第317回 千佛延命地蔵尊~千本通南から北~その5

万寿寺通から、千本通を北に向いています。
右(東)に見えるのは、前回ブログに出てきた光徳公園です。
今回は、ここを北上して壬生に入っていきます。
撮影日は、2015年6月2日火曜日午後3時半。
梅雨前の暑い「夏日」でした。

万寿寺通から、千本通を北に約100m進みました。
光徳公園の北西角に派出所が見えますね。

先ほどの地点から、千本通をさらに20m北に進みました。
ここで千本通は、松原通と交差します。

千本通から、松原通を東に向いています。
右(南)側が光徳公園で、ここからも敷地内に入れます。
向こうに、前回ブログで出てきた高層マンションが見えます。

今度は千本通から松原通を西に向いています。
ここを進むと、第29回ブログで歩いたルートになります。
JR嵯峨野線の高架の手前に、
壬生温泉「はなの湯」の駐車場に行く入り口があります。
(第29回ブログ取材当時は「やまとの湯 壬生店」だったのですが、
やまとの湯本社が倒産してそこから独立する形で存続しました。
まぁ、この店自体は常時満員ですし……

「松原千本」交差点で南西角を見ています。
こちらに大香園という焼肉屋があったのですが、
いつの間にか別の建物になろうとしています。
東寺道の「水月亭 九条店」、
近鉄「東寺」駅前の「はやし 東寺店」と並ぶ
個人的に選んだ「京都3大焼肉店」の1軒だったのですが……
~2015年9月19日訂正~
大香園は、潰れたのではありませんでした。
先ほどの写真は、改装工事の様子でした。
そして、2015年7月に新装オープンしました。
この下が、その様子を写した写真です。


そして、こちらが2015年9月17日に自分が注文した
大香園のメニューです。
ドジョウ汁も焼肉も、健在でした。

松原通から、千本通を北に向いています。
左(西)側に見えるお寿司屋さんは約3年前から健在です。
ちなみに、この松原通を境にして「京都市下京区 中堂寺」から
「京都市中京区 壬生」になります。
では、ここを北上していよいよ壬生に入っていきます。

壬生に入り、千本通を北上しています。
松原通以北になると、道幅がまた1車線に戻ります。
右(東)側は「新東捺染」という工場で、
この辺りは高層マンションの間に町工場が点在します。
左(西)側には、「壬生温泉 はなの湯」の駐車場があります。

町工場以北は、千本通の右(東)側に
漬物屋や電器店などの以前から残る商店が続きます。
左(西)側のテナントには銭湯の施設内にあって、
「壬生温泉 はなの湯」駐車場からも入れます。

そのテナントの北側からも、「壬生温泉 はなの湯」に入れます。
右(北)側に見える黄色い建物が銭湯そのものです。
駐車場の向こう(西)にJR嵯峨野線の高架が見えますが、
この銭湯はその高架と千本通にはさまれた
細長い構造になっています。

ほぼ同じ地点で、千本通から東を向きました。
路地の向こうに、赤い高層マンションが見えます。
前回ブログにも出てきましたが、
こうして見ると相当大きいことが分かります。

そして、その地点で今度は北を向きました。
約120m先で、千本通は高辻通と交差します。

先ほどの地点から、千本通を約100m北に進みました。
お地蔵さんの背後に、「はなの湯」の給水タンクが見えますね。

そのお地蔵さんの前で北を向きました。
こちらが「高辻千本」交差点です。

「高辻千本」交差点北東角にある「千高ビル」B棟の東端に、
こちらの学習塾があります。
実は、数年前まではここはお寿司屋さんでした。
知る人ぞ知る名店で、春限定の「ホタルイカの握り」を楽しみに
一年を過ごしていたのですが……

千本通から、高辻通を東に向いています。
高辻通は桂川の上野橋と高瀬川を結ぶ道で、ほぼこの道幅です。
この辺りは、マンションと町工場が交互に並んでいますね。

今度は、千本通から高辻通を西に向いています。
JR嵯峨野線の高架以西は、御前通までの約500mだけ
1車線の道幅になります。
ちなみに、この高辻通からは「はなの湯」には入れません。

「高辻千本」交差点北東角に、この標識がありました。
この周辺が壬生だと分かりますね。

高辻通から、千本通を北に向いています。
左(西)側に、「冷やしあめ」のペナントが下がっています。
では、こちらの坂上正香園にお邪魔します。

株式会社坂上正香園は冷やしあめの小売店で、
ここでの店頭販売もしています。
ビール大ジョッキ1杯で、200円でした。
気温が30℃を越えていたので、おいしくいただきました。

坂上正香園の前で、千本通を北に向いています。
ここから北はマンションや町工場が姿を消し、
昔ながらの京町家が残る町並みになります。

先ほどの写真で写っていた電器店の北側に、
こちらの住宅があります。
犬矢来がありませんが、こちらも京町家です。
最近は、犬矢来が取り払われた町家をよく見ます。

その町家の北側に、屋根の付いた路地があります。
京都市街地では、バブル期(1990年前後)までは
このような路地がたくさんありました。
奥に平屋が何軒か並んでいて、
炊事場が共用で水道(または井戸)があって
子供の頃そこに上がって遊んでいたらよく怒られました。
(ウチの近所の路地は、バブル期に取り壊されて
今は大きなホテルの一部になっています)

その路地の向かい(西)側に、お地蔵さんがいらっしゃいます。
京都市街地には各町内にお地蔵さんがいらっしゃいますが、
こちらのは特に立派ですね。
上の方に、「千佛延命地蔵尊」という標札が付いています。
こちらが、今回ブログのメインです。
この写真は、クリックすると拡大されます。

「千佛延命地蔵尊」の祠はとても大きく、
中で休憩や雨宿りができるようになっています。
どうやら町内の集会所でもあるらしく、
京都市の掲示板も掲げられています。

祠の南側も、撮りました。
こちらには、市民運動会の表彰状などが掲げられています。
結構な枚数があるので、相当強い町内なのでしょうね。
ウチの町内は、約40年前に1度だけ学区内1位になっただけです。

そして、こちらがご本尊の延命地蔵尊です。
「千佛」とは千本通とこの北側にある仏光寺通を指し、
その辻近くにいらっしゃるお地蔵さんという意味とのことです。
こちらは、今から100年ほど前の大正時代に建立されたそうで、
京都市街地のお地蔵さんとしては平均的な古さです。
(ちなみに、ウチの町内のお地蔵さんは昭和時代初期建立です)
この写真は、クリックすると拡大されます。
京都市街地では、毎年8月下旬に「地蔵盆」が開かれます。
お坊さんのお参りもありますが、
町衆総出で町内の子供を遊ばせるというものです。
高辻通以南の高層マンション近くは何人も子供がいて、
地蔵盆もかなり賑やかで華やかだそうなのですが、
こちらは子供が2人だけで
古い街並み特有の現象が起こっているそうです。
ウチの町内同様に、老人会がメインになりつつあるようです。

こちらは、「千佛延命地蔵尊」の北隣の民家です。
この辺は、このような京町家が多いですね。
この写真も、クリックすれば拡大されます。

「千佛延命地蔵尊」の前で、千本通を北に向きました。
京町家以外にも古い民家が立ち並び、
ある意味典型的な「京都市街地」の街並みです。

千本通の民家と民家の間から、西を向きました。
この辺りも、約70m西にJR嵯峨野線の高架が並走しています。

その東側には、こちらの民家がありました。
こちらも多少改装されていますが、京町家です。
この写真も、クリックすると拡大されます。

向い(西)側の民家の2Fに、こちらの表札がありました。
ブリキ製で「下京区」と書いてあるので、
70年以上前のものでしょう。
(この辺りは、戦前は下京区でした)
この写真を撮ろうそすると屋内から人が出てきたので、
撮影許可を求めると「いいですよ」と
笑いながら同意していただきました。

千本通と仏光寺通との辻に、こちらのお店があります。
「ラムネ」というのぼりが立っていたので、
壬生寺に寄った後ここで1本飲みました。
中から気さくなおじさんが出てこられて、
この近所のことをいろいろ教えてもらいました。
(千佛延命地蔵尊のことは、この方から聞きました)
こちらは「豊田食料品店」で、魚やお惣菜のほかに
ジュースやお菓子・インスタントラーメンなどが
店頭に並んでいました。
ここの店主は町内の名物おじさんらしく
商店街の紹介記事に何度か写真付きで載られたそうです。
(仏光寺通沿いに「壬生繁栄会」という商店街が形成されています)
このブログの話をして、
記事に名前を出すことにも許可をいただきました。

千本通から、仏光寺通を西に向いています。
ちょうどJR嵯峨野線の電車が高架の上を走っています。
その高架の向こうに商店が何軒か並んでいて、
さらに向こうにアーケードがあるのですが、
ここからではよく見えませんね。

今度は、千本通から、仏光寺通を東に向いています。
アジサイがきれいです。この写真もクリックすると拡大されます。
左(北)側のビルの隙間から、ストゥーパ(仏塔の先頭)が見えます。
その辺りが、壬生寺です。
ここから壬生寺に向かいますが、それは次回にします。
今回は、ここまでです。
~次回は、壬生寺を訪れます~
~追記~
祝!訪問者90,000人突破!
2015年6月9日火曜日早朝に、
このブログの訪問者が九万人を突破しました。
最近は、三か月に一万人ペースになってきました。
これもみなさんに訪問していただいているおかげです。
どうも、ありがとうございました。
~追追記~
この近辺の地図を貼り付けます。
詳しくは、ここをクリックしてください。
京都駅からなら、JR嵯峨野線に乗って一駅先の「丹波口」駅下車。
駅から北に約200mが、今回ブログ最初の地点です。
祝!訪問者90,000人突破!
2015年6月9日火曜日早朝に、
このブログの訪問者が九万人を突破しました。
最近は、三か月に一万人ペースになってきました。
これもみなさんに訪問していただいているおかげです。
どうも、ありがとうございました。
~追追記~
この近辺の地図を貼り付けます。
詳しくは、ここをクリックしてください。
京都駅からなら、JR嵯峨野線に乗って一駅先の「丹波口」駅下車。
駅から北に約200mが、今回ブログ最初の地点です。
- 関連記事
-
- 第313回 京の中心 朱雀大路~千本通南から北~その1 (2015/05/23)
- 第314回 島原散策 前編~千本通南から北~その2 (2015/05/27)
- 第315回 島原散策 後編~千本通南から北~その3 (2015/06/02)
- 第316回 光徳児童公園~千本通南から北~その4 (2015/06/08)
- 第317回 千佛延命地蔵尊~千本通南から北~その5 (2015/06/12)
- 第318回 炎天下の壬生寺~千本通南から北~その6 (2015/06/15)
- 第319回 小雨の壬生散策 前編~千本通南から北~その7 (2015/06/24)
- 第320回 小雨の壬生散策 後編~千本通南から北~その8 (2015/06/29)
- 第321回 元梛神社で夏越の祓い~千本通南から北~その9 (2015/07/03)
- 第322回 京町家が並ぶ風景~千本通南から北~その10 (2015/07/10)
- 第323回 京都の材木問屋街~千本通南から北~その11 (2015/07/14)
- 第333回 JR二条駅前の賑わい~千本通南から北~その12 (2015/08/16)
- 第334回 二条駅から神泉苑へ~千本通南から北~その13 (2015/08/23)
- 第335回 神泉苑から二条城へ~千本通南から北~その14 (2015/08/26)
- 第336回 二条城 二の丸御殿~千本通南から北~その15 (2015/08/31)
スポンサーサイト