第625回 紅葉の建仁寺

前回ブログで臨済宗建仁寺派総本山建仁寺屋内を北上し、
最北端の大書院の屋内にいます。
俵屋宗達の大作「風神雷神図屏風」のコピーは、
この大書院屋内にあります。
(ちなみに、本物は京都国立博物館に保存されています)
今回は、こちらから京阪電鉄の駅までを掲載します。
撮影日は、2018年12月2日日曜日午後1時半。
2018年最後のブログにしたいので、
今回ブログは50枚以上写真を貼り付けます。

建仁寺大書院で、東を向きました。
床の間に飾ってある掛け軸は、おそらく達磨大師を描いています。
左(北)側の屏風には「風神 雷神」と書かれています。

大書院から、南を向きました。
大書院と小書院との間に、潮音庭という庭園があります。
こちらの紅葉が、ちょうど盛りでした。
たくさんの方が、こちらを眺めていらっしゃいますね。
こういう禅寺の庭園は、こんな風におしゃべりしながらの見物が
いちばん寛いでいられます。

その潮音底の西側に、こちらの渡り廊下が伸びています。
前回ブログではその東側の渡り廊下から大書院に至りました。
(潮音庭は、大書院・小書院とこの2本の廊下で囲まれています)
次は、この廊下を南下していきます。

大書院から、先程の渡り廊下を南下しています。
その途中で、右(西)を向きました。
こちらは、開山堂の北側の坪庭です。
(この背後が、潮音庭です)
こちらも紅葉の盛りで、カエデが見事ですね。

渡り廊下から、小書院前に来ました。
小書院北側は、また南側と雰囲気が違いますね。
では、こちらに立ち寄ります。

こちらは、小書院の北側です。
この襖の向こうの南側は、前回ブログで訪れました。
この襖絵の構図は南側と同じなのですが、
あちら側はモノトーンの水墨画です。
ちなみに、どちらも同じ画家が描かれたものです。

小書院側から、潮音庭を眺めています。
先程のちょうど反対側ですね。
個人的には、こちら側がお気に入りポイントです。
庭石とカエデが、絶妙のバランスです。

小書院を出て、西に向きました。
では、元の西側の廊下に戻ります。

西側の渡り廊下で、南を向きました。
この背後(北)側に、潮音庭があります。
この廊下はとても長く、この南側の方丈を突き抜けて
最終的には境内の中心にある法堂(本堂)まで続いています。
右(西)側に、中国人の子供を描いた襖絵が見えます。
こちらは、「唐子の間」と呼ばれています。

「唐子の間」の前から、廊下を南を向きました。
左(東)側は、小書院の南側が見えますね。
そちらには前回ブログで行きましたので、
このまま南下していきます。

小書院南側「〇△□の庭」の西側まで戻ってきました。
この右(西)側が、建仁寺の方丈です。

こちらは、建仁寺方丈の南東側の部屋です。
この襖絵が、海北友松の雲竜図のコピーです。
こちらも、本物は京都国立博物館に保存されています。
建仁寺のもう一つの持宝ですね。
海北友松は龍図を描く天才で、
彼の描いた掛け軸を朝鮮王国に渡したところ、
それまで国交断絶状態だった朝鮮王国と
朝鮮通信使が始まりました。

その雲龍図の南側に、建仁寺方丈庭園が広がっています。
こちらの石庭も、ゆっくり寛いでおしゃべりがいいですね。

こちらは、建仁寺方丈庭園の東側です。
今回ブログ最初から南下してきた廊下の一部ですね。
備え付けのスリッパに履き替え土間に降り、さらに南に進めます。

先程の廊下は、方丈庭園の南の建仁寺境内より先に続き、
建仁寺境内の中心に立っている建仁寺法堂(本堂)まで伸びています。
では、このまま建仁寺法堂に参拝します。

建仁寺法堂に入ってきました。
……とは言え、さすがにご本尊の釈迦如来像は撮影しません。
こちらは、その天井画の双竜頭です。
小泉淳作氏が2001年に制作した比較的新しい絵です。
第576回ブログ以降窓を開け放っているので、とても明るいですね。
では、ご本尊の釈迦如来像にお参ります。

建仁寺法堂に参拝して、また廊下を北上してきました。
この左(西)が、先程の方丈庭園です。
ここでスリッパを脱いで、上に上がります。
その左(西)手が、先程の海北友松の雲竜図ですね。

海北友松の雲竜図の部屋の前で、東を向きました。
左(北)側に建仁寺の売店があり、
その先に風神雷神図屏風の部屋があります。
前回ブログと合わせて、これで建仁寺を1周したことになります。

先程の廊下を突き当りまで進み、
風神雷神図屏風の部屋の前で南を向きました。
ではこちらの玄関から、建仁寺庫裏を出ます。

建仁寺庫裏から、建仁寺境内に出ました。
こちらに、石畳の道が真っすぐ南に伸びています。
では、ここからこの道を南下していきます。

建仁寺庫裏前から、そのまま南下しています。
建仁寺は桜の名所なのですが、実は紅葉の名所でもあります。
この日(2018年12月2日)が2018年紅葉の盛りでした。

その右(西)側に、建仁寺法堂が見えます。
この先に見える入り口から、先程は入りました。

その辺りで、東側を見ました。
こちらは、建仁寺の塔頭両足院です。
約半年前の半夏生のころに、こちらにお邪魔しました。
普段は奥の方が非公開ですが、
観光シーズンになると特別公開されます。
この日も特別公開されていましたが、
ちょっと拝観料が高かったので、素通りしました……

さらに、先程の石畳の道を南下しました。
こちらに茶碑が立っています。ここも紅葉の絶景ポイントです。
臨済宗を日本で開いた栄西が、
中国の宋から持ち帰った茶の種をこちらに植えました。
それが、これ以降に喫茶の風習が日本にも広がる契機になりました。

茶碑の前で、南を向きました。この先が建仁寺最南端です。
その辺りで、西に折れていきます。

建仁寺境内南東端で、西に向きました。
ずっと向こうに塔頭寺院の一つ禅居庵の門が見えますね。
では、こちらを進んでいきます。

建仁寺境内南東端から西に約30m進み、南に向きました。
こちらは、建仁寺勅使門です。
京都の禅寺の勅使門は通常閉門していますが、
建仁寺だけは門の脇から自由に出入りができます。

今度は、その位置で北を向きました。
三門の向こうに、法堂が見えます。
京都の各禅寺の最大の絶海ポイントですね。
春は桜が目立つのですが、秋は紅葉が目立ちます。

さらに同じ位置で、北西に向きました。
三門の南側に池があるのも禅寺の定番ですが、
その間のカエデもこの日(2018年12月2日)が盛りです。

さらにさらに、同じ場所で西を向いています。
では、約30m先の禅居庵の前まで行きます。
禅居庵の門をくぐれば、第538回ブログのルートです。

禅居庵の門の前で、北を向きました。
では、この禅居庵と建仁寺三門との間の道を北上します。

禅居庵の前から、建仁寺境内を約50m北上しました。
こちらも、建仁寺の塔頭寺院久昌院です。
なかなか紅葉が絶景なのですが、こちらは非公開寺院です。

久昌院の前で、建仁寺境内を北に向きました。
向こうに、建仁寺の法堂がまた見えていますね。
そのさらに向こう(北)側で、石畳の道が交差しています。

その石畳が交差する場所で、西を向きました。
約50m先に、建仁寺西門があります。
第536回ブログでは向こうから建仁寺に入ってきました。

今度は同じ位置で、北を向きました。
次は、約50m先に見える団栗通を目指します。

その道の途中で、こちらの鳩と出会いました。
京都の寺院では、本当によく鳩と遭遇します。

先程の道をさらに北上しています。
こういう何気ないところも、カエデの1本で絶景に変わりますね。
そしてその先でこの道は突き当たり、団栗通と交差します。

先程の道の突き当りで、団栗通を東に向きました。
団栗通は、約100m先に伸びる
前回ブログで散策した花見小路で突き当たります。
ちょうど場外馬券場の辺りですね。

今度は同じ位置で、団栗通を西に向きました。
その角に、建仁寺の鎮守社
「豊川稲荷陀枳尼尊天」がいらっしゃいます。
さらに、こちらにもお参りをします。
先述の通り、今回ブログは写真を40枚以上貼り付けます。

豊川稲荷陀枳尼尊天に入ってきました。
こちらは神社なのですが、地図上にある通り
建仁寺塔頭寺院の興雲庵の一部でもあります。
では、こちらを南下していきます。

豊川稲荷陀枳尼尊天の境内を見まわしています。
こちらも、相当に紅葉が見事ですね。

団栗通から、豊川稲荷陀枳尼尊天境内を約50m南下しました。
ここで、この神社の境内は突き当たります。

その突き当りで、東を向きました。
こちらの祠は、末社の陀枳尼尊天堂です。
先ずは、こちらからお参りです。

同じ位置で、今度は西を向きました。
こちらのお堂が、豊川稲荷陀枳尼尊天の本殿です。
その名の通り、こちらは愛知県豊川市の
豊川稲荷から勧請されたものです。
向こう同様、こちらも建仁寺という寺院の鎮守社です。
京都の伏見稲荷大社のご祭神は宇迦御霊神ですが、
こちらは豊川稲荷系統ですからご祭神は陀枳尼尊天です。
京都の豊川稲荷はそれほど珍しくはなく、
伏見稲荷大社が鎮座される「御山」(稲荷山)にもいらっしゃいます。
(第373回ブログを参照)
では、こちらにお参りします。

さらに同じ位置で、北を向きました。
こちらも一通り回ったので、団栗通まで戻ります。

豊川稲荷陀枳尼尊天を出て、団栗通を西に向きました。
次は、こちらを進みます。

豊川稲荷陀枳尼尊天の前から、団栗通を西に約50m進みました。
こちらで、団栗通は大和大路と交差します。
(大和大路の詳細は、第228回ブログ参照)

大和大路から、団栗通を西に向いています。
この辺も祇園の一部なので飲食店が多いのですが、
花見小路近くとは異なり、
こちら側は出されているものも価格も「庶民の祇園」です。
(だたし、味付けは一流料亭にも負けない京料理です)

大和大路から、団栗通を西に約50m進みました。
こちらの角に、ジンギスカンの「錦 キムラ」があります。
いつもは夕方からの営業ですが、
この日は午後2時半でも開いていました。
紅葉シーズンだからでしょうか?
こちらは、もう少し自分の給料が良かった頃の常連店です。
こちらには、第282回ブログでお邪魔しました。
羊肉を焼いた後の肉汁が付いたもやしが、ここの絶品です。
(要するに、こんな感じです)

「錦 キムラ」の前で、団栗通を西に向きました。
約50m先が鴨川で、その手前に川端通が伸びています。
(この辺の幹線道路ですね。地下に京阪電鉄が通っています)

さらに団栗通を約30m西に進み、川端通と交差しました。
こちらから、京阪電鉄「祇園四条」駅に行くことができます。
「2018年紅葉散策」は京都駅から始めましたが、
さすがに終点も京都駅というのは無理があります。
ですから、こちらから京阪電鉄に乗って帰宅しました。
これで、「2018年紅葉散策」は終了です。
~次回は、伏見稲荷大社へ初詣に行きます~
~追記 その1~
この辺の地図を貼り付けます。
詳しくは、ここをクリックしてください。
臨済宗建仁寺派総本山建仁寺庫裏が、起点です。
~追記 その2~
2018年紅葉散策が長大になったため
毎年このブログでは、年末に紅葉散策を載せていますが、
「2018年紅葉散策」が、最長の14回となりました。
(通常は、10回前後が平均です)
そのため12月23日あたりから相当ハチャメチャになって、
後で読み返すと誤字脱字のオン・パレードになっています。
本当は即直すべきなのですが、
時間的都合からわかっていて直せない状態です。
おそらく節分の前くらいに、修正します。
……実は2018年の「祇園祭散策」もそれに近い状態なのですが、
まだ直していません……
そちらも、その辺りで直す予定です。
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