第62回 祇園祭宵山散策 その3~蟷螂山から太子山

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新町通から、四条通を西に向いています。
今回は、西洞院通より西にある山鉾を中心に回ります。
この辺りは比較的観光客も少なく、
他の地域よりも牧歌的な雰囲気の場所でした。
撮影日は、2012年7月15日日曜日午後2時。
日差しは、相変わらず絶好調でした……


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新町通から四条通を約20mほど西に進みました。
ここは、「こぐま」という喫茶店です。
ジャズ喫茶発祥の地です。
コーヒーもおいしいのですが、この時期はいつも満員です。


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「こぐま」の前から、四条通を西に向いています。
目の前に、「郭巨山」が見えます。
「こぐま」の入り口に手ぬぐいがありましたね。


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その「郭巨山」のアップです。
ここから見送りが見えるので、
左斜め後ろから見ていることが分かります。


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「郭巨山」の会所です。「山」は四条通の北側にあるのですが、
会所の方は四条通の南側にありました。
信号を渡らないといけないので、
距離の割に移動に手間取りました。(約5分かかりました)

「郭巨山」は、中国の親孝行の物語を題材にしています。
(「郭巨」は中国人の名前です)


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「郭巨山」の会所の撮影の際、
ここにいらした町内の方にフレームから出ていただきました。
で、このままでは申し訳ないので、この粽を買いました。


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紙袋を取ると、こうなります。この状態で、玄関先に飾りました。
紙製の小判が、この山の個性です。
各山でご利益が違うのですが、ここは金運ですね。
今年は巡行のくじで、この「郭巨山」が「山一番」を引きました。
ですから、今年は特に縁起がいい粽です。


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「郭巨山」の会所に寄ったため、四条通の南側の歩道にいます。
会所から西に約50m進みました。ここは、四条西洞院の交差点です。
その南東角に、和菓子店の「若菜屋」があります。
この日は、みたらし団子の露店を出していて、かなり売れていました。
ここで信号を渡って、西洞院通を北に進みます。


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四条通から西洞院通を北に向かっています。
この時間はまだ交通規制が始まっていないので、
露店と自動車の間をかき分けて進んでいきました。
今から、目の前の「蟷螂山」(かまきりやま)に向かいます。


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先ずは、山の南側にあった会所に入ります。
壁に水引と胴掛がかかっています。


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こちらが「蟷螂山」です。御所車の上に、カマキリが乗っています。
これは山鉾で唯一のからくり仕掛けで、山鉾巡行などで移動するとき
山の下の車が動力になって、頭部・前足ののカマ・羽根が動きます。


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「蟷螂山」から南に進み、四条西洞院の交差点に戻ってきました。
観光客以外にこの辺で働いている会社員も混じって、
露店と自動車でごった返した通りは、かなり窮屈でした。
次は、四条通をさらに西に進みます。


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四条西洞院の交差点から、四条通を西に向いています。
次は、この先の「四条傘鉾」に向かいます。


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「四条傘鉾」です。傘と言っても、平安時代の日傘ですね。
この「鉾」はとても小さく、神輿のように担ぐことができます。
ただ近年寄付が集まってきたので、
約150年前までのようにこの下に大きな胴を作って、
数年後には他の「鉾」と同じ高さになるそうです。

ちなみに、祇園祭に二つある「傘鉾」には、
巡行の際「棒振り踊り」の舞い手も随行します。
これは、鎌倉時代以前の祇園祭の古い形式の名残です。

では、四条西洞院の交差点に戻ってから、
今度は西洞院通を南に移動します。


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四条通から西洞院通を南に向いています。
この辺りから「京都市中京区」から「京都市下京区」になります。
(四条通が区境です)
交差点南西角のコンビニエンスストアの前にテーブルが出て、
ビールやジュース類が入ったプラスチック製容器が並んでいます。
こういう露店が祇園祭では多いのですが、
おかげで水分補給がこまめにできます。


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四条西洞院の交差点から、西洞院通を約100m南に移動しました。
目の前の綾小路との交差点で、右(西)に曲がります。


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西洞院通から綾小路を西に向いています。
次は、提灯にも書いてある「芦刈山」に向かいます。


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西洞院通から、綾小路を西に約5m進みました。
こちらの民家の扉は開放されていて、玄関に入ることができます。
その中に、見事な水墨画の屏風の前に花が生けてあります。
こちらは、祇園祭に来た人はだれでものぞくことができます。
数年前まで新町通や室町通にもこのような民家が多かったのですが、
最近はほとんどなくなってしまいました。


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屏風のあった民家の前から、綾小路を西に向いています。
「山」の方に行く前に、手前の問屋に設置された会所に向かいます。


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会所にある「芦刈山」のご神体の人形です。
「芦刈山」は、謡曲「芦刈」を題材にしています。
貧困から別れた夫婦が、年を取ってから再会して復縁する物語です。
主人公が芦を刈って生計を立てていたので、この題が付きました。
ですから、こちらは縁結びや恋愛のご利益があります。

御神体の脇に古い御神体の頭部が残されています。
こちらは、「慶派」(運慶の一派)の康運の作です。


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「芦刈山」です。先ほどのご神体が、巡行の際にここに乗ります。
見送りが後ろなので、左斜め前から見ていることになります。


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「芦刈山」を通り過ぎ、油小路との角に来ました。
今度は、左(南)に曲がり油小路を進みます。

ちなみに、このまま綾小路を約600m西に進むと
第28回ブログに出てきた光縁寺にたどり着きます。
さらに光縁寺から500m西に進むと、壬生寺です。


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綾小路から油小路を南に向いています。
この先にある「油天神山」に向かいますが、
その前に、南東角にある小さな神社にお参りをします。


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綾小路油小路南東角の「火尊天満宮」(ひみことてんまんぐう)です。
もともとここには愛宕神社があったのですが、
この辺の有力者である風早氏が
菅原道真像をこの神社に安置した時に、天満宮に変わりました。
ですからこの神社は、「風早天満宮」とも言います。
「油天神山」は、この神社のご神体を祠に安置して祀ったものです。


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「火尊天満宮」から油小路を南に約50m進みました。
ここは、「油天神山」の会所です。
宵山の際は、神社のご神体はここに安置されます。


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会所の前にあった「油天神山」です。
こちら側に見送りがあるので、
左斜め後ろから見ていることになります。


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「油天神山」から油小路を南に進んでいます。
ここで、仏光寺通との角が見えてきました。
ただ、ここではさらに南に進み、目の前の「太子山」に向かいます。


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仏光寺通から油小路を南に約10m進みました。
こちらの漢方薬の問屋さんが、「太子山」の会所です。
(「奇應丸」の看板がある店です)
ただ、この時点(午後3時)で会所内では
町内の方々を集めて神事が行われており、立ち入り禁止でした。


62-29.jpg
前述のとおり、各山鉾はそれぞれ独立した神社です。
山鉾のいくつかには、このように絵馬が結ばれています。
「太子山」は学問の神様ですので、
このように受験関係の絵馬が多いです。


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で、こちらが「太子山」です。お気づきの方も多いでしょうが、
こちらの山は聖徳太子を祀っています。

では、今度は油小路を北に進み、もと来た道を戻ります。


62-31.jpg
「太子山」の前から油小路を北に向いています。
会所の前に、丸太で作ったベンチが並んでいます。
これは毎年「太子山」に設置されているもので、
座ると頭がよくなる御利益があるそうです。
ただ御利益よりも、だいぶ疲れていたので
ここに座っていると、かなり休めました。

では、休憩後はこの先の仏光寺通を右(東)に曲がります。


62-32.jpg
油小路から仏光寺通を東に向いています。
次は、この先にある「木賊山」(とくさやま)に向かいます。


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油小路から仏光寺通を東に約50m進みました。
ここは「木賊山」の会所の中です。こちらは「木賊山」のご神体です。
子供をさらわれ、一人で山奥で暮らす木賊を刈る男性を表しています。
ちなみに、この会所は「鈴木医院」というお医者さんの中にあります。
木賊という草は漢方薬の原料ですが、何か関係があるのでしょうか?


62-34.jpg
こちらが「木賊山」です。見送りが正面にあるので真後ろになります。
これまで写っていませんでしたが、
どの山鉾にも樽酒が奉納されています。


62-35.jpg
この辺の住所を表した表札です。
「仏光寺通西洞院西入ル」とは、
「西洞院通より西の仏光寺通沿い」という意味です。
この辺りも、山鉾がそのまま町名になっています。


62-36.jpg
仏光寺通を東に進み、西洞院通との交差点に近づいてきました。
このまま東に行くと「船鉾」や「岩戸山」に着きますが、
ここでは北に曲がり西洞院通を進みます。
ただ、それは次回にします。

~今回は、ここまでです~

~追記~
実は、個人的には祇園祭ではこの辺りが一番のお気に入りです。
大通りや室町通や新町通は人通りが多いこともあるのですが、
観光に来ている方々と町衆(この辺の住民)との間に
だんだん距離感が生まれているように思います。
美術品鑑賞をさせてくれるところも多いのですが、
玄関には入れないようになってきました。
何か催し物をされているお店もあったのですが、
今年は知人以外は立ち入り禁止になっていたり、
休憩所として開放されていた所も、そうではなくなっています。

それが、この辺り(西洞院より西)では、
まだ玄関から入れるようになっていましたし、
「太子山」の前では休憩もできます。
(雨天では、厳しいですが)
まぁ、観光客の大半はこちらまで来ませんし、
こちらの方にまで来て、町衆に迷惑をかけた人も少ないのでしょうね。

こういうお祭りは、
観光に来られる方と地元民が協力して盛り上げるものです。
祇園祭をいつまでも続けるためには、
みんなが協力していかなければならないでしょうね。

~追追記~
こちらの周辺地図を貼り付けます。
詳しくは、こちらをクリックしてください。
また、こちらは山鉾の配置図です。

また、今回は「郭巨山」から始まり、
「蟷螂山」→「四条傘鉾」→「芦刈山」→「油天神山」→
「太子山」→「木賊山」と回りました。
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千本通を
七条通から、
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中間を貫く高倉通を
北上していきます。
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