第807回 コロナ禍での法住寺節分会 その2
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進みたい方は、ここをクリックしてください。

国宝の三十三間堂の東向かい天台宗法住寺境内にいます。
前回ブログで鬼装束の方々が奉納舞を行い、
その直後にご住職がこの後の予定を説明されています。
今回は、豆まきとその後取り仕切られた破魔矢の斉射を取材します。
撮影日は、2022年2月4日節分の木曜日午後1時半。
今年(2022年)は、かなり進行が早いです。

今年(2022年)はコロナ禍の「第6波」の最中、
参拝者への豆まきが中止されています。
ご住職、修験者、舞妓さんが豆まきの準備を終えると、
護摩壇より北側にいらした鬼装束の方々が本堂前に向かわれます。

「鬼は外」
ご住職の一言を合図に、本堂前に集結された皆さんが
鬼装束の方々に豆を投げつけられます。

豆を投げつけられた鬼装束の方々は、護摩壇前から退散されます。
これで鬼装束の方々も、今年(2022年)の出番が終わりました。

豆まきが終わって、舞妓さんが護摩壇前を退出されました。
そして、ご住職と修験者の皆さんが護摩炊きの定位置に就かれました。
ここから、護摩焚き前の厄払いが始まります。

右側の修験者さんが、護摩壇の前にマイクを設置されました。
こちらの方が、護摩焚き中のMCをされます。
ご住職は、他の重要な役目を果たされます。

先ずは、修験者の皆さんで九字祈祷を始められます。
しかも略式ではなく、正式な作法によるものです。

その間、本堂脇の窓から舞妓さんが護摩壇を覗かれています。
ここ数年、舞妓さんたちは最後までいらっしゃいます。

修験者のうち2名が、弓と破魔矢を手に祭壇前にいらっしゃいました。
そこで、本堂前の祭壇に向かってお参りです。

そして、弓を持たれた修験者を先頭に時計回りに護摩壇を回られます。
ここから、破魔矢による厄払いが始まります。

……と思いきや、先に護摩壇前でお祈りです。
般若心経などのお経ではなく、祝詞のように日本語で唱えられます。

お祈りを終えた修験者さんが、再び弓を握られます。
東に向かって、緑(青)色の矢をつがえられます。
緑(青)は、東の守護獣青龍を表します。
修験者さんは、この矢を遠くに向かって斉射されました。
(近くに斉射されたら、参拝者に当たって大惨事です)

続いて、本堂(南)に向かって朱い矢をつがえます。
朱は、南の守護獣朱雀を表します。
修験者さんは、こちらを高く天に斉射されました。

さらに、参拝者の多い西に向かって白い矢をつがえられます。
白は、西の守護獣白虎を表します。
こちらは弓を緩く絞って、斉射されました。
すると白い矢は勢いなく真上に上がって、すぐに落下しました。
落ちた破魔矢は、早い者勝ちで参拝者のものになります。

さらにさらに、こちら側(北側)に向かって黒い矢をつがえられます。
黒(玄)は、北の守護獣玄武を表します。
こちらも弓を緩く絞られて、斉射されました。
こちらの黒い矢も、自分の周囲で取り合いが始まりました。
ただ自分はカメラ片手なので、争いには不参加でした。

そして、護摩壇(中央)に向かって、黄色い矢をつがえられます。
2018年に修験者さんに教えて戴いたのですが、
黄色は、不動明王さらには護摩壇自体を表しているそうです。
この直後に修験者さんは弓を下に構えられて、
護摩壇そのものに黄色い矢を斉射されました。

最後に、全ての色が混じった矢を北東に向かってつがえられます。
北東は、鬼門にあたります。
要するに、これで完全な厄払いが済みました。

全ての矢を射終えた修験者さんは、ご住職に黙礼されました。
すると、ご住職も一礼を返されました。

弓と矢を持たれていらした修験者さんが、
火の付いていない松明を持ってこられました。
このまま引火されれば、マイクも燃えてしまいますが……

さすがに松明をこちらに持ってこられただけで、
松明に火は灯りません。
護摩焚き直前の行事も、もうこれで最終です。

この状態でご住職が立ち上がり、お祈りを始められました。
ご住職もお経ではなく、祝詞のように日本語で唱えられます。
法住寺の寺史や不動明王の教え、
今日(2022年2月4日)の日付と護摩焚き成功への祈願などですね。

ご住職のお祈りが終わると、修験者さんが松明片手に
ランタンの方に向かっていかれました。
さらに、松明に半紙を取り付けておられます。
これは松明が燃えやすくなるように、されたことです。
つまり、護摩焚き点火の下準備が整われたようです。
ここから本格的に護摩焚きが始まりますが、
もうだいぶ写真を貼り付けました。
今回は、ここまでです。
~次回は護摩焚きを取材して、法住寺節分会が終了します~
~追記 その1~
この辺の地図を貼り付けます。
詳しくは、ここをクリックしてください。
天台宗法住寺が、起点です。
~追記 その2~
祝!31万人訪問!
2022年2月9日水曜日に、
「京の道 今日の道」の訪問者が、
31万人を突破しました!
これも、皆さんのご愛顧のおかげです。
どうも、ありがとうございました
~追記 その3~
久しぶりに、顔を撮れました

2022年節分の翌日のウチのネコです。
ご飯を食べた直後なので、ちょっとぼーっとしています。
その一瞬を狙って、こちらを撮りました。
ウチのネコは、レンズとフラッシュが嫌いです。
そのため、なかなかこの顔を撮らせてくれません。
進みたい方は、ここをクリックしてください。

国宝の三十三間堂の東向かい天台宗法住寺境内にいます。
前回ブログで鬼装束の方々が奉納舞を行い、
その直後にご住職がこの後の予定を説明されています。
今回は、豆まきとその後取り仕切られた破魔矢の斉射を取材します。
撮影日は、2022年2月4日節分の木曜日午後1時半。
今年(2022年)は、かなり進行が早いです。

今年(2022年)はコロナ禍の「第6波」の最中、
参拝者への豆まきが中止されています。
ご住職、修験者、舞妓さんが豆まきの準備を終えると、
護摩壇より北側にいらした鬼装束の方々が本堂前に向かわれます。

「鬼は外」
ご住職の一言を合図に、本堂前に集結された皆さんが
鬼装束の方々に豆を投げつけられます。

豆を投げつけられた鬼装束の方々は、護摩壇前から退散されます。
これで鬼装束の方々も、今年(2022年)の出番が終わりました。

豆まきが終わって、舞妓さんが護摩壇前を退出されました。
そして、ご住職と修験者の皆さんが護摩炊きの定位置に就かれました。
ここから、護摩焚き前の厄払いが始まります。

右側の修験者さんが、護摩壇の前にマイクを設置されました。
こちらの方が、護摩焚き中のMCをされます。
ご住職は、他の重要な役目を果たされます。

先ずは、修験者の皆さんで九字祈祷を始められます。
しかも略式ではなく、正式な作法によるものです。

その間、本堂脇の窓から舞妓さんが護摩壇を覗かれています。
ここ数年、舞妓さんたちは最後までいらっしゃいます。

修験者のうち2名が、弓と破魔矢を手に祭壇前にいらっしゃいました。
そこで、本堂前の祭壇に向かってお参りです。

そして、弓を持たれた修験者を先頭に時計回りに護摩壇を回られます。
ここから、破魔矢による厄払いが始まります。

……と思いきや、先に護摩壇前でお祈りです。
般若心経などのお経ではなく、祝詞のように日本語で唱えられます。

お祈りを終えた修験者さんが、再び弓を握られます。
東に向かって、緑(青)色の矢をつがえられます。
緑(青)は、東の守護獣青龍を表します。
修験者さんは、この矢を遠くに向かって斉射されました。
(近くに斉射されたら、参拝者に当たって大惨事です)

続いて、本堂(南)に向かって朱い矢をつがえます。
朱は、南の守護獣朱雀を表します。
修験者さんは、こちらを高く天に斉射されました。

さらに、参拝者の多い西に向かって白い矢をつがえられます。
白は、西の守護獣白虎を表します。
こちらは弓を緩く絞って、斉射されました。
すると白い矢は勢いなく真上に上がって、すぐに落下しました。
落ちた破魔矢は、早い者勝ちで参拝者のものになります。

さらにさらに、こちら側(北側)に向かって黒い矢をつがえられます。
黒(玄)は、北の守護獣玄武を表します。
こちらも弓を緩く絞られて、斉射されました。
こちらの黒い矢も、自分の周囲で取り合いが始まりました。
ただ自分はカメラ片手なので、争いには不参加でした。

そして、護摩壇(中央)に向かって、黄色い矢をつがえられます。
2018年に修験者さんに教えて戴いたのですが、
黄色は、不動明王さらには護摩壇自体を表しているそうです。
この直後に修験者さんは弓を下に構えられて、
護摩壇そのものに黄色い矢を斉射されました。

最後に、全ての色が混じった矢を北東に向かってつがえられます。
北東は、鬼門にあたります。
要するに、これで完全な厄払いが済みました。

全ての矢を射終えた修験者さんは、ご住職に黙礼されました。
すると、ご住職も一礼を返されました。

弓と矢を持たれていらした修験者さんが、
火の付いていない松明を持ってこられました。
このまま引火されれば、マイクも燃えてしまいますが……

さすがに松明をこちらに持ってこられただけで、
松明に火は灯りません。
護摩焚き直前の行事も、もうこれで最終です。

この状態でご住職が立ち上がり、お祈りを始められました。
ご住職もお経ではなく、祝詞のように日本語で唱えられます。
法住寺の寺史や不動明王の教え、
今日(2022年2月4日)の日付と護摩焚き成功への祈願などですね。

ご住職のお祈りが終わると、修験者さんが松明片手に
ランタンの方に向かっていかれました。
さらに、松明に半紙を取り付けておられます。
これは松明が燃えやすくなるように、されたことです。
つまり、護摩焚き点火の下準備が整われたようです。
ここから本格的に護摩焚きが始まりますが、
もうだいぶ写真を貼り付けました。
今回は、ここまでです。
~次回は護摩焚きを取材して、法住寺節分会が終了します~
~追記 その1~
この辺の地図を貼り付けます。
詳しくは、ここをクリックしてください。
天台宗法住寺が、起点です。
~追記 その2~
祝!31万人訪問!
2022年2月9日水曜日に、
「京の道 今日の道」の訪問者が、
31万人を突破しました!
これも、皆さんのご愛顧のおかげです。
どうも、ありがとうございました
~追記 その3~
久しぶりに、顔を撮れました

2022年節分の翌日のウチのネコです。
ご飯を食べた直後なので、ちょっとぼーっとしています。
その一瞬を狙って、こちらを撮りました。
ウチのネコは、レンズとフラッシュが嫌いです。
そのため、なかなかこの顔を撮らせてくれません。
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