第642回 両足院 特別公開

こちらは、祇園花見小路の最南端建仁寺北門の前です。
今回は、この建仁寺の塔頭寺院両足院に参拝します。
撮影日は、2019年3月10日日曜日午後3時半。
小雨が降っていますが、傘は必要ない程度です。

その位置で、東を向いています。
こちらは安井通で、花見小路最南端とつながっています。
こちらを進むと、安井金毘羅宮への近道です。

建仁寺北門をくぐり、境内に入ってきました。
南下していた道は、すぐに東に折れます。

そこで東進すると、臨済宗建仁寺派総本山建仁寺の庫裏があります。
本来なら、ここから建仁寺の方丈や小書院・大書院
さらには法堂(本堂)に向かえますが、
建仁寺の塔頭寺院はこの期間午後4時で閉門します。
時間の都合で、今回は建仁寺自体には立ち寄りません。
(建仁寺の詳細は、第624回ブログ・第625回ブログ参照)

その建仁寺庫裏よりも手前(東)、
鐘楼の脇に建仁寺最東端の道が伸びています。
次は、こちらを南下します。

鐘楼を通り過ぎた辺りで、建仁寺境内東端の道を西に向きました。
この辺りに桜並木が続きますが、
この建仁寺は京都でも屈指の桜の名所です。
(第35回ブログ参照)
ずっと向こうに、建仁寺法堂(本堂)が見えますね。
(双頭の飛龍の天井図で、有名ですね)
この道と法堂との間に伸びる道が、第625回ブログで通った道です。

同じ位置で、南を向きました。
では、こちらを南下していきます。

先程の位置から、建仁寺境内最東端の道を約30m南下しました。
そこで東を向くと、臨済宗建仁寺派両足院が立っています。
半夏生のころに毎年公開されますが、普段は一応非公開寺院です。
(半夏生の両足院は、第577回ブログ参照)
今回は、2019年3月18日日曜日までの
「京の冬の旅」企画による特別公開です。

先程の石段を上り、左(北)を向きました。
こちらに、両足院の毘沙門堂がいらっしゃいます。
「北」に鎮座される守護神ですね。
こちらには狛犬の代わりに、「狛虎」がいらっしゃいます。
確か、この辺りまでは非公開期間でも参拝が可能です。

両足院毘沙門堂の前で、東を向きました。
この奥の建物に受付があって、そちらで写経などができます。
もう1寺回るには時間もないですし、
こちらで拝観料(600円)を納めてこの奥に向かいます。

いちばん奥に、こちらの下駄箱がありました。
では、こちらで靴を脱いで両足院庭園を拝観していきます。

先程の下駄箱から、廊下を約10m南下しました。
こちらの坪庭は、個人的に相当お気に入りです。

先程の坪庭の南側に両足院方丈があって、
こちらはその方丈の南側の庭園です。
この時点で小雨が降っていたのですが、
こういうところの苔は雨水に濡れると色が映えますね。
第227回ブログの際は、大雨の中この庭の端を歩いて
向こうに石段から茶室に向かいました。
この左側が両足院の方丈なのですが、
襖が一新されて新しく墨絵の仏画が描かれていました。
お釈迦様と羅漢の阿難と舎利弗が描かれていましたが、
自分の今までのイメージとは違って、新鮮でした。

そして、こちらが方丈東側庭園です。
こういう庭園は、この時期いちばん苔がしっかりしていますね。

両足院方丈の東側廊下の前で、北を向きました。
次は、この先の棟に向かいます。

先程の位置から北上して、北側の庭園に入ってきました。
向こう(北)側に見える茶室はたまに開放されており、
半夏生の時期にあちらで抹茶が頂けることもありました。
(第227回ブログを参照)

両足院方丈の北側にある棟の中から、茶室のある庭園を見ています。
要するに、作ほどの下足場のあった棟の東側にいます。
(おそらくこちらが庫裏だと思います)
こちらが、有名な「半夏生の庭」です。
梅雨のころに葉が白く染まるハンゲショウという草で、
この庭一面が白く輝きます。
(詳細は、第577回ブログ参照)
早春の今頃のハンゲショウは、地中に根が残っているものの
地上には何もありません。(写真内にハンゲショウは写っていません)
そして、こちらの屋内に様々な絵画が特別に公開されていました。
(その一切が、撮影不可です)
いちばんの注目は、伊藤若冲筆の掛け軸です。
降りしきる雪を背景に、紅梅と鶏を描いています。
(鶏は、伊藤若冲がもっとも多く描いた画題ですね)
雪と鶏の羽の「白」と、紅梅と鶏冠の「紅」が、
とても対照的な傑作でした。
さらに、長谷川等伯筆の襖絵も飾ってありました。
それらと庭を眺めつつゆっくりと過ごしたかったのですが、
現在2019年3月10日午後3時50分です。
もう1寺回りたいので、泣く泣く先を急ぎます。

両足院屋内を1周して、下足場に戻ってきました。
では、こちらで靴を履き直します。

下足場で靴を履いて西に進み、受付の前に戻ってきました。
この右(北)側に、先程の毘沙門堂がいらっしゃいます。
では、こちらから両足院を出ます。

両足院を出て、建仁寺境内最東端の道で南を向きました。
では、こちらを南下していきます。

両足院の前から、建仁寺境内最東端の道を約50m南下しました。
この道は、目の前の建仁寺開山堂の石段で突き当たります。

同じ場所で、西を向きました。
この先に、第625回ブログでも南下した道が見えます。
次は、この道を利用します。

先程の道を西進して突き当たり、南を向きました。
左(東)側に、茶碑が立っています。
日本で初めて茶の木が植えられた場所ですね。
(陀625回ブログを参照)
では、こちらを南下していきます。

その辺りで、建仁寺境内を西に向きました。
ずっと向こうに、建仁寺三門が大きく見えますね。

建仁寺境内の道を南下して、ここで突き当たりました。
次の散策ポイント建仁寺の塔頭霊源院のポスターが、見えますね。

その位置で、建仁寺境内を東に向きました。
ずっと先に、建仁寺の塔頭寺院の禅居庵が見えます。
毎年1月10日に例祭が行われますね。
(第631回ブログを参照)

その位置で、南を向きました。
ここから、建仁寺境内から外の八坂通に出られます。
本当はこのまま東に進んだ方が霊源院に近いのですが、
「写真映えする」という理由で、このまま建仁寺を出ます。

建仁寺を出て、八坂通を南に向いています。
この辺りの八坂通は、急な坂道の途中です。
八坂通は、約200m先の京都市立新道小学校跡で突き当たります。

同じ場所で、八坂通を東に向いています。
ずっと先に、法観寺の「八坂の塔」が見えますね。
この辺りは第103回ブログで進んだ道ですが、
今回は途中まで同じ道を辿ります。

こちらは、この辺りの京町家です。
八坂通は祇園の最南端の道で、
この八坂通にも高級な飲食店がいくつも並んでいます。
こちらも、そのようなお店の1軒です。

その京町家の東側にも、このように飲食店の京町家が並びます。
この辺りのお店は夜に行くと相当高かったりするのですが、
ランチメニューなら意外とお手軽価格で頂けます。
ですからお昼時は結構混むのですが、
夕方近いこの時間帯はあまり人通りがありません。
実は霊源院まで約100mの距離なのですが、
もうだいぶ写真を貼り付けました。
ですから、今回もここまでです。
~次回は霊源院に参拝した後、ジュバンセルに寄ります~
~追記 その1~
この辺りの地図を貼り付けます。
詳しくは、ここをクリックしてください。
臨済宗建仁寺派両足院が、起点です。
~追記 その2~
2019年「京の冬の旅」は
3月18日月曜日まで
表題の通り、2019年3月18日月曜日で
「京の冬の旅」による非公開寺院の特別公開が終了します。
更新日(2018年3月15日)から3日後なので、
拝観を希望される方はご注意ください。
なお、今回お邪魔した両足院はいろいろな理由で
1年に数回特別公開がありますが、
前回ブログでお邪魔した正伝永源院は、
滅多に公開されることはありません。
(だいたい、5年に1回くらいでしょうか?)
~追記 その3~
2019年両足院の半夏生公開は
5月29日~7月7日
こちらは、両足院で学芸員の方々に確認してきました。
個人的にはそこそこ雨が降る梅雨の時期がお勧めですが、
(と言いますか、禅寺庭園は梅雨に絶景になります)
衣服などが濡れる心配はあります。
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