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第583回 山鉾町の西端~祇園祭前祭散策2018~その6

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油小路から、仏光寺通を東に向いています。
右(南)側には理髪店がありますが、
「仏光寺油小路」の辻を中心に理髪店や美容院が立ち並びます。
今回は仏光寺通唯一の山鉾木賊山(とくさやま)にお邪魔した後、
この周辺の山鉾を見て回ります。
撮影日は、2018年7月15日宵々山の日曜日午後4時半。
日が傾いたら、涼しくなってきました。


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油小路から仏光寺通を約30m東に進みました。
こちらが、木賊山の会所です。
会所前のテントで、粽や手拭いなどが売られています。
何年か前には、こちらで木賊の切れ端が売られていました。
木賊は体長1mほどの草ですが、漢方薬にもなります。
ですから、かつてはこちらを刈り取るのを
仕事にしていた方もいらっしゃいました。
この木賊山は、その木賊刈りの老人の像がご神体です。


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こちらが、木賊山会所の奥です。
賽銭箱の先に、ご神体の老人像がいらっしゃいます。
こちらの胴掛や見送り・水引は、2014年に新調されました。


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木賊山会所の東側に、木賊山が立っています。
木賊山を通り抜けさらに東に行くと西洞院通に辿り着けますが、
今回ブログは祇園祭山鉾町最西端の油小路を中心に散策します。


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木賊山に背を向けて、仏光寺通を西に向いています。
では、木賊山会所を通り過ぎて油小路に向かいます。


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木賊山の前から仏光寺通を西に進み、
木賊山会所の前を通り過ぎて油小路に戻ってきました。
(今回ブログ最初の地点で、逆方向に向いています)
仏光寺通をこのまま進むと堀川通に至り、
もうその辺りには山鉾は一切立ちません。


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今度は、仏光寺通から油小路を北に向きました。
背後(南側)には、前回ブログで訪れた太子山が立っています。
次は、目の前の油天神山に向かいます。

……と言いたいところですが、
ここで目の前の警察官に呼び止められました。
カメラ片手の自分が不審だったのかと思いきや、
「君、疲れた顔してるよ?
自覚ないみたいだけど、たぶん熱中症にかかっているよ。
ちょっとしゃがんで、休みなさい。水分もしっかり摂ってね」
と心配されてしまいました。
熱中症の自覚は多少あったのですが、気を付けないといけません。
とにかくこちらの警察官に心配をかけて、申し訳ない限りです。


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仏光寺通から、油小路を北上しています。
こちらが、油天神山です。油小路沿いの天満宮がご神体です。
(神社自体がご神体です。祇園祭の山には同じ例がいくつかあります)
「天満宮」ですが、ご利益は火災除けです。理由は後述します。


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油天神山を通り抜け、油小路を北上しています。
路地との角に雑貨屋さんがあって、
そちらでバーゲンセールが行われています。
祇園祭では、山鉾町の各店舗や問屋がこのよく行っています。
その雑貨屋さんの北隣に、油天神山の会所があります。
こちらで粽や手拭いが手に入ります。

昨年(2017年)こちらの前に来たとき、大雨に祟られました。
その時こちらの会所の方から雨傘を借りることができまして、
おかげでその後移動することが可能になりました。
傘そのものはウチの母が昨年のうちに返却したのですが、
自分はまだ言ってなかったので、ここでお礼を言いました。
会所にこの時間帯は昨年とは違う方がいらして、
正直何のことかわからないという反応をされていましたが……


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油天神山会所の前で、油小路を北に向きました。
この先で、油小路は綾小路と交差します。
その道が交差する辺りに、小さな神社がいらっしゃいます。
次は、そちらに向かいます。


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こちらが、その火尊天満宮(ひみことてんまんぐう)です。
別名「油天神」で、油天神山はこちらの神社がご神体です。
(この神社のご神体は、この時点は油天神山会所にいらっしゃいます)

こちらには、元々愛宕神社が勧請されていました。
愛宕神社は京都府の愛宕山頂上に祀られる神社で、
さまざまな神様を祀っていますが、火除けのご利益があります。
そのため、京都市街地ではよく台所にお札が貼られています。
(ウチは霰天神山のお札ですが……)
江戸時代にこの辺りの土地所有者だった風早氏が
菅原道真の木像を手に入れ、こちらを天満宮に変えました。
その際、こちらは「愛宕神社の性質を持つ天満宮」という
他にない変わった神社になりました。
ですから、こちらのご利益は「学業成就」ではなく「火除け」です。


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油小路から、綾小路を西に向いています。
あと100m進むと、綾小路は堀川通と交差します。


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今度は、綾小路から油小路を北に向きました。
この辺りは、理髪店や美容院が多いですね。
こちらは、「美髪館」という理髪店です。この時点も、開店中です。
理髪師の男性が一人で何もかもされていて、
2,500円と京都ではかなり安い散髪代なのですが、
かなりの人気店なので予約しないと入店できません。


583-14.jpg
さらに油小路から、綾小路を東に向きました。
向こうに、新たな山鉾が見えますね。
では、こちらに進んでいきます。


583-15.jpg
油小路から、綾小路を東に約50m進みました。
こちらに、芦刈山の会所があります。
慶派の一人康運によるご神体がいらっしゃいますが、
ここ数年この辺りを差さくされる方々が増加していて
今年(2018年)も会所にお邪魔できませんでした。
以前は、むしろいちばん空いた地域だったのですが……


583-16.jpg
芦刈山会所の前で、綾小路を東に向きました。
向こうに、芦刈山が立っています。

芦刈山は、芦を刈り取ってそれを売って生計を立てている
ある老人を祀っています。
その方は年を取ってから別れた元妻と出会い、再び結ばれます。
そんな物語を取材していますので、こちらは夫婦円満を象徴します。


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芦刈山を大写しします。
こうして撮ると、芦刈山の象徴獅子の図がよく見えますね。


583-18.jpg
芦刈山の脇に、こちらの京町家が建っています。
こちらは数年前まで屏風と檜扇を飾っておられましたが、
ここ数年は閉めておられます。


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こちらは、その町屋の向かい(北)側です。
こちらは、今年(2018年)から屏風を展示されています。


583-20.jpg
こちらが、その屏風です。ウミネコと白百合ですね。
青い屏風というのは、相当変わってますね。


583-21.jpg
芦刈山から、綾小路を東に向いています。
ここで綾小路は、西洞院通と交差します。


583-22.jpg
綾小路で、西洞院通越しに東に向いています。
この向こうに、第580回ブログに出て来た伯牙山が見えます。
日が傾いてきて、人混みもだんだん本格的になってきました。


583-23.jpg
綾小路から、西洞院通を南に向いています。
ずっと向こう(約150m先)に、
前回ブログで参拝した菅大臣神社がいらっしゃいます。


583-24.jpg
今度は綾小路から、西洞院通を北に向きました。
では、こちらを進んでいきます。


583-25.jpg
綾小路から、西洞院通を北上しています。
西洞院通は4車線の道ですが、
四条通以南は車両制限がありません。


583-26.jpg
綾小路から、西洞院通を約100m北上しました。
ここで、西洞院通は四条通と交差します。

これで祇園祭前祭の四条通以南の山鉾は、すべて回りました。
後は四条通以北の山鉾を残すだけですが……まだまだあります。
ここからは、四条通以北の山鉾を西から順に回ります。
ただここでキリがいいので、今回はここまでとします。

~次回は、向こう(北)側に見えている蟷螂山に向かいます~



~追記 その1~
この辺の地図を貼り付けます。
詳しくはここをクリックしてください。
木賊山会所が起点です。

~追記 その2~
森保氏が日本代表監督に
西野氏がサッカー日本代表監督の続投を拒否されたため、
(周囲がイジメすぎた?)
後続の日本代表監督が難航していました。
公約では7月中に決めるとのことでしたが、守られたようです。
元々森保氏は五輪代表監督でしたので、
(サッカーは、23歳以下の選手だけで五輪代表を選ぶ規定です)
両方の監督を兼任することで、齟齬が生じるのを防げます。
実は、2002年まで(トルシェ監督まで)日本代表家督は
若い年代の監督も兼任していました。
(トルシェ監督は、19歳以下の監督も兼任)
ですから、計画を立てて選手を育成する方向に戻った気がします。

~追記 その3|
まぁ、これからですね
一方、女子のサッカー日本代表はアメリカに遠征中です。
そのアメリカと2018年7月26日(現地時間)に対戦しました。
結果は、4-2でなでしこの完敗でした。
なでしこの選手は、若手の何人かがアメリカに精神的に負けていました。
日本ではそこまでは厳しくないタックルに戸惑ったり、
競り合いに委縮したりしていました。
シュートも丁寧に打とうとしてアメリカ人選手に取られたりしていました。
とは言え、これは練習試合です。本番は、来年のW杯です。
今は取りあえず強い国と何回も当たって、
負けたとしてもそれが経験になります。
本番は、来年のW杯でしょうから。
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生まれたときから50数年
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中2のころから
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バス停や駅の位置以外に、
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古都・京都
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布袋山保存会
祇園祭前祭の布袋山の
サイトです。
宵山でここに訪れて、
ここの方と親しくなって、
そのまま相互リンク
することにしました。

One-Shot Photo Blog
北関東と東京の下町の
写真ブログです。
自分の大ファンの
写真家さんが
運営されています。
こちらからお願いして、
リンクさせて
いただきました。

「春夏秋冬 京のくらし」
京都の季節の様子や
ご自身が経営されている
カフェの様子を
書かれたブログです。
この度、相互リンクさせて
いただきました。

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これまでの記事を
テーマ別に分けました。
記事は順番通り
並んでいますので、
観光コースをそのまま
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緊急事態宣言後の
京都市街地で
コロナ騒動下でも
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その商品を
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「祇園散策」
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祇園各地の散策です。

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祇園祭宵山を
毎年更新した記録です。
ゆっくり回ったので、
次に祇園祭に来られた時の
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「節分」
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「京都のお祭り」
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京都市内各地のお祭りを
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「松尾散策」
地蔵院や鈴虫寺、
松尾大社や法輪寺など
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「嵯峨野嵐山」
嵯峨野嵐山周辺散策です。

「京都駅前散策」
京都駅から
五条通にかけて
あちこち回りました。

「蹴上・鹿ヶ谷散策」
南禅寺のある蹴上や
哲学の道がある鹿ケ谷を
散策しています。

「太秦散策」
蚕ノ社や広隆寺、
映画村など太秦周辺を
散策しました。

「花園散策」
JR「花園」駅から
北側の衣笠山手前の
「きぬかけの路」に
かけて散策しました。
妙心寺や等持院など
並んでいます。

「松原通東から西」
清水寺~西小路間の
松原通を東から西へと
写真で追いかけます。
京都盆地を輪切りにして、
地域ごとの違いを
楽しんでください。

「松原通東から西」EX
松原通が終わる西小路から
京都盆地の西の端の
松尾までを書いています。
松原通の記事と
併せて読むと、
京都盆地の東西の様子が
よく分かります。

「三条通西から東」
嵐山から始まり、
名神高速道路
京都東インターまでの
三条通を西から東に
書いていきます。

「本町通北から南」
京都盆地の東側を通る
本町通を南から北に
進みます。

「寺町通南から北」
河原町通の1本西
寺町通を
五条通から北大路通まで
散策します。
[六原」経由で、
「本町通編」と
つながっています。

「烏丸通北から南」
「寺町通編」の最終回
今宮通から南に
十条通まで続きます。

「大和大路南から北」
本町通より1本東にある
大和大路を北上します。

「鞍馬口通東から西」
室町時代に
京都最北端の道だった
鞍馬口通を下鴨神社から
金閣寺まで進みます。

「きぬかけの路散策」
その金閣寺から西に
龍安寺や仁和寺経由で
北嵯峨まで進みます。

「塩小路東から西」
京都駅前の北側を
東西に貫く塩小路を
東端の智積院から
西端の梅小路公園まで
進みました。
そのあと、
七本松~佐井西通間の
{西塩小路編」も
続きます。

「千本通南から北」
平安時代の中心
旧朱雀大路である
千本通を
七条通から、
鷹峯まで進みます。

「高倉通南から北」
京都中心街を縦断する
烏丸通と河原町通の
中間を貫く高倉通を
北上していきます。
神社仏閣よりも、
飲食店の取材が中心に
なってしまいました。

「上立売通東から西」
今出川通の北側に伸びる
東西の道を散策します。
京都市街地屈指の
桜がきれいな通りです。

「若宮通南から北」
西本願寺と東本願寺の
中間点を通る小路を
北上しました。
京町家と古い商店街の
京都らしい町並みです。

「若宮通南から北」EX
「若宮通編」の最後から
三条通まで
若宮通の真北の通りを
北上していきます。

「釜座通南から北」
若宮通を真北に
延長した先の釜座通で
三条通~京都府庁間を
北上しました。
途中、二条城に
立ち寄りました。

「錦小路東から西」
四条通の1本北に伸びる
錦小路を東から西に
進みます。
錦市場から祇園祭鉾町へ
最終的に住宅街に
移動していきます。

「五辻通東から西」
上立売通と今出川通の
中間に伸びる五辻通を
東から西へと進みます。

「正面通東から西」
脳卒中のリハリビがてら、
比較的ウチに近い
正面通を
東から西に進みます。
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