第722回 法住寺のお汁粉~法住寺節分会2020~その4

前回ブログで訪れた養源院と今回ブログで訪れる法住寺の間に、
こちらの細長い小径が東に伸びています。
本当は遅刻しているので養源院から即法住寺に向かったのですが、
今回ブログはちょっと考えがありまして、
こちらを先に紹介いたします。
その後、法住寺の餅つき以降の行事を掲載します。
撮影日は、2020年2月3日節分の月曜日午後0時半。
本当はお汁粉を食べた後に、こちらに立ち寄りました。

三十三間堂廻りという道から、先程の小径を約50m東に進みました。
その位置で、南を向いています。
こちらの小径は、約20m先で突き当たります。

先程の位置から南下する途中に、こちらの手水舎がありました。
法住寺の銘が、入っていますね。
この小径の先は現在宮内庁の管理ですが、
神仏分離令以前は法住寺の管理でした。

その小径を約20m南下しました。
小径の突き当りが、ちょっとした広場になっています。

その広場で、東を向きました。
この辺りは、法住寺境内のちょうど裏(東)側に位置します。
こちらが、後白河天皇の法住寺陵です。
もともと後白河上皇は鴨川以東の東七条一帯に広がっていた
法住寺殿に居住し、院政を行っていました。
そして白河上皇の死後この地に後白河天皇陵が造営されて、
明治初期の神仏分離令まで法住寺がこの御陵を管理していました。
(現在は、宮内庁が管理しています)

後白河天皇法住寺陵を背に、西を向きました。
この塀の向こうは、今回ブログの目的地法住寺です。
手前に桜の木が立っていますが、
この辺りも桜並木が、ここを絶景に変えます。

さらに後白河天皇法住寺陵の前で、北を向きました。
では、こちらの小径を北上します。

後白河天皇法住寺陵から小径を約20m北上して、西に向きました。
左(南)側がこれから訪れる天台宗法住寺で、
右(北)側が前回ブログに訪れた浄土真宗遣迎院派養源院です。
では、こちらを西進して約50m先の三十三間堂廻りに向かいます。

先程の地点から約50m西に進み、三十三間堂廻りを南に向きました。
左(東)側が三十三間堂廻り最南端の天台宗法住寺で、
右(西)側が第720回ブログで参拝した三十三間堂です。
また約100m先に、三十三間堂南大門が見えます。
では、こちらから法住寺境内へ急ぎます。

先程の位置から三十三間堂廻りを約10m南下し、東に向きました。
こちらに、天台宗法住寺の法住寺門(正門)があります。
天台宗法住寺は、988年当時の太政大臣藤原為光が建立しました。
ただ、こちらの全盛期は後白河上皇の院政期です。
ここを中心とした「法住寺殿」つまりここで院政が行われましたが、
平安時代末期の法住寺合戦で法住寺殿は焼失しました。
こちらは、その後鎌倉時代に再建されたものです。
左脇(北側)に、節分会の看板が出ていますね。
では、こちらの門から法住寺境内に入っていきます。

法住寺門をくぐり、法住寺境内最南端を向いています。
門前にはこの日(2020年2月3日節分)限定で臨時寺務所が設けられ、
東側の本来の寺務所はさまざまな行事に使われます。
北側には、陀枳尼尊天と弁財天が合祀された祠が祀られています。

その祠の前で、法住寺境内を南に向いています。
右(西)側に長いテーブルが並び、さらに西に竈が並びます。
法住寺は、こちらで調理されたものを参拝者に振る舞っています。

そのテーブルの前で、節分会開催中は甘酒が振る舞われます。
京都の甘酒ですから酒粕由来のものではなく、
米麹由来のノンアルコール飲料です。
こちらの中に入っている米麹を食べながら飲んでいます。
料金は志納制なのですが、相場としては100円です。
自分は小銭を持っておらず、
法住寺の方と相談してお釣りを頂きました。

法住寺境内の中央に、この寺院の象徴でもある枝垂桜があります。
その木越しに、境内の北側に建っている法住寺本堂に向きました。
法住寺の本堂と枝垂桜の間に砂場があるのですが、
この日(毎年節分)はその砂場の上に護摩壇が置かれています。
節分会最後の行事である護摩焚きのためですね。
そして法住寺本堂前に石臼が置かれており、その周囲に
法住寺節分会世話役の男女がいらっしゃいいます。
男性の方が杵を持ち上げ、女性の方がもち米を濡らしておられます。
1回目の餅つきは既に終わっており、
この餅つきは、もう2度目に入っておられます。
(要するに、自分は餅つきに遅刻しています)

法住寺節分会世話役の女性の左(東)側に、
和服姿の女性がお二人いらっしゃいます。
2018年同様先斗町の舞妓さんが
また餅を千切って丸めるために来られています。

先斗町の舞妓さんを大写しにしています。
この時点で、また搗きたてのお餅を丸められています。
2020年は2018年より手慣れておられて、
あっという間に丸め終わられました。
周囲の方々はスマートフォンを掲げられるのに一生懸命で、
ここは臨時の舞妓さん撮影会と化しています。
近年舞妓さんに過剰に近づかれて強引に撮影されるのが
京都市内で割と大きな問題になっていますが、
ここならそういうことを気にせず何枚も撮影が可能です。
実はこの撮影を目的に来られている方も多く、
中には明らかにプロのカメラマンがいらっしゃいました。

先斗町の舞妓さんのさらに左(東)側に、
舞妓さんより明らかに年少の方々がいらっしゃいます。
おそらくこちらは、舞妓さんの見習いでしょうね。
こちらの方々も、お餅を丸められています。

レンズの倍率を変えて、法住寺本堂の全体を写しています。
さらに左(東)に、ご住職がマイク片手にいらっしゃいます。
2020年のご住職はいわゆるMCもされていて、
餅つきの様子を実況されるだけでなく、
全体の指揮や礼儀知らずのカメラマンへの注意など、
本当に多岐にわたって活躍されていました。

そろそろ法住寺本堂の西側に、人が並びだしています。
ご住職のMCによれば餅入りのお汁粉がだんだん出来上がっており、
その順番待ちの方々が並んでおられます。

法住寺本殿の西側に回り込んできました。
2018年はご住職のお知らせから10分後に並んだのですが、
2020年はお知らせ直後に並んだのに、
自分より前にほぼ同じ人数が順番待ちされています。

並びだして、約2分経ちました。
2018年より、列が動くスピードがだいぶ早いですね。
2020年は結局2018年の2倍の方々が並ばれましたが、
舞妓さんの餅を丸めるスピードが速いのと
搗かれる餅の量も2018年の2倍以上ということで、
十分に対応される体制を取られているようですね。

先程の位置から、さらに2分経ちました。
もう福寿観音様の祠の前に来ました。
2018年より速いスピードで、列がさばけています。

こちらが、福寿観音様の石像です。
列に並びながら、こちらにお参りしました。

その福寿観音様の前で、法住寺境内を北に向いています。
その北側に、法住寺のもう一つの門である竜宮門があります。

さらにお汁粉待ちの行列が、どんどんさばけています。
お汁粉を温めている竈まで、あと数分です。

その行列に並んでいる途中で、法住寺本堂前を撮りました。
ご住職が本堂前に来られていますが、
餅つきと舞妓さんらの餅を丸められる作業は、延々続きます。

法住寺境内中央の枝垂桜も通り過ぎ、
お汁粉の竈まですぐそこです。
列の周囲では、先に並ばれておられた方々が
お汁粉を堪能されています。

いよいよお汁粉の行列も、自分の番となりました。
目の前の高坏に志納金を収めて、
お汁粉の入ったお椀を頂きます。
こちらのお汁粉も、志納金は100円が相場です。

こちらが、先斗町の舞妓さんらが丸められた餅入りのお汁粉です。
2015年に来たときは今より参拝者が少なかったので、
実は2度並んで2杯頂きました。
2018年に来たときは参拝者数が急増していて、
並ばれた方の約半数の方々しか頂けませんでした。
(まぁ、それでも自分はしっかり頂きましたが……)
2020年に並ばれた参拝者数は2018年の約2倍ですが、
用意された餅も2倍以上ですので全員頂けました。
ただ、さすがに2杯目は不可能でした。

お汁粉のお餅を浮かばせて、もう一度撮影しました。
餅自体はとても小さいのですが、
小豆がしっかり入っていて、これで十分満腹になります。
まぁこちらがこの日の自分の昼食です。

餅を丸める作業が一段落して、
先斗町の舞妓さんと見習いさんが談笑されています。
実は餅を丸める作業はまだ続くのですが、
もう山は越えられているので、時折手すきになられるようです。

自分はお汁粉を食べ終わりましたが、
境内の中央ではまだまだたくさんの方々が
お汁粉を立ち食いされています。
(イスがないので、自分も立ち食いでした)
写真の右(西)側に行列がまだ続きますが、
この直後に全員がお汁粉を頂きました。

お汁粉の行列は、2020年2月3日午後2時10分に途切れました。
次の行事まで、あと約20分あります。
ここで、法住寺本堂にいらっしゃる
ご本尊の代受不動明王に参拝するために本堂に向かいました。
(本堂内は撮影不可なので、写真はありません)
さらにちょっとこの隙にお手洗いにも行って、
今回ブログ最初の後白河天皇陵へお参りしました。
この後の行事は、午後2時半から始まりました。
ただ今回はもうだいぶ写真を貼り付けましたので、
続きは次回とします。
~次回から、法住寺の護摩焚きが少しずつ始まります~
~追記その1~
この辺りの地図を貼り付けます。
詳細は、ここをクリックしてください。
天台宗法住寺が、起点です。
~追記 その2~
「京都 七条通めぐり」に参加

2020年2月16日日曜日に七条通を散策して、
「京都 七条通めぐり」のスタンプラリーに参加してきました。
ウチから徒歩で京阪電鉄「七条」駅に向かい、
そこからあちこち散策しました。
ほとんど川端通沿いの「らーめんの坊歩」や
「集酉楽サカタニ」など飲食店中心に回っているうちは
僅か10分少々で5軒ほどスタンプを押せたのですが、
そこからが大変でした。
よく考えたら日曜日なので、商店舖の大半が閉まっていました。
それで急遽神社仏閣巡りを始めたのですが、徒歩しか使えないので
東本願寺・柳原銀行などは先に閉まってしまいました。
(自分は脳卒中を患ったため、自転車などの運転を禁じられています)
結局東地区(鴨川以東)は6カ所回れましたが、
西地区(鴨川以西)は4カ所しか回れませんでした。
自分が回ったのは、以下の順です。
《東地区》
京阪電鉄「七条」駅→らーめんの坊歩→集酉楽サカタニ→
落紙舎→京都国立博物館→豊国神社
《西地区》
サウナの「梅湯」→市比売神社→(東本願寺間に合わず)→
丹治連生堂→珈琲館→(柳原銀行間に合わず)
馴染みの「西地区」のお店が、悉く閉まっていたのが痛手でした。
その分丹治連生堂の店主とお話しできたのが楽しかったですし、
珈琲館の名物ホットケーキも十分堪能できました。
残りの2か所は、平日の2月20日木曜日に回ります。
(たぶん柳原銀行と松井薬局に行きます)
~追記 その3~
今年も、柿の中国タルトを作りました

自分は毎年この時期に柿ジャムを作って、
それをベースに中国タルトを作ります。
普通のタルトと中国タルトの違いは、
タルト生地の焼き方にあります。
通常のタルトは先にタルト生地を焼いてから中を作るのですが、
中国タルトはタルト生地と中身を同時に焼いて作ります。
そのため形状がカップケーキ型と小さくになり、
生もの(焼かない果実)などは使えません。
まぁ中国料理店の点心でも、デザートによく出ますね。
19世紀にマカオ出身のメイドさんが、
(要するに、中国系ポルトガル人です)
自分が食べるように余りものを入れたのが始まりです。
定年退職後その方が故郷のマカオで売り始め、
それがやがて香港などでも食べられるようになりました。
こちらは生のタルト生地をケーキ型に貼り付け、
その中に柿ジャム(約3カ月煮込みました)と
ココナッツ生地を流し込み、
約10分焼いた後干し柿をトッピングして、
さらに約10分焼いたら完成です。

こちらは食パン焼き機のアラカルトで作った
木の実のパウンドケーキです。
小麦粉と砂糖・牛乳とドライイーストを機械に入れて、
その後乱切りしたクルミやアーモンド・カシューナッツなどを入れ、
その機械を2時間放置して自動的に焼いたものです。
(マニュアルに書いてある通り焼いています)
中国タルトとこのケーキを時々ティータイムで食しています。
~追記 その4~
やはり神戸製鋼とパナソニックのどちらかですね
2020年2月15日にラグビートップリーグ第4節が行われました。
ここ迄結果が出てなかったHONDAなどが久しぶりに勝利しました。
ただ神戸製鋼とパナソニックは全勝を保っており、
トヨタ自動車やサントリー、東芝など、他の強豪チームを
意図も簡単に圧倒しています。
とにかく、この2チームはとても強いですね。
FWのスクラムの強さ、ノックオンなどのエラーの少なさが
本当に世界各国の強豪チームと同じですね。
また、スーパーラグビーのサンウルブズも
以前の全敗必至の状態から優勝争いは厳しいものの、
普通のスコアで試合ができるレベルになってきました。
今シーズンはおそらく何勝か望めますね。
この辺りの地図を貼り付けます。
詳細は、ここをクリックしてください。
天台宗法住寺が、起点です。
~追記 その2~
「京都 七条通めぐり」に参加

2020年2月16日日曜日に七条通を散策して、
「京都 七条通めぐり」のスタンプラリーに参加してきました。
ウチから徒歩で京阪電鉄「七条」駅に向かい、
そこからあちこち散策しました。
ほとんど川端通沿いの「らーめんの坊歩」や
「集酉楽サカタニ」など飲食店中心に回っているうちは
僅か10分少々で5軒ほどスタンプを押せたのですが、
そこからが大変でした。
よく考えたら日曜日なので、商店舖の大半が閉まっていました。
それで急遽神社仏閣巡りを始めたのですが、徒歩しか使えないので
東本願寺・柳原銀行などは先に閉まってしまいました。
(自分は脳卒中を患ったため、自転車などの運転を禁じられています)
結局東地区(鴨川以東)は6カ所回れましたが、
西地区(鴨川以西)は4カ所しか回れませんでした。
自分が回ったのは、以下の順です。
《東地区》
京阪電鉄「七条」駅→らーめんの坊歩→集酉楽サカタニ→
落紙舎→京都国立博物館→豊国神社
《西地区》
サウナの「梅湯」→市比売神社→(東本願寺間に合わず)→
丹治連生堂→珈琲館→(柳原銀行間に合わず)
馴染みの「西地区」のお店が、悉く閉まっていたのが痛手でした。
その分丹治連生堂の店主とお話しできたのが楽しかったですし、
珈琲館の名物ホットケーキも十分堪能できました。
残りの2か所は、平日の2月20日木曜日に回ります。
(たぶん柳原銀行と松井薬局に行きます)
~追記 その3~
今年も、柿の中国タルトを作りました

自分は毎年この時期に柿ジャムを作って、
それをベースに中国タルトを作ります。
普通のタルトと中国タルトの違いは、
タルト生地の焼き方にあります。
通常のタルトは先にタルト生地を焼いてから中を作るのですが、
中国タルトはタルト生地と中身を同時に焼いて作ります。
そのため形状がカップケーキ型と小さくになり、
生もの(焼かない果実)などは使えません。
まぁ中国料理店の点心でも、デザートによく出ますね。
19世紀にマカオ出身のメイドさんが、
(要するに、中国系ポルトガル人です)
自分が食べるように余りものを入れたのが始まりです。
定年退職後その方が故郷のマカオで売り始め、
それがやがて香港などでも食べられるようになりました。
こちらは生のタルト生地をケーキ型に貼り付け、
その中に柿ジャム(約3カ月煮込みました)と
ココナッツ生地を流し込み、
約10分焼いた後干し柿をトッピングして、
さらに約10分焼いたら完成です。

こちらは食パン焼き機のアラカルトで作った
木の実のパウンドケーキです。
小麦粉と砂糖・牛乳とドライイーストを機械に入れて、
その後乱切りしたクルミやアーモンド・カシューナッツなどを入れ、
その機械を2時間放置して自動的に焼いたものです。
(マニュアルに書いてある通り焼いています)
中国タルトとこのケーキを時々ティータイムで食しています。
~追記 その4~
やはり神戸製鋼とパナソニックのどちらかですね
2020年2月15日にラグビートップリーグ第4節が行われました。
ここ迄結果が出てなかったHONDAなどが久しぶりに勝利しました。
ただ神戸製鋼とパナソニックは全勝を保っており、
トヨタ自動車やサントリー、東芝など、他の強豪チームを
意図も簡単に圧倒しています。
とにかく、この2チームはとても強いですね。
FWのスクラムの強さ、ノックオンなどのエラーの少なさが
本当に世界各国の強豪チームと同じですね。
また、スーパーラグビーのサンウルブズも
以前の全敗必至の状態から優勝争いは厳しいものの、
普通のスコアで試合ができるレベルになってきました。
今シーズンはおそらく何勝か望めますね。
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