第720回 三十三間堂参拝~法住寺節分会2020~その2

前回ブログで法住寺節分会の厄払い巡行行列が、
「三十三間堂前」交差点から七条通を東に去っていかれました。
その交差点に、法住寺節分会の看板が毎年立て掛けてあります。
この後は「三十三間堂廻り」という道を南下して、
節分会が開催される法住寺に向かうわけですが、
厄払い巡行行列が法住寺に戻るまで、まだ何時間かあります。
そこで今回ブログと次回ブログに、周辺寺院を参拝します。
撮影日は、2020年2月3日節分の月曜日午前11時。
まだまだ時間があると、この時点では思っていたのですが……

七条通から、三十三間堂廻りを南に向いています。
三十三間堂廻りは三十三間堂の東側を貫く七条通~塩小路間の道で、
元々は豊臣秀吉が建立した大仏殿(現在の方広寺)の一部でしたが、
現在は東大路と川端通の間の幹線道路です。
(方広寺大仏殿は、第616回ブログ参照)
向こうに大桜の木が見えますが、春には早いので枯れ枝ですね。
東七条(鴨川以東の七条通~塩小路間)は、
京都市街地でも屈指の桜の名所です。

先程の大桜の木の前で、三十三間堂廻りを西に向きました。
2018年は、この位置で法住寺の厄払い巡行行列を見ました。
ではここを進み、三十三間堂境内に入っていきます。

三十三間堂境内に入ってきました。
境内の北側は観光バスが何台も停まれる大きな駐車場で、
(「七条大和大路」交差点から、バスは駐車場に入れます)
その南側に切符売場と入り口があります。
ではここで600円支払い、中に入ります。

こちらが、三十三間堂の入り口です。
ここから先が、有料の地域です。

先程の通路を南下して西を向くと、参進殿があります。
ここに入ってさらに南下すると、
三十三間堂の仏像が安置される場所に出ます。
ただウチのブログでは中を撮影できませんので、
先に三十三間堂の庭園を回ってからこちらに入ります。

先程の写真と同じ場所で、三十三間堂境内を東に向きました。
では、こちらを時計回りに1周します。

三十三間堂東側庭園には、車いす用の石畳の道が設けられています。
では、この石畳の道沿いに三十三間堂東側庭園を南下します。

三十三間堂東側庭園を南下しています。
左(東)側の枯れ枝並木は、約2カ月後に桜並木に変わります。
(三十三間堂の桜並木は、第300回ブログ参照)
右(西)側に三十三間堂本堂が見えますが、その長さは約120mです。

同じ位置で、三十三間堂東庭園を東に向きました。
池と築島のある見ごたえのある眺めが広がりますが、
この三十三間堂東側庭園を特に「法住寺殿」と呼びます。
といいますのも、この三十三間堂は元々法住寺の一部です。
(この後、節分会の行事のために訪れる寺院です)
元々法住寺の境内は、鴨川より東の東七条地区一帯でした。
そもそも法住寺は、院政を極めた後白河上皇の住居でした。
その後この辺りは豊臣秀吉によって大仏殿の一部となり、
その際三十三間堂と法住寺は分離されました。
そして江戸時代になって大仏殿関連施設群が分解されても
三十三間堂は法住寺に戻ることはなく、
そのまま蓮華法院として独立した寺院となりました。
(現在は智積院北側の妙法院の塔頭寺院です)
ですから、ここは元々法住寺の庭園でした。

さらにその位置から、法住寺殿を南に向いています。
この辺の枯れ枝は全て桜ですので、
もう2カ月もすればここは絶景です。

もう少し法住寺殿を南下して、東を向きました。
左(北)側の大きな塔は、古いお経を収めた納経塔です。
右(南)側の小さな塔は、法然が後白河上皇の葬式の際に
こちらで念仏を唱えたことを表す供養塔です。

その供養塔の前で、法住寺殿を南に向いています。
この先に、三十三間堂の手水舎が見えます。

三十三間堂の勅使門の前(本堂の正門の前)に、
こちらの手水舎があります。
脇のお地蔵さんには、手を合わせます。

手水舎の脇に、こちらの立て札が立っています。
手水舎は「夜泣泉」の名の通り、
夜泣きに対してご利益がある井戸ですね。

その位置で、三十三間堂境内を西に向きました。
この背後(東)に三十三間堂勅使門があって、
この位置が三十三間堂本堂の正面です。
こちらの障子の向こう(西)に、この度国宝になられた
湛慶の最高傑作「千手観音」像がいらっしゃいます。
(Wikiでは妙法院蔵と書かれていますが、
実際にはその塔頭寺院である三十三間堂にいらっしゃいます)
そういえば、修学旅行生はこの位置で写真をよく撮られていますね。

さらに同じ位置で、法住寺殿を南に向いています。
ここからも、さらに南下する石畳の道が伸びています。
よく見ると、三十三間堂南半分に修復中のシートが掛かっています。

先程の位置から、法住寺殿を南下しています。
あと70mほどで、法住寺殿は突き当たりますね。

その辺りで、法住寺殿を東に向いています。
池の周囲は枯れ枝並木ですが、
毎年春になるとここは絶景に変わります。

法住寺殿の石畳の道は、蛇行しながら南下していきます。
このちょっと先に、三十三間堂の鐘楼が建っています。

こちらが、三十三間堂の鐘楼です。
結構真新しいのは、最近改築されたからです。

三十三間堂の鐘楼の前で、法住寺殿を南を向きました。
この辺りが、法住寺殿の最南端です。
塀越しに、三十三間堂南大門が見えますね。
そして南大門周辺の塀が、他の部分より飛びぬけて古いですね。

その塀の前まで来ました。
こちらは重要文化財の「太閤塀」です。
元々は豊臣秀吉が建てた大仏殿の塀でした。
そして、こちらは現存する日本最古の土塀です。

三十三間堂境内の太閤塀から、西を向いています。
「法住寺殿」は三十三間堂東側庭園のことですから、
ここから先はもう「法住寺殿」ではありません。

三十三間堂境内の南側を西に進み、北を向きました。
三十三間堂では毎年1月に「通し矢」という
遠距離の矢を射る行事が行われます。
それが、この位置から三十三間堂の北端に向けて行われます。
(約120mの距離です)

三十三間堂境内の南端から、西に進んでいます。
こちらはこちらで観光客がたくさんいらっしゃいますね。

三十三間堂境内の南西端に、こちらの神社がいらっしゃいます。
では、こちらの稲荷社にお参りします。

稲荷社の石製鳥居の許に、木賊(とくさ)が映えています。
その向こうには桜並木が続きますが、冬なので枯れ枝並木です。

その稲荷社の前で、三十三間堂西側庭園を北に向きました。
では、こちらをこのまま北上します。

この辺りの桜並木の枝を大写ししました。
少しずつつぼみが膨らんでいるのが、分かりますね。
ただ2020年2月10日月曜日に南禅寺を訪れたのですが、
そちらはまだまだつぼみが固かったですね。

稲荷社から、三十三間堂西側庭園を約120m北上しました。
目の前の比較的新しい建物は、三十三間堂参進殿の一部です。
三十三間堂に入って最初に見た建物ですね。

こちらは、三十三間堂参進殿西側入り口です。
では、こちらから三十三間堂本殿に入っていきます。

三十三間堂参進殿に入って、南を向きました。
こちらの下駄箱の前で靴を脱ぎ、
参進殿経由で三十三間堂本殿に入っていきます。
ですから、この地点が三十三間堂の施設内で撮影可能な限界です。

三十三間堂本堂の写真撮影が禁止されているので、
パンフレットで代用します。
こちらは1001体の観音様で有名ですが、
ご本尊の千手観音像を含めて大半が湛慶の作品です。
三十三間堂は法住寺が建立された平安時代から存在して、
後白河上皇が居住した平安時代末期に栄えましたが、
戦火などで破損された観音像を修復したのが、湛慶でした。
ですから、こちらの寺院の仏像の多くが鎌倉時代の作です。
観音像の手前に二十八分衆と呼ばれる様々な仏像が並びますが、
それらも鎌倉時代以降による慶派の作品が大半です。
そういえば、そのいくつかが千手観音像近くにいらっしゃいました。
なぜでしょうか。

三十三間堂参進殿経由で本堂を参拝し、ご本尊の千手観音像や
1001体の観音像・二十八分衆を拝観しました。
では、こちらの通路から三十三間堂を出ます。

通路を抜けて、三十三間堂境内北側の駐車場前に戻ってきました。
さらにこちらから、三十三間堂の門を出ます。

三十三間堂の門の前から、三十三間堂廻りを南に向いています。
法住寺ご本尊の身代わり地蔵の幟が立っている通り、
この先に節分会が行われる法住寺が建っています。
ではこちらから法住寺に向かいますが、
その前にさらにもう1寺回ります。
ただ今回もだいぶ写真を貼り付けましたので、ここまでとします。
~次回は、養源院に寄り道します~
~追記 その1~
この辺の地図を貼り付けます。
詳しくは、ここをクリックしてください。
蓮華法院三十三間堂が、起点です。
~追記 その2~
プレシーズンマッチはまぁまぁです
2020年2月9日日曜日は、
ラグビーはどのカテゴリーも開催されませんでした。
代わりにサッカーのJリーグは2月から各クラブがキャンプに入り、
今月末にはリーグ戦第1節が行われます。
ですから、そろそろ我らが京都サンガも
プレシーズンマッチ(野球のオープン戦に当たります)です。
その2月9日には亀岡スタジアムのこけら落としで、
J1のセレッソ大阪と戦いました。
自分は資金面が理由で見に行かなかったのですが、
結果は2-3で惜敗しました。
……と言いましても、こういう試合は結果よりも過程が大事で
3失点はともかくJ1相手に2得点は上々です。
李忠成選手の新加入など、FWの層が相当厚くなりました。
引退された闘莉王選手の穴が埋められるかがDFの鍵ですが、
2020年シーズンは外国人選手もしっかりしていますし、
久しぶりにJ1リーグ昇格が狙えそうなメンバーです。
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