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第460回 相国寺承天閣美術館~続高倉通南から北~その2

[相国寺承天閣美術館] ブログ村キーワード
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今出川通から、「高倉通」を約200m北上しました。
この辺りの「高倉通」は、
臨済宗相国寺派本山相国寺の境内を貫いています。
今回はこのまま突き当りの相国寺方丈まで北上し、
そこから相国寺の塔頭である承天閣美術館を訪れます。
撮影日は、2017年2月16日木曜日午後3時半。
今回も、クリックした写真は全て拡大されます。


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今回ブログの最初の位置で、右(東)を向きました。
こちらは、相国寺の塔頭寺院の光源院です。
前回ブログのようにここの左(西)側は大きな池なのですが、
「高倉通」の東側はこのような塔頭寺院が並んでいます。


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今出川通から「高倉通」を約150m北上すると相国寺境内に入り、
さらに約100m北上しました。
相国寺方丈がだんだん近づいてきましたが、
目の前に東西の道が姿を現します。
こちらは上立売通で、相国寺境内で交差しています。


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「高倉通」から、上立売通を東に向いています。
この辺りの上立売通も、相国寺の塔頭寺院が並びます。
この約150m先で相国寺の門を出て、京都市街地に出ます。
(第176回ブログの参照)


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今度は「高倉通」から、上立売通を西に向いています。
ここから約200m先に烏丸通があって、
第194回ブログではそちらから相国寺境内に入りました。
この辺りで寺町通から烏丸通に抜けるのはここしかないので、
相国寺境内を自転車で通り抜ける方々も多いですね。


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「上立売高倉」の辻の北東角に、相国寺の鐘楼があります。
その手前の白梅は、今が盛りですね。


460-8.jpg
「高倉通」から上立売通を西に約50mずれました。
そこから北を向くと、大きなお堂が見えます。
こちらのお堂が、臨済宗相国寺派本山相国寺法堂(本堂)です。
堂内には、ご本尊の釈迦如来がいらっしゃいます。
(重要文化財に指定されています)

臨済宗萬年山相国承天禅寺(相国寺)は、臨済宗相国寺派本山です。
こちらは、室町時代初期に3代将軍足利義満が建立しました。
この西側の室町通沿いに「花の御所」があって、
そちらに隣接するようにこちらが建立されました。
一時期はかなりの隆盛を極めましたが、
この北側の上御霊神社からこの辺りが
応仁の乱の最初の戦いの地で激戦地であったことから
(「御霊合戦」のことです)
この辺りは全焼してしまいました。
こちらは、その約100年後(安土桃山時代)に再建されたものです。
(詳細は、第194回ブログ第195回ブログを参照)


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上立売通から、「高倉通」を北に向いています。
右(東)側に見える祠は、弁財天です。
そのさらに右(東)には、宗旦狐がいらっしゃいます。
だんだん相国寺の方丈が近づいてきましたね。


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上立売通から、「高倉通」を約100m北上しました。
ここで「高倉通」は突き当たり、相国寺方丈の前に出ます。


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こちらが、相国寺方丈です。
大徳寺同様普段は非公開なのですが、年に数回特別公開します。
写真がちょっと斜めになっているのは、またご愛嬌ということで……


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相国寺方丈の前で、右(東)に向きました。
こちらは、相国寺の塔頭承天閣です。
こちらの寺院内に承天閣美術館が併設されています。
では、こちらの門をくぐります。


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承天閣美術館の門をくぐると、すぐに石畳の道が続きます。
その両側がちょっとした庭園になっていて、
この時期は紅梅がきれいになります。


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石畳の道は何度か折れ曲がって、最終的に北上します。
その先に、承天閣のお堂が見えてきます。
そして、このお堂自体が承天閣美術館です。
両脇の枯れ枝並木は秋には絶景になりますが、
自分が来る時期はいつもこんな感じです。


460-14.jpg
承天閣美術館に到着しました。
この日(2017年2月16日)は、伊藤若冲展が開催されていました。
昨年(2016年)が伊藤若冲生誕300年で、
いろいろな催し物が行われましたが、
こちらは円山応挙と伊藤若冲の展覧会を交互に行っています。
要するに、その2名の画家の絵画を大量に所蔵されているわけです。


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承天閣美術館は常設館と特別館に分かれますが、
どちらにも伊藤若冲の作品が並んでいました。
当然ですが、美術館の作品は撮影不可です。
ですから、チラシを撮影しています。
この絵画は本邦初公開だそうですが、
実はほかにも何枚か本邦初公開がありました。
約300年前の画家の作品で本邦初公開ということは、
「今までの展覧会では公開しきれないほど、
こちらの寺院が伊藤若冲の作品を所蔵している」
ということになります。
それが、こちらの底力ということなのでしょうね。


460-16.jpg
常設館を出て、南を向いています。
こちらの美術館は常設館と特別館の美術作品以外は撮影可能です。
ではこちらの廊下を歩いて、特別館に向かいます。


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その廊下を歩いている途中に、こちらの坪庭が見えました。
こうして石庭を見ると、やはりここは禅寺であることが分かります。
左(北)側が常設館で、その向こう(東)側が特別館です。


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先程の廊下の南端で東に折れると、こちらの休憩所が広がります。
普段はそこそこの人がいらっしゃるのですが、
たまたま誰もいらっしゃらないタイミングで撮影しました。


460-19.jpg
こちらは、その休憩所から見える「十牛の庭」です。
苔がきれいな日本庭園なのですが、
この日(2017年2月16日)は日差しがとても強く、
ガラス窓が鏡のように室内を写しています。
それでは、この庭を堪能できません……


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その「十牛の庭」の東側を少しズームして撮っています。
よく見ると、「大文字」がしっかり見えますね。


460-21.jpg
こちらが、その休憩所の東端です。
では、こちらから第二展示室(特別館)に向かいます。


460-22.jpg
その展示室も、伊藤若冲の絵画のオンパレードでした。
しかも、こちらにも「本邦初公開」の作品が何点か並んでいました。
やはり、こちらの底力を感じます。

最後に売店に回って、こちらを購入しました。
薄い板に、伊藤若冲の作品がプリントされています。


460-23.jpg
その板の裏側はこうなっています。要するに絵葉書ですね。
郵政事業法に則った形式なので、切手を貼って
郵便ポストに入れると本当に届けてもらえるようです。


460-24.jpg
第二展示室(特別館)を出て、すぐにこちらの前に出ます。
先程の坪庭のちょうど反対側ですね。
個人的には、こちらからの眺めの方がきれいに思います。


460-25.jpg
相国寺承天閣美術館を一通り見て回りました。
では、この美術館の入り口から南に進みます。


460-26.jpg
石畳の道を蛇行しながら、最終的に西に向かっています。
そして、ようやく相国寺方丈の前に出ました。


460-27.jpg
再び相国寺方丈前に戻ってきました。
ここより北は方丈の建物があるので、「高倉通」は突き当たります。


460-28.jpg
こちらで「高倉通」は突き当たりますが、
実はこの方丈の裏手から、さらに北に「高倉通」は伸びています。
ですから、まずはここから西に向かいそちらから北上します。


460-29.jpg
相国寺方丈から、西に約50m進みました。
こちらに、相国寺境内の最西端の道があります。
次は、この道を北上して相国寺の北に抜けます。
ちなみに、目の前の施設は公衆便所ですね。


460-30.jpg
同じ場所で、北を向きました。
ここを北上すれば相国寺方丈の北側に回り込めますが、
もうだいぶ写真を貼り付けたので、今回はここまでとします。

~次回は、ここから上御霊神社に向かいます~

~追記~
この辺りの地図を貼り付けます。
詳しくは、ここをクリックしてください。
相国寺方状が、起点です。
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写真で追いかけます。
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「三条通西から東」
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名神高速道路
京都東インターまでの
三条通を西から東に
書いていきます。

「本町通北から南」
京都盆地の東側を通る
本町通を南から北に
進みます。

「寺町通南から北」
河原町通の1本西
寺町通を
五条通から北大路通まで
散策します。
[六原」経由で、
「本町通編」と
つながっています。

「烏丸通北から南」
「寺町通編」の最終回
今宮通から南に
十条通まで続きます。

「大和大路南から北」
本町通より1本東にある
大和大路を北上します。

「鞍馬口通東から西」
室町時代に
京都最北端の道だった
鞍馬口通を下鴨神社から
金閣寺まで進みます。

「きぬかけの路散策」
その金閣寺から西に
龍安寺や仁和寺経由で
北嵯峨まで進みます。

「塩小路東から西」
京都駅前の北側を
東西に貫く塩小路を
東端の智積院から
西端の梅小路公園まで
進みました。
そのあと、
七本松~佐井西通間の
{西塩小路編」も
続きます。

「千本通南から北」
平安時代の中心
旧朱雀大路である
千本通を
七条通から、
鷹峯まで進みます。

「高倉通南から北」
京都中心街を縦断する
烏丸通と河原町通の
中間を貫く高倉通を
北上していきます。
神社仏閣よりも、
飲食店の取材が中心に
なってしまいました。

「上立売通東から西」
今出川通の北側に伸びる
東西の道を散策します。
京都市街地屈指の
桜がきれいな通りです。

「若宮通南から北」
西本願寺と東本願寺の
中間点を通る小路を
北上しました。
京町家と古い商店街の
京都らしい町並みです。

「若宮通南から北」EX
「若宮通編」の最後から
三条通まで
若宮通の真北の通りを
北上していきます。

「釜座通南から北」
若宮通を真北に
延長した先の釜座通で
三条通~京都府庁間を
北上しました。
途中、二条城に
立ち寄りました。

「錦小路東から西」
四条通の1本北に伸びる
錦小路を東から西に
進みます。
錦市場から祇園祭鉾町へ
最終的に住宅街に
移動していきます。

「五辻通東から西」
上立売通と今出川通の
中間に伸びる五辻通を
東から西へと進みます。

「正面通東から西」
脳卒中のリハリビがてら、
比較的ウチに近い
正面通を
東から西に進みます。
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