第452回 稲福スズメの焼鳥~伏見稲荷初詣2017~その3

伏見稲荷大社本殿の北東側で、御幸通を東に向いています。
目の前の鳥居より東が、「お山」(稲荷山)の聖域になります。
初詣を無事終えた後の今回は、産場稲荷を訪れた後
参道のお店に立ち寄ります。
撮影日は、2017年1月1日水曜日午後4時。
今回もクリックした写真は、全て拡大されます。

先程の鳥居をくぐり、御幸通を東に向いています。
ここから、「お山」(稲荷山)の上り階段が始まります。
ただ「お山」(稲荷山)には昨年(2016年)登りましたので、
今回はこの石段より上には行きません。
そう言えば、この辺りはカエデ並木が続いています。
秋にはかなりの絶景に変わります。
(第167回ブログ参照)

その石段の北側に、伏見稲荷大社の末社が並びます。
左(西)側順に、伏見稲荷大社を建立した秦氏を祀る「長者社」・
伏見稲荷大社の神職を歴代務めている荷田氏を祀る「荷田社」・
京都のあちこちの神社を勧進した祠(西から事代主を祀る「蛭子社」・
素戔嗚尊を祀る「荒尾社」・「若王子社」「八幡宮」です)・
伊勢の内宮と外宮を祀る「両宮社」です。

石段を上り切ると、御幸通が突き当たります。
その先に、玉山稲荷社がいらっしゃいます。
元は京都御所にいらしたのを明治天皇の東京御幸以降に、
こちらに勧請されたものです。
この辺りは日が直接当たらないので、写真がボケてしまいました。

玉山稲荷社の前で、右(南)を向いています。
この鳥居をくぐると、すぐに道は東へ曲がり
そこからさらに登り階段が続きます。
そして、その先で「千本鳥居」が始まります。
ただ、こちらへは昨年(2016年)行きましたので
今年(2017年)はそちらへは向かいません。

玉山稲荷社の北隣に、こちらの社がいらっしゃいます。
ただこちらには神様が祀られておらず、
伏見稲荷大社への供物を納める場所です。

さらに北隣から、こちらの山道が東に登っています。
ここをずっと進むと、第369回ブログの熊鷹社の前に出ます。

その道の最西端で、北を向きました。
こちらは、2014年に通ったルートです。
今年(2017年)も、こちらを通ります。

先程の写真の左(西)側の白壁の下側に、こちらの花が咲いています。
赤い色と形状から、寒椿ですね。

一方その反対(東)側は、生垣越しに大きな池があります。
こちらは、その手前に立っていらっしゃいます。
「お塚」のようにも見えますが、こちらのご神体はその池です。

その「大八島大神」の前で、北を向きました。
この先で道が石畳からアスファルトに変わりますが、
その辺りで「お山」(稲荷山)の聖域から住宅地に変わります。
では、今年(2017年)はそちらに向かいます。

先程の道はすぐに突き当たっているように見えましたが、
筋違いになった後また北上することができます。
この先にある茶店は甘酒が名物で、昨年(2016年)にも訪れました。
今年(2017年)も訪れる予定でしたが、満員なので諦めました。

その茶店の北側に、十字路があります。
東に向かうと「お山」(稲荷山)への参道があって、
西へ進むと住宅街に入ります。
そのまま北上すると、こちらの産場稲荷社に到達します。

先程の鳥居をくぐり、北を向いています。
右(東)側の道はそのまま北上することができ、
蛇行しながら約700m進むと東福寺の勅使門の前に出ます。
一方、左(西)側の鳥居をくぐると、小さな鳥居に囲まれた
産場稲荷社の「お塚」がいらっしゃいます。
先程登場した大八島池の北側(つまりこの辺り)は、
江戸時代には大きな森林でした。
そして、その森林に野生のキツネがたくさん住んでいたそうです。
(場所が場所だけに、キツネは手厚く保護されていたようです)
そして、まさにこの辺りがそのキツネの出産の場だったそうです。
明治時代以降その森林も住宅地となりましたが、
キツネの出産の場であったここが神聖視されて、
こちらが立てられました。
名前の通りこちらは伏見稲荷大社の末社なのですが、
「産場」の名の通り安産と子宝のご利益があるとされています。
そのせいか、ここでは妊婦さんの参拝者によく会います。

産場稲荷社の「お塚」から西を向いています。
向こうにこちらの社務所が見えますが、
「あまざけ」の札があるように、こちらは茶店でもあります。
そう言えば、「お山」(稲荷山)のあちこちにも
社務所兼茶店がたくさんあります。
(第371回ブログの薬力社前の茶店が典型です)

産場稲荷社から南に進み先ほどの十字路に戻り、
その位置で西に向いています。
もうこの辺りは、完全な住宅地です。では、ここを西に進みます。

産場稲荷社から、西に約50m進みました。
こちらは、京都市指定文化財の大橋家邸宅です。
水琴窟などを有する大きな庭園があるのですが、非公開です。
まぁ、個人宅ですからね。

その大橋家邸宅の前で、西を向いています。
では、この緩やかな下り坂を約150m先の突き当りまで進みます。

その緩やかな坂道を西に約150m進み、
突き当りを南に向きました。
ここを進むと、伏見稲荷大社参道の御幸通に到達します。
ちなみに、向こうに見えるビルは伏見稲荷大社の結婚式場です。

先程のT字路から、南に約100m進みました、
ここでこの通りは、御幸通に突き当たります。

先述の通り、御幸通は伏見稲荷大社の参道です。
ここで、またたくさんの参拝者とも合流します……
この通りには、神具と共に伏見人形を販売するお店が並びます。
また通りの西側には、様々な食べ物の露店も並びます。

御幸通に合流し、西を向いています。
ただ、前回ブログの伏見稲荷大社本殿参拝と比べて
人数は多くても皆さん足早に移動されているので、
渋滞することはありません。
この写真の右(北)側に、茶店の「稲福」さんが見えます。
ちょっとお腹がすいてきたので、こちらに立ち寄ります。

こちらには、2014年以来の訪問です。
この西側にあるねざめ家さんと、こちらを交互に訪れています。
こちらに来ると、毎回いなり寿司とスズメの焼き鳥を注文します。
熱燗のお猪口が2つなのは、母と自分の分です。

こちらが、「稲福」さんのいなり寿司です。
しっかり煮出したお揚げの中には、
芥子の実入りのすし飯が入っています。

こちらが、伏見稲荷大社名物のスズメの焼き鳥です。
スズメの姿そのままなので、数年前に自分がここで食べていたら
フランス人の(話していた言葉から推測)10歳くらいの女の子が
自分の食事風景を見て号泣していました。
それくらいインパクトがある食べ物ですが、
実は一番おいしいのは頭部です。
少し骨っぽくてかたいですが、独特の甘味があります。
自分が子供のころ今は亡き祖父がよくお土産に買ってくれました。
ですから、自分にとって「焼き鳥」とはこちらを指します。

「稲福」を出ると、もう午後5時を回ってました。
時期的に、もうすぐ日が暮れようとしています。
そういう訳で、店の前から西に御幸通を進みます。

「稲福」の前から、御幸通を西に約100m進みました。
目の前の鳥居を抜けると、伏見稲荷大社の敷地を出ます。

先程の鳥居を抜けると、御幸通と本町通との十字路に出ます。
御幸通はここからさらに西にも続いており、
京阪電鉄「伏見稲荷」駅前を通り抜け、
ここから西に約600m先の竹田街道まで伸びています。
この十字路の南西角に、「ねざめ家」という茶店があります。
例年こちらに立ち寄っているのですが、
今年(2017年)は「稲福」で食事を済ませたので、素通りします。

御幸通から、本町通を北に向いています。
この道をこのまま進むと、第136回ブログのルートになります。
こちらは伏見稲荷大社の参道から外れるので、
急に人通りがまばらになります。

今度は御幸通から、本町通を南に向いています。
右(西)側の建物が、先ほどの「ねざめ家」です。
左(東)側に、赤いテントのお店が見えますね。

この辺りの本町通は稲荷繁栄会で、観光客用のお店と
地元民用の個人経営の小売店舗が混在します。
まぁ、この辺りの大半がその区別が曖昧になっています。
こちらの「イナリセンター」がその典型で、
地元民がよく通うお肉屋さんである一方、
観光客目当てに鶏の唐揚げを売ってます。
この唐揚げが相当の人気なのですが、
実は自分がこの店に入ったことがありません。
ですから、今回初めてここに並んで買ってみます。

こちらが、その「イナリセンター」で並んで買った唐揚げです。
コロッケとセットで、500円でした。

こちらが、セットで付いてきたコロッケです。
中はジャガイモがメインで、スープで煮込んだひき肉が
独特のアクセントになっています。

こちらが、お目当ての唐揚げです。
醤油ベースのタレに長い時間漬けていたようで、
中までしっかり醤油の味が浸み込んでいました。
衣のサクサク感は溶き卵が混じっているせいでしょうね。

「イナリセンター」の前で、本町通を南に向きました。
だんだん日が暮れるにつれ、少しづつ道が空いてきました。
では、ここを進んでいきます。

「イナリセンター」の向かい(西)側に、こちらの露店があります。
今年(2017年)も、「浸みだれ肉まん」が売れていますね。

御幸通から、本町通を約100m南下しました。
こちらのコンビニエンスストアで、
唐揚げなどホットスナックを露店で販売しています。
ここの名物の豆大福は、もう売り切れていました……

そのコンビニエンスストアのほぼ向かい(東)側に、
伏見稲荷大社の一の鳥居と、表参道が続きます。
この時点で、2017年1月1日午後5時半です。
第450回ブログで通った約3時間前と違って
もうだいぶ人通りが少なくなりました。
これなら、攝取院経由で進まなくてもよさそうです。

その鳥居の向かい(東)側に、(先程のコンビニエンスストアの南隣)
JR奈良線「稲荷」駅があります。
では、ここから京都駅に向かい帰宅します。
これで、2017年の初詣を終えます。
~次回は、ゑびす神社の「残り福」に行きます~
~追記~
伏見稲荷大社で楽に初詣したいなら
まぁ今年(2017年)も伏見稲荷大社は
相当数の初詣参拝者がいらっしゃいました。
その様子はここ数回分のブログで紹介させていただいたのですが、
実は一日中伏見稲荷大社が
こんなに人人人で溢れ返っているわけではありません。
こちらは日没後に急激に参拝者が減ります。
最近はブログ取材で昼に限定していますが、
(ウチのカメラは、夜間の屋外撮影ができません)
ブログ取材を始める前は(2012年以前)
だいたい午後7時ごろにこちらに訪れていました。
そのくらいに時間でしたら大半の露店も営業中ですが、
(ねざめ家などのお店は、午後5時過ぎで閉店)
参拝者数は相当少なくなります。
昨年(2016年)は昼間も「お山」(稲荷山)参りの後
午後6時ごろに本殿を参拝しましたが、
待ち時間は0分でした。
ですから、昼間に「お山」(稲荷山)に参拝してから
夕方以降に参拝するのがお勧めです。
~追追記~
更新ペースがだいぶ遅れています
今回ブログは、2017年1月16日に更新しました。
ウチのブログは通常初詣後は「10日ゑびす」の取材をしますが、
(この辺りは、今年も例年通り)
その取材後であるにもかかわらず
「初詣」の連載が終わっていないのは今回が初めてでした。
原因は……単に自分の仕事が立て込んでいて、
2017年に入ってPCにほとんど触れない日が何日か続いたからです。
(2017年1月15日が、2017年初の週末の休日でした……)
特にここ数日忙しかったので、(実は来週も忙しいです)
これで、当初より4日遅れの更新でした……
~さらに追記~
この辺りの地図を貼り付けます。
詳しくは、ここをクリックしてください。
産場稲荷社が、起点です。
- 関連記事
-
- 第99回 伏見稲荷大社で初詣2013~後編~ (2013/01/10)
- 第178回 東丸神社に初詣 (2014/01/01)
- 第179回 伏見稲荷大社で初詣2014 (2014/01/06)
- 第279回 大雪の伏見稲荷大社 (2015/01/01)
- 第280回 ねざめ家で一休み (2015/01/09)
- 第450回 攝取院に寄り道~伏見稲荷初詣2017~その1 (2017/01/03)
- 第451回 「ゆっくり」初詣~伏見稲荷初詣2017~その2 (2017/01/07)
- 第452回 稲福スズメの焼鳥~伏見稲荷初詣2017~その3 (2017/01/16)
- 第533回 夕方から東丸神社 (2018/01/03)
- 第534回 夕暮れの伏見稲荷大社で初詣 (2018/01/08)
- 第626回 伏見稲荷大社参道で屋台廻り (2019/01/03)
- 第627回 東丸神社と伏見稲荷大社に初詣? (2019/01/05)
- 第628回 ねざめ家でちょっと一杯 (2019/01/10)
- 第711回 東丸神社でお札を求める (2020/01/02)
- 第712回 伏見稲荷大社本殿に初詣 (2020/01/07)
スポンサーサイト