第292回 人形の寺 粟嶋堂~塩小路東から西~その9

堀川通から、塩小路を西に向いています。
塩小路はここで突き当たっているように見えますが、
実はあともう300mほど西に伸びています。
今回は粟嶋堂に寄った後、大宮通に向かいます。
撮影日は2015年2月11日建国記念日の水曜日午後2時半。
今回で塩小路は突き当ります。

塩小路から、堀川通を南に向いています。
堀川通は京都市街地でも屈指の広い道なので、
横断歩道の代わりに歩道橋で渡ることが多くなります。
JRの高架の向こうに新幹線の高架がありますが、
その辺りで油小路と合流し、
それより南はこの大通りを「油小路」と呼びます。

今度は塩小路から、堀川通を北に向きました。
向こうにも歩道橋が見えますが、
この辺りは横断歩道がないため歩道橋が交差点を囲んでいます。
ずっと向こうに茂みが見えますが、あの辺りが西本願寺です。

堀川通を西に渡り切りました。
では、この歩道橋を下りていきます。

歩道橋を下りてきました。
すると、堀川通の西側からだいぶ狭くなった塩小路が見えてきます。
次は、こちらを進んでいきます。

堀川通から、塩小路を西に向いています。
前回ブログと比べて、だいぶ狭い道ですね。
左(南)側はホテルリーガロイヤル京都ですが、
右(北)側は建設中のビルです。マンションでも建つのでしょうか?

同じ地点で、塩小路から南に向きました。
こちらは、ホテルリーガロイヤル京都です。
……そう言えば、30年ほど前
ここの地下にある中華料理屋さんに行きました。
今まで食べた中華料理屋さんで、ここか一番だと思っています。

ホテルリーガロイヤル京都の西隣は、タキイ種苗の本社です。
矢印の方向に進むと、直営の花屋さんに行くことができます。

ホテルリーガロイヤル京都とタキイ種苗本社ビルの間に
このような道がありますが、
全長300mもないので名前がありません。
北に向くと、約200m先の七条通で突き当ります。
向こうに言える大きな寺院は興正寺です。
西本願寺ではありませんので、ご注意ください。

その道の前から、塩小路を西に向いています。
約50m先の岩上通との辻に、寺院が見えます。
次は、こちらの浄土宗西山禅林派宗徳寺粟嶋堂に向かいます。

門をくぐり、宗徳寺粟嶋堂境内に入ってきました。
門から想像していたものよりも、割と広いですね。

門の脇に、こちらのお地蔵さんがいらっしゃいました。
先ずは、こちらにお参りです。

さらにその北側には、こちらの人形が並んでいます。
市松人形・ビスクドール・ビニール製の人形もあります。
この粟嶋堂は、人形供養で有名な寺院です。

さらに境内の北側に、こちらの句碑がありました。
「粟嶋へ はだしまいりや 春の雨」 与謝蕪村
こちらは与謝蕪村が自分の娘の病気平癒のために詠んだ句です。
この寺院には、女人守護のご利益があります。

さらにさらに北側にも、このように人形が並んでいます。
よく見ると、羽子板もありますね。
人形供養で持ち込まれたものは、このように陳列されるようです。

こちらは、境内の西側です。
厳密にはこちらが粟嶋堂で、粟嶋大明神を祀る神社です。
粟嶋大明神のご神体は虚空蔵菩薩像で
神仏ゴチャゴチャの気がする方もいらっしゃるかもしれませんが、
むしろこれが江戸時代以前の日本では普通でした。
(正確には、「神仏分離令」施行以前です)
その脇の赤い神社は、確か弁天さんだったように覚えています。

粟嶋堂の北側に、宗徳寺の本堂があります。
浄土宗西山禅林派宗徳寺は、室町時代初期に
行阿上人がこちらに開山しました。
ご本尊は、阿弥陀如来と水子地蔵です。
この寺院は江戸時代に隆盛し、孝明天皇や光格天皇は
皇后を伴われてこちらに足しげく通われたそうです。
今も女人守護の寺院として信仰を集めていますが、
やはりここは人形供養の寺としての方が有名です。
(京都では、他に宝鏡寺なども人形供養の寺院として知られています)

こちらは、本堂脇にいらした弁鶴さんです。
自分はもう花粉症が始まっていますので、
鼻と目を丁寧に擦らせていただきました。

では、門から宗徳寺粟嶋堂を出ます。
背後に見えるのは、ホテルリーガロイヤル京都ですね。

宗徳寺の門の前から、塩小路を西に向いています。
この辺りから、またさらに道幅が狭くなります。

宗徳寺粟嶋堂前から、塩小路を西に進んでいます。
この辺りに、京町家が並びだします。

宗徳寺粟嶋堂の前から、塩小路を約50m西に進みました。
ここで、猪熊通と交差します。

塩小路から、猪熊通を南に向いています。
この日は建国記念日(2月11日)だったので、
日の丸が掲げられていますね。
この道は、JRの高架をくぐると
さらに十条通辺りまで続きます。
ですから、道幅が狭い割には自動車の交通量が多い通りです。

今度は、塩小路から猪熊通を北に向きました。
ここを約200m進むと七条通沿いに龍谷大学大宮学舎があります。
そこはもう西本願寺境内の一部で、
守衛詰所といくつかの校舎が重要文化財に指定されています。
さらに北の花屋町通以北で猪熊通は復活し、
いったん堀川通に吸収された後、
鞍馬口通付近でまた復活します。

猪熊通から、塩小路を西に向いています。
突き当りの大宮通の高架も見えてきました。

猪熊通から、塩小路を西に約50m進みました。
こちらは、浄土宗龍岸寺です。
宗派からご本尊は阿弥陀如来像と思うのですが、
詳しい沿革は不明です。
ただ、こちらのお寺は精力的に「勉強会」などをされています。
定員は20名なのですぐいっぱいになるでしょうが、
インド仏教の勉強会は面白そうですね。
(2015年3月7日の午後は、自分は仕事中なんで行けませんが……)
参加ご希望の方は、ここをクリックしてください。

龍岸寺の前で、塩小路の南側を見ました。
こちらは、京都市立梅逕小学校です。
入り口は、大宮通側になります。

龍岸寺の前で、塩小路を西に向きました。
目の前に高架のある大宮通に来ました。
塩小路は、ここで突き当ります。

塩小路から、大宮通を北に向いています。
約100m先の木津屋橋通辺りから、この高架が始まっています。

今度は、塩小路から大宮通を南に向きました。
木津屋橋通~東寺道間の大宮通は、
高架の両側1車線分だけ下にも道が通ります。
こちらの高架は大型車両のためのものです。
JRの高架下をくぐるには、大型車両には無理があります。
つまり、猪熊通や堀川通などこの辺りの南に抜ける道は
全て3m前後の車両高さ制限があります。
そこでここを高架にすることで、高さ制限がなくなりました。
そして、この高架は
東京~大阪間を通る国道1号線の一部になっています。

塩小路から高架をくぐって、大宮通を渡ります。
そして、この高架をくぐったところで塩小路は突き当ります。
ですから、ここで「塩小路編」はいったん終了となります。
ちなみに、この向こうは梅小路公園となります。
この公園の西端からまた「西塩小路」が始まりますが、
それは別の道を取材した後から再開しようと思います。
今回は、ここまでです。
~次回は梅小路公園を散策した後、「京都水族館」に向かいます。
~追記~
宗徳寺粟嶋堂のサイトを貼り付けます。
詳しくは、ここをクリックしてください。
追追記:
この辺の地図を貼り付けます。
詳しくは、ここをクックしてください。
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