第75回 深緑の南禅寺 後編~蹴上散策~その3

前回ブログの最後の写真南禅寺の末寺の一つ南禅院の横です。
右(南)側の白い土塀が南禅院で、
左(北)側の5m先には水路閣の水道橋があります。
今回は、南禅院と南禅寺の方丈庭園を見ます。
あとは、あちこち寄って休憩します。
撮影日は2012年9月9日午後2時半。
曇り空ですが、雨が降るのはもう少し先でした。

先ほどの写真から5mほど(東に)直進しました。
ここでチケットを買って、南禅院の庭園に入ります。

こちらが、その南禅院の庭園のチケットです。
ここも500円しました。

入り口から入って、西を向きました。
左(南)側の方丈に沿うように順路が続いています。

南禅院の西側の方丈庭園です。
細長い池の向こうには、カエデの木が並んでいます。
やはり、ここも11月以降が絶景ですね。
右側の木々の隙間から、前回ブログで紹介した鐘楼が見えます。
そして、よく見ると上の方に
嵯峨天皇の皇后の御陵に続く山道もあります。
また、この写真をクリックすると、拡大されます。

角を曲がって、方丈の正面と言える南側に進みます。
こちらからも、庭園を眺めます。

そして、こちらが南禅院の方丈の南側庭園です。
(方丈庭園のメインですね)
小島の向こうに小さな泉があって、そのさらに向こうに
こちらから回って行けるようになっています。
今からそちらに行くために、左(東)に進みます。
この写真も、クリックすれば拡大されます。

先ほどの写真から東側から、
庭園の裏側に行ける細い道が伸びています。
その途中に、亀山天皇の墓所があります。
こちらは御陵ではなく、分骨されているだけのようです。

その隣には、この寺院の関係者らしき方の墓所です。
ここを通って、さらに先に進みます。

その先にあった泉です。
どうやら山の中から水が湧いているようです。
……実はこの辺りで突然蛇が一匹山の上から下りてきました。
その直後に小さなカエルが、かなり大きなジャンプをして
向こうの池の中に飛び込んでいきました。
ただ、カエルに逃げられた蛇は気が立っていて、
鎌首を上げて周囲を見回していました。
マムシだったら危険だったのですが、
そういう毒を持った蛇ではなさそうでした。
では、南禅院から出ていきます。

南禅院の通用門を出たところです。
向こうに、前回ブログでも紹介した水路閣の水道橋が見えます。
では、左(西)に少し行ったところにある石段に向かいます。

その石段です。
ここを下りて、向こうに見える道へと進みます。

石段を下りて、10mほど進みました。
向こうに見えるのは、前回ブログで紹介した南禅寺の法堂です。
この先の道で右折し、南禅寺の方丈に向かいます。

先の道で右(東)を向くと、カエデ並木で覆われます。
まるでカエデのドームです。
この写真も、クリックすれば拡大されます。
そして今から、この先の南禅寺本坊から方丈に入ります。

これが、南禅寺方丈に入るチケットです。
中には、一休さんの逸話で有名なトラの襖絵や
さまざまの水墨画などが飾ってありました。
ただ、ここは屋内撮影禁止なので写していません。
その代わり、庭園を撮影しました。

南禅寺の方丈庭園です。砂の海の向こうに、苔の島があります。
土塀の向こうの瓦屋根や東山が、借景に一役買っています。
(ここも、紅葉シーズンが最高でしょうね)
この写真もクリックすると、拡大されます。

ここは、方状とその奥にある龍渕閣を結ぶ渡り廊下に囲まれて
六道庭という庭園です。
苔が敷き詰められた庭に石が並んでいます。
その中心で、百日紅(さるすべり)の花が満開でした。

今度は、角度を変えて撮りました。
向こうの廊下から方丈の方に戻れます。
では、本坊に戻ってお茶をいただきます。

本坊に戻って、お茶をいただきました。
本当は抹茶をいただいたのですが、本坊は撮影禁止でした。
本坊の中の茶房脇に庭があって、そこから湧水が出ていました。
その水が使われているのかは分かりませんでしたが、
なかなかおいしいお茶でした。
この写真は、干菓子だけ持って帰って撮影しました。
(お茶はウチの麦茶ですが)
よく見ると、この菓子には「南禅寺」の銘が書いてあります。

では、本坊を出ます。このまま真っ直ぐ西に進み、
通用門から南禅寺を出ます。

本坊の前から、約50m西に進みました。
法堂と三門の間に、百日紅が咲いていました。
百日紅も、そろそろ終わりですね。

こちらは、南禅寺の末寺の一つ天授庵です。
ここに限らず、この辺りの寺院の庭園はなかなか見事なのですが、
時間がないので先に急ぎます。
(そろそろ他のところを回る時間がなくなってきました)

そして、通用門まで来ました。
ここから南禅寺を出て、このまま西に進みます。

南禅寺の通用門を抜けました。ここから真西に道が続いています。
右(北)側に駐車場があって、何台も自動車が停まっています。

南禅寺の通用門から西に約50m進みました。
ここは、金地院の山門の前です。
ここを左(南)に進むと、第73回ブログの道に戻ります。
今回は、このまま西に進みます。

金地院の山門の向かいに池があり、
ちょうどハスの花が咲いていました。
この写真も、クリックすれば拡大できます。

池の中に小島があって、鳥居と祠がありました。
そこまでどう行ったらいいのか分からないので、
ここから参拝しました。

金地院の山門とハスの池から、約100m西に進みました。
右(北)側に、湯豆腐の順正が見えてきました。
南禅寺名物は湯豆腐ですが、大体この辺りに店舗が集中しています。
順正では豆腐も販売していました。

この道の途中に、お地蔵さんがいらっしゃいました。
このブログの象徴なので、また撮らせていただきました。

順正から西に約100m進みました。
湯豆腐屋さんの西隣に喫茶店があります。
そして、その西側に細い道が北に伸びています。

その北に伸びる道です。
時間がないのですが、ちょっとこの道に立ち寄ります。

この細い道は、約50mで突き当ります。
突き当りにある西福寺は、
自分の大好きな上田秋成(特に「春雨物語」)のお墓があるのですが、
非公開なのでそちらには行きません。
その中間に、「一休亭」という蕎麦屋さんがありました。
お昼ご飯を抜いてきたので、ここに寄ります。

自分が初めて南禅寺に来た中学2年生のときから、
この辺に来たら必ずこの「一休亭」に寄ります。
いつも冬に来るので、ここでは「たぬきうどん」を頼みます。
この日はまだまだ残暑が厳しかったのですが、
悩んだ挙句「たぬきうどん」を頼みました。

先の写真を見て腑に落ちない方も多いでしょうが、
京都では、「たぬきうどん」とは
「餡かけきつねうどん」のことです。
いつも通り、おいしくいただきました。

今まで特に触れていませんでしたが、
実はこの日の取材はウチの母が同行していました。
そして、ウチの母はざるそばを頼みました。
そばつゆは、味りんの入った少し甘めだったと聞きました。
ウチの母は、気に入っていました。

一休亭の店の前から北を向いています。
ここからまた元の道に戻ります。

南禅寺参道の西の端に、大きなお地蔵さんがいらっしゃいました。
いつもはこのブログの逆のコースで回っているので、
よくこのお地蔵さんにお参りをしてから南禅寺を参拝していました。

南禅寺の参道の西端まで来ました。ここは「南禅寺前」の交差点です。
目の前の東西の道は、仁王門通です。
このまま右(西)に行けば、動物園など岡崎公園になります。
仁王門通の南向かいに見える茂みは、無鄰菴のものです。
ここからそちらに向かいますが、それは次回とします。
~次回は、無鄰菴とインクラインなど琵琶湖疏水関連施設を回ります~
~追記~
本文を読んで薄々気づかれた方もいらっしゃるかもしれませんが、
第1回ブログに書いた「中学二年生の時に京都の寺院を回った」
うちの一つがこの南禅寺でした。
年末のテレビ特番で京都観光の旅日記をやっていて、
東京在住のタレントさんが
「京都は好きだが、京都に来るのにお金と時間がかかる」
そうこぼしていました。
では、京都在住で京都に来るお金と時間が必要ない自分は
京都観光しないともったいない気がしたのがそもそもの始まりでした。
それ以前は、氏神様の伏見稲荷大社と近所の東福寺や
清水寺・八坂神社くらいしか行ったことがありませんでした。
元旦に急に時間ができて、早朝から南禅寺→銀閣→金閣と
雪が降る中自転車をこいで回りました。
それが楽しかったので、
それから友人と大原や嵐山に自転車でよく行きました。
今となっては、懐かしい思い出です。
~追追記~
この近辺の地図を貼り付けます。
詳しくは、ここをクリックしてください。
本文を読んで薄々気づかれた方もいらっしゃるかもしれませんが、
第1回ブログに書いた「中学二年生の時に京都の寺院を回った」
うちの一つがこの南禅寺でした。
年末のテレビ特番で京都観光の旅日記をやっていて、
東京在住のタレントさんが
「京都は好きだが、京都に来るのにお金と時間がかかる」
そうこぼしていました。
では、京都在住で京都に来るお金と時間が必要ない自分は
京都観光しないともったいない気がしたのがそもそもの始まりでした。
それ以前は、氏神様の伏見稲荷大社と近所の東福寺や
清水寺・八坂神社くらいしか行ったことがありませんでした。
元旦に急に時間ができて、早朝から南禅寺→銀閣→金閣と
雪が降る中自転車をこいで回りました。
それが楽しかったので、
それから友人と大原や嵐山に自転車でよく行きました。
今となっては、懐かしい思い出です。
~追追記~
この近辺の地図を貼り付けます。
詳しくは、ここをクリックしてください。
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