上に、
こちらの護摩壇が置かれています。
実は、午後2時から豆まきの後に護摩焚きがあります。
ただ、そこまでここに残ると会社に遅刻してしまいますので、
その辺の取材は今年はありません。

そうこうするうちに、正午を少し回りました。
すると、本堂前で近所の町衆さんが餅を搗き出しました。
そう言えば、「節分」は旧暦の「大晦日」のことですよね。

町衆さんが何回か餅を搗かれて、
出来上がった餅が向こうに運ばれていきました。
その後、参拝者の中の希望者が餅を搗き出しました。

結局、参拝者の中から5名ほどが餅搗きに参加されました。
たいていは、「疲れたら交替」という感じで続いていきました。
そう言えば、30年くらい前までは
ウチの近所でも餅つきはよくありましたが、
ここ最近はとんと見なくなりました。

搗かれた餅は、本堂東側にいらっしゃる大夫さんの許に運ばれます。
ここで、島原の大夫さんの手ずから餅を丸めていきます。
次々と餅が搗きあがるので、大夫さんも隣のお稚児さんも大変です。
まぁ、間に合わないので
町衆さんも動員して作業が進められていましたが……

こちらが、その丸められた餅です。
これらの餅は、先ほどの釜の方に運ばれていきます。

4つある釜のうち2つは甘酒用なのですが、
残りの2つには小豆を煮込んだ善哉が入っています。
そしてこの椀の中にその善哉を張って、参拝者に配られます。

こちらは、その善哉を求める参拝者の行列です。
長いようにも見えますが、100人もいないので
動き出したらすぐに自分の順番が来ました。
(伏見稲荷大社の初詣に比べたら、一瞬ですね)

こちらが約5分待って頂いた善哉です。
中に生の丸い餅が一つ入っています。
自分には搗きたての軟らかい餅を生で食べる習慣があるので、
「懐かしい味」がしました。
京都には「お盆」には「お華足さん」(おけそくさん)という
生の丸餅を仏壇に供える風習があり、
それに近い味がしました。
(いつも、固くなる前に食べてしまいます)

善哉は、すぐに「売り切れ」てしまいました。
次の行事は午後2時からの豆まきですが、
そこまでここにいたら会社に遅刻してしまいます。
(午後3時には、滋賀県大津市にいないといけません)
そこで、慌てて本堂にお参りしてここを出ることにしました。
急いで本堂に上がって、「身代不動尊」にお参りしました。

では、名残惜しいですが(時間がないので)この法住寺から出ます。
この続きは、また別の年に再訪して取材します。

法住寺の前から、三十三間堂回りの道を南に向いています。
では、この三十三間堂南大門をくぐって塩小路に戻ります。

三十三間堂南大門をくぐると、
その南側向いにこちらの喫茶店「舞坂」があります。
では、ちょっとこちらに寄っていきます。

中に入ってブログ取材の許可を求めると、
「こんな何もないお店なのに、わざわざ取材されるのですか?」
そう女将さんに言われてしまいました。
いえいえ、ここはなかなかのお店なのです。
ブレンドコーヒーを頼んで北向きのテーブルに就きました。

こちらが、その北側テーブルから見た風景です。
三十三間堂を南大門越しに眺めながらのコーヒーは、
この店でないと味わえません。
時間がないのですが、しばしの憩いの時間を楽しみました。

三十三間堂南大門と喫茶店「舞阪」の前から、
塩小路を西に向いています。
この細い道のずっと先に京都タワーが見えますが、
これはこの道の先に京都駅があることを示唆していますね。
(その辺は、烏丸通と同じです)

こちらは、前回ブログでも紹介した「太閤塀」です。
やはり、この塩小路側の塀が極端に古いことが分かりますね。
ちなみに、南大門同様この「太閤塀」も重要文化財です。

三十三間堂南大門から、塩小路を西に約100m進みました。
こちらは、大和大路との辻になります。

塩小路から、大和大路を南に向いています。
第221回では、ここを通ってこの塩小路に辿り着きました。
右(西)側は、自分が昔よく通っていたパン屋さんの跡です。

今度は塩小路から、大和大路を北に向きました。
右(東)側が、三十三間堂です。
第223回ブログではここを通って七条通も北上し、
約500m先の豊国神社へと向かいました。

では、大和大路から塩小路を西に進みます。
東大路から始まる急な下り坂も、まだまだ続きます。

塩小路大和大路の辻に、こちらのお地蔵さんがいらっしゃいました。
京都市街地ですから、お地蔵さんも辻ごとにいらっしゃいます。

大和大路から、塩小路を西へ約70m進みました。
ここは第145回ブログでも紹介した浄土宗西山檀林派専称寺です。
非公開の小さな寺院ですが、ここのご本尊は珍しい馬頭観音ですね。

専称寺の前から、塩小路を西に向いています。
東大路から続く急な下り坂も、この先の本町通で平坦に変わります。

その塩小路本町の北東角にある地域スーパーに、
こちらの貼り紙がしてありました。
そう言えば、節分にはよくイワシの塩焼きを食べますね。

専称寺から、塩小路を西に約50m進みました。
こちらは、本町通との交差点です。

塩小路から、本町通を南に向いています。
左(東)側の建物は、デイケアサービスのNPO法人のものです。
前の階段を上ると、「本町会館」という映画館になります。
今はポルノ映画専門ですが、ウチの母が子供のころは
石原裕次郎や小林旭主演の映画を上映していました。
ここから約120m南の突き当りは、JRの線路です。
そこから歩道橋を渡ると、また本町通が続きます。
(詳しくは、第145回ブログ参照)

今度は、塩小路から本町通を北を向きました。
第145回ブログでは、ここを北上しました。

では、本町通を通り過ぎ塩小路を西に進みます。
この辺は、飲食店が集中しますね。

塩小路本町交差点北西角のマンションは、
1Fが「さくら湯」という銭湯です。
第145回ブログにも出てきましたが、
猫を何匹も飼っているのが特徴のお風呂屋さんです。
実は、自分が一番よく行く銭湯でもあります。

本町通から、塩小路を西に約50m進みました。
こちらは、鞘町通との辻です。
ここさらに西に進みましたが、ここから先は次回とします。
~次回は、ここからそのまま京都駅を目指します~
~追記~
この辺の地図を貼り付けます。
詳しくは、ここをクリックしてください。
京都駅からなら、駅北側市バスターミナルから
206系か208系市バスに乗って、
「三十三間堂・国立博物館」バス停で下車します。
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