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第379回 十二坊 上品蓮台寺~千本通南から北~その36

[上品蓮台寺] ブログ村キーワード
379-1.jpg
京都市バス他、多くの路線バス共用の「千本鞍馬口」バス停です。
(他の京都市バスのバス停とは、多少形状が違いますね)
今まで乗っていた206系市バスが、もう遠くに行きました。
今回は上品蓮台寺に寄ってから、北大路を目指します。
撮影日は、2016年2月16日火曜日午後2時半。
また寒波が来て、気温も低めです。


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同じ場所から、千本通の東側歩道を見ています。
あちらが、前回ブログの最後に出てきた「千本鞍馬口」バス停です。
京都駅へ向かうならあちら(東)側なのですが、
京都駅から来たならこちら(西)側のバス停になります。
ちなみに、トラックの運転席で見えなくなっていますが、
その陰に「歯形地蔵」がいらっしゃいます。


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また、元の位置からバス停を写真を撮りました。
では、ここから千本通を北西に向かいます。


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バス停から、千本通を北西に約50m進みました。
第344回ブログの丸太町通以北から、千本通はずっと上り坂です。
そして、この鞍馬口通以北になってさらに急な坂道になりました。
この辺りで鞍馬口通はカーブして、北北西に進路をとります。


379-5.jpg
この辺りで、千本通の西側歩道を眺めます。
鞍馬口通以北になると急に千本通沿いは商店舗が姿を消しますが、
その分このような古い民家が並ぶようになります。
こちらは京町屋ではありませんが、なかなか味のある街並みですね。


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その民家の向かいに、墓地がありました。
こちらは、上品蓮台寺の末寺大慈院のものです。
この中には、後藤祐乗富士谷成章のお墓があります。
この辺りは「京都市北区紫野十二坊町」なのですが、
それは千本通を境にそれぞれ東西に6寺、
上品蓮台寺の末寺が合わせて12寺あったことに由来します。
「十二坊」には多くの文化人が住んでいたそうなので、
これらのお墓はその影響なのでしょうね。
「12寺のうち現存するのは大慈院・宝泉院・真言院の3寺のみ」
そう多くの書物に記録されていますが、
大慈院は墓地内のお堂が残るのみとなりました。



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千本通西側の古い民家の町並みは、約100mで終わります。
コンビニエンスストアがあって、その先がT字路になっています。
その道を西に進めば先述の「十二坊」の1寺宝泉院があるのですが、
今は廃れて駐車場が残るのみになっています。


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そのコンビニエンスストアの前で、千本通を北北西に向いています。
横断歩道の向こうに「十二坊交番」があって、
その先に生垣がずっと続いています。


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今度はその「十二坊交番」の前から、千本通を北北西に向きました。
土塀の先は、延々と生垣が続きます。


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その生垣の脇を歩いている途中で、千本通を東に向きました。
民家越しに、船岡山の低い稜線が見えます。
かつてはここに上品蓮台寺の末寺が並んでいたようなので、
葬送の地であった「蓮台野」はさらに北側ということになります。


379-11.jpg
今度は、千本通を西に向きました。
生垣の向こうは、真言宗智山派上品蓮台寺です。
ただしここは鉄門扉が閉まっていて、境内には入れません。


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上品蓮台寺の門の前で、北北西を向きました。
この先に、また上品蓮台寺の門があります。


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先ほどの門から北北西に約50m先のこちらは、
昼間はずっと開いているようです。
では、ここから上品蓮台寺に入っていきます。
この写真を含めて上品蓮台寺境内は、
ずべてクリックすると拡大されます。


379-14.jpg
上品蓮台寺の門をくぐると、枝垂桜が出迎えてくれます。
京都人にとって、ここは「桜の名所」ですね。


379-15.jpg
先ほどの写真に写っていた太子堂に近づいてきました。
すると、こんな張り紙がありました。
ここには聖徳太子像がいらっしゃるはずなのですが、
中に入って確認することはできません。
2016年2月18日に再訪した際に寺務所に寄り、
詳しい話を聞いたのですが、
中を覗かずに境内を撮影する分には構わないそうです。
(大慈院の正確な位置を確認するために、ここに訪れました)
拝観の基準は、京都の寺院の大半と同じですね。


379-16.jpg
上品蓮台寺の中央で、南を向きました。
ここは、南北に長い寺院ですね。


379-17.jpg
上品蓮台寺境内の南側を移動していくと、
こちらの銅像に出会います。
こちらは、空海ではなくその母「阿刀」(あとし)のものです。


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こちらは、その南隣のお堂です。
どのようなお堂かは分かりませんが、
春になると枝垂桜の枝がかかってきてなかなかの絶景になります。


379-19.jpg
そのお堂から、上品蓮台寺の南側に進みます。
本当はここから西へ曲がり裏手に回ると墓地があって、
こちらに定朝のお墓もあります。


379-20.jpg
こちらが、上品蓮台寺の本堂です。
真言宗智山派蓮華金宝山上品蓮台寺は、
寺伝によると聖徳太子が開基となっています。
少なくとも平安時代半ばにはこの位置にあったと考えられ、
宇多天皇の勅願で再興後、960年に宇多天皇の仏弟子の寛空が
上品蓮台寺と名乗らせたようです。
一時は千本通沿いの鞍馬口通~北大路間に
広大な寺域を持ったのですが、
1467年から始まる応仁の乱で全焼しました。
安土桃山時代になって豊臣秀吉の援助を受け、
性盛(しょうせい)によって再び再興されました。

こちらのご本尊は延命地蔵尊で、
第377回ブログの「くぎ抜き地蔵」、さらに先述の「歯形地蔵」と
合わせて順にお参りする信仰が江戸時代にはあったようです。


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本堂の東向かいに、こちらの鐘楼があります。
生垣の向こうに信号が見えますが、
その下辺りが先述の「十二坊交番」です。


379-22.jpg
本堂と鐘楼の前から、北を向いています。
では、ここを進み元の位置に戻ります。


379-23.jpg
元の位置に戻ってきました。(この左が、太子堂です)
今度は、桜並木を北に向かいます。
向こうに見えるのが、寺務所です。
2016年2月18日に再訪したときには、あちらでお話を聞きました。

注意!
自分が寺務所でお話を聞けたのは、
「十二坊交番」のお巡りさんから紹介をもらえたことと、
(もともと大慈院の位置は、交番で尋ねていました)
たまたまお寺の方のお時間が空いていらしたからです。
こちらの勝手な事情で中を見させようとしたり、
この地域の歴史を長時間にわたって聞きに行くというのは、
この寺院のご迷惑になりますのでご配慮ください。
(何事も、常識の範囲内ということで)


379-24.jpg
桜並木の途中に、墓地がありました。
意外と思われるかもしれませんが、
お墓を背景にした桜は結構絶景だったりします。


379-25.jpg
墓地のさらに北側には、こちらの赤い鳥居があります。
ただ、こちらはもうこの先には行けなくなっていました。
ですから、源頼光の塚や土蜘蛛塚には行けなくなっています。
(要するに、真言院方面には行けなくなっています)


379-26.jpg
赤い鳥居の前で、南を向いています。
では、今度こそ上品蓮台寺の門の方に戻ります。


379-27.jpg
上品蓮台寺の門の前まで戻ってきました。
では、門をくぐって上品蓮台寺を出ます。


379-28.jpg
上品蓮台寺の門から、千本通を見ています。
この辺りの千本通の東側は、京町屋が並んでいますね。
クリックすれば写真が拡大されるのは、ここまでです。


379-29.jpg
上品蓮台寺の前から、千本通を北北西に向いています。
次は、ここを進んでいきます。


379-30.jpg
その辺りの千本通から、また東側を見ています。
この道の約70m先に西船岡通と交差していて、
その先の石段から船岡山に登ることができます。
(船岡山には、第250回ブログで登りました)


379-31.jpg
上品蓮台寺の門から、千本通を北北西に約70m進みました。
こちらは、上品蓮台寺の末寺真言院です。
ただ、ここから見たら分かるように
本堂やご本尊が撤去済みで、規制線が張られています。

これも上品蓮台寺で聞いた話なのですが、
こちらは完全な廃寺になったわけではないそうです。
実は再興に向けて、具体的な動きがあるそうです。
……そうでないと、源頼光の塚や「土蜘蛛塚」に入れません。


379-32.jpg
上品蓮台寺の生垣は、約70m続きます。
ここで、上品蓮台寺が終わります。
また上品蓮台寺の北側にもT字路があって、
その北側は京都ライトハウスという社会福祉法人です。
ちなみに、手前のバス停も「ライトハウス前」です。
(「北大路千本」交差点と100mしか離れていないのですが……)


379-33.jpg
その位置で、東を向きました。
横断歩道の先には、京都市立楽只(らくし)小学校があります。
ここからは横断歩道を渡り、千本通東側歩道を進みます。


379-34.jpg
京都市立楽只小学校の前で、
千本通東側歩道から北北西に向きました。
もう向こうに、北大路との交差点が見えますね。


379-35.jpg
その辺りで、また西側歩道に向きました。
こちらが、「京都ライトハウス」です。
確か図書館とかも併設されているので、結構大きな建物です。
写真が斜めなのは、それだけこの辺りの坂道が急だからです。


379-36.jpg
京都市立楽只小学校の前から、北北西に約50m進みました。
今度は、東に脇道が伸びるT字路が現れます。


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その辺りで、千本通から東に向きました。
地図で見るとこの先にも船岡山の稜線が少し見えるはずですが、
もうだいぶ標高が低いので(ほぼこの辺りと同じ高さ)、
ただの公園のように見えます。


379-38.jpg
そのT字路北東角に、こちらの「パン工房 たまや」があります。
隣のネパール料理屋さんも気になりますが、
このパン屋さんに立ち寄ります。


379-39.jpg
お店の主人にこのブログに載せることを告げると、
快く許可をいただきました。
初めてのお店なので、とりあえずの山食パンを買いました。
帰宅後頂いたのですが、食感と柔らかさが最高でした。
これは、第56回ブログに出てきた天狗堂海野製パン所に
通じるおいしさがありますね。


379-40.jpg
「パン工房 たまや」さんの前で、千本通を北北西に向きました。
目の前に、北大路との交差点があります。
この北大路を越えると千本通の風景もまた一変するのですが、
それはまた今度とします。

今回は、ここまでです。

~次回は、大徳寺に向かいます~
~追記~
結局、「蓮台野」ってどこなんでしょうね?
2016年2月18日に上品蓮台寺の末寺の一つ大慈院の位置が分からず
京都市北区紫野十二坊町をあちこち彷徨いました。
web情報から大慈院の住所が
「京都市北区紫野十二坊町33-3」と調べられても、
「33-2」と「33-4」の位置は分かったのですが、
どうしても「33-3」の位置だけは分かりませんでした。
(要するに、順番に並んでいないのです)
そこで、今回ブログにも出てきた「十二坊交番」で訊いたのですが、
「『33』は上品蓮台寺そのものの住所です。
真言院のように上品蓮台寺境内にあるかもしれないので、
そこで訊いたらいいでしょう」
というような紹介を受けて、上品蓮台寺に行きました。

以下は、上品蓮台寺の寺務所で訊いた内容の要約です。
「千本通に市電(路面電車)が開通した際、
大幅な区画整理が行われて
番地などが旧区画と新区画とで合わなくなってきました。
(千本通も道幅拡張して、それが混乱に拍車をかけています)
そのような訳で、記録上の番地が地図上に存在しないことは
この辺りではよくあります。
『十二坊』それぞれが千本通のどちら側であったかは分かっており、
大慈院は墓地のあった東側なのは間違いありません。
大慈院墓地の中央にお堂があって、それが現在の大慈院です。
昔は墓守の老夫婦がいらしたのですが、
今はだれもいらっしゃいません。
(おそらく、現在は上品蓮台寺が大慈院を管理)
また、大慈院墓地にも
明らかに他の寺院のものと考えられる墓石が多く、
それが区画の間違いによるものか今の住宅地を作る際に
別の墓地の墓石を持ってきたものかは、調査中です」

それで大慈院の位置がおおよそ分かったのですが、
そちらのお話で別の疑問が出てきました。
自分は、この辺りをこのように推測していました。
「上品蓮台寺という大きな寺院の周囲が広大な墓地で、
それが『蓮台野』である」
ところが上品蓮台寺でお話を伺ったところ、
「鞍馬口通以北の千本通は、
『十二坊』と呼ばれる上品蓮台寺の末寺が並んでいた」
ということが分かりました。
船岡山と紙屋川との間は非常にせまくて、
「十二坊」の外側に広大な墓地があったとは
到底考えられません。(それだけの面積がありません)
実は今宮神社の西側が
「京都市北区紫野東蓮台野町」なのですが、
(北山通を挟んで、西隣が「京都市北区紫野西蓮台野町」)
多分「蓮台野」はその場所に限定されるのでしょうね。

「実際に行ってみないと、分からないことがある」
というのがこのブログのコンセプトの一つですが、
「千本通編」で、そっちの方にも進んでみようと思います。
……そうなると、4月になっても鷹峯に到着しません。

まぁ、自分が京都市北区の住民だったら
この辺は常識になるのでしょうが、
自分はもっと南の方の住民なので
いろいろ知らないことも多いのです。

~追追記~
この辺の地図を貼り付けます。
詳しくは、ここをクリックしてください。
上品蓮台寺を起点にしています。
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生まれたときから50数年
ずっと京都住まいです。
中2のころから
自宅近くを中心に
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このブログで,
本当に京都に来たような
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各系統の停留するバス停や
バス停別時刻表が
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あちこち回りました。

「蹴上・鹿ヶ谷散策」
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散策しています。

「太秦散策」
蚕ノ社や広隆寺、
映画村など太秦周辺を
散策しました。

「花園散策」
JR「花園」駅から
北側の衣笠山手前の
「きぬかけの路」に
かけて散策しました。
妙心寺や等持院など
並んでいます。

「松原通東から西」
清水寺~西小路間の
松原通を東から西へと
写真で追いかけます。
京都盆地を輪切りにして、
地域ごとの違いを
楽しんでください。

「松原通東から西」EX
松原通が終わる西小路から
京都盆地の西の端の
松尾までを書いています。
松原通の記事と
併せて読むと、
京都盆地の東西の様子が
よく分かります。

「三条通西から東」
嵐山から始まり、
名神高速道路
京都東インターまでの
三条通を西から東に
書いていきます。

「本町通北から南」
京都盆地の東側を通る
本町通を南から北に
進みます。

「寺町通南から北」
河原町通の1本西
寺町通を
五条通から北大路通まで
散策します。
[六原」経由で、
「本町通編」と
つながっています。

「烏丸通北から南」
「寺町通編」の最終回
今宮通から南に
十条通まで続きます。

「大和大路南から北」
本町通より1本東にある
大和大路を北上します。

「鞍馬口通東から西」
室町時代に
京都最北端の道だった
鞍馬口通を下鴨神社から
金閣寺まで進みます。

「きぬかけの路散策」
その金閣寺から西に
龍安寺や仁和寺経由で
北嵯峨まで進みます。

「塩小路東から西」
京都駅前の北側を
東西に貫く塩小路を
東端の智積院から
西端の梅小路公園まで
進みました。
そのあと、
七本松~佐井西通間の
{西塩小路編」も
続きます。

「千本通南から北」
平安時代の中心
旧朱雀大路である
千本通を
七条通から、
鷹峯まで進みます。

「高倉通南から北」
京都中心街を縦断する
烏丸通と河原町通の
中間を貫く高倉通を
北上していきます。
神社仏閣よりも、
飲食店の取材が中心に
なってしまいました。

「上立売通東から西」
今出川通の北側に伸びる
東西の道を散策します。
京都市街地屈指の
桜がきれいな通りです。

「若宮通南から北」
西本願寺と東本願寺の
中間点を通る小路を
北上しました。
京町家と古い商店街の
京都らしい町並みです。

「若宮通南から北」EX
「若宮通編」の最後から
三条通まで
若宮通の真北の通りを
北上していきます。

「釜座通南から北」
若宮通を真北に
延長した先の釜座通で
三条通~京都府庁間を
北上しました。
途中、二条城に
立ち寄りました。

「錦小路東から西」
四条通の1本北に伸びる
錦小路を東から西に
進みます。
錦市場から祇園祭鉾町へ
最終的に住宅街に
移動していきます。

「五辻通東から西」
上立売通と今出川通の
中間に伸びる五辻通を
東から西へと進みます。
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