第55回 山ノ内の路面電車 後編~三条通西から東~その10

京福電車(嵐電)「山ノ内」駅から、電車が出発します。
路面電車には、雨がよく似合います。
今回は、ここから西大路の三条口まで行きます。
撮影日は2012年6月21日午後4時半。梅雨真っ盛りの夕方です。

ここは、山ノ内郵便局の前です。
まだ営業時間なので、中に人の気配がします。
郵便局の前の横断歩道から、「山ノ内」駅のホームに行けます。
では、駅の方に移動します。

駅のホームの端に、このような看板がありました。
駅名を記すものは、実はこれしかありません。

今度は、反対(東)側を向きました。
この辺の三条通は、駅がある関係で事実上二車線になっています。
ただ、駅のホーム幅も50㎝くらいしかありません。
自動車が猛スピードで来たら、とても危険です。

それだけに、この「山ノ内」駅にはローカルルールがあります。
そのルールは駅のホームのこの位置に書いてあったのですが、
一部が欠けていて読めません。

では、そのローカルルールを説明します。
駅ではなく、歩道に傘を差いた女性がいます。
電車を待つ間は、ホームではなく歩道にいなければなりません。

そして、電車が停まると程なく信号も「赤」になります。
それから乗客が電車に乗り込みます。
これだと、自動車にひかれる心配もありません。

先ほどの嵐山行きの電車が「山ノ内」駅を出ると、
今度は四条大宮行の電車が入ってきました。

四条大宮行の電車も「山ノ内」駅に入りました。
この電車からは、乗降者がいませんでした。

その四条大宮行の電車が出た直後に、
またまた嵐山行きの電車が入ってきました。
本当に、京福電車(嵐電)は本数が多いです。

嵐山行きの電車から、一人降りてこられました。
この車両は、白と黒が基調のパトカーのようです。
これは右京警察署によるデザインで、
「みんなでまもろう 右京のあんぜん」
そう書かれています。

こうして電車はえんえん来るのですが、
いつまでもいるわけにもいかないので、
「山ノ内」駅から三条通を東に向かいます。

「山ノ内」駅から、三条通を20mほど東に進みました。
今度は、「山ノ内」バス停が見えます。
こちらも、そこそこの乗降がありました。

で、そのバス停をアップにしました。
市バスと京都バスのバス停を合体させています!
こんなバス停は、三条通周辺だけです。

「山ノ内」バス停は、この念佛寺の前にあります。
ここは、天台宗の開祖最澄の母妙徳夫人の生誕の地です。
妙徳夫人の死後、最澄がこの寺院を建立したそうです。
今は水子供養の寺院として、参拝者を集めています。

「山ノ内」バス停から、三条通を約30m進みました。
右側に見える橋は、西高瀬川のものです。
(この辺り、西高瀬川はあちこちに支流が流れています)
目の前の店は、ハンバーガーショップです。
おいしそうだったので、また寄りました。

中は、小さくて客席はここだけでした。
大手チェーン店とは違う内装です。
アメリカの郊外にありそうな店の雰囲気でした。

前回ブログでカレーを食べてから
まだ1時間くらいしかたっていないので、
ハンバーガーは小さめにしました。
フライドポテトとコーラのセットにしました。
(コーラなどの飲料は、缶から直接飲むスタイルです)
パテ(ハンバーグ)はお肉独特の甘みがよく出ていました。
そして、何よりパテの上に乗ったピクルス(たぶん自家製)は
歯ごたえと酸っぱさが絶妙でした。

ハンバーガーショップ「MARUFUKU BURGER」の前に、
コーラの自動販売機がありました。
よく見ると、「ドクターペッパー」を売っていました!
京都では、通常輸入雑貨店でしか買えなかったので、
かなり希少です。

ハンバーガーショップの辺りから、
三条通の北側が「中京区西ノ京」になります。
そのハンバーガーショップから約100m東に進みました。
ここは、西小路との交差点です。他の土地より少し高くなっています。
この辺りから、三条通の南側も「右京区西院」になります。

三条通から西小路を南に見ています。
ここをずっと進むと、
第31回ブログ冒頭のショッピングモールに出ます。

西小路を渡ろうとすると、
東の方から右京警察署デザインの京福電車(嵐電)の車両が来ました。
ここで、多少雨足がきつくなってきました。
写真では、霧雨のように見えます。

三条西小路の交差点から、約100m進みました。
この辺りから、三条通の道幅が広くなりました。
三条通の北側に、街路樹が並んでいました。
歩道と街路樹の間は、自転車専用道路です。

さらに、東に50mほど進みました。
三条通の北側に、漬物屋さんがありました。
近所の人よりも、観光客をターゲットにしているようです。

その漬物屋さんの向かいは、菜園になっていました。
何かの畑でしょうか?

その菜園の東隣りに、
右京税務署・市営住宅がありました。
また、電車が通り過ぎます。

その市営住宅に、アジサイが咲いていました。
梅雨空には、よく似合います。
この写真は、クリックすると拡大できます。

市営住宅の北側に、島津製作所の本社がありました。
島津製作所は、京都有数の地場産業です。
我らが京都サンガのスポンサーの一つでもあります。

島津製作所と三条通の間に、西高瀬川が流れてきました。
ここからしばらく、三条通に北側を流れていきます。

島津製作所本社入り口付近に、「三条春日」バス停があります。
このバス停も、「山ノ内」バス停同様
市バスと京都バスが合体しています。
三条通の天神川から西大路まで限定のバス停ですね。

ここは、三条春日の交差点です。
春日通は、第30回ブログに出てきた佐井本通のことです。
向こうに児童公園がありますが、
雨が降っているので誰もいません。

三条通の南側に、ツツジの花が咲いていました。
そろそろツツジの季節も終わりですね。

三条春日の交差点から東に約100m進みました。
ようやく三条西大路の交差点にたどり着きました。
ご覧のように西高瀬川は、ここから地下に潜ります。
実は、ここから先も西高瀬川が地下を流れています。

三条西大路の交差点の西側に、
京福電車(嵐電)「西大路三条」駅がありました。
ここは、最近まで「三条口」駅といっていました。
とりあえず、駅のホームに向かいます。

「西大路三条」駅のホームです。
ここの幅は、2m以上あります。
「山ノ内」駅のようなローカルルールは必要ありません。

「西大路三条」駅のホームに、看板があります。
この辺は、「山ノ内」駅と同じです。

看板についている時刻表です。
本当に、10分おきに電車が来ています。かなり本数が多いです。
すべて普通電車なので、同じ色で表示してあります。

京福電車(嵐電)「西大路三条」駅を東に向いています。
線路はここで大きく南に折れ、三条通とは別れます。
また、嵐山行きのホームがありません。
実は、少し離れたところにあります。

嵐山行きのホームは、三条西大路の南東角にあります。
ここから、京福電車(嵐電)は路面電車ではなくなります。
ちなみに、この先は四条通まで南に折れ「西院」駅へ行き、
その後は東に進み、「四条大宮」駅で終点です。
つまり、もう三条通には京福電車(嵐電)は登場しません。
今回は、ここまでです。
~次回は、千本通まで進みます~
~追記~
この辺りの地図を貼り付けます。
くわしくは、ここをクリックしてください。
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